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2009/07/07

特許電子図書館を使った特許検索のコツ [e-Patent Search.net: Vol.081, 2009/07/07]

━ Vol.081━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━読者数: 1317名━

無料でできる!

       特許電子図書館を使った【特許検索のコツ】

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2009.07.07━


★お詫び★

  前回のメルマガ発行から約1ヶ月もお休みしてしまい、
                       申し訳ありませんでした。

  今回のメルマガより発行ペースを取り戻していきたいと思いますので
               ご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。



【本号のテーマ】

         2009年特許検索競技大会対策講座 (4)

          特許検索式作成のキホンを振り返る


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■Contents━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 1:特許検索のネタ

 2:特許検索式作成のキホンを振り返る
  2-1: 「キホン」と「個別分野知識」
  2-2: 特許検索式作成のエッセンス
  2-3: 検索式作成と投網戦法・一本釣り戦法

 ◇特許関連書籍新刊

 ◇編集後記



1:特許検索のネタ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


Vol.078からスタートした「特許検索競技大会対策講座」。


前回は「投網戦法」と「一本釣り戦法」の違いについて解説しました。前回の
発行からだいぶ間が空いてしまいましたが、今回から具体的に特許検索協議大
会の問題を使って検索式作成に入っていこうと思います。

まずは、本メルマガでずっと解説してきた「特許検索式作成のキホン」を振り
返りたいと思います。



2:━━━━━━━━━━━━━━━━━━特許検索式作成のキホンを振り返る
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2-1:「キホン」と「個別分野知識」


このメルマガでは暗黙知的かつ属人的な特許検索式作成というプロセスを「特
許検索の鉄則」という形で形式知化して、誰でも簡単にある程度の精度が出せ
るようにすることを目的にしています。


特許検索作成の知識が、大きく「キホン」と「個別分野知識」に分けられると
すれば以下のようになります。



    ------    ------    ------
    |    |    |    |    |    |
    | 個別 |    | 個別 |    | 個別 |
    | 分野 |    | 分野 |    | 分野 |
    | 知識 |    | 知識 |    | 知識 |
    |    |    |    |    |    |
    |    |    |    |    |    |
 --------------------------------
 |                              |
 |             キホン              |
 |                              |
 --------------------------------


「キホン」は当然のことながら、どの分野でも共通に利用できる知識です。そ
れに対して「個別分野知識」は、各分野に特有の知識となるため、他分野への
応用は(基本的には)できません。


私の勝手な見方かもしれませんが、「キホン」をきっちりと理解せずに「個別
分野知識」ばかり求める方が決して少なくないと思います。本メルマガでも「
個別分野知識」についても、時折触れることもありますが、内容の大半は「キ
ホン」に関することです。


2006年4月からメルマガを開始して3年近く経過していますが、取り扱うテーマ
はその時々変わっていますが、実は解説している基本的な部分はほとんど変わ
っていません。


特許検索競技大会でも、まず重視されるのは「キホン」だと思います。「個別
分野知識」は、出題内容に関する知識があるに越したことはありませんが、た
とえ持っていなくても、その場で解決できるスキルを身に着けていれば良いだ
けの話です。


今回、これまでのメルマガで解説してきた特許検索式作成のエッセンスをまと
めていきます。次回から実際に検索キーの選択や検索マトリックス作成、検索
式作成に移っていきます。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2-2:特許検索式作成のエッセンス


当たり前のことながら、検索式作成の基本となる鉄則として


 ■特許検索の鉄則001

  主な検索項目として、

   ・種別  (特許・実用新案)
   ・権利状況(公開・登録)
   ・番号  (出願番号・公開番号・公告番号・登録番号)
   ・出願人・権利者
   ・技術分野:キーワード
   ・技術分野:特許分類(IPC、FI、Fターム)

  の6つがあり、検索式はこの検索項目の組み合わせで作る。


を忘れるわけにはいきません。もちろん、特許検索競技大会に限らず、検索式
作成の中心となるのはキーワードや特許分類の選択になります。もちろん出願
人限定(または発明者限定)が有用なケースもあります。


次にこのメルマガで繰り返し繰り返し解説している2つの鉄則です。


 ■特許検索の鉄則022

  検索式の基本パターンは以下の3通り
   1) キーワードのみ
   2) 特許分類のみ
   3) キーワードと特許分類の掛け算


 ■特許検索の鉄則023

  演算子OR・ANDの正確に使う
   OR :同じ概念のものをつなぐ
   AND:異なる概念のものをつなぐ


この2つの鉄則は基本中の基本となりますが、この2つの鉄則を踏まえて以下
で説明する特許検索マトリックスがしっかりと理解できます。


 ■特許検索の鉄則050

  類似特許検索では、対象特許を読み込んで

    ・背景技術
    ・発明の課題や目的
    ・発明の技術的特徴
    ・特許請求の範囲の構成要件

  について抽出する。

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      |背景技術|  課題・目的 | 技術的特徴  |  構成要件   |
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 キーワード|    |       |       |       |
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 同義語  |    |       |       |       |
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 IPC  |    |       |       |       |
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 FI   |    |       |       |       |
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 Fターム |    |       |       |       |
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


詳しい使い方は次回以降になりますが、対象技術を理解した上で上記の特許検
索マトリックスのキーワード部に記入します。そして、そのキーワードを基に
同義語やIPC・FI・Fタームなどを探していきます。


ここでAND・ORの使い方に関する「特許検索の鉄則023」の出番となります。
マトリックスの縦(列方向)は同じ概念のものですからORでつなげます。次に、
列同士(背景技術と課題・目的)は異なる概念ですから、つなぐとなればANDを
使います。


このマトリックスに検索キーを記入していって、OR・ANDを使えば検索式が
何パターンかできてしまうというものです。



その他、検索式作成の考え方を説明した鉄則として


 ■特許検索の鉄則075

  特許分類同士の掛け算で検索式を作成する場合は、

       背景技術に関する特許分類 × 技術的特徴の特許分類

  の掛け算にすると良い

  ※追記:特許分類同士の掛け算でなくても利用可能


 ■特許検索の鉄則077

  検索式の基本パターンは以下の3つの概念の組み合わせである

  (背景技術) × (技術的特徴) × (課題・目的)



があります。この特許検索の鉄則075・077とも特許検索の鉄則050で紹介した
特許検索マトリックスの一部分を取り出して説明していることにお気づきで
しょうか?


