2009/01/04
映画のなかの人生…Vol.852「ノン子36歳(家事手伝い)」★★★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆ ★ ☆ 映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】 映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、 そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。 _ ________ Vol.852「ノン子36歳(家事手伝い)」★★★ 2009.1.4(日)  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 【1】STORY 神社の娘、出戻りのノン子は、みんなに白眼視され孤立中。 ある日、神社のお祭りに店を出すという若者が現れると…。 【2】Michelin 渋谷、シネパトスでの2館上映。どっちもどっちかしら。 【3】Review お姉さんの苦労話かと思えば、実は敗者たちの代弁者。 【4】Column 女、36歳で家事手伝いは、果たして敗者のレッテルか。 _____________________________________________________Non-Ko なんだか妙なタイトルですが、恋人募集ではなく映画ですから。 本誌はなぜか、初登場となる熊切和嘉監督。別に毛嫌いしていた わけではないんですが…。内容は坂井真紀が、大胆なラブシーン に挑戦!は、どうでもよくて、けっこう社会派なんだという印象。 <オフィシャルサイト> http://nonko36.jp/ ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃1┃ STORY (観ていないあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 神社の娘のノン子は、東京からの出戻り。みんなから白眼視され、 本人もすることもなく、毎日ブラブラと酒タバコに浸っていた。 ある日、神社の祭に店を出したいという若者が現れる。あまり ルールを分かってない若者を、彼女は嫌々ながら助けていたが。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渋谷とパトスでの2館上映。 渋谷はシネアミューズから名前が変わって、 「ヒューマントラストシネマ文化村通り」、 になったそうで…長い。しかも分かりづらいよ。 http://www.ht-cinema.com/ もう一つはパトスか…まあ、どちらもどちらかしら。 でも名前は変わっても、渋谷は水曜1000円を継続するらしい。 男性だけ1000円じゃないなんて、変ですもんね、ええ。 だから水曜は少し、混んでいるのかも。 ▼渋谷ヒューマントラストシネマ文化村通り 〜1/9(金) 16:35/19:00〜21:10(終) 1/10(土)〜 14:35/16:35/19:00〜21:10(終) ※1.10(土)〜の14:35の回は予告編上映なし ※SAKE ROCKのCD提示で一般¥1600 ▼東銀座 銀座シネパトス 〜1/9(金) 11:20/13:40/16:00/18:20〜20:20(終) 1/10(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃3┃ Review (観おわったあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【ポイント】★★★ <内訳> テーマ :★★★ ストーリー :★★ キャスト :★★★★ スタッフ :★★★ >テーマ ★★★ お姉さんのありがちな苦労話かと観ていると、最後の方には、 ようやく内容が分かる。そうか、敗者の側に立ちたかったのね。 >ストーリー ★★< ということで、特に前半は何の話だか分からずに、ちょっと退屈。 後半になるにつれ、それなりにわかりはじめるが…イマイチかな。 >キャスト ★★★★< 坂井真紀は、体当たりのラブシーンはともかく、ツンツンした お姉さんの孤独を美しく演じて気持ちがいい。若者も不気味で○。 >スタッフ ★★★< この監督は、きっと最後の大立ち回りみたいな無茶苦茶さが、 個性なのでは。新田恵利の視線とか、時折見せるユーモアは良い。 >総評 ★★★< ずっと、何の話なのかさっぱり分からない、 と思ってみていましたが、最後でようやく納得。 きっと坂井真紀が、世界中を敵に回してしまっていて、 そこからどうなるのか…みたいな話だと思っていたのに、 そうでもなくって、若者の存在がよく分からなかったが、 最後はまるでニュースの事件のようで、やっと分かった。 この若者も、坂井真紀と同じく主人公だったのね。 この話は、敗者たちの孤独を描くものだったのね。 もう少し、工夫すれば最初から面白かったかも…。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃4┃ Column (観おわったあなたへ) ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 40歳を目前にして、独身の女。 世の中では「アラフォー」が流行語だそうだが、 彼女たちはきっと、仕事や金づるを持っている。 ノン子には、何もない。 36歳にして、家事手伝い。 いまだに親のスネをかじる身だ。 何もしてこなかったわけじゃない。 東京に出た。身も心も切り刻んだ。 仕事に疲れた。男に振り回された。 で、帰ってきた。 田舎の人は、出戻りには冷たい。 まして実家は神社、保守的の上に超がつく。 どこへ行っても相手にされない。 スナックでも同級生の女に軽蔑される。 ただひたすらに、酒とタバコをのむしかない。 アンタたちにイヤミを言われる前に、 自分が、てんでダメだってのは、 身にしみてよく分かってるのだ。 それでも、どこかで淋しかったり。 自分の未来に、やっぱり不安を覚えたり。 恋人とか、自信とか、持ちたいんだよ。 だから、前夫だろうと、なんだろうと、 誰彼問わずに、抱かれたりするんだよ。 