2009/01/15
映画のなかの人生…Vol.855「チェ 28歳の革命」★★★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆ ★ ☆ 映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】 映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、 そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。 _ ___________ Vol.855「チェ 28歳の革命」★★★ 2009.1.15(木)  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 【1】STORY 独裁政権下のキューバで、武力闘争による革命を目指す チェ・ゲバラ。その闘争の道のりはあまりにも困難だった。 【2】Michelin 日劇PLEXほか、各地のシネコンにて。けっこう混んでます。 【3】Review 淡々とつづるエピソードに、何を読み取るかは観客次第。 【4】Column 革命家とは、闘うのではなく、懸命に愛するのである。 ______________________________________________Che: Part One チェ・ゲバラの映画が多くなりましたねえ。「モーターサイクル ダイアリーズ」の影響は大きいんだろうなあ。本当の彼の姿、 いったい皆さんは、どのように思いますか?ベニチオ・デル・トロ、 確かに彼は似ていますね…。カンヌ主演男優賞受賞も、なるほど。 <オフィシャルサイト> http://che.gyao.jp/ ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃1┃ STORY (観ていないあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 独裁政権下のキューバで、武力闘争による革命を目指すカストロ。 チェ・ゲバラは、異国人ながら彼に従い、わずかな仲間とともに キャンプを張り、政府軍と戦い、訓練と進軍に明け暮れていく。 その生活は厳しいが、ゲバラは仲間たちを決して見捨てなかった。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日劇PLEXほか、いろんなシネコンでやってます。 けっこう混んでました。 筆者は初めて、14日に東宝系に行ってしまい、 この日は「東宝の日(トウ・フォー?)」で、 男女問わず1000円だったので、大変な混雑。 もうそんな日には行きません…失敗した。 ▼有楽町 日劇PLEX 9:30/12:25/15:20/18:15〜20:45(終) ▼新宿 新宿バルト9 1/16(金) 10:10/13:00/15:50/18:40/21:30/0:20〜2:45(終) 1/17(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼新宿 ピカデリー 1/16(金) 10:00/12:50/15:40/18:30/21:20〜23:45(終) 1/17(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼品川 品川プリンスシネマ 〜1/18(日) 12:00/14:55/17:50/20:45〜23:15(終) ※ プレミアム館で上映(¥2500) ▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲 1/16(金) 10:30/13:15/16:00/18:45/21:30〜23:55(終) 1/17(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼六本木 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 〜1/16(金) 10:10/13:05/16:00/18:55/21:50/24:50〜27:20(終) 1/17(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼お台場シネマメディアージュ 1/16(金) 11:00/14:00/17:00/20:00〜22:30(終) 1/17(土) 11:00/13:55/16:50/19:45/22:40/25:50〜28:20(終) 1/18(日)〜 11:00/13:55/16:50/19:45〜22:15(終) ▼渋谷 渋東シネタワー 1/16(金) 10:20/13:10/16:00/18:50〜21:15(終) 1/17(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 〜1/16(金) 10:00/12:50/15:40/18:30/21:20〜23:50(終) 1/17(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん 1/16(金) 10:30/13:15/16:00/18:45/21:30〜23:55(終) 1/17(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃3┃ Review (観おわったあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【ポイント】★★★ <内訳> テーマ :★★★★ ストーリー :★★ キャスト :★★★★ スタッフ :★★★ >テーマ ★★★★ 徹底的にゲリラ戦争の日々を追う内容は、淡々としているが、 リアリティに溢れ、ゲバラの実像に関する想像をかき立てる。 >ストーリー ★★< しかしストイックなまでにエピソードに終始するので、当時の 歴史的背景などを知らないと、観客のなかで物語を構成できない。 >キャスト ★★★★< ベニチオ・デル・トロは、押し黙った風貌で存在感に溢れ、 確かにゲバラに見えてくる。実はカストロも多弁で似ている…。 >スタッフ ★★★< 延々と戦争を描き続けるなかで、国連演説(外の姿)と対比させ、 彼の実像を追うなど、さまざまな工夫が今回は生きている。 >総評 ★★★< 意外に楽しめました。筆者は、ですが。 ソダーバーグ監督なので、またいろんなエピソードが、 適当に羅列されているだろう、そしてその通りでした。 しかし、今回はそれがゲバラの実像について、 きちんとしたテーマでまとめられていることと、 つい50年前でも、ゲリラ戦の実像が興味深いこと、 リアリティある戦闘場面などで、飽きずに観られました。 ただ…歴史に興味がないと、きついですね。 