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2009/12/21

【おやじむしの3分書評 出来事 Vol.1007 書評 Vol.930】『マイケル・K』

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 人生を成功に導く読書術! ~おやじむしの3分書評~
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              ★出来事 Vol.1007  ★書評 Vol.930

 1年くらい前、目の奥が痛くて近くの眼科に行ったことがあります。
 
 最初、寝不足が原因の頭痛かと思ってました。
 
 でも頭痛にしては痛くなる場所がずれています。
 
 仕事柄目を酷使する事が多く、朝起きてから夜寝るまで何かと
 目を使っています。
 
 主にパソコンの画面に表示されている文字と、紙に書いてある
 文字を読むのに使っていて、仕事が終わると読書でも使います。
 
 もし今、目が見えなくなってしまうと、おきている間は何にも
 できないことになってしまいます。
 
 目が普通に見えるということはありがたいことです。
 
 近くの眼科に見てもらった時、目の奥の痛みは
 
 「老眼が原因」
 
 だと言われました。
 
 「ろっ、ろうがんですか?」
 
 「目の使いすぎ」と言われるのを勝手に予想していたので、
 老眼と宣告されることは全く予想してませんでした。
 
 もともと右目が弱視で、視力が0.1ありません。
 
 右目だけでずっと見ていると、視界が暗くなってきて見えなく
 なってしまいます。
 
 左目だけで世界を見ているので、左目が見えなくなると困った
 ことになります。
 
 かといって、仕事も趣味も左目を使わずには何もできません。
 
 「目の使いすぎ」だったらどうしようもなかったのですが、診断は
 予想外の「老眼」です。
 
 「30代後半から誰でも老眼になる可能性があるんですよ。パソ
 コンを使う仕事をしてられるので、画面との距離にピントが合わ
 なくて、頑張って見ようとして目が痛くなってしまったんだと
 思います」
 
 この時は小さなプラスチック容器に入った目薬をもらって、その
 日の夕方には目の奥の痛みは無くなりました。
 
 眼科の先生には、
 
 「メガネを作ることをお勧めします。いわゆる老眼鏡ですね」
 
 と、なぜか若干言いにくそうに伝えてくれました。
 
 なんとなく「もう若くはないんですよ」と宣告されたような感じ
 です。
 
 
 それから約1年くらい、見栄を張っているわけではなかったの
 ですが、メガネは作りませんでした。
 
 確かに、パソコンのモニタに表示される文字が滲んで見えたり、
 二重に見えたり。
 
 気が付いたら小さな文字の書類を、目から離して読んでいたり
 してました。
 
 一番ショックだったのは、久々に再開した趣味のプラモデルの
 小さな部品が肉眼では二重に見えてしまい、ヘッドルーペ無しに
 作ることができなくなったことでした。
 
 その間、目の奥の痛みは何度かぶり返し、そのたびに
 
 「やっぱ、メガネ作ろうかな...」
 
 と思いつつも、合わないピントで頑張って世界を見ていました。
 
 
 今から約2ヶ月くらい前、
 
 「やっぱりメガネを作ろう!」
 
 と一大決心し、約1年ぶりに眼科に行ってメガネの処方箋を書いて
 もらいました。
 
 いろいろな検査をした結果、右目はもうどうしようもないとのこと。
 
 どのようなレンズを通してみても視力が回復しないのであきらめる
 しかないそうです。
 
 左目の視力は1.2。
 
 先生の話によると視力1.2は良い方なんだそうです。
 
 「視力が良いのに遠視、つまり老眼は辛かったんじゃないですか?」
 
 と言われました。
 
 
 続きは次回。



 では、今日読んだ本の紹介を。



 人間は暴力でしか支配できないのか?
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 ◆今回紹介する本
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 題名:マイケル・K
 著者:J・M・クッツェー
 出版:ちくま文庫
 定価:1000円
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/*/oyajimushicom-22/ref=nosim/



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 ◆目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



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 ◆成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■■
 勇気  :■□□□□
 豊かな心:■□□□□
 おすすめ:■■■■■



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 ◆内容紹介
──────────────────────────────
▽ブックオフをブラブラしている時に発見したのが、「恥辱」という
 作品です。
 
