Sacres francais! <映画と美術とパリジャンと> RSSを登録する

パリに住む筆者が、なにがなんだかわからないフランス人という人達を映画や絵画作品を通して解剖してみました。Sacres Francais!(サクレ フランセ)とは「とんでもないよ、フランス人」という意味です。

  • 周期 隔週刊
  • 最新号 2008/08/12
  • 発行部数 156
  • マガジンID 0000191817
  • 個別ページ
最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2007/04/15

サクレ・フランセ!21号−旅行特集モンペリエ前編

この記事を取り寄せる

【Sacre francais! 21号 前編】                2007年4月15日発行


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
Montpellier (モンぺリエ)
― 春休み 旅行特集 第2弾 前編 ―
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


【Editorial par koko】
少し発行が遅れました。
楽しみにしてくれている皆さん、ご迷惑をおかけしました。
もう桜の花も終わっちゃってるのでしょうね。

なぜ遅れたかについてフランス人らしい言い訳をいうと、日本から来た家族を連れて旅
行に出かけていたからという超個人的な理由です。

そしてフランスも4月8日のP^aques(パック=イースター)からバカンスに入りました。
またかよ!とおっしゃる方もいるとは思いますが、今年のバカンスは少し様子が違いま
す。多くの海外旅行予約キャンセルが相次いでいるのです。
何故か?
つまり後残すところ僅かの大統領選挙のためにフランスを出ることを止める人が多いと
いうことなのです。

第1次選挙の結果で12人いる候補の中から二人の候補が選ばれます。
どうなりますことやら。

さて、今回はそんなこんなで春休み旅行特集としてモンぺリエをご紹介したいと思いま
す。
この町の名前聞いたことありますか?
実際フランス語ではむしろ<モンプリエ>と発音するようです。



【 お題 その1】

Languedoc-Roussillon (ラングドック・ルシヨン)地方の首都、モンペリエ


モンぺリエはラングドック・ルシヨン地方の首都に相当し、フランス全土でも8番目に大
きい町です。この間最高速度574.8キロを記録したTGVで3時間半の旅。パリのリヨン駅か
らバロンス郊外にあるTGV Valence駅まで南に下りて、そこからマルセイユ行きの路線に
別れを告げ、フランス地中海の西Perpignan(パーピニヨン)、さらにはバルセロナに向
うスペインとの国境地帯の駅までこの線路が続きます。

ラングドック・ルシヨン地方はフランス最大のワインの産地でもあり、日本ではブルゴ
ーニュワインやボルドーワインの陰にかくれてあまり話題にならない、しかしフランス
では日常飲むワインとして頻繁に登場する銘柄を抱える地方です。かなりしっかりした
ワインなので、飲みなれないとちょっと舌に渋みが残るかもしれません。しかし慣れる
と美味しくいただけるようになります。それにまだ安い。値段とクオリティのバランス
は大切なポイントですよね。

この地方は古くから人が住んでいた地域で、今でもいたるところに昔の人の住んだ跡に
出会うことができます。とくにローマ時代、地中海を通じて交流が多かったこの地方に
はたくさんのローマ遺跡が存在しています。

さらに世界遺産に指定されている、観光で有名なCarcassonne(カルカッソンヌ)もこの
地方にあります。(この町についてはまた後日触れることがあるかと思います)

また岩の多い大地にはいたるところに鍾乳洞があり、19世紀の探検家によって色んな洞
窟が発見されました。ピレネー山脈を背後に控えた一大観光スポットがこのラングドッ
ク・ルシアン地方です。

そして、フランス留学を考えたことがある人なら、モンペリエの名は一度は聞いたこと
があるはず。というのも、パリ・トゥールーズに続きフランスで3番目に古いモンペリエ
大学はたくさんの日本人留学生を受け入れているからです。その昔は医学部が特に有名
だったそうで、私の大好きなフランス文学者フランソワ・ラブレーはここで医学博士号
を取得しました。それにあのノストラダムスもここで学んだらしいです。(ノストラダ
ムスはモンペリエの東隣の町ニームの生まれだった覚えがあります)

美術関係では、スペインとの国境地帯にドラン、ブラック、マティスなどのFauves
(フォーブ)の画家たちが滞在したことで有名な港町Collioureや、キュービズムの画家
(ピカソ、ブラック、ジョアン・グリ、キースリングやマックス・ジャコブ)が滞在し
たCeretという村もあり、絵画好きにも魅力的な土地なのです。




【お題 その2】

Promenade du Peyrou (ペイルーのプロムナード)