仕事の話とか、されちゃったりしたら、 グラグラ、っと揺れちゃったりするんだよ。 「誰だって、いいのかよ!」 こんな自分、もちろん大っ嫌いだけど。 どうせ仕事だって、同じことの繰り返しだろうけど。 それでも、それくらい追い詰められてるんだ。 36歳で、女が、家事手伝いだなんて、 負け組のレッテルそのものでしょ。 アンタたちが負け組、負け組っていうから、 ほんとに自分が負けちゃってる気がするんだよ! 祭に店を出したいという若者がきて。 何も分かってないのに、ヒヨコを売るんだって。 フリーターで、本当に世間知らずで、痛々しい。 彼もきっと、負け組なんだよね。 彼がきっと、ヒヨコを売る側に回るわけない。 だって、そもそもアタシたちがヒヨコなんだから。 世間では、そうやってヒヨコのアタシたちを、 出し物にして、食い物にして、金持ちになって、 勝ち組、って呼ばれてる連中がいるかもしれないけど。 ヒヨコだって、頑張って生き延びれば、 いつかは鶏になって、金の卵も埋めるかも。 人の手から逃げて、逃げて、逃げおおせれば、 逆転することも、いつかあるはずじゃない? 36歳で、女が、家事手伝いだからって。 別に人生に負けてるわけじゃない。 肩書きで、人生が決まるわけじゃない。 勝ち組に、無茶なケンカを挑もうとは思わない。 でも、私は負けていないんだ。 そう思うだけで、きっと何かが、変わる気がする。 誰にも見えないものが、見えてくる気がするんだ。 2009/1/3 ヒューマントラストシネマ文化村通りにて。 ┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃5┃ 次回予告 ほか ┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ その他、筆者からのお知らせなどなど。 ★次回予告「アンダーカヴァー」…………………………………… マーク・ウォルバーグとホアキン・フェニックス共演による、 かなりマジメなサスペンス。なんか、それ以外の情報はあまり ないのですが…。でも、こういう地味なハリウッド映画の方が、 いまはきっと面白いのでは、と。大作はもうダメだよ、きっと。 で、次回もお楽しみに。次回は火曜の予定。 http://www.undercover-movie.jp/ ★今後の予定など……………………………………………………… 今月は、だいたい以下のような予定。 「レボリューショナリーロード」から、 いよいよ今年のアカデミー賞候補作が、 日本でも公開されていく季節でしょうか。 レオ様とウィンスレットの再共演ですが、 どちらかというと、サム・メンデス監督の、 「アメリカンビューティー」のマジメ版、 のようなイメージが、予告編からはしました。 ちなみに「エレジー」でもペネロペ・クルスが、 オスカーに出てくるのでは、との噂ですが。 ペネロペ…「オープンユアアイズ」が一番だったな…。 レオ様も「ギルバートグレイプ」が一番だったか。。。 「PARIS」http://www.alcine-terran.com/paris/ 「きつねと私の12か月」http://kitsune12.jp/ 「チェ 28歳の革命」http://che.gyao.jp/ 「ワンダーラスト」http://wonder-lust.jp/ 「007 慰めの報酬」 http://www.sonypictures.jp/movies/quantumofsolace/ 「エレジー」http://elegy-movie.jp/ 「誰も守ってくれない」http://www.dare-mamo.jp/ 「レボリューショナリーロード」http://www.r-road.jp/ というわけで、これからもお楽しみに。 ★最新情報はブログにて!!………………………………………… ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。 http://filmandlife.seesaa.net/ ※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check! ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、 小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。 また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、 映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。 ぜひぜひアクセスしてください!! ★これまでのバックナンバー………………………………………… バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、 それぞれ以下のページをご参照くださいませ。 http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ) http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ) メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。 ただし検索機能がついておりませんので、 ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。 http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ) ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 【映画のなかの人生、映画のような人生。】 Vol.852 2009年1月4日 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/ (C)2001-2009 Ak. All rights reserved. ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


