2006/06/19
ルービック・杉山の記憶術講座第五回 ~昆布の思い出~
ルービック・杉山の記憶術講座第五回 〜昆布の思い出〜 今回は、私の妹の子供の話をしようと思います。 女の子、つまり姪っ子です。二人います。上は、ただいま中学三年生で、そろばん二 段。下の子は、小学六年生で、これといって得意な物はないのですが、記憶力がものす ごい、という女の子です。 私はおじとして、たまに勉強を見てやったり、面倒を見られたり(※あはは)してい ます。 勉強のほうはともかく、私人格壊れていますから、ってそっちのほうへ話が流れると とんでもない話に…。 ●姪下の話・前編 今回は、下の子の話です。この子は記憶力がもの凄く、自他ともに一度言った事を全 て覚えていてディベートの達人、教科書はもらうと同時に丸暗記、百人一首を上の子が 覚えているのをゲーム画面を見ながら全部覚えてしまう、という、天才のような子、と いうか天才です。 その子の話です。そんな気配もなかった頃の昔話です。 妹と姪上下と私で買い物に行ったときの話です。旦那さんは仕事です。私は暇だった ので付き合いました。 下の姪は確かまだ小学校上がる前だったと思います。上の子はそうでもなかったんで すが、下の子は滅多に泣かないし本当に手の掛からない子でした。妹もそうだったんで すが、我が家の家系は次男次女が大人しいのか、世間的にもそうなのか、時事に疎い私 にはよく分からないのですが、まあそんな感じです。 滅多に泣かないその子。手の掛からないその子を私は泣かせてしまいました。 こうだったんですよ。 買い物へ行ったのは、ファミリーマートがどこかだったと思います。 「あ。これ!」と私はある物を見つけました。 「え?どれどれ?」と姪下。 それは“都昆布”というお菓子?でした。というか、完全に大人の嗜好品です。 「オジゴン それおいしいの?」と姪下。私はオジゴンと呼ばれています。 「アンタにゃ〜早いよ。でも、おいしいよ。これオジゴンが子供の頃からあったよ。 そうか、、まだあったんだ。」 ここで私は、ちょっとした意地悪を…。 「高くてさ。オジゴンのこづかいじゃ…買えなくてさ…」 「いくら?」 「さんびゃくえんもする」 「???」姪下は考え込んでしまいました。 その後、何かひらめいた姪下は、ちょっと離れたところにいる妹に、言いました。 「ママ。300円ちょうだい。おとしだまの、のこりがあったから」 「これ買うって。買ってやれよママちゃん…!」 私は姪がいるところ限定で、妹を ママちゃんと呼んでいたりします。 「ええ! (姪下)、本当にコレ買うの?」と妹。 「うん!」もうワンピースに出てくるような笑顔で、姪下は頷きます。 「なになに〜?」と姪上がやってきました。 … … … 「(姪下)。これそんなにおいしくないよ。あんたには早いよ。しょっぱいよ〜、す っぱいよ〜」 「私これ罰ゲームで食べた事ある」と姪上。 「でも慣れると病みつきに…」と私。 「オジゴンはだまっとりゃい!」妹。ママちゃんというよりママゴンですが…。 「とにかく買わない! 買っちゃダメ! お年玉の無駄使いは、ママ、許さないから…!」 それで諦められないのが、やっばり子供なのでしょうねえ〜! 開けて食べようとしたので、妹は、烈火の如く怒りました。すぐに取り上げ、封を確 認して、もとの棚に戻しました。 赤時に白字の都昆布は、姪下の手の届かない場所に…。姪下は、このやり取りの間、 ずっと、我慢していたんでしょうけど、ここに来て、どうしようもなくなってしまった らしく、泣き出しました。 「ほしいから! ぜったいぜんぶたべるから! かうの。ぜったいかうの〜!」泣き ながら駄々をこねます。 妹も頑固者なので、一度言った事は覆しません。絶対買わないと言った以上折れる事 はありませんでした。 「ゴメン。(姪下)。オジゴン買うよ。ちょっと食べてみれば分かるよ…」 「買っちゃダメ!」と妹。ってアンタはちょっと前に流行った“買ってはいけない” デスカ? ああ、そうでした。その頃の話でした。 姪下は泣いています。 「あ〜あ、たかだか300円の物なのに、なにこの騒ぎ!」と当時小学校中学年だった姪 上は呆れています。 「これはメンツの問題だから…!」と、妹。 「そんなメンツはどぶにでも捨ててしまえ!」と私。 大変な騒ぎになってしまいました。買っても地獄?、買わなくても地獄。どういう現 象なのか、いまいち理解できません。私は、昔よく食べていたお菓子?がまだ売られて いた。懐かしい。その事を姪下、というか誰かに伝えたかった。姪下は、それを一度食 べてみたいと思った。買えるから買おうとした。妹は、その味を知っている。そし て…! ●両手使いの妹 そう。実は妹は、姪下に劣らぬ天才です。前に一度だけ見た“千と千尋の神隠し”の 内容をまるでその場で見ているように記憶して来てしゃぺって聞かせてくれました。そ れをのちに照らし合わせてみると、そのままの現象が起きているのですよ…。私の記憶 力のほうは、記憶術によって補強したもので、映画そのものも覚えやすく作られている とはいえ、それを最初から筋道立てて話す事なんて普通では無理ですよ。妹の頭の中は どうなっているんだ。…と思います。 妹は、両手使いです。つまり、両脳優位なんですよ。でも、過去のトラウマがあっ て、上手く自分を表現できません。