霊界物語をメールで配信! RSSを登録する

出口王仁三郎が書いた超長編小説『霊界物語』(全83冊)を、メールで配信します!あまりにも長すぎて読むのを途中であきらめたあなたでも、毎日少しずつ少しずつ読んでいけば、きっと完読できることでしょう!

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2008/06/28

霊界物語をメールで配信!(672)

この記事を取り寄せる

霊界物語をメールで配信!第16巻(672)
--------------------

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■第6章 石槍《いしやり》の雨《あめ》〔596〕 ■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 大空《おほぞら》碧《あを》く澄み渡り
   山河《やまかは》清くさやかにて
 静かに流るる和知《わち》の川
   枝も鳴らさぬ音無瀬《おとなせ》の
 川の流れは緩《ゆる》やかに
   幾千丈《いくせんぢゃう》の青絹《あをぎぬ》を
 流すが如くゆらゆらと
   水瀬《みなせ》も深き由良《ゆら》の川
 神代《かみよ》もめぐり北の風
   真帆《まほ》を膨《ふく》らせ登り来る
 深き恵《めぐみ》を河守駅《かうもりえき》や
   河の中央《なかば》に立ち岩の
 関所を越えてやうやうに
   足許早き長谷《はせ》の川
 水の落合|右左《みぎひだり》
   左手《ゆんで》に向ひ舵《かぢ》をとり
 上る河路《かはぢ》も長砂《ながすな》や
   幾多の村の瀬を越えて
 ここは聖地と白瀬橋《しらせばし》
   下を潜《くぐ》って上り来る
 臥竜《ぐわりょう》の松の川水に
   枝を浸して魚《うを》躍り
 月は梢《こづゑ》に澄み渡る
   向方《むかう》に見ゆるは稲山《いねやま》か
 丹波の富士と聞こえたる
   弥仙《みせん》の山は雲表《うんぺう》に
 聳《そび》えて立てる雄々しさよ
   敵も無ければ味方郷《みかたがう》
 味方平《みかただひら》に船|留《と》めて
   四方の国形《くにがた》眺むれば
 青垣山を繞《めぐ》らせる
   下津岩根《したついはね》の竜宮館《りうぐうやかた》
 ここは名におふ小亜細亜《せうアジア》
   地上《ち》の高天《たかあま》と聞こえたる
 昔の聖地エルサレム
   橄欖山《かんらんざん》や由良《ヨルダン》の
 景色に勝る聖地なり。

