2009/03/25
ゴキブリの本草綱目拾遺における薬用効果 その1
ゴキブリの本草綱目拾遺における薬用効果 その1 第214回 「本草綱目拾遺」には、竈馬(ソウバ:カマドウマ)の条があります。 しかし、内容から見ると、明らかにゴキブリです。 しゃ虫でない、普通のゴキブリです。 なぜ、こういう混乱があるかというと、 「本草綱目拾遺」が、出版された時代には、ゴキブリを竈馬(ソウバ)と、呼ぶことがあったようです。 生薬の名称は、1物多名で、しかも他の生薬と同であることもしばしばあり、実に混乱しています。 したがって、ある名称の生薬が、何であるかは、常に重要です。 ショウロウ(虫+章、虫+郎)とヒレン(非の下に虫、虫+廉)は、今の日本語のゴキブリのことです。 以下「本草綱目拾遺」より 今の竈馬(ソウバ:カマドウマ)は、俗にいうゴキブリで、又、ショウロウ(虫+章、虫+郎)とも書く。 「本草綱目」にやはり竈馬があるが、形はコオロギのようだというから、 今一般に竈馬(ソウバ:カマドウマ)と名けるもので、 またショウロウとは別である。 ヒレンはヒレン(非の下に虫、虫+廉)の條の下に 疔、疳を治するの諸々の処方がないから、ここにくわしくに記録して置く。 【疔を抜く】 (疔チョウは、化膿性の皮膚疾患。今は、抗生物質のおかげで、 ほとんど見かけなくなりました。 化膿して、腫れあがり、痛みもある。 昔は、難しかった病気。抜くというのは、膿を抜くということ。) ○「集聴」−竈の上のゴキブリ(ショウロウ)を、多少にかかわらず搗きつぶして患部に敷く。 その疔の根は自然と出てくる。 ○「卿子妙方」ーゴキブリ(ショウロウ)のその黄紫色であって、 非常に臭いものを数匹を取り、患者自らの唾液を用いる。 何回かツバを吐いて、ゴキブリとツバとを、混ぜて搗きつぶして、 臍の四囲に敷く。 その時、項上のところだけをくりぬいて露出させ、毒気をその孔から出させる。 すると、一日で治癒する。 ○「邵仲達方」ーーー庁瘡を治す。 ゴキブリ(ショウロウ)の大きいもの七匹をとり、頭、足、翅を取り去り、 砂糖少量と共につき潰して、布などに延べて、 庁の四囲に敷いて、頭の部分をくりぬいて露出させる。 一昼夜で治癒する。 ○「薬性考」ー竈馬(ソウバ。原文には竈馬とある。 ゴキブリではなく、カマドウマかもしれない。)は、刺を抜くことが出来る。 搗きつぶして塗れば、効果がある。


