2009/08/19
映画のなかの人生…Vol.867「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」★★★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆ ★ ☆ 映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】 映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、 そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。 _ _________ Vol.867「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」★★★ 2009.8.19(水)  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 【1】STORY 着々と使徒殲滅を進めるNERVと人造人間エヴァンゲリオン。 そのパイロットの子どもたちには、諍いも続いていたが…。 【2】Michelin 渋谷地区を中心に、ほぼ今週いっぱいの模様。お急ぎを。 【3】Review 子どもが主役のテレビ版を、大人が整理、再解釈している。 【4】Column 物語は、いつまでも書きなおされ、永遠に完成はしない。 ______________________Evangelion:2.0 You can (not) advance. とりあえず、第2弾が来てしまった以上は観にいきます。以上。 …というわけにも行きませんからもう少し書きますが、まあ、 多くを語る必要はないんですよねえ。どうなるかは知ってるし。 オリジナル要素があるらしい、ってほぼオリジナルじゃん、おい。 <オフィシャルサイト> http://www.evangelion.co.jp/ ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃1┃ STORY (観ていないあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 着々と使徒殲滅を進めるNERVと、人造人間エヴァンゲリオン。 そのパイロットである子どもたちには、新たなメンバーも加わり、 お互いの諍いも続いていたが、互いへの気遣いも見えていた。 一方、使徒殲滅の陰にある巨大な計画が、浮上しつつあり…。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃2┃ Theater (観ていないあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 上映はほぼ今週いっぱいの様子。お早めに。 ▼渋谷 シネクイント 11:50/14:15/16:40/19:05~21:10(終) ▼ヒューマントラストシネマ渋谷 ~8/21(金) 10:00/12:30/15:00/17:30/20:00~22:00(終) 8/22(土)~ 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼新宿 新宿バルト9 ~8/21(金) 14:40/17:00/19:20/21:40/0:00~1:25(終) 8/22(土)~ 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼渋谷 シネセゾン渋谷 9:20/21:15~23:05(終) ※予告編上映なし、21:15の回は全席指定 ▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲 ~8/21(金) 13:45/16:15/18:30/21:00~22:58(終) 8/22(土)~ 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼池袋 シネ・リーブル池袋 ~8/21(金) 12:15/14:25/16:35/18:50/21:00~22:55(終) 8/22(土)~ 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ※~8/21(金)の21:00の回は一般・大学・高校¥1200 ▼東武練馬ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 ~8/21(金) 18:45/21:10~23:10(終) 8/22(土)~ 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼豊島園ユナイテッド・シネマとしまえん ~8/21(金) 9:15/17:30/22:00~23:58(終) 8/22(土)~ 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃3┃ Review (観おわったあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【ポイント】★★★ <内訳> テーマ :★★★ ストーリー :★★★ キャスト :★★★★ スタッフ :★★★★★ オリジナルでした。驚いた。 前回の「序」が、ほぼテレビ版に忠実で、 きっと今回も、似たようなもんだと思っていたので。 子どもたちは、やけに人間味が出てきたり、 大人たちは、いつにもまして愚痴っぽくなり。 新キャラクターが、いきなり出てきたりとか、 相変わらず、謎の計画はゲンドウだけが知っている…。 これを観ていて思ったのは、子どもたちが、 ものすごく客観的に、捉えられているということ。 どちらかというと、突き放されてさえいるような。 元々、テレビ版は子どもたちが主役であり、 作り手は、のめり込むほどに主観的に、 彼らの心情を描き出そうとしていたわけで、 このサバサバした雰囲気は何なんでしょう? 思い出すのは、冒頭の2つのセリフ。 「大人の目的のために、子どもを使うのは気が引ける」 「子どもの目的のために、大人を使うのは気が引ける」 そっか。今回は見方が逆なんだ。 前回は目的を果たそうとする子どもたちに、 大人たちが立ちはだかる、という感じだったが、 どちらかというと、今回は大人たちの方が、 ある見えない目的を持って、子どもたちを操ろうとしている。 だから、子どもたちには(いささか陳腐な)ドラマを持たせ、 むしろ守るべき、純粋ではかない者たちに仕立て上げ、 そして、こんな展開へと、導いてきてるのではないか? しっかし、相変わらず「計画」は謎すぎて分からんし、 この2時間だけ切り取ると、そんなに独創的でもないし。 