 神素盞嗚大神《かむすさのをのおほかみ》、国武彦命《くにたけひこのみこと》
その他三人は、桶伏山《をけふせやま》の蓮華台上《れんげだいじゃう》に登らせ
給ひ、天神地祇《てんしんちぎ》八百万《やほよろづ》の神を神集《かむつど》へ
に集《つど》へ給へば、命《みこと》の清き言霊《ことたま》に先を争ひ寄り来る
百《もも》の神たち、ところ狭きまで集まりて、皇大神《すめおほかみ》の出《い
》でましを、祝ひ寿《ことほ》ぐ有様は、蓮花《はちすのはな》の一時《いっとき
》に、開《ひら》き初《そ》めたる如くなり。
 神素盞嗚大神は、国武彦命に何事か、密かによさし給ひ、ミロク神政の暁まで三
十五万年のその後に再会を約し、たちまち来たる丹頂の鶴にヒラリと跨《またが》
り、中空《ちうくう》高く東を指して飛び去り給ふ。国武彦命は亀彦を始め、英子
姫《ひでこひめ》、悦子姫《よしこひめ》に何事か囁《ささや》きながら万司《ば
んしん》に向ひ厳格なる神示を与へ、ここに別れてただ一柱、四王《よつわう》の
峰の彼方《あなた》に雄々しき姿を隠したまひける。
 後に残されし一男二女《いちなんにぢょ》の宣伝使は二神《にしん》のよさしの
神言《かみごと》を心の底に秘め置きて、またもやここを立ち出でて、大江の山を
目がけて、いそいそ進み行く。ああ、この山上の五柱《いつはしら》は、いかなる
神策を提議されしぞ。神界の秘密容易に窺知《きち》すべからず、月は盈《み》つ
とも虧《か》くるとも、たとへ大地は沈むとも誠の力は世を救ふ、誠の神が出現し
再びミロクの御代となり、世界ことごとくその堵《と》に安むじて、天地の神の恵
みを寿ぎ、喜び、勇む尊き神代の来たるまで、云うてはならぬ神の道、言ふに言は
れぬこの仕組《しぐみ》、坊子頭か、禿頭、頭かくして尻尾の先をすこしばかり述
べて置く。もとより物語する王仁《おに》も、筆執る人も聞く人も、何だか拍子の
抜けたやうな心いぶせき物語、今は包みてかく言ふになむ。
 秋山彦の門前に数多の魔人《まびと》を引き連れて、現はれ出でたる鬼彦は、第
一着に秋山彦の口に石を捻ぢ込み、猿轡《さるぐつわ》を箝《は》ませ、高手小手
《たかてこて》に縛《いまし》め置き、なほも進みて奥殿《おくでん》深く、神素
盞嗚《かむすさのを》の大神を始め、国武彦《くにたけひこ》、紅葉姫《もみじひ
め》、英子姫、亀彦諸共、高手小手に踏ン縛り、勝鬨《かちどき》あげて悠々と大
江山《おほえやま》の本城を指して勇み帰り行く。
 千歳の老松《らうしょう》生ひ茂れる山道を、網代《あじろ》の駕籠《かご》を
かつぎながら、川を飛び越え岩間《いはま》を伝ひ、やっと出て来た魔窟ケ原《ま
くつがはら》、一同|網代《あじろ》の駕籠を下ろし周囲《あたり》の岩に腰打ち
掛け、息を休めながら雑談に耽る。
甲『オイ鬼虎、貴様は竜灯松《りうとうまつ》の根本において、さしも強敵なる二
人の女にちゃっちゃ、もちゃくにせられ、鬼雲彦の御大将《おんたいしゃう》に目
から火の出るやうなお目玉を頂戴致して真っ青になり、縮み上がって居よったが、
どうだい、今日は大きな顔をして帰れるだらう、帰ったら一つ奢《おご》らにゃな
るまいぞ』
鬼虎『オオさうだ、熊鷹《くまたか》、貴様らも同じことだ、あの時の態《ざま》
ったら見られたものぢゃなかったよ。何分この方様《はうさま》の御命令通り服従
せないものだから、ハーモニイ的行動を欠いだために思はぬ失敗を演じたのだ。そ
れにしても慎むべきは酒ではないか、あの時にわれわれは酒さへ飲みて居なかった
ら、アンナ失敗は演じなかったのだよ』
熊鷹『ナニ、決して失敗でもない、二人の女を取り逃がした為にかへって素盞嗚尊
《すさのをのみこと》の所在《ありか》が分り、禍ひ転じて幸ひとなったやうなも
のだ。何事も世の中は人間万事|塞翁《さいをう》が馬の糞《くそ》だ、しかし今
日は鬼彦の指揮よろしきを得たる為に、かういう効果をもたらしたのだ、何事も戦
ひは上下一致ノーマル的の活動でなくては駄目だワイ、何程ジャンジャヒエールが
沢山揃って居たところで総ての行動に統一を欠いだならば失敗は目前《まのあたり
》だ。総て何事も大将の注意周到なる指揮命令と、われわれが大将に対する忠実至
誠のベストを尽すにあるのだ、サテ鬼彦の御大将《おんたいしゃう》、今日《こん
にち》の御成功お祝ひ申す、これで鬼雲彦の御大将も御安心、貴方も安心皆の者も
安心、共にわれわれも御安心だ、アハハハハ』
 このとき頭上の松の茂みよりポトリポトリと石の団子が雨の如く降り来たり、鬼
彦始め、鬼虎、熊鷹その他一同の体に向って叩きつけるやうに落ち来たり。一同は
