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2009/09/28

【おやじむしの3分書評 出来事 Vol.993 書評 Vol.927】『外套・鼻』

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 人生を成功に導く読書術! ~おやじむしの3分書評~
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              ★出来事 Vol.993 ★書評 Vol.927

 前回の続きです。
 
 
 次男(小3)がスクワットに挑戦する直前に、二階から降りてきた
 長男(小5)。
 
 降りてきたらたまたま次男がチャレンジしていたのを発見した、
 といった感じでした。
 
 次男が、2分30秒でスクワット100回を達成した後、長男が
 「○○もやる」と、腕立て伏せへの挑戦を宣言しました。
 
 「○○もやるの?っていうかできるの?」
 
 「たぶんね...」
 
 「練習してたんだ?」
 
 「まあね」
 
 言いぐさがなんとなく嘘っぽいですが、もしかしたら本当に練習
 していたのかもしれません。
 
 とにかくやってみれば分かります。
 
 一週間前には2回がやっとだったのが、練習しないで一週間後に
 10回できるわけがありません。
 
 「じゃあ、ルールを説明します。体は真っ直ぐで腰を曲げたり
 しないこと。アゴがこの食器洗い用のスポンジに必ず着くこと。
 一回でも到達しない場合はポイントは無し。いい?」
 
 「うん」
 
 「10回と5回どちらにチャレンジする?」
 
 もし長男が練習してなかったとしたら、もしかしたら根性で5回
 成功するかもしれません。
 
 「10回...」
 
 自信はなさそうでしたが、10回に挑戦するということは、何ら
 かの根拠と、わずかながらの自信があるのかもしれません。
 
 それもこれも実際にやってみれば分かります。
 
 「じゃあ自分でスタートって言って始めて」
 
 「スタート!」
 
 長男は腕立て伏せを始めました。
 
 腰は曲がり、お尻を付き出した腕立て伏せが始まりました。
 
 腕立てのスタイルは、ルールは決めましたがいくらか多めに見て
 やろうとは考えてはいました。
 
 「できる限り体は真っ直ぐにね」
 
 長男は3回目くらいから腕がプルプル震え始め、顔が真っ赤に
 なってきました。
 
 5回目からは体が横にねじれるようになり、かなり苦しそうです。
 
 「残り5回。頑張れ」
 
 もし、練習をしていないとすれば、このあたりでギブアップの
 はずです。
 
 「ほれ、休まない。休むと余計きつくなるよ」
 
 腕を伸ばしたまま休憩を始めたので、少しだけハッパを掛けました。
 
 長男はそのまま連続2回やると、また少しだけ休憩に入ります。
 
 「残り3回。もう辞める?つらそうだけど...」
 
 「まだっ!」
 
 「お腹にチカラ入れて体を真っ直ぐにした方が楽だって。もう
 ちっとで10回だよ」
 
 渾身の力を振り絞り、長男は一回一回少しの休憩を入れながら、
 9回まで達成しました。
 
 「ほれ。最後の一回。10回目起きあがれないと失格だからね」
 
 「ふんっ!」
 
 気合いと共に腕を曲げ、アゴをスポンジに付け、全身をプルプル
 させながら、気合いと共に起きあがってきました。
 
 「おっ、姿勢は悪かったけど何とか10回成功だね。合格。100
 ポイントゲット」
 
 何とか兄の威厳を保ちました。
 
 
 続きはまた次回。



 では、今日読んだ本の紹介を。



 短いけど面白いです。
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 ◆今回紹介する本
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 題名:外套・鼻
 著者:ゴーゴリ
 出版:岩波文庫
 定価:260円
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4003260538/oyajimushicom-22/ref=nosim/



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 ◆目次
──────────────────────────────
 外套
 鼻



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 ◆成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■□□



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 ◆内容紹介
──────────────────────────────
▽今回紹介する本は、ロシアの小説家、劇作家であるゴーゴリ
 (1809年3月31日~1852年3月4日)が書いた短編が二篇収録され
 ています。
 
 ゴーゴリの正式名は「ニコライ・ヴァシーリエヴィチ・ゴーゴリ」
 です。
 
 ウクライナ生まれのロシア帝国時代に活躍した作家で、その作品は
 ドストエフスキー(1821年11月11日~1881年2月9日)をはじめ、
 様々な作家に影響を与えたとのこと。
 