少なくとも「モーターサイクル・ダイアリーズ」を、 事前に観ておくといいかも。この映画はその続きです。 これなら後編も観にいきたいと思えるかも。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃4┃ Column (観おわったあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 革命家というのは、どんな仕事なのか。 あまりない職業なので、イメージは湧きづらい。 私の友だちにも、革命家はいないのだが、 学生時代に、似たようなことを言う人はいた。 たいていは、熱く夢を語ったり、目標を掲げたり、 できもしない空想を並べる、不思議な理論家たちだった。 チェ・ゲバラも、そうだろうか。 いや、彼は全く違った。 彼は革命家であった。 実際に革命を起こした。 戦争も指揮した。 しかし、それが全てではない。 彼は、革命は愛だという。 革命派は、つねに少数派だ。 わずかな仲間が、つねに頼りだ。 裏切りや分裂をしては、革命は成りえない。 革命とは愛であり、信頼なのだ。 戦闘で倒れた仲間を、我々は見捨てない。 負傷した仲間も、最後まで治療して守りきる。 革命のために死ね、などとは言わない。 そんな言葉には、愛がない。 戦えない者は、最初から巻き込まない。 途中で辞めたい者は、無理に連れていかない。 一方で民間人には、丁寧に接すること。 できるだけ、彼らのことも愛すること。 医療を施し、教育を施し、話をよく聞く。 もちろん、仲間たちにも同じ。 戦闘だけではなく、読み書きを教え、 計算を教え、そして、人生を教えるのだ。 革命は、闘いが全てではない。 革命は、愛することであり、 その愛を、全土に広げることなのだ。 それは、狂気だともゲバラは認める。 わずかな仲間とともに、想いをともにし、 無数の敵に向かって、愛を訴えるのだ。 否定する者たちに、残酷な死を与える。 敵兵はもちろん、裏切り者にもそう。 敵は、多数であることをいいことに、 我々を物量で抹殺にかかってくる。 それでも、我々の愛は勝つ。 そこには、何の保障もない。 自分たちが正しいという証拠もない。 ただ、ひたすらに信念のために、 誰かを愛するために、自らの命を投げ出す。 その狂気が、誰かを動かし、誰かを巻き込み、 誰かを倒し、やがて全土を動かしていくのだ。 革命とは理論ではない。 戦争ではない。愛なのだ。 なかなか面白いパラドクスだ。 後編が楽しみである。 2009/1/14 日劇PLEX3にて。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃5┃ 次回予告 ほか ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ その他、筆者からのお知らせなどなど。 ★次回予告「禅」……………………………………………………… 前作「火火」では、執念の陶芸家を描いた高橋伴明監督の新作。 曹洞宗の開祖、道元が、いかにして座禅を切り開いていったか、 鎌倉時代の世相とともに描くらしい。主演は歌舞伎の中村勘太郎。 そういえばこの人、最近ゴシップに出てたな…何だったっけ。 で、次回もお楽しみに。次回は来週火曜の予定。 http://www.zen.sh/ ★今後の予定など……………………………………………………… 今月は、だいたい以下のような予定。 「レボリューショナリーロード」から、 いよいよ今年のアカデミー賞候補作が、 日本でも公開されていく季節でしょうか。 レオ様とウィンスレットの再共演ですが、 どちらかというと、サム・メンデス監督の、 「アメリカンビューティー」のマジメ版、 のようなイメージが、予告編からはしました。 ちなみに「エレジー」でもペネロペ・クルスが、 ノミネートされるのでは、との噂ですが。 ペネロペ…「オープンユアアイズ」が一番だったな…。 レオ様も「ギルバートグレイプ」が一番だったか。。。 「きつねと私の12か月」http://kitsune12.jp/ 「007 慰めの報酬」 http://www.sonypictures.jp/movies/quantumofsolace/ 「エレジー」http://elegy-movie.jp/ 「誰も守ってくれない」http://www.dare-mamo.jp/ 「レボリューショナリーロード」http://www.r-road.jp/ というわけで、これからもお楽しみに。 ★最新情報はブログにて!!………………………………………… ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。 http://filmandlife.seesaa.net/ ※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check! ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、 小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。 また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、 映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。 ぜひぜひアクセスしてください!! ★これまでのバックナンバー………………………………………… バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、 それぞれ以下のページをご参照くださいませ。 http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ) http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ) メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。 ただし検索機能がついておりませんので、 ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。 http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ) ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 【映画のなかの人生、映画のような人生。】 Vol.855 2009年1月15日 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/ (C)2001-2009 Ak. 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