 著者は、J・M・クッツェーという聞いた事がない名です。
 
 著者の紹介文を読んでみると、2003年にノーベル文学賞を
 受賞しているとのこと。
 
 試しに読んでみようと「恥辱」を購入しました。
 
▽「恥辱」は一気に読み終わり、一発で気に入ってしまったので
 早速買いに走ったのが今回紹介する作品「マイケル・K」でした。
 
 「恥辱」はそのうち紹介します。
 
 「マイケル・K」は、ちくま文庫から出版されていて、280
 ページ程度の文庫本なのに1000円という値段に一瞬躊躇しま
 したが、思い切って購入しました。
 
▽著者のフルネームは「ジョン・マックスウェル・クッツェー」。
 
 南アフリカ出身の文学者です。
 
 ケープタウン大学で英語と数学の学位を取得し卒業。
 
 その後、イギリス、アメリカと渡りニューヨーク州立大学で教壇に
 立ちながら作品を書き始めます。
 
 その後、南アフリカに戻り、ケープタウン大学で教壇に立ちます。
 
 後にオーストラリアに移住し市民権を獲得します。
 
▽1983年に「マイケル・K」でブッカー賞を受賞。

 1999年、冒頭で少しだけ触れた「恥辱」で再びブッカー賞を
 受賞します。
 
 ブッカー賞はイギリスの文学賞で、世界的にも権威のある文学賞の
 一つです。
 
 そのブッカー賞を2度受賞したのは、著者が初めてだったとのこと。
 
 そして、2003年にノーベル文学賞を受賞しています。
 
▽題名の「マイケル・K」は人の名前です。

 小説の舞台は、アパルトヘイト時代の南アフリカです。
 
 「アパルトヘイト」とは南アフリカ共和国における人種隔離政策
 のことで、白人と非白人を政策的に差別化した制度です。
 
 政府の政策として差別されているという、有色人種である日本人
 から見るとかなり馬鹿げた政策ですが、この政策は100年とか
 200年前の政策ではなく、1948年に法制化され1994年に
 全人種による総選挙が行われ、ネルソン・マンデラが大統領に
 選出されるまで続いたとのこと。
 
 実際は17世紀からずっと続いていた人種差別を法制化したよう
 ですが、アパルトヘイトはつい先日まで続いていました。
 
 1980年代から1994年に総選挙が行われるまで各地で武力
 衝突が頻発しています。
 
 この作品が発表されたのが1983年なので、この小説の舞台は
 内戦が始まった頃の南アフリカだと思われます。
 
▽マイケル・Kは生まれたときから口唇裂(口唇裂を知りたい方は
 グーグルで検索してください)を持つ、多少発達障害の男性です。
 
 身体的なハンディに加え頭の回転が遅いマイケルは、小さい頃から
 周りの人たちに蔑まれていました。
 
 普通の学校に入れなかったマイケルでしたが、なんとか庭師の
 資格を取得します。
 
 母親が病気になり病院に見てもらいに行きますが、内戦状態の
 ケープタウンでは、まともに見てもらえず、数日間病院の廊下で
 ほったらかしにされ、病院にいる方が辛いという連絡がマイケル
 の元に入ります。
 
 母親は立つこともままならず、病院で車いすを借りることもできず、
 マイケルに支えられながら、母親の家までたどり着きます。
 
▽母親が住み込みで働いていたブルーマン家に人たちは、内戦の
 激化とともにどこかにいなくなってしまい、家は盗難に入られ、
 母親とマイケルは母親の部屋に隠れて怯えて生活していました。
 
 母親はせめて自分が生まれ育った土地で死にたいとマイケルに
 プリンスアルバートへ連れて行って欲しいと頼みます。
 
 しかし、この当時の南アフリカでは、列車での移動も自由には
 なりません。
 
 列車の座席は2ヶ月先の予約分しか取れず、しかもケープ半島地区
 から出るには警察の許可証が必要でした。
 
 許可証の申請書類は提出しましたが、警察は全くあてにはなりません。
 
 しばらく待っても警察からは何の音沙汰もなく、期待も持てない
 ことがわかると、マイケルは母親を手押し車に載せて連れて行こうと
 苦労して作り始めます。
 
▽母親を生まれ故郷に連れて行きたいだけなのに、周りの人間達が
 それを許そうとしません。
 
 大きな道路を通ろうとすると兵隊に行く手を阻まれ、脇道を通ろう
 とすると追い剥ぎにつけまわされ、マイケルと母親をそっとして
 おいてくれないのです。
 
 そのうち母親は高熱を出し、なんとかして病院に連れて行くと、
 夜のうちに母親は病院で死んでしまいます。
 
 母親の死に目にも会えず、遺体にも会えず遺灰だけ手渡された
 マイケルは一人で母親の生まれ故郷に向かいます。
 
 途中、出会った兵隊に母親が持っていた残りの金も全て取られ、
 マイケルは野宿をしながら旅を続けます。
 
▽そっとしておいて欲しいマイケルでしたが、出会う人たちが彼を
 支配しようとします。
 
 暴力で、強制的に。
 
 街を歩いているだけで強制連行され、働かされ、投げ出されます。
 
 キャンプに連行され、そこでも強制的に労働を強いられます。
 
 人に会えば必ず暴力が待ちかまえています。
 
 マイケルは人間達から離れ、空き家になっている家を見つけ、
 その近くで作物を作り始めます。
 
 空き家も安全ではありません。
 
 マイケルは家の外に隠れ家を造り、そこで寝起きするようになり
 ます。
 
 しかし・・・
 
▽人の近くにいるとかならず強制と暴力がつきまとい、その支配から
 「自由になりたい」と人から離れようとするけれど、どこへ行っても
 人が現れ、マイケルを支配しようとします。
 
 「戦争」という環境に存在する場合、自分より弱い人間を見つけ
 ると、人はその存在を支配する方法しか見出せないのかもしれま
 せん。
 
 それが人間の本質なのでしょうか?



