映画のなかの人生、映画のような人生。  RSSを登録する

「映画とは人生を2時間で切り取るもの」。映画を評価するだけではなく、映画から感じとった生き様や感動を伝える1000文字のコラム。ありふれた日常のなかで、何かを考えてみたいアナタに、ぜひ。

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2009/08/13

映画のなかの人生…Vol.865「愛を読むひと」★★★


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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.865「愛を読むひと」★★★      2009.8.13(木)
 ̄                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   戦後ドイツのある街。母親ほどの女性と恋に落ちた高校生。
   真剣に交際していた青年も、いつか彼女の真実に直面する。

  【2】Michelin
   日比谷シャンテ、新宿武蔵野館の2館上映。来週までかな。

  【3】Review
   ものすごく難解。どう解釈するかは、観る人次第だろう。

  【4】Column
   本当に愛するのなら、その人の過去まで読み解かなくては。

_________________________________________________The Reader

とりあえず、公開が終わってしまいそうなものから順番に。
ケイト・ウィンスレットがオスカーを獲得したのは、この映画。
原作はベストセラー。監督は名匠、スティーヴン・ダルドリー。
「めぐりあう時間たち」と同じか?…と思ったら、全然違うわ。

<オフィシャルサイト>
http://www.aiyomu.com/


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今後、最新情報はこちらで流しますので、
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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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戦後ドイツのある街。母親ほどの女性と恋に落ちた高校生。
彼女のたっての願いを受けて、名作文学の読み聞かせをしながら、
彼は真剣に交際していたのだが、彼女はひとり悩みを抱えていた。
その後、青年は思いもしないかたちで、彼女の真実に直面する。


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┃2┃ Theater (観ていないあなたへ)
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日比谷シャンテ、新宿武蔵野館での2館上映。
とはいえお盆休みは、どの映画館も満席のようで。
不況だからか、東京に残っている年配の方々が今年は多く…。
ウェブ予約ができるのであれば、絶対した方がいいでしょう。

▼有楽町 日比谷TOHOシネマズ シャンテ
8/14(金) 11:15/16:15~18:35(終)
8/15(土)~12:15/17:05~19:25(終)

▼新宿 新宿武蔵野館
~8/20(木) 13:15/18:45~20:55(終)


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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
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【ポイント】★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★

すごく難解だと思う。これは。

なぜ、愛し合ったはずの2人は、
このような結末を迎えねばならなかったのか?

それは、恋愛物語として解釈もできるが、
この映画の、もう一つのテーマである、
戦争犯罪についての価値観とも重なる。

人は、どのようにして過去を受け止め、
解釈して生きるのか、それは観る人次第。
だからこそ答えはなく、そこが難解である。

甘い恋愛ものだと思ってきた人は裏切られる。
映像は、相変わらずセピアな雰囲気のダルドリー。
脇に名優が居並んでおり、ウィンスレットは、
そんなに目立っているわけではない。その辺も見どころ。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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恋に落ちるのは、一瞬である。

それは、見た目で恋に落ちるかもしれない。
それは、仕草で恋に落ちるかもしれない。
何気ない一言や、ちょっとした優しさに、
人は惹かれて、恋に落ちてしまうことがある。

恋に落ちるのは、一瞬である。
しかし、愛することは連続である。

一瞬では、その人の断片しか分からない。
連続すると、その人の全てが見えてくる。

この人が、これまで何をしてきたのか。
この人と、これからどうしていくのか。
愛することは、受けいれることだ。
見えなかった部分まで、その人のことを。

この青年は、若くして恋に落ちた。
初めての恋に、彼は燃え上がった。
しかし、青年はその先を知らなかった。
愛することは、恋に落ちることとは違ったのだ。

一方で女は、そのことを分かっていた。
青年はいつか、自分の真実を知るだろう。
自分は、ただの一瞬を求めて、彼を抱いた。
そもそも、年の差が離れすぎている。

二人は必ず、別れていく運命にある。

何も知らない青年は、その運命を知らない。
彼は自信を失い、理由を求めてさまよう。
彼女の過去を知り、彼女の真実を知り、
そして彼は、彼女の高いプライドに傷つく。

どうして、過去を受け止めないのか?
どうして、自分をさらけ出さないのか?
あなたが、これまでしてきたことで、
どれだけの人が傷ついてきただろう?

青年はそのなかの、わずかな1人だ。
しかし、だからこそ彼は理由を求めた。
謝罪を求めた。事実を話してほしかった。

しかし、彼女のプライドはそれを許さなかった。
そして、青年のプライドもまた、
そんな彼女を許せなかったのだ。

恋することは、一瞬の出来事だ。
愛することは、過ちの連続である。

犯した過ちを、どのように認めるか。
愛する人の過去を、どのように受けいれるか。
そのことにこそ、人間の勇気は試されている。
その勇気さえあれば、自分も誰かを愛することができるだろう。

2009/8/12 日比谷シャンテシネにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「レスラー」………………………………………………

かのアロノフスキー監督が、ミッキー・ロークを主演に据えて、
プロレス映画を撮りました。これって「ロッキー」っぽいのかな?
最近、スタローンも活躍してるし、ロークもこの映画の熱演で、
オスカーにノミネート。アロノフスキーらしい映画だろうなあ。

で、次回もお楽しみに。次回は明日、観にいければ。
http://www.wrestler.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

とりあえず、今月は以下を観てきます。
うーん、だいぶ公開から過ぎていますが、
何とかだんだん、追いつくことができそうだ。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」http://www.evangelion.co.jp/
「3時10分、決断のとき」http://310-k.jp/
「縞模様のパジャマの少年」http://www.movies.co.jp/pyjamas/
「サンシャインクリーニング」http://www.sunshine-cleaning.jp/
「サマーウォーズ」http://s-wars.jp/
「クリーン」http://www.clean-movie.net/

どうなるか分かりませんが、これからもお楽しみに…。


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ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.865 2009年8月13日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2009 Ak. All rights reserved.
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