アイタタ、コイタタ、イイイタイと逃げようとすれども、石雨《いしあめ》の槍襖
《やりぶすま》に隔てられ、すこしも身動きならず頭部面部に団瘤《たんこぶ》を
幾つとなく拵へけり。石熊は頭上を仰ぐ途端に鼻柱《はなばしら》にパチッと当っ
た拳骨大《げんこつだい》の石に鼻をへしゃがれ、血をたらたらと流し、目をしか
め、ウンとその場に倒れたり。網代駕籠《あじろかご》の中に囚《とら》はれたる
神々は、金城鉄壁《きんじゃうてっぺき》極めて安全無事、この光景を眺めて思は
ず一度に高笑ひ、アハハハハ、オオホホホホ。
 石の雨はピタリとやみぬ。神素盞嗚尊《かむすさのをのみこと》を始め、一同七
人はヌッとこの場に現はれたりと見れば猿轡《さるぐつわ》も縛《いましめ》の縄
もいつの間にか解かれ居たりける。
悦子姫《よしこひめ》『オー皆様気の毒なことが出来ましたナア。この峻嶮《しゅ
んけん》の難路をわれわれを駕籠に乗せて、命からがら汗水垂らして送って来てく
れました博愛無限な人足《にんそく》を、頭部面部の嫌ひなく、支店を開業して団
子販売営業を盛んに奨励致して居ります。どうか皆さま腹《おなか》も減《す》い
たでせう、あの出店の団瘤《たんこぶ》を一つづつ買ってやって下さい、アハハハ
ハ』
亀彦『われわれも大変腹が減《す》きました。支店の売品では面白くない、一層の
こと本店の背から上の目鼻の付いた団瘤《だんこぶ》を捩ぢちぎって頂戴致しませ
うか。アハハハハ』
一同『ホホホホホ』
 鬼虎は顔を顰《しか》めながら、
『ヤイヤイ皆の奴しっかりせぬかい、石の雨が降ったってさう屁古垂《へこた》れ
るものぢゃない。俺は除外例だが、貴様たちは早く元気をつけてこいつを踏ン縛っ
てしまはねば、ドンナことが出来《しゅったい》致すも分らぬぞ。エイ、どいつも
こいつも腰抜けばかりだナア、鬼掴《おにつかみ》の奴、敵と味方と感違ひをしよ
って、味方の頭上に石弾《いしだま》を降らしよったのだ。敵の石弾《せきだん》
に打たれたと云ふのならまだしもだが、味方の石弾《いしだま》に打たれてこの谷
川の露《つゆ》と消えるかと思へば、俺ア死ンでも死なれぬわい。アアアどうやら
息が切れさうだ、オイ貴様たち、俺の女房を呼ンで来てくれ、最後《いまは》の際
《きは》にただ一目会うて死にたい顔見たい、そればっかりが黄泉《よみぢ》の迷
ひだ。アンアンアン』
熊鷹『ヤイヤイどいつもこいつもしっかりせぬかい、何ぢゃ、地獄から火を取りに
来たやうな真っ青な顔をしよって、ソンナ弱いことでこの役目が勤まらうか、しっ
かりせぬかい、アイタタタ、やっぱり俺も苦しいわい、苦しい時の鬼頼みだ、南無
|鬼雲彦《おにくもひこ》大明神様、われらが精忠無比《せいちうむひ》の真心を
憐《あは》れみ給ひ、一時も早く痛みを止《とど》め、その反対に素盞嗚一派の奴
の頭の上に鋼鉾《まがねのほこ》の雨でも降らして滅ぼし給へ。それもやっぱり貴
方の為ぢゃ、一挙両得自分が助かりゃ家来も助かる、コンナよいことがどこにある
ものか、エエナンボ頼みても聞き分けのないバラモン教の大神様だワイ』
 この時またもや鋭利なる切尖《きっさき》の付いた矢は雨の如く降り来たり、鬼
彦以下の魔神の身体に遠慮会釈もなく突き立ちにける。
『アアまたか、大神様は感違ひをなされたか、敵はあの通り無事、味方には激しき
征矢《そや》の集注、よく間違へば間違ふものだなア、アイタタタタたまらぬ真実
《ほんと》にこの度は息が切れるぞ、仕方が無い死ンだら最後、地獄の鬼となって
こいつ共の来るのを待ち受け、返報がへしをしてこます、ヤイ素盞嗚尊《すさのを
のみこと》、その他の奴ら覚えて居れ、貴様が死ンだら目が潰れるやうに、口が利
けぬやうに、びくとも動けぬやうにしてやるぞや』
亀彦『アハハハハ、吐《ほざ》くな吐《ほざ》くな、目が潰れる口が利けぬ、体が
動かぬやうにしてやらうとはよくも言へたものだワイ、天下一品の珍言妙語《ちん
げんめうご》だ、モシモシ英子姫《ひでこひめ》さま、悦子姫《よしこひめ》さま、
舞《まひ》でも舞うたらどうでせう、コンナ面白い光景は滅多に、大江山《おほえ
やま》でなくては見られませぬよ』
『ホホホホホ』
 秋山彦は両手を組み、声も涼しく一二三四《ひとふたみよ》と天《あま》の数歌
《かずうた》を唱ふるや、一同の魔神《まがみ》の創所《きずしょ》はたちまち拭
ふが如くに癒え来たり、あちらにもこちらにも喜びの声、充ち充ちにける。
『アア助かった』
『妙だ』
『不思議だ』
『怪体《けたい》のことがあるものだワイ』
と囁き始めたり。秋山彦は一同に向ひ声も涼しく宣伝歌を謡ふ。