とにかくこの町は居心地がいい!
何回行ってもそう思うから、本当に滞在するのに適当な施設と空間、それに最低限の観
光ポイントが揃っています。周りにたくさんの観光地があって、今一つ知名度は低いの
かもしれないですが、騙されたと思って寄り道してもらってもいいのでしょうか。むし
ろ、この町を基点に旅を計画するのはどうでしょう。
北に上がればフランス映画によく出てくる岩山の大地が広がり、西に進めばカナル・ミ
ディ(運河)を横切り、突き当たりはピレネー山脈。南に下りれば20分ほどで地中海が
見れます。もちろん東に行けば、プロヴァンスの観光名所がすぐ。とにかく何かしらや
ることはあるはず。

この町の心地よさの一つに、町の中心に広がるコメディ広場から続くエスプラナードが
つくりあげている開放的な空間が挙げられます。そこから西側に広がるモンペリエの古
い町並み地区の中に一通りのブティックやレストランが軒を連ねています。さらに最大
のポイントは古い町並み地区内の車が制限されていて、ほとんど歩行者天国状態!観光
客には素晴らしい環境が揃っているのが、ここモンペリエなのです。
※参照サイト(日本語・英語)
http://www.ot-montpellier.fr/japan/

町並みの西の端にあるペイルーのプロムナードは、西に向かって緩やかに高くなる台地
の際にあり、そこから先は崖になります。見晴らしがいいわけですね。(天気がよけれ
ば海まで見えるそうな・・・私は見たことないですが)
崖の先には2段から成る水道橋(長さ880m、高さ22m)があります。

この公園手前には17世紀終わりに建てられた凱旋門(パリのルーブル前にあるものと同
じぐらいの大きさ)があって、公園の真ん中に馬に乗ったルイ14世を見ることができま
す。
※写真参照サイト(仏語)
http://www.decouvrir-l-herault.com/montpellier-peyrou.htm

ところで初代ルイ14世の彫像は、1692年にパリで作られて、1718年やっと輸送が決まっ
たらしいのですが、ル・アーブルから船に乗ってボルドーへと運ばれ、そのあとカナ
ル・ミディ運河の流れに身をまかせている最中、な・な・なんと水路に落ちた!それか
らもこの彫像は不運続きで、フランス革命中に壊され、現在見られるものは1838年に作
り直されたものだそうです。お疲れ様です。。。




【お題 その3】

Le Quartier Antigone (アンティゴヌ地区)


もう一つのこの町の特徴が、東に広がるLe Quartier Antigone(アンティゴヌ地区)と呼
ばれる新開発地区です。カタルーニャの建築家Ricardo Bofillが40haの軍の射撃場跡地
に壮大なネオクラシック(ヘレニズム風)の建造物群を建てました。プレストレスコン
クリートを使ってあたかも自然の石を使っているような雰囲気を与えています。
※写真参照サイト(仏語)
http://www.decouvrir-l-herault.com/montpellier-antigone.htm

個人的にはポストモダンの建造物は好きではないけれども、このアンティゴヌの壮観さ
には正直圧倒されて、その試みの意義を認めざるを得ない感じがします。わかりやすく
いえば、ベルサイユ宮殿やルーブルの前に立ったときと同じ驚きが感じられるというこ
とですか。但し、あくまでも現代建築ですからまだ30年弱の若輩建造物なので、今後何
十年・何百年後の姿を確認するまではその真価について語れません。今のところオフィ
スと住居と文化・スポーツ施設がうまく融合した、散歩する価値のある町になっている
ように思えました。
もしパリでRicardo Bofillの建築をご覧になりたい方は、パリの14区にあるplace de 
Catalogne へ出かけてください。イメージは十分伝わると思います。

このように旧と新の町を最新トラム(路面電車)が繋いでいます。とてもかわいらしい
デザインの路面電車です。21世紀にふさわしい町作りを目指すのがモンペリエなのだ
と勝手に思ってます。



        ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


少しモンペリエへ行きたくなってもえらたでしょうか。
前回のルーアン編に続いてこれまた2回に分けて、モンペリエにまつわる話をお届けしよ
うと思います。
※ルーアン編がご覧になりたい方は下記をご参照ください。
http://blog.mag2.com/m/log/0000191817/107588929.html
http://blog.mag2.com/m/log/0000191817/107642008.html

フランス大統領選挙前後に後編をお届けできるかと思います。

お楽しみに。
Koko


  ------------------------------------------------------------------------
   Sacres francais! <映画と美術とパリジャンと>
    お便りはこちら ynoritak@net2.kddi.fr
    発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
    配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000191817.html
  ------------------------------------------------------------------------

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る