「原因が結果を生じさせる」という発想は間違っている  RSSを登録する

現代医科学に至る、西欧学問の歩みとは、人間を人間以外のものと解する、誤った努力の歴史だと言えます。人などの生物を「原因」で説明しようとしてきた。そして、今、まさにしているのです。「原因が結果を生じさせる」と信じると、全てが理解できなくなります。

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2009/08/07

173 第3シリーズ「問題論」 第六章 vol.8

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メールマガジン: 「原因が結果を生じさせる」という発想は間違っている
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 この「どうして?」に答えようとして、
(西欧)学問は、各種〈異常〉を捏造する。
そして、血管の凸凹、臓器のそれ、独身者、
それら全てを、〈異常〉と見なすことになる。
病気と解する。



「本来」こんなふうになるはずはない



というわけだ。
「異常・原因」があった。
それが、こんなふうに〈異常〉を生じさせた。
これは「例外的」な出来事だ、というのである。


そこで、「異常・原因」を特定しようということになる。
データを捏造したり、誤魔化したりして、彼らはそれを強引に特定する。
例えば、そのようにして、ウィルスや遺伝子の欠陥を、「異常・原因」と決め付ける。
挙げ句、こう言うのである。
nは



例外的に、これこれの〈異常s〉になるよう〈予定〉されてもいる。



特定した「異常・原因s」が、この例外的な〈予定s〉を実現する。
これが〈異常s〉のメカニズムなのである、と。






 しかし、血管の筒に凸凹があっても何ら不思議ではない。
不思議と思うのは、勝手に間違った思い込みをしているからである。
ただ、それだけである。
血管をろくに観察したことがない。
にも拘わらず、血管にはそもそも凸凹がないと決め付けている。
その決め付けが根本的に間違っているというわけである。


臓器に凸凹があるのも不思議ではない。
臓器を人間はそんなに観察してこなかった。
身体の中のことはなかなかわからないものだ。
それなのに、医科学は事の始めに勝手に決め付けてしまった。
臓器には凸凹がないはずだと。
だから、凸凹のあることを後になって知ることになる。
そして、不思議な気分になる。
「異常・原因」をもってきて説明しないとすっきりしなくなるのである。


本当の事情はこうだ。
先にも指摘したように



『個が先、分類はその後』



である。
それら《同じ》個同士は《それぞれ別々》である。
《それぞれ別々》なもの同士の間には違いがあって良い。
そして実際、ある。


そのように、違いのある複数の個が先にある。
その後、ようやく初めて《同じ》とする、分類が可能となるわけである。
多様な個が先にある。
それの分類はその存在の後だ。



『多様性が先、(分類をして) 共通性 (を覚えるの) はその後』



なのである。


凸凹な壁の血管部分がある。
滑らかなところもある。
多様なものが先にある。
その後に、それらを血管なるものとして《同じ》とする。


臓器に凸凹がある。
凸凹のないところもある。
それら全てを臓器として《同じ》とする。


先に違いがある。




『多様性が先ず初めにありき』



であるわけなのだ。
しかし、(西欧)学問は、



初めにあるのは、共通性である



とする。
先にあるのは、実在である。
イデアである、形相である、「一つの何か」である、とする。


(西欧)学問を妄信している。
そういう者にとっては、



多様性は、こうした共通性から導き出されたもの、にすぎない



ということになってしまう。


彼らは事実をこのように、逆さまで解釈している。
「共通性が先、多様性はその後」と誤解してしまっている。



多様性がどのように共通性から出てくるか。



彼らは必死になって、そのような筋のお伽噺を
医科学の名の元、こしらえあげている。



多様な個体は、或る一つの共通性から生まれなければならない



とお粗末にも信じ込んでいるわけである。
その恰好の例として、昔のものでは、ダーウィンの進化論。
現代のものでは、ヒトゲノム解析プロジェクトを挙げることができる。





 『多様性が先、共通性はその後』である。
違うもの同士を、それらの間の違いという違いを全て含めて『足し算』する。
それができる者は、「どんなふうに?」と問うだろう。


方や、(西洋) 学問をしている者は、
同じとは「互いに隅から隅まで酷似している」と誤解している。
彼らは、「原因が結果を生じさせる」と妄信している。
そこで、実在やイデア、形相、「一つの何か」を
持ち出してくることになる。


挙げ句、〈正常〉や〈異常〉を捏造する羽目になる。
そして、nについて
本来的な〈予定〉や、例外的な〈予定〉をこしらえあげる。


彼らは、このように、
同じものは「互いに隅から隅まで酷似している」と信じている。
けれども、実際は、同じものの間に違いがある。
だから、彼らの予想通りにはならない。
そこで、「どうして?」と訊くことになる。
何が予想を裏切ったのかと問うわけだ。
そこで、「異常・原因」を持ち出してきて納得しようとすることになる。
〈異常〉のメカニズムを捏造することになるのである。


(続く)


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