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2006/09/08

子どもの【知力】を高める100の方法 No.21 ~言葉に敏感になろう(3) 「よく似た2つの言葉」に隠された相違点を問う~

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    ☆★☆ 子どもの【知力】を高める100の方法 ★☆★

       No.21  2006/9/8  著者:福嶋隆史

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         No.21 言葉に敏感になろう(3)

     〜「よく似た2つの言葉」に隠された相違点を問う〜

         《知力の観点》抽出力/帰納的思考力

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 11号・12号にひき続き、言葉特集です。
 ただし、今回はちょっとだけ高度です。

━━━━【問1】A……うれしい  B……楽しい ━━━━━━━━━━━

〜〜〜〜〜< 助走問題 >〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 早速ですが、みなさん。
 次の(   )の中を、AかBのどちらかで埋めてみてください。
 ぴったり合う方を使ってください。

1)今日はバレンタインデー。
  初めてチョコをもらえたので、とても(     )。

2)今日は(     )1日でした。

3)プレゼントをもらってひとこと。
  「わぁ、(     )!」

4)先生の話は、いつも(     )。


〜〜〜〜〜< 助走問題の正解 >〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 どこが高度なの? と思われたかもしれませんね。
 読者の皆さんはもちろんのこと、子どもでも、多くは全問正解するでしょう。

1)今日はバレンタインデー。
  初めてチョコをもらえたので、とても( うれしい )。

2)今日は( 楽しい )1日でした。

3)プレゼントをもらってひとこと。
  「わぁ、( うれしい )!」

4)先生の話は、いつも( 楽しい )。


〜〜〜〜〜< 本番問題 >〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 では、この2つの言葉には、どんな違いがあるのでしょうか? 

「うれしい」は、(                  )。
 それに比べて、「楽しい」は、(                 )。

 さきほどの4つの穴埋めで、子どもたちは気づきます。
「なるほど、2つの言葉は確かに、似ているけど意味が違うようだ…」

 でも、その違いを説明するとなると、急に難しくなります。
 とはいえ、チャレンジしがいのある問題です。
 ぜひ、お子さんに試してみてください。
 ノーヒントで分かったら、たいしたものです。

 さあ。皆さんは、わかりましたか?
 ここでヒントです。

【第1ヒント】例文中の次の言葉に注目します。

2)「1日」
4)「いつも」

★「1日」と「いつも」の共通点は、何でしょう?
 それが、「楽しい」という言葉を使う状況の共通点になります。

【第2ヒント】次のように問います。

★「1日」も「いつも」も、(    )が長い。
  さて、何が長いの?(これが第1ヒントの答え)
★「チョコやプレゼントをもらった瞬間」は、(    )が短い。
  何が短いの?

 これはもうほとんど、本番問題の答えになってしまっています。
 でも、それでもいいのです。
 考えに考えて頭を使った数分間は、それだけで貴重なのです。

 第2ヒントの答えは、「時間」です。

〜〜〜〜〜< 本番問題の正解 >〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「うれしい」は、( 感じている時間が短い )。
 それに比べて、「楽しい」は、( 感じている時間が長い )。

あるいは、

「うれしい」は、( 短い間にパッと感じた気持ち )。
 それに比べて、「楽しい」は、( しばらくの間続く気持ち )。

 これが、答えになります。

 さて、第2問です。


━━━━【問2】A……考える(考えた) B……思う(思った)━━━━━

〜〜〜〜〜< 助走問題 >〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1)「あしたどこへいこうかな」と、あれこれ(     )。

2)「つまんないアニメだなあ」と(     )。

3)分かれ道。「左右どちらに行こうか」と(     )。

4)「この本おもしろいな」と(     )。


〜〜〜〜〜< 助走問題の正解 >〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1)「あしたどこへいこうかな」と、あれこれ( 考える )。

2)「つまんないアニメだなあ」と( 思った )。

3)分かれ道。「左右どちらに行こうか」と( 考えた )。

4)「この本おもしろいな」と( 思った )。

(「思った、考えた」という過去完了形にするかどうかは自由です)

〜〜〜〜〜< 本番問題 >〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 では、この2つの言葉には、どんな違いがあるのでしょうか? 

「考える」は、(                  )。
 それに比べて、「思う」は、(                 )。

【第1ヒント】例文中の次の言葉に注目します。

1)「あれこれ」
3)「左右どちらに」

★「あれこれ」と「左右どちらに」の共通点は、何でしょう?
 それが、「考える」という言葉を使う状況の共通点になります。

【第2ヒント】次のように問います。

★「あれこれ」も「左右どちらに」も、
 (  )つ以上のものごとについて「考えて」いる。
 (これが、第1ヒントの答え)
★「つまんない」も「おもしろい」も、
 (  )つのものごとについて「思って」いる。

 答えは、「2つ」と「1つ」ですね。

〜〜〜〜〜< 本番問題の正解 >〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「考える」は、( 2つ以上のものごとから選んだり、迷ったりすること )。
 それに比べて、「思う」は、( 1つのものごとをイメージすること )。

***************

 これは、次のように説明することもできます。

「考える」は、(  )を使う。
「思 う」は、(  )を使う。

***************

 さて、おわかりでしょうか。

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 ほかにも、似ているけれど意味・用法が違う言葉は、たくさんあります。
 このようなクイズ形式で子どもに質問するうちに、子どもは言葉に敏感にな
っていきます。
 あなたもぜひ、オリジナル問題を作ってみてください。

***************

 さきほどの答えは、下記の通り。

「考える」は、( 頭 )を使う。
「思 う」は、( 心 )を使う。

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★過去のタイトル一覧
 http://www16.ocn.ne.jp/~wildcard/06-mysite-tiryoku.html
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◆ 著者プロフィール
【福嶋隆史(ふくしまたかし)】1972年生まれ
《学歴》 早稲田大学文学部/創価大学通信教育部(教育学部)
《職歴》 公立児童館・学童保育職員/公立小学校教諭/06年 教育界で独立
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