2008/11/29
サクレ・フランセ 41号 ストライキと社会党
【Sacres Francais! 41号】 2008年11月29日発行 ストライキの11月と大地震のフランス社会党 【Editorial par koko】 私にとってはキツイ秋も終り。 3つの引っ越しを済ませて、やっとこうしてコンピュータの前に座ることができるよう になりました。 人間らしい生活が戻ってきたってところかな。 あとは請求書みて驚くだけ。 嫌なことは考えないことにしよう。 引っ越しに関する用事に追われる生活で、すっかりスーパーのお掃除製品の棚と仲良く なりました。 そこで気づいた最近の流行り。 『ECO』と 『マルセイユ石鹸』 という二つの文字。 フランスらしいと思うのは、やはり『マルセイユ石鹸』という言葉。 72パーセントという数字の入った大きな緑の塊の洗浄効果を甘くみてはいけません。 ほんとよく落ちる! たっかいお金出して化学薬品の入った洗剤なんかをなんで使ってたんだろう? 目から鱗です。 顔から台所のコンロまで、これ一つでかなりいいところまでキレイになる。 難点はニオイがキツイこと。 しかしそれを差し引いても、こんな優れものをどうして今まで重用しなかったんでしょ う。 私ったらバカです。 というわけで髪の毛までマルセイユ石鹸使ってみようかと思うkokoです。 きっと髪がバシバシになると思うけど・・・ こんなものが何百年も前に完成品として存在していたとは驚きです。 ローマの昔から石鹸らしきものは存在し、元はシリアから地中海沿岸地域に伝わったら しい。 なんで人間は物をややこしくするのが好きなんだろう・・・ 【お題 その1】 フランス社会党書記長選挙 マルクスがどんなに素晴らしい本を書いたとしても、労働組合が頑張って労働者の権利 を擁護できたとしても、このフランスでさえももはや共産党はすでに、そして社会主義 の政治潮流は下降線をたどっていることは歪めない。 『Gauche(左)』の存在自体が危ういのでしょう。 どんなに理想の社会の実現を叫んだとしても、人間の能力を一定以上引き出すにはある 程度の競争原理が必要だというのは、残念ながらこのフランスでも同じです。 サルコジが大統領選挙に勝利したのを境に、社会党内部の揺れがどんどん大きくなって 今まさに真っ二つになっているといっても過言ではありません。セゴレン・ロワイヤル 元大統領候補の元配偶者(とはいっても正式には結婚してなかったっけ?)だったフラ ンソワ・オーランド社会党書記長の後任を選ぶ選挙が先週末行われました。結果は、反 セゴレン派の筆頭マルチーヌ・オブリ(こちらも女性です)氏が42票差で勝利。しか しその投票結果に異議を唱え訴えを起こす用意のあるセゴレン氏の挙動にも注目が集ま っています。 なんていっても最初の投票結果発表から、いろんな地方の投票集計に間違いがあったと 訂正が入って、何が本当の結果なのかがわからないのがたまらない!その後の訂正では 18票差でオブリ氏が勝利したとも報告が・・・・ちょっとした集計間違いが命取り。 どうしてこんなことになっているか? セゴレン氏は新しい社会党を目指す党員からの直接支援を背景に、我理想を掲げ社会党 をリニューアルしようとしていて、オブリ氏は旧来の社会党の大物たちからのバックア ップを背景に大統領選挙敗北後の社会党の立て直しをはかろうとしています。二人は学 校の同級生。セゴレンが社会党で一匹オオカミ的なリーダーになる前まで二人はお友達 してました。 昨日の友は今日の敵。 政治の世界(女の世界?)は恐ろしい。 【お題 その2】 裁判官や検事もストするフランス 11月は他のストライキが多いのであまり話に上がりませんが、先月は裁判関係のデモや ストがあって、法務大臣であるダチ女史はすっかり株が下がりっぱなしです。サルコジ 内閣の目玉の一人であったにも関わらず、最近はサルコジに見放されてお腹ばかりが目 立ってきました。 そーです、彼女来年には出産を控えてます。 ど〜したら大臣の任期中に、独身大臣が子供を産めるのか? 「私のプライベートは複雑なのよ』というダチ氏。 せめて仕事の質は保たないとね〜。 とうことで何かとフランスの政治関係ニュースにネタを提供するのは女性ばかりであり ます。 それでもなおかつ勝利者として君臨するサルコジ君は大したものです。 【お題 その3】 幼稚園廃止!?論 公立幼稚園や小学校のストが頻発しそうな気配の11月。 理由は、幼稚園なんてなくしてしまえ!とは言わずとも開園時間の短縮を検討中の政府 へ、幼稚園で仕事している先生方が反対声明。 職の数が減る(=政府からの割り当て予算が減る)ということがまず第一の理由です。 なぜそんなことになっているか? 多分私の知っている限りにおいて、フランスの幼稚園や小学校教育の質の低下が甚だし く、他国と比べても金がかかっているらしい。こんなことなら幼稚園や小学校にこれ以 上予算を与えても意味がないと政府が予算を増やすことを拒否しているのが元の話らし いです。 確かに最近の子供はホント勉強してないです。 日本と一緒で、「私たちの頃はこんなこと皆が知っていたわよ!」という親の溜息が聞 こえてきそう。 自由な教育もいいですが、自由も放任主義になってしますと、結果は取り返しつかなく なるのでしょうかねぇ。 しかし、幼稚園の開園時間が長くならないということは、共働きの親にとっては辛いこ と。もっと時間を延長してほしいという親の要望に応えるためには、政府予算の増額が 不可欠。量を求める前に質を改善しろというのが政府の主張なのです。 教育については私はどちらかというと政府よりです。 だって本当にフランスの先生たち(全員じゃないっすよ)は働いてないもの! まぁいつもどおり、堂々めぐりの協議が続く11月です。 【最後に】 今日は雪が降りました。 引っ越ししてからあまりゆっくり空を眺める機会がありません。 新しい住まいは北向きなので光が差し込まないのです。 外に出てもこの辺(パリ10区)は道路幅が狭く緑も少ない地域で、あまり空の広がりを 感じれる空間がありません。前はその点恵まれてました。ブローニュの森も近く道にも 街路樹がたくさん植えられて、いつも空が見えていたっけ。 そんなわけで家が変わったという理由で若干トーンが下がっています。 さらにまぐまぐへメールアドレス変更届けを出すのも忘れていました。 発行者ツールにもアクセスできない! また発行が遅れるか・・・・・ごめんなさい、読者の皆さん。 来年はパリ10区の楽しみかたをお伝えできるように、10区探険、がんばりま〜す。 また次回。 koko 追伸:発行に手間取っている間に、オブリ氏が社会党書記長となり、インドで日本人や フランス人を含めた多くの人の命が奪われ、ユーロスターはトンネルで故障し、タイも バタバタややこしい事態発生。雪の舞う週末を迎えそうな気配。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ Sacres francais! <映画と美術とパリジャンと> お便りはこちら yuriko.noritake@wanadoo.fr 発行システム:「まぐまぐ」http://www.mag2.com 配信中心はこちら http://www.mag2.com./m/0000191817.html


