2009/02/17
映画のなかの人生…Vol.860「ベンジャミンバトン」★★★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆ ★ ☆ 映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】 映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、 そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。 _ __________ Vol.860「ベンジャミンバトン」★★★ 2009.2.17(火)  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 【1】STORY 老人として生まれたベンジャミンは、介護施設に引き取られ、 やがて次第に若返っていき、初恋の相手に近づいていく…。 【2】Michelin 丸の内ピカデリーほか、各シネコンにて。とても混んでいる。 【3】Review 外見は異様だが平凡な男の伝記。ただし結末だけが特別。 【4】Column 人生はいつか終わると、もしも最初から分かっていたなら。 ________________________The Curious Case of Benjamin Button ブラピとブランシェット、ブラブラコンビの映画は大人向けの ファンタジー映画のようなもの。年老いて生まれた主人公が、 次第に若返っていくという奇妙な設定から、人生の悲哀や、 素直な感動が読み取られていく。年齢効果の特殊撮影にも注目。 <オフィシャルサイト> http://wwws.warnerbros.co.jp/benjaminbutton/ ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃1┃ STORY (観ていないあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 老人として生まれたベンジャミンは、介護施設に引き取られ、 やがて次第に若返っていく。老人として就職し、初恋に落ち、 大人の恋愛を経験してから、彼は本当に好きな人と向き合う。 しかし、青春を謳歌する頃には、人生は終わろうとしている…。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 丸の内ピカデリーほか、いろんなシネコンでやってます。 混んでますね…話題作ですから。 特に週末や水曜はお早めに。 ▼有楽町 丸の内ピカデリー 2/18(水) 11:00/13:00/14:40/16:15/18:00/19:25〜22:20(終) 2/19(木) 11:00/13:00/14:40/16:15/19:25〜22:20(終) 2/20(金) 11:00/13:00/14:40/16:15/18:00/19:25〜22:20(終) 2/21(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼新宿 新宿バルト9 〜2/19(木) 10:00/13:20/16:40/20:00/23:20〜2:15(終) 2/20(金)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼新宿 ピカデリー 〜2/19(木) 9:30/12:50/16:10/19:30〜22:25(終) 2/20(金)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼品川 品川プリンスシネマ 2/18(水) 9:55/13:20/16:45/20:10〜23:10(終) 2/19(木)〜2/20(金) 13:20/16:45/20:10〜23:10(終) 2/21(土)〜2/22(日) 9:55/13:20/16:45/20:10〜23:10(終) ▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲 〜2/20(金) 10:30/13:45/17:00/20:15〜23:12(終) 2/21(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼六本木 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 2/18(水) 10:15/13:50/17:30/21:00〜24:00(終) 2/19(木)〜2/20(金) 10:15/13:50/17:30/21:00/24:45〜27:45(終) 2/21(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼お台場 シネマメディアージュ 〜2/20(金) 13:10/16:35/19:55〜22:50(終) 2/21(土) 13:10/16:35/19:55/23:20〜26:15(終) 2/22(日)〜 13:10/16:35/19:55〜22:50(終) ▼渋谷 渋谷シネパレス 〜2/20(金) 9:30/12:50/16:10/19:30〜22:25(終) 2/21(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 〜2/20(金) 10:30/14:00/17:25/20:50〜23:55(終) 2/21(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん 〜2/20(金) 10:30/13:45/17:30/20:45〜23:42(終) 2/21(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃3┃ Review (観おわったあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【ポイント】★★★ <内訳> テーマ :★★★★ ストーリー :★★ キャスト :★★★★ スタッフ :★★★ >テーマ ★★★★ 結末が最初にある伝記、という設定が、ひとりひとりの人生を トータルに考えさせる点は面白く、最後に涙する人も多いはず。 >ストーリー ★★< このSF的設定が活かされた場面が一つもなく、違和感があった。 何だかんだで2時間45分は、筆者には長く感じられましたが…。 >キャスト ★★★★< やっぱり、ブランシェットは何をやってもいい。地味なブラピも 今回は次第に魅力が増していくという設定が、はまっている。 >スタッフ ★★★< この年齢を誤魔化す特殊技術には、どうなってるんだろうと思う。 きっと他の映画でも使ってるのだろうと…まあ、気づきませんが。 >総評 ★★★< 確かに、良くできている映画だと思います。 