2008/05/12
ロジスティクス・キーワード~なるほど物流効率化 No.072【運賃値上げばかりじゃない?】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■◇ ■■■ ロジスティクス・キーワード〜 なるほど物流効率化 ■■■ No.072 運賃値上げばかりじゃない? ■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 昨今あらゆる価格がすさまじい勢いで値上げを繰り返しています。 そのことは前回の「ろじはな」でもお伝えした通りです。 http://logi-sp.com/magazine/mag/index.php?mode=show&seq=112&offset=0 こんなに原油高で、しかも商品が売れないんじゃさぞかし企業は景気が 悪い んじゃないの?と思われる方も多いのではないでしょうか? しかしさまざまな方に話を聞いてみると、なんとこの逆風の中でも運賃値下げ を達成している企業があると! 当然交渉なので、お互いの利害が一致したために料金が下がったのでしょうが、 その裏にはこんな話もあるようです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇◇ 5月号のLOGI-BIZにご注目! ◇◇◇ 当社との共同調査による特集「これが日本の物流現場だ」が掲載 ◇◇◇ されました!詳しくはこちらへ! ◇◇◇ http://www.logi-biz.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <今週の気になるニュース> ・・・荷物の減少にもかかわらずトラック事業者の営業収入は2005年度13兆 717億円(前年度比107.1%)で増加傾向にある。貨物量の減少が営業収入 と必ずしも比例していない。トラック貨物の軽量化によりトン当たり単価は 上昇傾向を示している。つまり荷物が小口であればある程「割高」となる。 ・・・家電製品を見るまでもなく商品の「より軽く」「より小型」「より 薄型化」は時代の趨勢である。このような商品をトラックはより早くより 遠くへ運ぶことが要求されている。 1個1個の取り扱いに手間がかかる半面、収益性は非常に良い。ちなみに 「宅急便の定価」で2キロ当たりの荷物を2トントラック積載制限量半分の 500個口積み込み、最短距離で配送すると2トントラックの1日 当たりの運賃の20倍近くになる。 現状では小口配送に関する価格競争が激化し、多くの小口混載貨物の1個 当たり料金はこの数分の1となっている。これらを考慮しても重量当たりの 配送料金は重量物よりもはるかに高い。このためトラック輸送を行っている ほとんどの有力企業が収益率を高めるために小口混載貨物輸送に取り 組んでいる。小口貨物が増えれば増えるほどトラック事業者の収益性は 高くなる。 (株式会社 DELTA i.D. 総合研究所 Weekly 業界 View 5月7日配信 「国内の自動車輸送トン数は1991年度をピーク、トラック輸送トン数は2000 年度をピークに減少傾向へ」(現在は配信が終了しています。) http://db.isgr.co.jp/view/20080512/index.html) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆なんとトラック事業者の収益は向上していた 2005年度のデータですので、直近の原油高などの影響を受けていないデータ での論評ですが、このレポートは結構衝撃でした。 普通の人であれば、これだけニュースでいろいろな情報が流れてくると、物流 業界大変だねえ、とか、やっぱり値上げは避けられないなあ・・・とお考えの方 も多いと思いますが、実はあるカテゴリーの荷物を取り扱う企業は、収益が 伸びているのです。それは「小口貨物」。 基本的に物流企業は「スペースを売る商売」です。 そのスペースは大きく借りれば割安に、小さく借りれば割高になります。 スペース以外の手間やコストはさほど変わりがないからです。 小さい荷物だから、小学生が運べるかというとそうではありません。大の大人 がハンドルを握って荷物を運ぶわけなので、当然2tより4t、4tより10t が割安になります。 理屈上はこの通りなのですが、ではそもそも10t車チャーターなど望むべくも ない商品と物量を扱う荷主企業にしてみるとどうでしょうか? 当然彼らはヤマト・佐川といった宅配事業者、もしくは路線事業者と普段お付 きあいしているわけなので、ある一定の金額(重量建てなら大変高額な金額) を支払い続けているわけです。 前述の文章にあります通り、個建ての荷物はほぼ契約料金で業務を受託して いるため、価格変動が少ないこと、ケースサイズなどに姿が比較的安定して いるため、スペース効率がいいなどのメリットがあります。 収益的には同じ荷台スペースで、チャーター、重量建ての数倍の売上を上げる ことができるのです。 ☆個建て荷物の価格交渉とは? 逆に、個建て方式のデメリットは、管理コストが膨大にかかること、届け先が 多く、手間がかかることがあげられます。 ヤマト運輸の創業時などは、仲間から「小荷物を集めるなど・・・」と馬鹿にされ ながら集荷し、配達していたそうです。 しかし、絶え間なき効率化とITの発展により、採算性は飛躍的に向上しました。 今では物流業界では数少ない成長領域です。 ではこの個建て、より安く物流をするためにはどうすればいいでしょうか? 簡単に言えば、お互いに手間のかかる部分を効率化すればいいのです。 具体的には −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.情報の流れを物流企業のフォーマットに合わせる。簡単に言えば、物流 企業が指定する伝票作成端末(佐川なら"飛電"、ヤマトなら”B2”など) を導入する。 2.1拠点からなるべく大量の出荷を行う。言い換えれば集荷の手間を省くこと になります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− の2点だけです。 物流企業からすれば、ここにもう一つ「庫内業務からすべて一括で物流企業 に任せる」という項目もいれたいと思いますが、これはケースバイケースです。 宅配荷物は人間の交通機関でいえば「電車」に匹敵するもので、毎日一定量 を、定時に、大量に輸送するときもっとも強みを発揮しますので、このような 荷物であれば最も物流企業は安定・効率運行が可能になります。 噂によれば、月間出荷量が10000個を超えるとすごいことが起こるとも・・・。 こうなれば共配ならぬ、「共同センター運営」がコスト効果が高いのかもしれ ません。 ついでにいうと、チャーター便は「タクシー」に、路線便は「バス」に匹敵 するものトお考えください。タクシーは自由にどこでも行ける反面、乗った 瞬間から固定費がかかります。 バスは全国津々浦々まで安価な配送ネットワークがある反面、中継が多く、 時間も不正確なケースがある、と捉えると共通点がわかりやすいと思います。 新幹線・飛行機は”遠距離大量輸送”で効率が最大になりますので、より早い 段階から予約を入れて、1時、1方向にまとまった輸送をかける「パックツアー」 的な運用でコストが最小になります。 ☆ニーズが変えた効率化手法 これまで「多頻度小口配送」といえば非効率の代名詞であり、割高で当たり前 という先入観もありましたが、トータルの物量が増え、物流企業にとっても荷主 企業にとっても工夫の余地が生まれることで、市場が拡大、規模のメリットが 生まれ、結果として高効率で割安なインフラになりつつあるようです。 「値上げだから・・・」とあきらめる前に、もう一度社内の荷動きの実情を調査・ 分析してみる価値はありそです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇◇ そろそろ売上を上げて利益を出しませんか? ◇◇◇ 顧客満足を上げる物流への変革をお手伝いします。詳しくは ◇◇◇ http://www.logi-sp.com/flamenu/flamenu01.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 意見・感想・質問等 → info@logi-sp.com 購読登録・解除 → http://www.mag2.com/m/0000193800.html ──────────────────────────────── 発行人:株式会社ロジスティクス・サポート&パートナーズ http://logi-sp.com/index.html ──────────────────────────────── このメルマガは『まぐまぐ』を通じて配信しています。 http://www.mag2.com/ ──────────────────────────────── 知人・友人への転送、社内での回覧はご自由にどうぞ。Copyright 2006-2008 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