 読み終わった後、何となく「川端康成の作品に似てるなぁ」という
 感想を持ったのですが、どうやら川端康成をはじめ日本の作家にも
 かなりの影響を与えているみたいです。
 
▽著者が生きたロシアの時代背景としては、1812年にナポレオン
 率いるフランス軍に攻め込まれますが、大損害を被りつつもこれを
 撃退します。
 
 その後ロシアは近代化の道を歩みますが、帝政ロシアは弱体化し
 社会主義運動が活発になります。

 歴史的にはロマノフ王朝が支配する帝政ロシアと呼ばれる時代、
 近代化を目指し始めた頃のロシアの作家です。
 
▽帝政ロシアも終盤の頃ということで、2作品とも「役人中の役人」
 と言えそうな感じの役人が登場します。
 
 「外套」は万年九等官、アカーキイ・アカーキエウィッチという
 名の男が主人公です。
 
 九等官がどのような仕事なのか良く分かりませんが、いずれにしろ
 「下級役人」と呼ばれる役人です。
 
 彼は真面目に仕事に取り組みますが、清書する能力しかなく、
 他の仕事は真剣にやっても彼にはできませんでした。
 
 生活は楽ではなく、貧乏な生活をしています。
 
▽ロシアの冬は厳しく、外を出歩く時は外套がなければ生命の危険に
 晒されます。
 
 しかし、収入が少ない下級役人の彼にとって、外套を新調するには
 相当な費用が必要です。
 
 アカーキイ・アカーキエウィッチは、同僚から「半纏(はんてん)」
 と陰口を言われながらも、ボロボロになった外套を修繕して着て
 いました。
 
 ある時、いつもの修繕屋に外套を持ち込んだところ、「この外套は
 もう直せない」と言われ、外套を新調するように言われます。
 
 半分は長年貯め込んだ貯金から、残りは偶然多くもらえた賞与から
 出し、やっとのことで外套を新調しました。
 
 彼は上機嫌、同僚にも喜んでくれる人がいて、パーティを開催
 するほどの騒ぎになります。
 
▽ところがそのパーティの帰り、新調したばかりの外套を追い剥ぎに
 奪われてしまいます。
 
 アカーキイ・アカーキエウィッチは外套を取り戻そうと方々手を
 尽くしますが...
 
 外套一着のために人生を掛け、下級役人のために上級役人には
 まともに相手をしてもらえず、逆に叱責されてしまう悲しい人。
 
 以前読んだ、ドストエフスキーの作品「虐げられた人びと」に
 登場するような、まさに「虐げられた人」が物語の主人公です。
 
 虐げられた恨みは、キッチリ返します。
 
 別の形で。
 
▽もう一つの作品「鼻」は、八等官のコワーリョフという男が主人公
 です。
 
 ある朝、理髪店を営むイワン・ヤーコレヴィッチという男性が、
 妻が焼いた朝食のパンの中から「鼻」をほじくり出します。
 
 しばらく鼻を眺めていたイワン・ヤーコレヴィッチは、この鼻が
 客のコワーリョフのものだと気が付きます。
 
 困ったイワンは鼻を捨てに行きます。
 
▽一方コワーリョフは、朝起きて鼻に出来たニキビを確認しようと
 鏡を見た瞬間、自分の鼻が無いことに気が付きます。
 
 鼻があった場所がのっぺらぼうになっていて、何とも格好が付き
 ません。
 
 困ったコワーリョフは誰かに相談しに行こうと出かけますが、
 その途中、五等官に化けた自分の「鼻」を発見します。
 
 この辺り、なんとも発想が面白いです。
 
 八等官の自分が五等官の鼻に話しかける時に、言葉遣いが変わって
 しまうとこなど、なかなか面白い場面です。
 
 当時のロシアの「等級」というのは、自分の鼻に話しかける時にも
 敬語を使ってしまうほど厳しい階級だったのでしょう。
 
 この後、自分の鼻を探す真剣なコワーリョフが描かれています。
 
 そして...
 