━━━━━━━━━━━━━━━━2-3:検索式作成と投網戦法・一本釣り戦法


時間配分についてVol.079で


 12:00-12:30 出題内容の読み込み・理解
 12:30-    検索式作成(回答作成含む)
    -15:45 検索式でヒットした特許の読み込み(回答作成含む)
 15:45-16:45 回答作成
 16:45-17:00 チェック


のように私の考えを披露しました。回答作成や特許の読み込みも含んでいます
が、検索式作成には45~60分ぐらいかけるのが良いと思います。


検索式は1回作成して完璧!ということはありません。


前回のメルマガで解説した「投網戦法と一本釣り戦法」ですが、両方をうまく
組み合わせながら検索式をブラッシュアップしていくのが良いでしょう。


ちなみに「投網戦法と一本釣り戦法」の使う順番ですが、


 1)一本釣り戦法

 2)投網戦法

 3)一本釣り戦法


です。まず始めに一本釣り戦法でピンポイントに関連特許を探し出します。こ
こにはあまり時間を掛けずに、関連特許が探し出せなければさっさと投網戦法
に移ります。

投網戦法では、特許検索マトリックスベースで調査対象技術をキーワードへ展
開し、同義語の洗い出し・特許分類の抽出を行って、検索式を作成します。投
網戦法で作成した検索式ではある程度の特許件数がヒットするので、この集合
を読み込みます。

読み込んだ過程で類似した特許が抽出されます。この抽出した関連特許を基に
再度一本釣り戦法で検索式をブラッシュアップします。


次回からは今回紹介した特許検索の鉄則+投網戦法と一本釣り戦法を用いて、
特許検索式作成に入りたいと思います。



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  しかし、実際には、使用実績のない商標が登録され、これらの商標を使用
  した他者が、商標権者により警告、提訴される事件が起こっています。
  いわば権利の濫用ともいえるこれらの事案に対処すべく、関係者は商標の使
  用について理解し、不使用取消しについても理解するところとなりました。 

  こうした商標の使用の課題は、近年の経済のグローバル化に伴い、世界各国
  においても無視することができず、企業及び商標実務化にとって大きな関心
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  を高めたいと考える経営者、ブランドマネジメント部門にかかわる役員・
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  おける商標登録出願件数は急激に増加しています。本書の第I編は、中国
  商標局編集の「類似商品及び役務の区分表」(2007年)について、日本語
  訳と英語訳を対照形式により作成したものです。第II編では、商品・役務
  の類否が重要な争点となった14の事件について、行政・司法の考え方を
  解説するとともに、その判決の全文を紹介しております。中国での商標権
  取得・行使を確実なものとするために、商品・役務の記載の参考として、
  おすすめの一冊です。  


■知財図書館-知的財産・特許関連書籍のポータルサイト-
 http://www.e-patentmap.net/library/

■知財図書館・新刊情報
 http://conductorsclub.blog.ocn.ne.jp/epatentmap_iplibrary/



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集後記・ひとりごと
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

6月から7月にかけて、公私共に非常に慌しくなかなかメルマガを発行できずに
大変申し訳ありません。だいぶ落ち着いてきたので、今回から徐々にペースを
取り戻していきたいと思います。


現在通っている社会人大学院は6月から第2期がスタートしています。月曜日~
土曜日まで毎日授業です、4月病が炸裂してしまいました・・・

でも経営戦略、会計・財務、組織・人事といった定番の授業からバランススコ
アカード、定量分析などいろいろなことが学べていて非常に充実しています。
もともと知的財産とはまったく縁遠い分野を学んでいますが、そういう分野に
こそ知的財産の分野に輸入することで新しい視座が得られるのではないか、と
思いながら授業を受けています。


メルマガでの紹介は遅れてしまいましたが、先月14日に知財学会の年次学術研
究発表会で以下2本の発表を行ってきました。興味あれば読んでいただき、コ
メント・感想などお寄せいただければ幸いです。


◇特許網構築に関する事例研究
             ~日立化成工業・リチウムイオン電池負極材料~
 http://www.e-patentmap.net/site/pdf/ipaj2009_2i10.pdf

◇図面情報を用いたパテントポートフォリオ分析
                  (第2報: クラスタリング結果評価)
 http://www.e-patentmap.net/site/pdf/ipaj2009_2i11.pdf



次回のメールマガジン発行予定日は7月13日(月)です。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行人】    野崎篤志 (+noA)

【発行者サイト】 e-Patent Search.net [特許検索・特許調査]
         << http://www.e-patentsearch.net/ >>
         << http://www.e-特許検索.net/ >>

         e-Patent Map.net [パテントマップ・特許マップ]
         << http://www.e-patentmap.net/ >>

【発行者e-mail】 << webmaster@e-patentsearch.net >>
         ※ご意見・ご感想をドシドシお送り下さい

【発行システム】 『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
【 配信中止 】 http://www.mag2.com/m/0000194221.html

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 不利益に関して発行人は一切責任を持ちません。情報を利用する際は、
 皆様の自己責任において行っていただくようお願い申し上げます。
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