2009/02/25
映画のなかの人生…Vol.863「チェンジリング」★★★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆ ★ ☆ 映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】 映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、 そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。 _ ____________ Vol.863「チェンジリング」★★★ 2009.2.25(水)  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 【1】STORY 一人息子を失った母は、警察からの朗報だけが頼りだった。 しかし、警察が発見した「息子」は、明らかに別人だった。 【2】Michelin 日劇ほか、各地のシネコンにて上映中。それなりに混んでる。 【3】Review 物語は単純で冗長だが、役者と監督が何とかしてしまう。 【4】Column たった1つの真実が、世界を変えてしまうこともある。 _________________________________________________Changeling イーストウッド監督の新作は、アンジェリーナ・ジョリー主演。 2本目のオスカーには届かずとも、この映画では存在感たっぷり。 たまにはアクション以外で観るジョリーもいかがですか。そして、 イーストウッドの落ち着いた映画づくりが、また印象的なのです。 <オフィシャルサイト> http://www.changeling.jp/ ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃1┃ STORY (観ていないあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1920年代の米国、ある母子家庭。母はキャリアウーマンだったが、 一人息子を溺愛気味だった。ある日、仕事から帰ると息子が失踪。 彼女は警察に捜索を願い出て、待ちわびた朗報が届いたと同時に、 喜んで駆けつけてみると、そこにいたのは息子とは違う少年だった。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日劇ほか、いろんなシネコンでやってます。 それなりに混んでいると思うので、週末は少しお早めに。 ▼有楽町 TOHOシネマズ 日劇 9:55/12:55/15:55/18:55〜21:30(終) ▼新宿 新宿バルト9 2/26(木) 11:55/14:45/17:35/20:25/23:15〜1:45(終) 2/27(金) 11:55/14:45/17:35/20:25/23:15/2:05〜4:35(終) 2/28(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼新宿 ピカデリー 〜2/27(金) 9:30/12:20/15:20/18:30/21:30〜0:00(終) 2/28(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼品川 品川プリンスシネマ 2/26(木) 13:00/16:10/19:30〜22:05(終) 2/27(金) 13:50/17:00/20:10〜22:45(終) 2/28(土)〜3/1(日) 10:00/13:00/16:10/19:30〜22:05(終) ▼豊洲ユナイテッド・シネマ豊洲 〜2/27(金) 10:30/13:15/16:00/18:45/21:30〜0:00(終) 2/28(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼六本木 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 〜2/27(金) 11:00/14:00/17:05/20:25/23:25/26:25〜29:00(終) 2/28(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼お台場 シネマメディアージュ 〜2/27(金) 10:50/14:00/17:00/20:10〜22:45(終) 2/28(土) 11:00/14:00/17:00/20:10/23:10/26:10〜28:45(終) 3/1(日)〜 11:00/14:00/17:00/20:10〜22:45(終) ▼渋谷 渋東シネタワー 〜2/27(金) 10:45/13:45/16:45/19:45〜22:20(終) 2/28(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 〜2/27(金) 9:35/12:35/15:35/18:35/21:40〜0:20(終) 2/28(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼豊島園ユナイテッド・シネマとしまえん 〜2/27(金) 10:00/13:00/16:00/18:45/21:45〜0:17(終) 2/28(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃3┃ Review (観おわったあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【ポイント】★★★ <内訳> テーマ :★★★ ストーリー :★★ キャスト :★★★★ スタッフ :★★★★ >テーマ ★★★ 母の愛を徹底して追いかけている一方で、社会悪の糾弾でもあり、 実はどこに焦点があるのか、いまいち定まりきっていない。 >ストーリー ★★< 物語そのものは予想通りで、時系列どおりのエピソードの羅列、 なぜか冗長なラストなど、もう少し工夫があっても良かった。 >キャスト ★★★★< しかし、ジョリーがひたすらに息子を求めて叫ぶことで、物語は そっちのけで映画に引き込まれる。マルコヴィッチも彼らしい。 >スタッフ ★★★★< 次々とおとしめられていく女を、冷静なタッチで描いていくことで、 ジョリーが際だつ。戦前の米国の街並みも、ノスタルジックに映る。 >総評 ★★★< もう、これは役者と監督のための映画ですね。 物語は、いまひとつ焦点が定まらない。 果たしてこれは、母の愛の深さを描くものか、 それとも、社会悪を糾弾する勧善懲悪モノなのか。 