2007/12/26
ロジスティクス・キーワード~なるほど物流効率化 No.064【2008年の物流キーワード】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■◇ ■■■ ロジスティクス・キーワード〜 なるほど物流効率化 ■■■ No.064 2008年の物流キーワード「現地・現場・現物」 ■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先週はビックなニュースが目白押しでした。 シャープ・東芝提携発表、トヨタロシアに工場設置、リクルートによる人材 派遣シェア国内No1のスタッフサービス買収、日雇い派遣大手グッドウィルの 人材派遣事業営業 停止、賃貸住宅No1の大東建託創業者の身売り交渉・・・など、企業関連だけ でもこれだけのビックニュースが巻き起こりました。 企業戦略や経営の動きが混沌としている中、経営者以外の現場の人間は何を するにも「ちょっと待って」の話が出ていることと思います。 年末でもありますし、翌年のスタートダッシュのためにも、来年のキーワード を予想してみたいと思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇◇ そろそろ売上を上げて利益を出しませんか? ◇◇◇ 顧客満足を上げる物流への変革をお手伝いします。詳しくは ◇◇◇ http://www.logi-sp.com/flamenu/flamenu01.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <今週の気になるニュース> トヨタが超える-新しい常識 「脱新車依存の販売改革」 新車を1台も売らなくても利益を出す。国内市場の縮小で販社経営が悪化する 中、こんな体質作りに成功した自動車販売会社がある。トヨタ自動車系の ネッツトヨタ神戸(兵庫県尼崎市)。補修・点検サービスや中古車など新車 販売以外の利益を固定費で割った「固定費カバー率」は120%に迫る。全国 平均の78%を大きく上回り、乗用車では最高水準だ。 「販売成績は下から数えた方が早かった。」常務の四宮康次郎(40)は振り 返る。 改革着手からわずか2年。「ネッツ」系116社から上位7社を選ぶ「ネッツオブ ザイヤー」を昨年獲得した。部門別でも新車、サービス、中古車で「飛躍賞」 を総なめにする優良販社に生まれ変わった。 (2007年12月21日 日経本紙15面 ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆販社が新車を売らないという営業戦略 記事をこのように切り出してお見せすると「既存顧客の増注営業が効いたん だな。それはトヨタだからもともと持ってる既存客のデータも相当あるだろう し、たまたま前の所長が悪かったからじゃないの?」といううがった意見も 出ることと思います。 私もそう思ったのですが、ちょっと想像とは違っておりました。 この記事をもう少し引用させていただくと、2年間の改革では、以下のような 取り組みをされたそうです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.新車をなるべく多く展示する従来のやり方を改め、新車展示は1台だけ、 あとは喫茶スペースにし、車検・オイル交換など待ち時間が長いサービス を充実させた。この取り組みにより、トヨタ以外の車検も取り込み、5〜6% しかなかった車検地域シェアを8.5%に高めた。 (現場の) 2.トヨタ全社では過去2年間の中古車オークションの下取り全実績を分析し、 「販社の下取り価格を平均1割上げても販社は利益を出せる」との情報を つかみ、買取強化に繋げた。 このことにより「残貨設定ローン」の査定価格を引き上げ、新車販売をてこ 入れした。 3.カーナビに「オーナーズデスク」という24時間問合せ可能な対応セクションを 設け、顧客の声を収集する仕組みを作り、この情報を新車開発にフィード バックした。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− この記事を見ると、 (1)現場・・・「新車販売以外の売り方を、現状持っているインフラや売り物を 組み替え、既存顧客から継続的にアピールしている、 (2)本社後方支援部門・・・現場では気づかない、世の中の動きや顧客の反応 について、データを徹底的に分析し、結果を現場にフィードバックしている、 (3)全社・・・残貨設定ローンや、ITを活用した囲い込みなど、戦略的な 部分について積極的に投資を行っている の3点がこの記事におけるトヨタの販売改革の核心のようです。 秀逸なのは、一つの目標に基づいて、各部門部署がそれぞれに仮説を立てて、 自分たちの役割の中で実現にむけた取り組みをしていることです。 ☆”仮説”の内容がビジネスの成否を分ける このトヨタの取り組みのように、データの分析に基づく世の中の流れや、現場で 実際に起こっている事象を正確につかんで仮説を立て、試行錯誤していくという 取り組みは、確実に成果が出る良い取り組みになります。 しかし、今年の出来事を改めて振り返ると「現場を正確につかんで仮説を立てる」 という仕事がいい加減なために不具合が生じた出来事が多かったように思います。 あるお客様では事業改革を行うにあたり、何種類もシミュレーションを実施した 挙句、改善自体を取りやめる、という結論になったり、仮説が突拍子もなさ過ぎて、 結局現状維持が最善、という保守的な結論を出すしかないような問題提起を したり、という事がありました。 リーダーが現場を見て、感じずに改革をしようとすると、往々にして仮説に無理 が出てきます。 素人目線がいい、とか、ゼロベースで考えろ、という切り口も必要でしょうが、 「噂に願望の上屋を乗せる」ような仮説を出されては、なかなか実現は難しい ものです。 業績の下方修正をする企業のIR情報を見ていると、当初の現状認識、仮説の 設定がかなり甘いな、と感じることが多くありました。 ☆改めて「三現主義」が復活の予感 世の中が不安定な動きになると、現場に携わる人間は、どうしてもつられて 浮き足立ってしまったり、「なるようにしかならない」と達観してしまったり、 悲観的になったりしてしまいます。 そんな時はやっぱり現場に出向いて、自分の耳目でお客様を見て、声を聞き、 肌で感覚を感じなければいけません。 特にネットで情報を得ている人は、目の前で見えていることが世の中の流行と 勘違いしている場合も多々ありますが、それは大いなる誤解です。 現地に出向き、現場を見て、現物に触れる、という大原則を徹底できた企業が この混沌とした時代を乗り切っていく、その成果がはっきりするのが2008年に なるのではないか、と感じる年の瀬です。 本年もお世話になりました。 来年もご愛顧のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■ ホームページ刷新!!より分かりやすくなったと評価を頂いてます! ■■■ http://logi-sp.com/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 意見・感想・質問等 → info@logi-sp.com 購読登録・解除 → http://www.mag2.com/m/0000193800.html ──────────────────────────────── 発行人:株式会社ロジスティクス・サポート&パートナーズ http://logi-sp.com/index.html ──────────────────────────────── このメルマガは『まぐまぐ』を通じて配信しています。 http://www.mag2.com/ ──────────────────────────────── 知人・友人への転送、社内での回覧はご自由にどうぞ。Copyright 2006-2007 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


