ロジスティクス・キーワード~なるほど物流効率化  RSSを登録する

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2009/01/12

【Logi-SP】なるほど物流効率化 Vol.75 「2009年は”サービス革新元年”に」

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■■■  ロジスティクス・キーワード〜 なるほど物流効率化
■■■  No.075 2009年は”サービス革新元年”に
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大変御無沙汰しております。
出版後、燃え尽き感からしばらく文章を書くことが大変おっくうになってしまい、
メルマガが完全に休眠状態になってしまいました。申し訳ありません。
その間に世界は激変してしまい、未体験ゾーンに突入しております。
これまで世間の動きを横目に見ながら、物流を今どうして行くべきか、という
切り口で発行してきたこのメルマガですが、このような状況下においては、
浅薄な知識をなでまわしてしたり顔をしているよりも、誰よりも現場に行くべき、
と心を決め、走り回っております。
2009年最初の情報発信は、昨今の物流ニーズと、革新的なサービスを発信
しています企業様の記事から。

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<今週の気になるニュース> 

レントラ便の受注件数、3か月連続で300%超の増加

国内貨物の荷動きなの鈍化などトラック事業が低迷する中、”引越し・宅配
に続く第三の運送サービス”を掲げる「レントラ便」の受注件数が9月〜11月
の3か月連続で、前年同期比300%超の増加と急成長している(11月はすで
に達成)。
レントラ便を運営するハーツ(東京都品川区)の山口裕詮社長は「まだ分母
が小さい」と言うが、06年6月のサービス開始から約2年半の間、「170〜250%
増の間で推移してきた」と成果を実感する。
「レントラ便」とはドライバー付きのトラックをレンタルできるサービスで、特徴
は料金が時間制というところ。
料金は1時間からの対応が可能で、料金表は明快だ。対応車両は軽トラック
から大型、クレーン車までを揃えている。
引越しのように下見や追加料金が発生せず、また赤帽のように配送距離に
応じた料金制ではなく、時間内であれば何往復も可能だ。このほかにも、
ネット予約割引サービスなど、サービス拡充を行う。
利用者の割合は法人(学校を含む)、個人で半々だという。法人の利用では
卒業制作物の運搬(美大)、オーケストラの楽器運搬(自治体)、撮影機材
の運搬(企業)など、様々な依頼を受け、口コミでも広まっている模様だ。
サービスエリアについても関東圏のスタートから、今年の5月には愛知県、
三重県、岐阜県の中部圏にも拡大、来年度中には関西圏にも進出する
予定だという。

株式会社ハーツのHP http://www.rentora.com/
同乗密着取材記 http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0808/28/news080.html

(マテリアルフロー2009年1月号「今月のDATA」より全文引用)
本誌の購読はこちらから http://www.ryuken-net.co.jp/MFonline/

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☆リーマンショック以降の物流周辺はどうなる?

昨今の景気低迷は物流現場周辺から見るとどうなっているのでしょうか。
現在はトヨタをはじめとするメーカーの、特に営業前線現場において顧客減
が顕著と言われていますが、私の実感値というか狭い活動範囲周辺において
は、個人相手の自動車、建設・不動産では本当にピタッと受注が「停止」して
いるようです。
企業向けについてはまだメンテナンスや更新需要などの掘り起こしで動きは
ありますが、自動車購入は「もう一段の下げ」を期待して1月は「待ち」の様相、
不動産購入・売買についても同様です。

素材、機械、装置、生産財メーカーについては新聞報道の通り、という印象
です。不要不急の支出は停止、教育研修も見直しで打ち切り、という企業も
多く、営業費用等はいち早く「停止」といった雰囲気です。
輸出関連も停止。航空貨物は減少が著しい状況で、旅客も含め、個人旅行は
別としてビジネスユースは人・モノとも低迷しています。
天気もあまりよろしくありません。

卸、小売りについてはまだ健闘しており、日用品については昨年中は荷動き
に顕著な減少はありませんでしたが、現在はアパレルを中心に特売出荷の
ニーズでそこそこ動きがばたばたしております。
特に「巣ごもり消費」需要関連は好調といってもよく、全体としては悪くない、と
いう感触です。

物流企業、特に運送業においては年末の山はほぼなかったといってよく、
安定荷主を持っていない下請け主体の物流企業は、相当に厳しい状況に
なっているかと思います。

総じて言えば、高額品、不要不急の消費財、広告、サービス、上流(メーカー)
側の素材、部品等の流通が大きく打撃を受けており、中間流通、小売りへは
この春ぐらいに影響が出てくるものと思います。
ただし、生産財はともかく、消費財は物量がゼロになることはないまでも、
モノが行き届かないことから、元請けは総じて低め安定、下請け主体の
運送業者は相当数の深刻な打撃を受けることが予想されます。