ラストの展開は、なんだかとってつけた感じだし、 刑場の場面は、何が言いたいのかがよく分からない。 どこかに絞っていけば、この映画はもっと良くなる。 しかし、それでもイーストウッドは冷静に事件を描き、 悪の悪たる行為を静かに指し示し、 最後には正義がもたらされる社会の強さを示す。 そのなかで、ひたすらに叫ぶジョリーの様子は、 やりすぎにも見えるが、この映画では光っている。 彼女がいなかったら、この映画は焦点が定まらないままのはず。 というわけで、渋い映画に浸りたいのであれば、 この映画はオススメ。暗い気分の人には向きませんが。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃4┃ Column (観おわったあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今日も、くだらない政治家が、 くだらない発言で身を滅ぼす。 この国の政治は、もうダメかもしれない。 かといって、何かできることがあるだろうか。 多くの人は、鼻で笑ったまま、目を背けたまま。 この社会のために、身を投げ出す勇気はなかなか出ない。 もちろん、クリスティン・コリンズも同じだ。 ただ、彼女は息子のために、身を投げ出した。 それは、たった1人の愛する息子だったから。 愛する息子を、警察は見つけたと言い張る。 どうみても、その少年は別人だというのに。 でも、捜してもらうには警察を動かすしかない! 彼女は、必死で訴える。 警察は、権力で封じ込めようとする。 間違った者が、権力に就いてしまったから。 自らの過ちを認めない者は、 権力を握れば、過ちを封じ込めようとする。 事件を解決したと、平気で嘘をつく。 被害者が悪いと、悪びれずに見放す。 相手は社会の権力者だ。 たった1人の女性に、何ができるだろう? それでも、彼女はあきらめない。 なぜなら、息子を取り戻すには、それが最良だから。 彼女にとっては、それがかけがえのないものだから。 自分が諦めてしまったら、全てが終わってしまうから。 彼女は、自分自身のために闘っている。 それが、周囲を動かし、社会を動かし、 ひいては、権力をも突き崩す力となる。 それは、たった1人の人間だとしても。 それは、たった1つのエゴだとしても。 砂の粒ほどの正義でも、手に入れたいと思えば、 気がつくと、世界を変えてしまうこともあるのだ。 だから、諦めてはいけないのかもしれない。 この国が、出口のないトンネルに向かっているとしても。 たった1人の、ひたすらに愛を求める心が、 ひょっとすると、社会を変えることがあるかもしれない。 それは、社会への献身でも、美談でもない。 本気で、自分の子どもを愛しているのなら。 もう、黙ってはいられない時代が、来るのかもしれない。 2009/2/24 ユナイテッドシネマ豊洲にて。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃5┃ 次回予告 ほか ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ その他、筆者からのお知らせなどなど。 ★次回予告「誰も守ってくれない」………………………………… モントリオール映画祭で、最優秀脚本賞を受賞したという映画。 スタッフは、監督・脚本の君塚良一を始め「踊る大捜査線」の メンバーが中心らしい。内容は犯罪者の家族が被る二次被害。 そういう意味では「BOY A」と、内容的には対比するものかと。 で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。 http://www.dare-mamo.jp/ ★今後の予定など……………………………………………………… とりあえず、これからは以下の予定。 オスカー受賞作は、まだまだ公開が先のようで…。 「ホルテンさんのはじめての冒険」http://www.horten-san.jp/ 「ダウト」http://www.movies.co.jp/doubt/ 「花の生涯 梅蘭芳」http://meilanfang.kadokawa-ent.jp/ 「パッセンジャーズ」http://www.passengers.jp/ というわけで、これからもお楽しみに。 ★最新情報はブログにて!!………………………………………… ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。 http://filmandlife.seesaa.net/ ※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check! ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、 小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。 また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、 映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。 ぜひぜひアクセスしてください!! ★これまでのバックナンバー………………………………………… バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、 それぞれ以下のページをご参照くださいませ。 http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ) http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ) メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。 ただし検索機能がついておりませんので、 ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。 http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ) ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 【映画のなかの人生、映画のような人生。】 Vol.862 2009年2月25日 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/ (C)2001-2009 Ak. All rights reserved. ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



