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2008/07/26

霊界物語をメールで配信!(682)

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霊界物語をメールで配信!第16巻(682)
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■第16章 神定の地〔606〕 ■
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 青彦は身体《からだ》一面に熊蜂《くまばち》に取りつかれ痛みに堪えず、苦し
み悶えつつありき。この体《てい》を見るより亀彦、英子姫《ひでこひめ》は常磐
木《ときはぎ》の松の小枝を手折《たを》り、青彦が前に進み出で天津祝詞《あま
つのりと》を奏上し、天《あま》の数歌《かずうた》を唱へながら左右左《さいう
さ》と打ち振れば、蜂はたちまち何処《いづこ》ともなく姿を隠し、青彦が身体《
からだ》の苦痛もにはかに静まりける。
 青彦はやうやく頭を上げ篝火《かがりび》に照らし見れば、豈《あに》図《はか
》らむや亀彦、英子姫の二人、わが前に端坐し、一心不乱にわがために祈願を凝ら
し居るにぞ、青彦はたちまち大地に両手をつき、
『貴方は三五教《あななひけう》の宣伝使、亀彦様、英子姫様で御座いましたか、
危き所をお助け下さいまして、お礼の申しやうも御座いませぬ』
と嬉し泣きに泣き入る。後ろの木の茂みよりまたもや女の声、
『ヤア青彦、汝は金毛九尾《きんまうきうび》の悪狐《あくこ》に魅《みい》せら
れたる高姫の妖言に迷ひ、三五《あななひ》の教《をしへ》を捨ててウラナイ教に
陥没したる心弱きデモ宣伝使、汝が心を立て直さむと誠の神は今ここに現はれ、汝
に誡めの鞭《むち》を与へたるぞ、尚《なほ》改めざるにおいては、今後いかなる
災禍、汝の身に降らむも計り難し、ヤア亀彦、英子姫大儀々々。汝が至誠至実の言
霊《ことたま》によって、青彦が危難を救ひたるは天晴《あっぱれ》功名手柄、こ
の由《よし》大神に奏上致さむ』
亀彦『ヤア何《いづ》れの神様か存じませぬが足らはぬわれわれに向って過分の賞
詞、身に余る光栄と存じます、この上はますます粉骨砕身、神国《しんこく》成就
の為に努力致しますれば、どうぞ厚き広き御保護を垂れさせ給はむことを偏《ひと
へ》に願ひ奉《たてまつ》る』
英子姫『アア有り難き大神の神示、朝な夕なに慎みて、言心行《げんしんかう》一
致を励み神界のために能《あた》ふ限りの活動を致しませう、なにとぞなにとぞ仁
慈の鞭《むち》を御加へ下さいまして、妾《わらは》が弱き信仰をますます強く宇
宙大に発揮せしめたまへ』
と合掌する。青彦は涙にくれながらただ何事も得云はず、あな有り難し忝《かたじ
け》なしとまたもや大地に平伏するのみ。暗中よりまたもや女の声、
『汝青彦、心の底より悔い改めて三五教の教を遵奉するや、返答聞かむ』
と呼ばはる声に青彦は起き直り、
『いづれの神様か存じませぬが、もうかうなる上は綺麗さっぱりとウラナイ教を諦
めます。どうぞ元の如く三五の道にお使ひ下さいますやうに』
 暗中よりまたもや女神の声、
『われは天照皇大神《あまてらすすめおほかみ》なるぞ、その昔この御山《みやま
》に現はれ、産釜《うぶがま》、産盥《うぶだらひ》と俗に称する天《あめ》の真
名井《まなゐ》に御禊《みそぎ》して、神格を作り上げたるわが旧蹟なり、汝らよ
ろしくここに宮殿を造り、わが御霊《みたま》を祀れ、悦子姫《よしこひめ》の肉
体を借りてこの由《よし》宣示し置く、夢々疑ふなかれ』
亀彦『委細承知|仕《つかまつ》りました。これよりこの谷川に身を清め、大神の
美頭《みづ》の御舎《みあらか》仕へ奉り、神霊を奉斎し、天下太平国土安穏の祈
願所と定めまつらむ』
と答ふれば天照大御神《あまてらすおほみかみ》嬉しげに打ち笑はせ給ひ、
『亀彦、英子姫、悦子姫、三人の神柱に宮殿の造営を一任し置く、サラバ』
と云ふより早く元津御座《もとつみくら》に帰り給へば、悦子姫は元の肉体に復し
三人が前に現はれ、大神の神勅を畏《かしこ》み、改めて谷川に禊《みそぎ》し天
津祝詞を奏上し、忌鋤《いむすき》、忌斧《いむをの》を造りて宮殿の造営に身心
を傾注し、百日百夜を経て全く工《こう》を終へ、ここに天照大御神の神霊を招《
お》ぎ奉り、鄭重に祭神の鎮座式を奉仕したりける。これ伊勢神宮宮殿造営の嚆矢
《こうし》なり。今は丹後の元伊勢《もといせ》と云ふ、この谷川はこれより宮川
《みやかは》と称へられたり。
 この因縁により、大本開祖は明治三十四年旧三月の八日、数多の教子《をしへご
》を引き連れ、亀彦の名に因《ちな》みたる上杉の木下亀吉を率ゐ、禊《みそぎ》
の神業《しんげふ》を仰せつけられたるは、最も深き神界の御経綸《ごけいりん》
の在《おは》しますことと察せらるるなり。またこの産盥《うぶだらひ》、産釜《
うぶがま》の清水《せいすゐ》は竜宮館《りうぐうやかた》の金明水《きんめいす
ゐ》に注ぎ込まれ、次いで開祖は数多の教子を率ゐ、明治三十四年旧六月八日、沓
島《くつじま》の山上より大海原《おほうなばら》に向って打ち注ぎ給ひたるも、
天下修斎の大神業の一端と察し奉《たてまつ》るなり。穴賢《あなかしこ》、穴賢
《あなかしこ》。
(大正11年4月15日 旧3月19日 加藤明子録)
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(683)に続く
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