まあ、10年経っても変わらない声優さんたちの声と、 美しい映像には、本当に驚かされるんですが。。。 とはいえ、映画史に残る日本アニメですから、 お時間があれば、ぜひ観ていただければと。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃4┃ Column (観おわったあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私は子どもの頃から、物語づくりが好きで、 当時の原稿用紙も、未だにとってある。 たまに、その内容を読み返す機会があると、 子どもながら、恥ずかしいことばかりだが、 時には参考になることや、ハッとする瞬間もある。 どんな物語も、書いているときは最高でも、 少し時があくだけで、何だったんだと思う。 だいぶ時が過ぎれば、なおさらである。 いまなら、こう書くだろうな。 そう思って、書きなおしたい部分が山ほどある。 そうしていくうちに、書きなおしばかりだと、 全く新しい物語が、最後には生まれることもある。 物語は受け継がれ、書きなおされ、 新しい物語になるが、同時に古い物語だ。 長い目で見れば、どんな作家のどんな作品も、 1人の作家という視点では、全てがつながり、 オリジナルなたった1つの作品だ、とも言える。 そして、このエヴァンゲリオンは、 全く別の物語であるにも関わらず、 一方で、名前を同じにすることで、 この継続性を、認めているだけなのかもしれない。 そして、この監督は私と同じように、 古いバージョンを批判し、否定して、 全く違うものを生み出そうと、 腐心しているのかもしれない。 そのとき、まるで自分を映し出すように描かれた、 この物語の子どもたちは、いまの立場では、 恥ずべきものと感じているのかもしれない。 だから、いまの自分の立場から、 彼らの存在を整理して、あの頃の自分を整理して、 そして、ゴミ箱へ投げ捨てたいのかもしれない。 確かに、どの作家の、どんな物語も、 そのときの時代や、作り手を映し出しているから、 後から見れば、否定したいものも山ほどあるのだろう。 それを実現してみせることは、 自分自身の進化の証明でもある。 だから作家は、新しい物語を描こうとし、 過去を見つめ、過去を批判し、消去を図る。 まあ、それは作家にかぎらず、 どんな人の、どんな人生でも同じことかもしれない。 きっとそうして、誰もが過去を書きなおしながら、 人間という物語は、いつまでも完成することなく、 永遠に続いていくに違いない。 2009/8/18 シネリーブル池袋にて。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃5┃ 次回予告 ほか ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ その他、筆者からのお知らせなどなど。 ★次回予告「サマーウォーズ」……………………………………… 今号がアニメだったので、次回もアニメにしようかと思います。 「時をかける少女」が大ヒットとなった細田守監督の最新作。 私はこの前作を観ていないんですが、面白いみたいですねえ。 今年は夏が来る前に終わりそうな気配なので、いまのうちに。 で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。 http://s-wars.jp/ ですが、最新の配信予定はツイッターでご確認を。 マジメに更新してるわりに、 フォロワーが増えないのですが。。。何か考えよう。 http://twitter.com/eigastar ★今後の予定など……………………………………………………… とりあえず、来週は。 クリスチャン・ベイルとラッセル・クロウが なぜか西部劇に出てくるという聞くからに濃い映画と。 ホロコーストをイギリスの俊英、マーク・ハーマン監督が描く、 ベストセラー小説の映画化「縞模様のパジャマの少年」の予定。 それよりも、再来週のオリヴィエ・アサイヤス監督、 マギー・チャン主演の「クリーン」が気になりますね。 彼女がカンヌを制したこの映画、どんな内容だったんだろう。 「3時10分、決断のとき」http://310-k.jp/ 「縞模様のパジャマの少年」http://www.movies.co.jp/pyjamas/ 「南極料理人」http://nankyoku-ryori.com/ 「クリーン」http://www.clean-movie.net/ 週2本が当面の目標です。これからもお楽しみに…。 ★最新情報はツイッターをフォロー!!…………………………… ツイッターでは、筆者が映画に関すること、 それ以外のどーでもいいことも、つぶやいています。 http://twitter.com/eigastar 筆者はiPhoneがあるので、とっても更新しやすいです。 これなら電車に乗ってる時間などを通じて、 最新の情報を提供できます。ああ、ひと安心。 皆さまも、フォローしてみてください。よろしくです。 ★これまでのバックナンバー………………………………………… バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、 それぞれ以下のページをご参照くださいませ。 http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ) http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ) メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。 ただし検索機能がついておりませんので、 ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。 http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ) ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 【映画のなかの人生、映画のような人生。】 Vol.867 2009年8月19日 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/ (C)2001-2009 Ak. All rights reserved. ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