でも、特段に驚くべき内容ではありません。 80歳で生まれた男の話、ということですが、 そんな設定は、特に内容と関係していません。 ひとつひとつのエピソードは、ありふれた男の話。 これで3時間近くを引っ張られてしまうので、 ちょっと疲れますが、その分、考えさせられる。 最後はどうなるのか、彼の行く末を考えていくうちに、 一人一人の人間の生き様、死に様が観客にも刻まれ、 生と死を見つめ直す、地味でも涙する映画になっています。 これで、もう少し仕掛けがあったら、 感心したと思うんだけど…期待値が大きすぎた? 個人的にはティルダ・スウィントンが好きでしたが…。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃4┃ Column (観おわったあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幸いなことに、まだ自分の人生について、 終わりから逆算して考えたことはない。 もしも、自分の人生の結末が、 最初からわかっていたなら、 もう少し、人生は価値あるものに、 なっているかもしれないと思う。 ベンジャミン・バトンは、知っている。 自分は、生まれた時から死にかけていた。 彼にとっては、一日でも生きられることが、 とても価値あるものに、思えただろう。 そして同時に、彼は結末を知っている。 自分は若返り、最後には若者になり、 やがて成人としては、いられなくなることも。 年寄りの間は、恋なんてできない。 初恋の相手も、初老の相手になる。 最初から、年齢に縛られているから、 彼にとっての恋は、人とは違うものになる。 そして、最後に青春がめぐってくる。 多くの人と出逢い、多くの人を失い、 その後で、青春がめぐってくる幸運。 それは、多くの人にとっては出発点だが、 彼にとっては、最後の到達点でもあった。 妻にとっては、結婚から始まる物語も、 彼にとっては、結婚で終わってしまうのだ。 だから、どうした? 彼は年齢に縛られていたが、 それでも、自分なりに生きて、 さまざまに出逢い、幸せに暮らした。 幸運なことに、お金にも恵まれ、 戦争も生き抜き、幸せにたどり着いた。 ただ、彼は若返っていただけである。 その点で、他人と何の変わりもない。 振り返っても、彼が違っていたのは、 終わりが分かっていたことだけ。 最初から、物語の結末を知りながら、 その主人公を、最後まで演じていたのだ。 だからその一瞬、一瞬は、有限で、 必ず終わっていくことを、感じながら生きる。 どんな幸せも続かないと知っているつらさ。 それは、誰もがたどるべきものだが、 若者たちは、そんなこととは無縁だ。 生まれた時から、そうだと知っていれば、 私の人生も、少しは変わっていただろう。 そして未だ、私は、 自分の人生の結末を知らない。 まあ、分かっていても、いなくても、 最初から決まっていることもある。 それは、私に残された時間には、 必ず限りがある、ということだ。 いつ訪れるか分からない結末を、 いまはまだ、楽しみにとっておくことにしよう。 2009/2/15 丸の内ピカデリー1にて。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃5┃ 次回予告 ほか ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ その他、筆者からのお知らせなどなど。 ★次回予告「チェ 39歳別れの手紙」……………………………… 前半の「革命編」は、成功談としてよく知られているわけですが、 その後のチェ・ゲバラの奮闘は、皆さんにどう思われているので しょうか。彼は南米に渡り、自らの成功を捨て、理想のために、 歩んできた道のりをもう一度、歩もうとするのですが…果たして。 で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。 http://che.gyao.jp/ ★今後の予定など……………………………………………………… とりあえず、今月は以下を観てくる予定。 一方で、公開作も面白いものが減ってくる季節…。 久々に小さな単館系の映画でも、観てこようかな。 「誰も守ってくれない」http://www.dare-mamo.jp/ 「チェンジリング」http://www.changeling.jp/ 「ホルテンさんのはじめての冒険」http://www.horten-san.jp/ というわけで、これからもお楽しみに。 ★最新情報はブログにて!!………………………………………… ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。 http://filmandlife.seesaa.net/ ※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check! ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、 小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。 また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、 映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。 ぜひぜひアクセスしてください!! ★これまでのバックナンバー………………………………………… バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、 それぞれ以下のページをご参照くださいませ。 http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ) http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ) メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。 ただし検索機能がついておりませんので、 ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。 http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ) ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 【映画のなかの人生、映画のような人生。】 Vol.860 2009年2月17日 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/ (C)2001-2009 Ak. 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