映画のなかの人生、映画のような人生。  RSSを登録する

「映画とは人生を2時間で切り取るもの」。映画を評価するだけではなく、映画から感じとった生き様や感動を伝える1000文字のコラム。ありふれた日常のなかで、何かを考えてみたいアナタに、ぜひ。

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2008/12/16

映画のなかの人生…Vol.847「バンクジョブ」★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.847「バンクジョブ」★★★     2008.12.16(火)
 ̄                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   ちょいワルだが、人生の曲がり角にさしかかった男たち。
   銀行強盗の話が舞い込み、彼らは一世一代のバクチに出る!

  【2】Michelin
   渋谷シネマライズにて来週いっぱい。空いています。

  【3】Review
   リアリティ重視の犯罪劇。リズムは重いが現実味も重い。

  【4】Column
   人は夢を見ているあいだが、一番幸せなのかもしれない。

_______________________________________________The Bank Job

イングランドのクライムアクションには、もはや欠かせない?
ジェイソン・ステイサムの銀行強盗は、今回は実話がベース。
いまじゃ、銀行強盗よりも儲かる犯罪があるから、流行らない?
でもまあ、一方でルパン三世とかは人気が残っていたりしますが。

<オフィシャルサイト>
http://www.bankjob.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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ちょいワルだが、結局、たいした成功もせずに人生の曲がり角を
迎えた男たちのもとに、幼なじみの女から強盗のネタが舞い込む。
素人の彼らは、一世一代の大勝負に打って出るのだが、うまい話
にはやはり裏があり、貸金庫には意外なものが隠されていた…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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渋谷シネマライズでの単館上映です。
来週までとのことで、もう空いています。

たぶん今週までは上のスクリーンでやるのでしょう。
筆者はいつも、2階席に座ることにしています。
ご参考までに。

▼渋谷シネマライズ 12/26(金)まで
10:00/12:30/15:00/17:30/20:00〜22:10(終)


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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
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【ポイント】★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★★★★
スペクタクルな犯罪活劇のアンチテーゼのように、地味な準備と
血みどろの逃亡劇がしっかりと描かれ、とても身近に感じられる。

>ストーリー ★★★<
一方で、展開もしっかりと現実にのせてあるので、「スナッチ」
のようなスピード感を求めるなら違うかも。退屈はしませんが。

>キャスト ★★★<
ステイサムに銃をぶっ放すイメージがあるのは、この映画だと損。
いかにも英国風な紳士たちと古いファッションの女性たちが見もの。

>スタッフ ★★★<
「リアルにつくる」というテーマに、実に忠実に作られている。
最も、ロンドンの地下鉄や街並みは当時から変わらないだろうが。

>総評 ★★★<
とてもよくできています。
地味ですが、本当にリアリティがあります。
自分も仲間になって、強盗に加わった気分。

一方で、鮮やかな強奪劇と、意外な展開、
「インサイドマン」のようなどんでん返し、
といったことを期待すると、ちょっと違うかも。
同じ英国でも、ガイ・リッチーの犯罪劇ではありません。

銀行強盗って、結果はすごいでしょうけど、
実際にはものすごく地味で、大変な仕事です。
その割に、本当に幸せになれるかどうかは疑問。

これを観ているとよくわかる。
最も筆者なら、最後にサフラン・バロウズを選び…
…まあ、それは個人的なことですね。はい。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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子どもの頃、ちょうど学校から帰ってくる時間、
午後5時半から、「ルパン三世」の再放送があり、
毎日ほとんど欠かさずに、テレビを観ていた。

ルパン三世やその仲間たちのようになりたい、
とは思ったが、別に犯罪者にはならなかった。
銭形警部も嫌いではないが、子どもがなりたい、
と思うには、いかんせん渋すぎる趣味だろう。

しかし、ルパンはれっきとした大泥棒である。
子どもの頃、私は何を夢見ていたのだろう。

それは、何か大きなことをしでかす夢だろう。
巨大銀行の金庫を、密かに開けてみるとか。
誰も知らない伝説のお宝を、見事に頂戴するとか。

大金を手に入れた、その後の生活よりも。
何かすごいことをやって、自分を試してみたい。
もちろん、それで生活が良くなれば文句なしだ。

でも、それは現実には難しいことだ。
素人が、巨大な銀行の貸金庫を陥れる。
それは、とても地道で根気のいる作業だ。

見たこともない機材を、扱わなければならない。
始終、警官が来るかどうかに怯えることになる。
毎日、人がいない時間に仕事を続ける必要がある。
そもそも、ネタとなる話が本当かどうかも怪しいものだ。

銀行の金庫は、聴診器で耳を当てて、
ダイヤルをクルクル回せば開くものではない。
そこにはものすごい労力と、精神力が必要なのだ。

その上、手に入れたカネや宝石を、
ちゃんと使えるかどうかもわからない。
黒いカネをハダカで持っているのだから、
当然、狙ってくる連中もいるだろう。

もちろん、元々の持ち主だって黙ってはいない。
警察や、政府の関係者だって巻き込むだろう。
こうなるといよいよ、生活どころの話ではない。
機転を利かせて、生き延びられれば御の字、かもしれない。

果たして、そこまでして、
叶えるべき夢なんて、あるだろうか?
なすべき大仕事なんて、あるだろうか?

犯罪で夢を叶えた人間は少ないだろう。
この映画の彼らも、いくつかの夢は叶えたが、
おおかたの人々の夢は、つゆと消えた。

夢は、夢を見ている間が、一番幸せなのだ。
宝くじも、結婚も、銀行強盗も、
空想のなかでは必ず成功するだろう。

でも、現実はそうではない。
やってみれば、わかるだろう。
やってみなくても、この映画を観れば、充分に。

2008/12/16 渋谷シネマライズにて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「ブロークンイングリッシュ」…………………………

巨匠と呼ばれる監督に育てられた、実の子どもたちが監督になる。
コッポラといえばソフィアですが、こちらはカサヴェテスの娘、
ゾエなんだそうで。なんか、言葉がらみのタイトルも似ている。
アメリカとフランスという異文化な点も。果たして評価も…?

で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。
http://broken-english.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

さて、ようやく年末の注目作が出そろいました。
しかし、観にいきたいと思う映画が少ないな…。
大作がそろって、期待薄な雰囲気なんだよなあ。

面白そうなのは、「ワールドオブライズ」ですかね。
レオ様とラッセル・クロウ、監督はリドリーですか…ふうむ。
スコセッシがオスカーを獲ってしまった今、
自力でオスカーを狙うレオを、常連組が強力サポート?!

「ワールドオブライズ」http://wwws.warnerbros.co.jp/bodyoflies/
「悪夢探偵2」http://www.akumu-tantei.com/
「ノン子36歳(家事手伝い)」http://nonko36.jp/
「アンダーカヴァー」http://www.undercover-movie.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


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ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.847 2008年12月16日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2008 Ak. All rights reserved.
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