なので、それでいつも悩んだり苦しんだりしていま す。 私も今は、両脳使いだったりするので、少しは分かります。ただ、両手を自在に使え るか、というと無理です。やはり相互理解のほうはお預けなのですねぇ〜! 妹は、思い返せば36年前、食事の時間に私の真正面に座る事を要求されました。幼児 期、私と妹は良く似ていたようです。妹は、私の動作を極力真似ようとして、鏡のよう に私の動作を真似ていました。なぜか、父母は、それをそのままにして育ててしまった のですよ! 私は右利きでした。そう教育され、今もそうです。 妹は、それを鏡のように映していて、左利きになりました。そして、ある日、言語障 害が出たりしました。どもる、とかそんな感じです。言葉を身に付けようとしたとき に、いきなりどもるのでは、この先心配だ。…と。で、愚かな事に、右効きに矯正しよ う、という事になりました。 なので、今、妹は、箸を持つのは右手で、字を書くのは左手で、その他諸事は両手を 使ってこなしています。上手くコントロールできているのなら、問題はなさそうです が、多分できています。今、どもる事はないようですから。ただ、感情の高ぶりが上手 くコントロールできないので、教育上問題あるかもしれません。もっとも、人格破綻し ている私に言われる事はありません。 ●妹ラッキョウに出会う ラッキョウをご存知でしょうか? まあ、梅干と同じくらい有名な日本の風物です が。これを家族で食べていました。ただ、妹は、匂いがダメ、とかで食べませんでし た。で、父が…もう馬鹿だもんだから、 「だまされたと思って食べてみろ!」と、妹に言いました。 妹は、おそるおそる、右手の箸で摘み、口に入れ、一口噛みました。次の瞬間 ぺっ と吐き出して、口を押さえて水をがぶ飲みしていました。 「お父さんひどいよ…! だまされたよ! だまされたと思って食べてみたら本当に だまされた!! もう何も信じない!」、と妹。 これは、両手使いでつまりは両脳優位の妹の言動ですから、彼女は絶対に忘れる事は ないでしょう。 ●姪下の話・後編 妹は、そういうヤツです。その妹に育てられた姪っ子達はやっぱり両手使い・両脳使 い。求聞持の修行はしていないはずなのに、もの凄い記憶力を発揮してくれて、毎日毎 日、オジゴンは困ってます! ドラクエをやらせてみると、攻略本なしでラスボスにた どり着きます。そして、倒します。1とかそういう話ではないです。7とか8とかでで す。 そんなこんなで、上の子はそろばんの達人(二段ですから)、下は、記憶の天才なの かがわかると思いますが、それだけではありません。私は、都昆布を与えなかったこと で、下の子の記憶力回路が開いたと思うのですよ。単に記憶力が良いだけではなくて、 教科書を一字一句間違えずに暗唱ですよ。あり得ないでしょう。 ディベートの達人で、まだ習っていないところの初めて見る国語のテストで92点をマ ークしたりしていました。間違えたところを見ると、習っていない漢字の間違えでし た。これは、左右脳どちらの不具合なのか、考えましたが、まあ完璧な人間はやっぱり いない、という事の証明と納得しました。 でも、この国語の点数は、私の教育方針で、「いいか〜、国語テストの問題の答えは 必ず文章中にある! 探せ、この世の全てを置いてきた!」というワンピースのような 教えで得たものだと思います。 しかし、私の中の過去の姪下はまだ泣いています。結局、都昆布は、彼女のトラウマ になった事でしょう。実は、この昆布の味付けは、らっきょうの物と微妙に似ているの ですよ。でも、私は思うのですが、姪下、多分らっきょう平気です。喋りかたがらっき ょう味みたいですから〜! 都昆布の話に戻ります。 当時、結局、一週間の間、姪下は泣き続け、上の子と妹とその旦那は呆れ続け、私の ほうは忘れてました。最終的に、妹は折れ、下の子は都昆布を買う事ができたのです。 「オジゴン。アレ、あんましおいしくないよ〜」姪下。 「そりゃ〜、あんたにゃまだ早いのだよ。」私 「むむ!」姪下 すっぱくてしょっぱい都昆布。懐かしくも新しい。記憶力の原体験は実はこんなとこ ろにあるのかもしれませんよ。姪下、ときどき買っているようです。 残念ながら私のホームページからは買えませんが、量販店などに売っていると思いま す。お試しあれ…! 青春味の“記憶力人生”を歩んでいただきたい。 次回の予定は、記憶力がアップする食べ物、でお送りしようと思います。人によって はダメなあれの登場です。妹家族も食べてます。これが嫌いだとちょっと困った事に まあお楽しみに… ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●発行者:ルービック・杉山 Mail: sugi0417@alto.ocn.ne.jp 連絡を…! HP: http://www9.ocn.ne.jp/~sugi0417/ 現在の私の仕事です。 Blog: http://plaza.rakuten.co.jp/digiatlgroup/ 私の全生活が見渡せます。 ●配信先の登録・解除:http://www.mag2.com/m/0000195269.html 諦めないで〜! ―――――――――――――――――――――――――――――――――――