▽発想がとても面白く、なかなか楽しめた作品です。
 
 ページ数は100ページ足らずで、あっと言う間に読めてしまい
 ます。
 
 ただ、もう少し長編が読んでみたい気がしました。



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 ◆編集後記
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 筋力とか運動能力なんて、人間が沢山持っている特性の一つに
 過ぎません。
 
 それが優れているとか、能力が高いといっても、所詮人間です。
 
 たかが知れています。
 
 そんなことで、人を比較するような積もりは、私には全くありま
 せんが、「兄と弟」という本人達の立場で見た場合、当然兄は弟に
 同じ事で負けたくないでしょう。
 
 そういうこともあって、長男は10回達成できたのかもしれません。



 では今日はこの辺で。



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 ▼購読を考えている方、初めて購読する方へ
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▽「人生を成功に導く読書術!~おやじむしの3分書評~」に興味
 を持って頂き、ありがとうございます。
 
 『人は何のためにこの世に生まれてきたのか?』
 
 ダラダラと本を読みながら何年か考えてみた結果、現在のところ
 以下のような結論に達しています。
 
 『人は楽しむためにこの世に生まれてきた』
 
 人がこの世に生まれてくるのは人生を楽しむためであって、苦労
 をし、辛い思いをしながら生きていくことではないみたいです。
 
▽人それぞれ生まれた環境があり、育った境遇があって、現在に
 至り、未来に向かって生きています。
 
 辛い過去があっても、涙なしには語れない青春時代があっても
 自分が生きているのは「今」しかありません。
 
 どのような過去があろうと、どのような未来を予想しようと
 とにかく「今を楽に楽しく生きる」こと。
 
 現在、どのような境遇にいようとも「今を楽に楽しく生きる」こと。
 
 これが、人がこの世に生まれてきた目的なのではないかと思って
 います。
 
▽目標を持って、眉間にシワ寄せながら努力して生きるのも、人それ
 ぞれの生き方であって、私がとやかく言うことではありません。
 
 でも、もし努力することに疲れたら、心機一転「楽に楽しく生きる」
 ことを考えてみてはいかがでしょうか?
 
 辛い過去に苦しんでみても、暗い未来をいくら心配してみても、
 生きているのは「今」。
 
 この世に生を受けている私たちに与えられているのは「今、この
 瞬間」しかありません。
 
 だとしたら、今を楽に楽しく生きた方がお得です。
 
▽自分が何歳まで生きるのか、私には分からないし興味もありません。
 
 もしかしたら、本日、今生での役割が終わるかもしれないし、明日
 の朝、目を覚まさないかもしれないのです。
 
 いつ何時この世から肉体が消滅したとしても、今を楽しんでいれば
 後悔することはありません。
 
 今を楽しむ手段の一つとして、本を読みメルマガとしてアウト
 プットしています。
 
 その楽しさを、少しでも皆様へおすそ分けができて、ニコッとして
 もらえれば、私にとっては至上の喜びでもあります。
 
 「楽に楽しく生きる」
 
 現在、実践中です。



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 ▼私のミッションについて
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▽以前、ここには自分の人生の指針と目標を掲げていました。

 現在、指針はこれしかありません。
 
 「楽に楽しく生きる」
 
 難しいことを考えなければ、人生はとってもシンプルです。
 
 あえてもう一つ指針を掲げるとしたら、
 
 「誠実に生きる」
 
 です。
 
 「自分にも他人にも誠実に、楽に楽しく生きる」
 
 これで行きましょう。



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 ▼「知恵」「勇気」「豊かな心」3つの知識について
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 ここで紹介する本は、読書によって得られる知識を3つに分類し、
 「成分解析」としてお伝えしています。
 3つの知識は次のような判断をもとにポイントが付けられています。
 
 知恵  …生きるための知恵、ビジネスの知恵、お金儲けの知恵、
      おばあちゃんの知恵等、
      より良く生きていくのに必要な知恵

 勇気  …一歩を踏み出す勇気、障害に立ち向かう勇気、
      より良く生きるのに必要な勇気

 豊かな心…人をいたわる心、自分を愛する心、周りの人を暖かく
      できる心等
      より良く生きていくのに必要な豊かな心

 しかし、私の個人的な判断によりポイントを付けているため、
 みなさまが実際読まれた時は、違う印象を持たれるかもしれません。
 その辺りの判断の相違については、どうかご容赦ください。



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 ★出来事 Vol.xxx ☆書評 Vol.xxx の説明
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 メルマガが900号を超したのを記念?して、メルマガ発行周期を
 「平日刊」から「不定期」に変更しました。
 
 定まった形式で発行しなくなるため、冒頭部分の「今日の出来事」
 と「書評」が連動しなくなります。
 
 そのためVol.900以降、別々にカウントアップすることにしました。
 
 まぁ、余り気にしないで下さい(笑)



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