『朝日は照るとも曇るとも
   月は盈《み》つとも虧《か》くるとも
 鬼雲彦は強くとも
   大江の山は深くとも
 数多の部下《てした》はあるとても
   虱《しらみ》の如き弱虫の
 人の生血を朝夕に
   漁《あさ》りて喰らふ奴ばかり
 沢山絞って蓄《たくは》へた
   身体《からだ》の中の生血をば
 吐き出すための神の業《わざ》
   頭を砕く石の雨
 血を絞り出す征矢《そや》の先
   潮《うしほ》の如く流れ出でぬ
 われはこの世を救ふてふ
   人子《ひとご》の司《つかさ》三五《あななひ》の
 神の教のまめ人《ひと》ぞ
   鬼や悪魔となり果てし
 汝が身魂《みたま》を谷川の
   清き流れに禊して
 天津御神《あまつみかみ》のたまひたる
   もとの身魂《みたま》に立て直し
 今まで犯せし罪咎《つみとが》を
   直日《なほひ》に見直し聞き直し
 百千万《ももちよろづ》の過ちを
   直日の御霊《みたま》に宣り直す
 神素盞嗚《かむすさのを》の大神の
   恵も深き御教《おんをしへ》
 胆《きも》に銘じて忘れなよ
   石熊、熊鷹、鬼熊よ
 心|猛《たけ》しき鬼彦も
   ここで心を取り直せ
 いかなる敵も敵とせず
   救ひ助くる神の道
 誠の力は身を救ふ
   救ひの神に従ふか
 曲津《まがつ》の神に心服《まつろ》ふか
   善と悪との国境《くにざかひ》
 栄え久しき天国の
   神の御魂《みたま》となり変はり
 誠一つの三五《あななひ》の
   教《をしへ》にかへれ百人《ももびと》よ
 元は天地の分霊《わけみたま》
   善もなければ悪もない
 善悪邪正を超越し
   生まれ赤子の気になりて
 天地の法則《のり》に従へば
   鬼や大蛇《をろち》の荒ぶなる
 魔窟ケ原《まくつがはら》もたちまちに
   メソポタミヤの顕恩郷《けんおんきゃう》
 栄えの花は永久《とこしへ》に
   木《こ》の実は熟し味もよく
 心を砕いて世の人を
   苦しめ悩めわが身また
 苦しむことは要らぬもの
   サア諸人《もろびと》よ諸人よ
 心の底より改めて
   真《まこと》の道に帰るなら
 神は救ひの御手《みて》を延べ
   栄《さかえ》に充てる永久《とこしへ》の
 高天《たかま》に救ひ玉ふべし
   応《こたへ》はいかにサアいかに
 心を定《き》めて返り言《ごと》
   声も涼しく宣れよかし
 神は汝の身に添ひて
   厚く守らせ給ふらむ
 ああ惟神《かむながら》々々
   霊幸倍坐世《みたまさちはへましませ》よ』

と謡ひ終れば、鬼彦始め一同は大地にはたと身を伏せて、感謝の涙に咽《むせ》び
つつ山岳も揺ぐばかりに声を放って泣き叫びける。
(大正11年4月14日 旧3月18日 加藤明子録)
--------------------
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

          霊界物語のマンガが発売されました!

        ● 霊界物語コミックス(1) 深遠微妙 ●

            詳しくはオニドをご覧下さい

            http://www.onisavulo.jp/

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
(673)に続く
http://onisavulo.web.fc2.com/

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る