2009/11/08
『陶芸の手ほどき』中級Vol.062「焼き物って、何ですか?」
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◇ Vol.062
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◇◆十◆◇ 『陶芸の手ほどき』 中級 ◇●◇
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◇ 高温処理研究所「遊心窯 」 2009. 11. 08.
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こんにちは、遊心です。
先日、ここドミニカ共和国で陶芸クラスの指導をしている時に、
視察に来た行政担当官が、遊心に質問して来ました。
「焼き物って、何ですか?」
こう質問されたら、あなたは、何と答えますか?
本日も、よろしくお付き合い、願います。
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◎こんな方に読んでいただけたら、うれしいと思っています。
・遊心窯のファンの方.
・結構本気で陶芸の腕を上げたい.
・出来れば、独立(プロ)をしたい.
・強覧博識(トリビア)を目指している.
・もちろん、ヒマ人とご隠居.
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▼ INDEX
1. 【今日のお題】「焼き物って、何ですか?」
2. 【ワンポイントアイデァ】「LAKUの技法」
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1. 【今日のお題】「焼き物って、何ですか?」
まあ、日本では有り得ない質問かも知れませんね。
だって、皆、知ってますから・・・陶器や磁器など。
一瞬、戸惑いました。
この国では、陶器や磁器が「食器として」普及していません。
が、以下のように答えました。
粘土でモノを作って、乾燥させてから、800℃で焼きます。
そうすると、水に入れても、粘土に戻らなくなって、焼き物が出来上がります。
また、釉薬を掛けて、1,000℃以上でもう一度焼くと、陶器や磁器になります。
拙いスペイン語で説明しましたが、丁度、ラファエルが居たので、
替わって、詳しく説明してもらいました♪
でも、改めて、考えてみました。
遊心の認識では、陶器の基本は、
1、信楽の粘土で、
2、石灰3号釉で
3、1,230℃で焼く。 ...です。
でもこれは、日本の特異な基準と思います。
或は、中国や韓国等、極東アジアでだけ、通用する基準ではないでしょうか?
常滑や、備前の土は、そんな温度では焼き過ぎで、ブクが出たり、変形します。
ここドミニカ共和国でも、せいぜい、1,050℃で焼く「LAKU」が限界です。
釉薬は、鉛や、コルマナイトと言う硼酸系の石を混ぜて、溶解温度を下げています。
この国に、一年半住んでますが、1,230℃まで温度の上がる窯さえ、見かけません。
それは多分、1,200以上で焼いても平気な土が、あまり無かったせいと、思います。
更に、この国では、素焼きの壷に、アクリルで色を付けて、オブジェとして売られています。
食器としての陶器は、生産していませんし、需要も無さそうです。
つまり、世界の中には、そんな高い温度で焼く技術を持っていない所が多いのです。
窯さえ無くて、野焼きで、1,000℃以下の、素焼きの焼き物が主流なんです。
でも最近は、プラスチックの製品が世界中の隅々まで行き渡っていますから、
素焼きの文化さえ、崩壊、消滅の危機に曝されています。
「焼き物って、何ですか?」・・・ 中級のあなたは、何と答えましょうか?
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2. 【ワンポイントアイデァ】「LAKUの技法」
陶芸に於いても「オリジナル」が確立出来れば、作家として認められるでしょう。
オリジを目指す方(自分も含めて)のためのヒントにして頂きたいと思います。
オリジナル万歳!
アメリカで主流の「LAKU」のヒントを書きます。
これは日本の「楽焼き」から来た手法です。
食器類では鉛の問題で、使用は出来ませんから、注意して下さい。
ただし、焼き上がった直後に、作品を取り出せるタイプの窯が必要です。
材料;素焼きした作品、1,000で溶ける釉薬(銅系)、塩
道具;一斗缶、木の葉かオガ屑、油を染み込ませたウエス(布)、火挟み。
工程;
1、一斗缶に木の葉を10cm位に、入れて置きます。
2、普通に釉薬を掛けて、焼成します。
3、1,050℃で、釉薬が溶けたら、火鋏みで作品を取り出して、先の一斗缶の中に入れます。
4、その上から、木の葉と塩を振りかけて、ウエスを被せて、燃えないもので蓋をします。
5、冷めてから取り出して、煤を洗い流します。
6、銅系の釉薬なら、色合いの変化が面白そうです。
応用;
素焼きは、高めの900℃で焼くと、釉薬の付きは悪いですが、強度が出ます。
形は、壷系が変化が出そうです。
4、の時に、コルマナイトの粉末を掛けると、更に変化が出ます。
焼成直後に作品を取り出し可能なら、是非、お試し下さい。
これはこれで、一つのカテゴリーです。
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【あとがき】
今日は多分、日本に居ます。
一時帰国しましたので、このメルマガは、ドミニカ共和国で書きました。
今週は、秋葉原に行って、電気窯の補修用のカンタル線を買いに行く予定です。
序でに、Macブックの安いのと、ポータブルのHDDも買おうと思います。
今使っているMacは、OSX.10.4 タイガーなので、結構不都合が出てますから。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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