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 ◆編集後記
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 眼鏡を掛けて見えるモノがあるし、いくらピントが合った眼鏡を
 掛けても見えないモノもあります。
 
 物理的な眼鏡は掛ければよく見えますが、心に掛かった「偏見」
 という名の色眼鏡は一つひとつ外していかなくてはなりません。
 
 子供の頃から、自分の周りの環境によって掛けられた色眼鏡は
 かなり頑固で、自ら意識して外さない限りなかなか外れてくれ
 ません。
 
 40数年経過した今でも、自分が掛けている様々な色眼鏡にフト
 気が付いてびっくりすることがあります。



 では今日はこの辺で。



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 ▼購読を考えている方、初めて購読する方へ
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▽「人生を成功に導く読書術!~おやじむしの3分書評~」に興味
 を持って頂き、ありがとうございます。
 
 『人は何のためにこの世に生まれてきたのか?』
 
 ダラダラと本を読みながら何年か考えてみた結果、現在のところ
 以下のような結論に達しています。
 
 『人は楽しむためにこの世に生まれてきた』
 
 人がこの世に生まれてくるのは人生を楽しむためであって、苦労
 をし、辛い思いをしながら生きていくことではないみたいです。
 
▽人それぞれ生まれた環境があり、育った境遇があって、現在に
 至り、未来に向かって生きています。
 
 辛い過去があっても、涙なしには語れない青春時代があっても
 自分が生きているのは「今」しかありません。
 
 どのような過去があろうと、どのような未来を予想しようと
 とにかく「今を楽に楽しく生きる」こと。
 
 現在、どのような境遇にいようとも「今を楽に楽しく生きる」こと。
 
 これが、人がこの世に生まれてきた目的なのではないかと思って
 います。
 
▽目標を持って、眉間にシワ寄せながら努力して生きるのも、人それ
 ぞれの生き方であって、私がとやかく言うことではありません。
 
 でも、もし努力することに疲れたら、心機一転「楽に楽しく生きる」
 ことを考えてみてはいかがでしょうか?
 
 辛い過去に苦しんでみても、暗い未来をいくら心配してみても、
 生きているのは「今」。
 
 この世に生を受けている私たちに与えられているのは「今、この
 瞬間」しかありません。
 
 だとしたら、今を楽に楽しく生きた方がお得です。
 
▽自分が何歳まで生きるのか、私には分からないし興味もありません。
 
 もしかしたら、本日、今生での役割が終わるかもしれないし、明日
 の朝、目を覚まさないかもしれないのです。
 
 いつ何時この世から肉体が消滅したとしても、今を楽しんでいれば
 後悔することはありません。
 
 今を楽しむ手段の一つとして、本を読みメルマガとしてアウト
 プットしています。
 
 その楽しさを、少しでも皆様へおすそ分けができて、ニコッとして
 もらえれば、私にとっては至上の喜びでもあります。
 
 「楽に楽しく生きる」
 
 現在、実践中です。



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 ▼私のミッションについて
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▽以前、ここには自分の人生の指針と目標を掲げていました。

 現在、指針はこれしかありません。
 
 「楽に楽しく生きる」
 
 難しいことを考えなければ、人生はとってもシンプルです。
 
 あえてもう一つ指針を掲げるとしたら、
 
 「誠実に生きる」
 
 です。
 
 「自分にも他人にも誠実に、楽に楽しく生きる」
 
 これで行きましょう。



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 ▼「知恵」「勇気」「豊かな心」3つの知識について
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 ここで紹介する本は、読書によって得られる知識を3つに分類し、
 「成分解析」としてお伝えしています。
 3つの知識は次のような判断をもとにポイントが付けられています。
 
 知恵  …生きるための知恵、ビジネスの知恵、お金儲けの知恵、
      おばあちゃんの知恵等、
      より良く生きていくのに必要な知恵

 勇気  …一歩を踏み出す勇気、障害に立ち向かう勇気、
      より良く生きるのに必要な勇気

 豊かな心…人をいたわる心、自分を愛する心、周りの人を暖かく
      できる心等
      より良く生きていくのに必要な豊かな心

 しかし、私の個人的な判断によりポイントを付けているため、
 みなさまが実際読まれた時は、違う印象を持たれるかもしれません。
 その辺りの判断の相違については、どうかご容赦ください。



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 ★出来事 Vol.xxx ☆書評 Vol.xxx の説明
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 メルマガが900号を超したのを記念?して、メルマガ発行周期を
 「平日刊」から「不定期」に変更しました。
 
 定まった形式で発行しなくなるため、冒頭部分の「今日の出来事」
 と「書評」が連動しなくなります。
 
 そのためVol.900以降、別々にカウントアップすることにしました。
 
 まぁ、余り気にしないで下さい(笑)



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  → 『本から峠の向こうの日本をみよう!』
    http://www.mag2.com/m/0000177710.htm



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  配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000194014.html 
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