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「映画とは人生を2時間で切り取るもの」。映画を評価するだけではなく、映画から感じとった生き様や感動を伝える1000文字のコラム。ありふれた日常のなかで、何かを考えてみたいアナタに、ぜひ。

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2008/12/08

映画のなかの人生…Vol.844「ブロークン」★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.844「ブロークン」★         2008.12.8(月)
 ̄             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   家族での晩餐のさなか、突然、家のガラスが割れてしまう。
   するとその後、自分にそっくりの別人が現れるのだが…。

  【2】Michelin
   新宿テアトルタイムズスクエアでの単館上映。ガラガラ。

  【3】Review
   監督の自己満足が詰まってる。何でこうなっちゃったの?

  【4】Column
   恐怖は想像が生み出すもので、大人になるほど難しくなる。

_________________________________________________The Broken

前作「フローズンタイム」で注目を浴びたショーン・エリス監督
の待望の新作。今回は、シリアスにサスペンス映画をやるらしい。
きっと今回も美しい映像美をバックにしながら、不思議な空間を
スクリーンに広げてくれるはず。あとは物語の内容次第なのだが。

<オフィシャルサイト>
http://www.broken-movie.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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家族での晩餐のさなか、突然、家のガラスが割れてしまう事件が。
誰もが笑って済ませたが、その後、娘は自分にそっくりの別人を
見かける。驚いて彼女は後を追うが、それからひどい事件に遭遇。
やがて彼女だけではなく、次々と家族がおかしな事態に遭い…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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新宿テアトルタイムズスクエアでの単館上映です。
とっても空いてます。普通にE列に座れます。
来週からは2回上映になるそうで、あしからず。

▼新宿 テアトルタイムズスクエア
〜12/5(金) 11:50/14:10/16:30/18:50〜20:40(終)
12/6(土)〜 16:30/18:50〜20:40(終)


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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
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【ポイント】★

<内訳>
テーマ   :★
ストーリー :★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★

>テーマ ★
特に映画として、深い意味づけを持った内容ではない。

>ストーリー ★<
同じような展開が90分続くだけで、正直言って飽きる。
トリックも最初から予想がつくし、そして予想どおり…。

>キャスト ★★★<
レナ・ヘディは「300」でもキレイだったし、今回もステキだ。
彼女がいないと何もない映画。なぜかプポーがちょい役で出現。

>スタッフ ★★<
ロンドンの風景は美しく撮れている。しかし、他の場面は、
映像も、音も、どこをとっても、どこかで観たモノばかり…。

>総評 ★<
どうしてこうなってしまったのでしょう。
タイトルのとおり、すっかり壊れてしまっている。

サスペンスが撮りたいのはいいでしょう。
今度は自分が撮りたいように撮るのもいいでしょう。

でも、それは自分が好きだったものを、
そのまま映像に持ってくるだけではダメなはず。
だったら、例えば「ヒッチコックが好きです!」と、
そのまんまリメイクしちゃった方が、潔い。

彼の前作での良さは、日常が違った風景に見えてくる、
そんな不思議な映像や、普通と違った考え方、
そして何より、人として前向きな姿勢とかだったのに、
ここではそういう彼の良さが、全く活かされていない。

救いはキャストが、主演を始め奮闘していることか。
あーあ、「BOY A」も新人監督の2作目でしたが、
同じ英国系の2人なのに、どうしてこうも違うのか。

デビュー作がうまくいったら、次こそは、
「自分が撮りたかったもの」を撮ろう、というのは分かる。

でもそれが、「みんなに訴えたいモノ」ではなく、
ただ単純に「自分勝手なモノ」になってしまう、
このパターンはいつ見ても、本当に残念です。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

鏡の前に鏡をおいて、向かい合わせにすると、
鏡のなかに鏡があって、いくつも鏡が鏡に映る。

そのなかに自分が入ってみると、
まるで自分もたくさんいるような気がする。

子どもの頃、それはとても新鮮な発見で、
いくつもの自分を映し出しながら、そのなかの僕は、
いったいどこにいるのだろうと、じっと考えたりもした。

この世界には、まだいくつもの不思議がある。
心臓が右にある人もいたりする。
自分にそっくりな人もいたりする。

そんなことはないと思うが、ひょっとすると…?
そう思いはじめると、何気ない日常や、
お風呂場の静寂、ベッドルームの暗闇が、
とてつもなく怖いモノに思えたりもする。

そういえば子どもの頃、部屋で寝ていると、
ハンガーに掛かったコートが、いつのまにか、
人間になって、ダンスを踊っているような気がした。

そしてなぜか、天井が回りはじめて、
ぐるぐる回る世界に、自分がいる気がした。
あの頃の感覚は、いったい何だったのだろう?

いつもこのコラムで述べているように、
恐怖は、想像が生み出しているものである。
本当に不可思議な化け物や、怪物が、
突然現れて、人を恐怖に陥れることは稀である。

そんな風に考えると、お化け屋敷も、
高層ビルからの風景も、遙か遠くに広がる海も、
何もかもが怖くなくなり、普通になってしまった。

そんな自分は、すっかり想像力を失った大人に、
いつの間にか、なってしまったのかもしれない。
そしてホラー映画も、バカバカしいと思える自分も。
それを覆してみせてこそ、本当に大人のための、
サスペンスであり、ホラー映画だと思うのだが…。

2008/12/4 新宿テアトルタイムズスクエアにて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「WALL・E」…………………………………………………

常に確度の高い作品を出してくるピクサーの新作は、ロボット。
過去にロボットアニメは、なぜかやたらとアメリカで作られて
きましたが、今回はいよいよ本命登場で、質の違いを見せられるか。
やっぱりロボットって、子どもには欠かせないテーマなのかなあ。

で、次回もお楽しみに。次回は明日火曜の予定。
http://wall-e.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

なんだか、今年は期待できるような映画が、
あまり年末のカレンダーに載っていないような…。
とはいえ、ピクサーの新作アニメも出ることだし。

「ブラインドネス」http://blindness.gyao.jp/
「1408号室」http://room1408.jp/
「アラトリステ」http://www.alatriste.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


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映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
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ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
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 Vol.844 2008年12月8日
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