映画のなかの人生、映画のような人生。  RSSを登録する

「映画とは人生を2時間で切り取るもの」。映画を評価するだけではなく、映画から感じとった生き様や感動を伝える1000文字のコラム。ありふれた日常のなかで、何かを考えてみたいアナタに、ぜひ。

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2009/08/01

映画のなかの人生…Vol.864「スラムドッグ$ミリオネア」★★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_                  __________
  Vol.864「スラムドッグ$ミリオネア」★★★★ 2009.8.1(土)
 ̄                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   賞金クイズ番組で正解を続ける平凡な青年。不正行為か?
   調べ上げる警察に、彼はスラムでの生活を語りはじめた…。

  【2】Michelin
   現在は首都圏だとシネカノン有楽町でやっているだけ。

  【3】Review
   良くできているが、結局は悲劇をオブラートで包んだもの。

  【4】Column
   現実を選ぶ権利は数少ないが、夢見る権利は誰にでもある。

________________________________________Slumdog$Millionaire

ダニー・ボイルがインドで奮闘の末に作り上げた最新作は、
ついにオスカーを獲得、それどころか8部門受賞の傑作として、
歴史にその名を残しました。まあ、そんなことは予想どおりか。
問題は映画の内容。やっぱり「28日後…」と較べてしまう…。

<オフィシャルサイト>
http://slumdog.gyao.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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高額賞金を賭けたクイズ番組で、正解を続ける平凡な青年。
その不自然さに、警察が彼を取り調べるが、彼が語り始めたのは、
スラムで生まれ育った彼の、数奇な運命と、愛する人への想い、
そして彼がこのクイズ番組で、本当に得たかったものは…?


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┃2┃ Theater (観ていないあなたへ)
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だいぶ公開から経ちましたが、まだやってます。
来週までは確実にやってるそうですので、お早めに。

▼有楽町 シネカノン有楽町2丁目
~8/7(金) 10:25/12:50/15:15~17:20(終)
8/8(土)~ 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい


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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
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【ポイント】★★★★

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★★★

うーん、よくできてはいるんですが。
スラムを描く映画なのか、ラブストーリーなのか。
前者だったら「シティオブゴッド」のように、
もっと過酷な現実で全編を埋め尽くすこともできた。
「ハリウッド☆ホンコン」のように、開発の影にある、
忘れられた人々の存在をコミカルに映すこともできた。

しかし、この映画は、その現実を、
ラブストーリーで包んでしまう。
これを中途半端だと思うか、美しいと納得するか。
ハリウッドらしいと言ってしまえば、それまでですが。

しかし、インドらしい風景や音楽が、
映画をとてもよく盛り上げます。
その辺は、さすがダニー・ボイルですが、
やっぱり「28日後…」ほど、鮮烈ではなかった、かなあ。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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人は誰もが夢を見ることができる。

夢を見ることは自由である。
老若男女、貧乏人も金持ちも、
誰もが同じように夢を見ることができる。
夢を見ることに、カネはかからないのだ。

しかし、現実にはお金がかかる。
今日を生きていくにも、お金がいる。
それがスラムであり、それが現実だ。

子どもたちにとっても、現実は変わらない。
彼らも、どこかで収入を得なければ、
あとは簡単に、のたれ死んでしまうだけだ。

だから彼らは夢を見る。
いつか、欲しいものが手に入ればいいと。
住む家がある生活。お金に困らない生活。
そして、愛する人がそこにいる生活。

夢を叶える手段は、どこにもないが、
生きていれば、ひょっとすると、
どこかでそんな成功にめぐり逢えるかも。

夢を見ていると、そんな小さな希望が、
絶望的な暮らしのなかで、生まれるのかもしれない。
夢を信じ続けることは、絶望のなかに、
希望の灯を燃やし続けることなのだろう。

青年は、最後まで夢を捨てなかった。
いつか、この生活を抜け出せると思った。
いつか、彼女と暮らすことができると思った。

そのために、彼は小さな希望を抱いて、
このクイズ番組まで、たどり着くことができた。
そして、彼は本当に欲しいものを手に入れるのだ。

それは、おとぎ話のように思える。
おとぎ話には、リアリティがまるでない。
この映画は、まるでハリウッド映画だ。

でも、困り果ててしまうような日常には、
時にはそんなエピソードも良いのだろう。
夢を見ることが、大切な瞬間も人生にはある。

しかし、それよりも大切なのは友だろう。
この映画でいちばん感動するのは、実際、
あの紙幣を歌手に手渡す場面である。

夢を叶えるには、誰かの手助けが必要であり、
この映画ももう少し、そういうリアリティへ、
傾いても良かったような、気がするのだが…。

2009/7/5 日比谷シャンテシネにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「愛を読むひと」…………………………………………

とりあえず、公開が終わってしまいそうなものから順番に。
ケイト・ウィンスレットがオスカーを獲得したのは、この映画。
原作はベストセラー。監督は名匠、スティーヴン・ダルドリー。
まあ、「めぐりあう時間たち」と似たような感じなのかなあ。

で、次回もお楽しみに。次回は来週水曜の予定。
http://www.aiyomu.com/


★今後の予定など………………………………………………………

とりあえず、今後は未定ですが、
観られるモノから観ていく予定です。
たぶん、エヴァは観ます。
あとは以下を観ないといけない。いけないんだって。

「おと・な・り」「レスラー」
「サンシャイン・クリーニング」「セントアンナの奇跡」

また、この間に公開された映画について、
初の試みとして、Blu-ray作品の評価として、
取り上げることも検討したいと考えています。
筆者の時間を効率よく使えるという点から…。

どうなるか分かりませんが、これからもお楽しみに…。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
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ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.864 2009年8月1日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2009 Ak. All rights reserved.
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