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2008/10/03

水平通信☆第31号 2008.10.03

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 酷暑の夏が過ぎ、田畠は、緑の絨毯から黄金色に変化してきました。
実りの秋も間近です。朝晩の気温の変化に体が適応できず、私は風邪をひいてしまいました。みなさん、お体にご自愛ください。
☆人権のふるさと便り☆
 9月13日(土)午後1時半から、開催中の第11回特別展「被差別部落にとって『解放令』とは何だったのか」に合わせる形で、
大阪人権博物館主任学芸員の吉村智博さんを講師にお招きして「明治維新と『解放令』の演題で、水平社博物館講座を開催しました。
その第11回特別展「被差別部落にとって『解放令』とは何だったのか」は通常の特別展開催期間を延長し、9月28日(日)まで開催しました。
 9月3日(水)には、部落解放同盟奈良県連合会再建50周年・「解放令」五万日記念レセプションが橿原ロイヤルホテルでおこなわれ、
部落解放同盟奈良県連合会の執行部、同盟員をはじめ、国会議員、県会・市町村議員、県・市町村の首長や教育長、労働組合、宗教団体、人権・同和教育関係、
各種団体から600人が参加されました。荒井正吾奈良県知事や部落解放同盟中央本部の組坂繁之執行委員長が来賓あいさつをされ、
部落解放同盟奈良県連合会執行委員長で当館理事長の川口正志が主催者挨拶をおこないました。
今月はレセプションで配布された記念冊子に掲載された水平社博物館のメッセージを紹介します。
―真実、歴史、総括、継承そして過去現在未来
 「五万日の日のべ」に関して水平社運動、「同和」教育運動のなかでふたつの話が伝承されてきた。
ひとつは、八六年前の一九二二年に西光万吉先輩が『水平』第一巻第二号に書いた「五萬日の日のべの話」であり、
いまひとつは、作者は不明ではあるが三七年前の一九七一年に発行された成人用『なかま』第一集に掲載された「五万日の日のべ」である。
 ふたつの作品の結末部分だけを紹介しよう。
 まず、西光先輩作の方である。
「親父が急にお庄屋へ呼ばれたと聞いて案じ気に集まって来た誰彼が
『一体何の御用で』
『ナーニ別状ない、お殿様から今に又おれ達を士分にしてやるからとのお達しじゃ』
親父は皆のあきれた顔を見むきもしないでクルクルと着物を着がえて鍬をかついで畑の方へ出て行った。
反に四石四斗でき、まことに天高く馬肥る季、清五郎の畑には黄菊白菊が今を盛りと咲き乱れている。―八、二五―」
 次に、成人用『なかま』である。
「清五郎はふかいためいきをついて、
『五万日の日のべか?このちょうしじゃなあ・・・。しかしそれにしても、いつになったらこんな差別がなくなるものやら。』
怒りにふるえるこぶしをにぎりしめ、いきどおりにくもるまなこでみあげる空には、星もなくどんよりと暗くたれさがっていました。」
 「解放令」から半世紀後に全国水平社が創立され、西光先輩の「五萬日の日のべの話」が書かれ、
その半世紀後に成人用『なかま』の「五万日の日のべ」が書かれた。
それぞれの時代の差別の実態に言及する紙幅はないが、描かれた二人の清五郎はどちらが真実の清五郎だったのだろうか。
 そして私たちは「解放令」から一三七年後、水平社発祥の地・御所市柏原の人権ふるさと公園に記念碑を建立した。
その結末部分には、次のように書かれている。
 「吾らは吾が徒の志士 そして全国に散在する吾が特殊部落民に問い直したい 
今 なお 吾らに人間の尊厳を求め 熱と光を願求礼賛する意思はあるのかと 自治を強固に邁進する気概はあるかと」―

☆これからの予定☆ 
 10月15日(水)の22時から22時45分まで、NHK総合「その時歴史は動いた」で「神々のうた 大地にふたたび―アイヌ少女・知里幸恵の闘い―」が放映されます。
ぜひ、ご覧ください。NHKでの部落問題に続くアイヌ問題の提起です。
 11月26日(水)から2009年3月29日(日)まで、第9回企画展「『同和』教育の原点を探る―反差別の視点から―」を開催します。
通常休館日となる第4金曜日の11月28日と月曜日の12月1日は開館します。
 企画展に併せて、12月6日(土)13時30分から柏原解放センターで、
奈良部落解放人権研究所理事長の寺澤亮一さんに「融和教育から人権教育へ」と題して講演していただきます。
 博物館の前を通っている御所市のコミュニティバスが4月から有料になり、一人一回100円(小学生以下は無料)になっています。

9月29日、当館副理事長の河合周次さんが、お亡くなりになりました。ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

館長でした。

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水平社博物館
〒639-2244奈良県御所市柏原235-2
TEL0745-62-5588 FAX0745-64-2288
http://www1.mahoroba.ne.jp/~suihei/

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