☆高まる中小〜中堅の物流内製化機運、狭まる展開エリア

この春夏ですが、経営規模から見れば、中小から中堅クラスの企業
(売上300-500億程度)において、物流内製化が進むことが予想されます。
内製化される具体的には近距離配送・流通加工の内製化などです。
メーカーにおいても、主に組立工場の要員が出荷業務を担うことは容易に
想定されます。生産委託、ライン受託などの企業はかなり苦しい営業展開に
なると想像しています。

物流不動産関連では、拠点の見直しは倒産企業が続出する大都市近郊
地域において発生し、200坪以下の物件で流動化が起こることを予想して
います。
事務所付き倉庫のニーズは相対的に高まり、商物分離の見直しから
大都市近郊地域の駐車場付き物件の引き合いも高まるでしょう。

また、ファンド系倉庫の第1期入居者の契約更新が昨年末から始まっており、
退去や大幅縮小も十分想定されます。ファンド系企業は荷物だけでなく、
通販企業・メーカー荷主を中心に「営業同居型拠点」の提案と、トイレや食堂
など、アメニティ部分の充実をして「事務所・物流兼用拠点」への転換が進む
でしょう。
契約更改の話はおおよそ半年前に顕在化しますので、これらの話が具体
的に見聞きされるのは、夏以降になるかと思います。

サービスやメーカーの提案営業部隊などは事務所レス、という話も出てくる
かもしれません。IT環境がだいぶ整備されていますので、大企業以外は
自宅勤務、直行直帰などの働き方を労使とも望むようになる可能性が高ま
ると見ます。

これら経費節減の動きは中小零細から順次短期のうちに始まり、大手
企業はこの点において半年程度の遅れをもって追随するものと思います。
逆に大手企業は半固定的な出費となっている営業旅費・交通費、福利厚生
やメンテナンス・サービス、宣伝広告等の出費抑制が先行するでしょう。
当然交際費も減退します。タクシーも3人以下では乗らない、というのが
定着したようです。

総じて言えることは、国内景気の大幅減退により、仕事・機能は「まとめる」
機運が相当に増えてくることが予想されます。
また、外注業務の内製化など「できることは自分たちで」という話も多く
なることが想定されます。

☆昨今の物流ニーズに合致したサービス「レントラ便」

そのような中、今回ご紹介した株式会社ハーツ様の「レントラ便」は、上記
の「まとめる」「できることは自分で」の流れをうまくとらえた革新的なサー
ビスです。
創業から14年だそうですが、満を持して今の時流に乗ったように感じます。
革新的と私が勝手に思っている部分は次の4点です。

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1.サービスをきちんとメニュー化し、ブランド化している。明朗会計。

→Gマークやチームマイナス6%など、自己満足でない、確立された
  品質認証を使っていることや、特許などの保護も良いと思います。
 軽自動車運送で独立開業している方の中には同様のサービスをしている
 企業も結構あるのですが、サービスのメニュー化、ブランド化はほぼ
 できていません。

2.トラック(ハード)と手伝い(良い接客)を組み合わせ洗練させた
 ことで既存業者からの参入障壁が高まっている。

→物流ベンチャーには派遣やパート人材の活用をノウハウにして
   いる企業が多いのですが、これは模倣が容易であり、価格抵抗
  力が低く、採算分岐点が高いため、受託規模が大きくないと経営的
  に合わないケースが多いのです。
  運送分野でこのような採算分岐点が低く、トラック運転免許という
  意外と一般の方が活用していない技術の組み合わせは秀逸と思います。

3.ニーズからサービスを作っている。

→法人・個人によらない、というサービスは普遍性があると思います。
  これまでも物流には買い物代行や便利屋、というビジネスは実は
  いつの時代でもあったのですが、いずれもB2C(消費者向け)で
  需要爆発期を迎える前に失速していました。
 
4.PRが上手

→ハトのマークの引っ越し専門や赤帽と同様、FC展開などすれば、
   事業拡大は十分可能と思います。
  本社の教育研修体制が今後のカギになるかと思っています。

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世間の景気がこれだけ冷えてくると、もう目の前は真っ暗、と感じ、
とりあえずは目の前にいる「お客様」だけを見て、懇願営業に走る企業
も多いのですが、こんな不景気な時期、どのお客様も金がない、という
中では、お客様を見るのではなく、あえて「仕事のやり方」「商売の形」
から見直していけば、新しい需要が見えてくるように感じています。

売るのではなく買う、分けるのではなくまとめる、大きくするのではなく
小さくする、などの視点の切り替えで、革新的なサービスがばんばん出て
くる2009年になるでしょうし、是非していきましょう。
当社もそんなサービスを開発・リリースの予定です。ご期待下さい。

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