2009/12/10
中学生の一日一問改 高校入試過去問 vol.16
------------------------------------------------------------------------ 「中学生の一日一問」読者様へ 県立過去問解説のメルマガをこちらでも配信しています。 新メルマガを購読されている方は重複してしまいますが、ご了承ください。 □--■--□--■--□--■--□--------------------------------------------◆ ◇◆ 県立高校入試過去問 ◆◇ vol.16 ≪平成18年 数学[5](2)≫ 2009/12/10配信 ◆----------------------------------------□--■--□--■--□--■--□--■ 問題 → 標準時間 → ★1★ → ★2★ → ★3★ → ★4★ → ★まとめ★ このような構成で、細かく段階をふんで解説をしています。 各段階ごとによく内容を理解してから次へ読み進めてください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 平成18年 数学[5] 右の図のように、点Aを頂点とし、点Oを中心とする円を底面とする円すいが ある。母線ABの長さは6cm、円Oの直径BCの長さは4cmである。また、点C からこの円すいの側面にそって母線ABと交わり1周して点Cにもどってくる 最短の線をひき、ひいた線が母線ABと交わる点をDとする。点Pは点Aを出発 し、母線AB上を秒速1cmで点Bまで動く。 (この文章の右側に円すいがあり、頂点がA、底面の中心がO、底面の左端がB、 右端がC、母線AB上にAに近い方からP,Dがあり、PとO、BとCをそれぞれ 結ぶ点線があり、円すいの表面上をC,Dを通って描かれた円がある) このとき、次の(1)、(2)の問いに答えなさい。 (1) 線分OPの長さが最短となるのは、出発してから何秒後か求めなさい。 -------------- ここから -------------- (2) 点PがDを通過するのは、出発してから何秒後か求めなさい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ まずは図形を丁寧に描いて、ノーヒントで解いてみましょう。 制限時間は5分!(最初からやる場合は10分) ノートと筆記用具を用意して、ケータイなどでタイマーを5分にセット! 準備は良いですか? ・・・スタート!! タイマーが鳴ったら終了! 解けても解けなくても終了です。 お疲れ様でした。それでは、解答・解説を読んでみましょう! > ---------------------------------------------------------------------- > 発行者のえまよりお知らせです > > 「AE個別学習室」および「プロ家庭教師の江間」は通常授業の他にも、 > 通信添削、学習相談、英日翻訳なども行っています。いろいろ募集中です。 > 詳しくは http://www.a-ema.com/ などをご覧ください。 > > ---------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------ ★1★ ------------------------------------------------------------------------ 前回と同じですが・・・ > 図形の問題の最短距離は、だいたい次のようにすれば求めることができます。 > > > 立体図形の表面の最短距離を求める場合は・・・ > > ○ 展開図を描いて2点を直線で結び、その長さを求める。 > > > 点と直線の最短距離を求める場合は・・・ > > ○ 点から直線へ垂線をひいて、その長さを求める。 > > > 最短距離を求めるために自分でひいた線は、大抵は斜めの線になるので、 > 三平方の定理は必須事項ですね。 この問題の場合は、まずDの位置を知る必要があります。 Dの位置がわからなければ、PがDを通過した時間を計算できません。 Dは円すいの側面上にあります。 立体図形の表面上なので、最短距離は展開図上の直線になります。 Cと頂点Aを結ぶ直線でこの円すいを切り開いた形で展開図を描いてみます。 すると、できた円すいの両端を結んだ直線が「最短距離」の線分となりますね。 点PはAを出発して秒速1cmで動くので、ADの長さがわかれば、その単位を 秒に直してしまえば、それが求める時間となります。 ここまで「なるほど。その通りだ!」と納得できましたか? 今ひとつモヤモヤしてる人は、★1★の最初からもう一度読んでみてください。 ------------------------------------------------------------------------ ★2★ ------------------------------------------------------------------------ では、実際にやってみましょう。 今現在わかっているのは、母線の長さつまり円すいの半径が6cm、底面の直径 が4cmだけです。これだけでは、ADの長さを求めることは難しそうです。 そんなときは、まずは他に出せそうなものを出してみましょう。 母線と底面の半径がわかっているので、扇形の中心角は出すことができそうです。 立体にしたときは底面の円周と側面の扇形の弧が一致するので、中心角をa°と すると、 2π×2=2π×6×a/360 2=6×a/360 ←両辺を2πでわった 2=a/60 ←右辺を約分した a=120 ←両辺を入れ替えて60を掛けた ってことで、扇形の中心角は120°であることがわかりました。 ABはちょうど真ん中の線なので、∠CAB=60°です。 そして、「最短距離」の線分と扇形の半径で囲まれた三角形は二等辺三角形に なります。 ここまででかなりいろいろなことがわかってきました。 図に整理して書き込んでおきましょう。 扇形があって、その中心角は120°、線分ABは二等分線なので、分けられた 角はそれぞれ60°、最短距離の線分を使ってできた三角形は二等辺・・・ ここまで「なるほど。その通りだ!」と納得できましたか? 今ひとつモヤモヤしてる人は、★2★の最初からもう一度読んでみてください。 ------------------------------------------------------------------------ ★3★ ------------------------------------------------------------------------ それでは、わかったことを利用してADを求めてみましょう。 先ほど描いた図を見ながら読んでくださいね~! 二等辺三角形の頂角の二等分線は、底辺の垂直二等分線になる。という性質が ありますね。そして、線分ABは頂角の二等分線です。 ということは、線分ABは「最短距離」の線分を垂直に二等分するわけです。 頂角がもともと120°で、二等分されて60°になった。 底辺を垂直二等分した。ということは、二等分線によってできた角は直角。 すると、残りの一つの角は30°。 90°60°30°の三角形の辺の比は1:2:√3でしたね。 一番短いのが1で、斜辺が2、残りの一つが√3です。 この場合、斜辺になるのが半径の6cmです。 一番短いのが求めるADなので、半径の半分です。 よって、AD=3cm。 点Pは1秒で1cm移動するので、3秒でDに達することになります。 ------------------------------------------------------------------------ ★まとめ★ ------------------------------------------------------------------------ 1秒1cmだから、長さと時間は同じだね → 今度は立体の表面の最短距離だね → それなら展開図! → 直線で結んだらそれが最短だよね → あとは出るところを出して、三平方の定理でOK! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ------------------------------------------------------------------------ 発行者:AE個別学習室/プロ家庭教師の江間淳 http://www.a-ema.com/ ------------------------------------------------------------------------ 無断転載・引用を禁じます。


