2009/10/23
「漢方系の大衆薬」中の虫類薬 その3
「漢方系の大衆薬」中の虫類薬 その3 第278回 「新編中成薬手冊」大衆薬ハンドブック。青島出版社。于維泙先生、宋増芸先生、楊培民先生、孫洪勝先生 編著 より 去甲斑猫素片 Demethylcantharidin Tablets デメチルカンタリジン錠 有毒な昆虫の代表ともいえるハンミョウ(実際は、豆ハンミョウ等が有毒で、 ハンミョウは無毒ですが、歴史的にただのハンミョウとすることが多いので、ハンミョウとしました。)は、抗ガン薬に分類されています。 やはり、毒には、何等かの薬理作用がありますね。 斑猫の主成分は毒であるカンタリジンです。 これは、以前は日本薬局方にも収載されていました。 昔は、日本でも用いられていました。 このカンタリジンのことを中国語では斑猫素と書きます。 斑猫素=カンタリジン(Cantharidin)です。 去甲斑猫素(きょこうはんみょうそ)で Demethylcantharidin です。 処方:ハンミョウより抽出した有効成分である去甲斑猫素 効能効果:抗ガン剤。肝臓ガンの肝臓部の痛みを軽減し、腹水を軽減する。 食道ガン、胃ガン、噴門ガン、子宮頸ガンなどに対しては、進行を阻止、或いは縮小させ、疼痛を緩解させる。 上述の各種のガンの治療、白血球の減少症にも用いられる。 薬理作用:1、抗ガン作用。 2、吸収が比較的早い。投薬後24時間で、大部分は排出され、各臓器への残留薬量は極めて微量である。 薬剤蓄積による中毒の可能性は少ない。 3、毒性試験。動物実験によれば、各臓器に対しては、明確な損傷がなかった。 残留毒性がない。遺伝毒性がない。 4、マウスの免疫に対する影響。マウスの体液性免疫に対しては、明確な抑制作用が無かった。 5、血液成分に対する影響。 マウスの腹腔に1日に0.5と0.8mg/kgを、連続4日間、8日間、23日間注射したが、白血球数は、一定程度上昇した。 ウサギに毎日1日当たり、腹腔に1.5mg注射したが、 また白血球数が上昇した。かつまた、注射の前後で中性粒細胞とリンパ細胞の比率は、ほとんど変化が無かった。 玄七通痺胶囊(げんしちつうひこうのう) 「こうのう」は、カプセルのこと 漢方薬、中成薬のあるものは、成分や効果が推定されるのがあります。 この玄七通痺カプセルもそうです。 玄は玄駒の略でアリのことです。 痺(ひ)は、しびれですが、痛みをさすこともあります。 ということで、アリを主成分とした、痺れや痛みを治す薬であろうことが、推定されます。 アリは、痛み、神経痛、リウマチ、肝炎などに効くとされ、近年は盛んに養殖されています。 玄七通痺カプセル 処方:アリ、黄芪 、重楼、老鶴草等。 効能効果: 薬理作用:1、抗炎症作用。 2、鎮痛作用 臨床応用:類リウマチ性関節炎に対しては、81.7%の有効率であった。 類リウマチ性関節炎の主要な症状である関節痛、関節の腫ちょうに対しては、とくに有効である。 昼は軽く、夜は重い腰や膝の痛み、手足の冷え等の症状を改善する。


