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【第104号】 2008.4.12
<目次>
■ 「楽しイーKABU」
■ 「大仏様もカブがお好き?」
■ 「今後の投資方針」
■ 編集後記
こんにちは
今週は「選抜高校野球」の決勝が行われました。
我が郷土の「天理」はベスト8進出とまあまあの成績でした。
その天理を準々決勝で破ったのが「沖縄尚学」でそのまま優勝しました。
沖縄の優勝ということで球場はすごい盛り上がりだったそうです。
私の友人がその試合を見に行って興奮しながら携帯電話をかけて
きて、その臨場感を私に伝えてくれました。
「沖縄尚学」のエースは2日前に膝に打球を当てながらも気力で最後まで
投げ抜き、見事な優勝を飾りました。沖縄尚学のナインは全員足が速く失策も
ほとんど無いという実に高校生らしい素晴らしいチームでしたね。
関係ないかもしれませんが、政治経済では日本ははっきり言ってイマイチ
ですが、この試合を見てスキッとした気分になったのは私だけでしょうか?
また夏、ぜひ甲子園で彼らに会いたいもんです。
「チバレヨ〜」
■「楽しイ〜KABU」
★ 方向性を探る展開か ★
外為市場の動向にらむ
来週の東京株式市場は、外国為替市場の動向や来週予定されている米大手
金融機関の決算発表をにらみながら、方向感を探る展開になりそうです。
日経平均株価は、12,800円―13,600円を中心に推移すると予想されて
います。今週は景気への懸念が市場の重しとなる場面が多く、国際通貨基金が
世界不況の可能性を指摘したのを受けて、平均株価は一時13,000円を割り
ました。
週末の11日には外為市場の円高一服を好感して幅広い銘柄が買い戻され、
13,300円まで戻しました。
来週は、円相場が円高、円安のどちらに動くのかが最大の焦点。
米国ではシティグループなど金融大手の決算発表も相次ぎます。
決算を受けてサブプライム住宅ローン問題の影響への懸念があらためて
強まれば、米株安が日本株安に波及し、「最悪の場合、平均株価が12,000円台
半ばまで下落する波乱も起こりかねない」(大手証券)と警戒する声もあります。
■「大仏様もカブがお好き?」
★ 米国株のおかげ… ★
先週まで、日本株は3週連続して上昇。投資家は株価底割れの恐怖から
少し解放されました。
米国FRB(連邦準備制度理事会)が、ベアスターンズ救済に不退転の決意
をみせたことや、経営危機が噂されていたリーマンブラザーズやUBS(スイス)
が資金調達に成功したことで、市場に安心感が生まれ米国株価が急反発した
ことが影響したようです。
日本国内の事情を見る限り、日銀短観の景況感の悪化や鉱工業生産指数の低下
円高など景気に関する悪材料のほうが多いのですが、米国株が急速に戻したことで
日本株に対する売り圧力が減少する、とみたのではないのでしょうか。実際日本株
の海外投資家の売り越し幅は減少を始めています。
★ まだ悩みの種は尽きない… ★
ただ、当面の金融危機は乗り切ったものの、FRBの証券会社への融資は
急増中。米国金融機関の自己資本欠損への不信感は根深く残っています。
来週に入ると、大手投資銀行の第一四半期決算の発表が相次ぎますが、
損失額が拡大していた場合、エアーポケットに入ったような急落相場が起きない
とも限りません。特に、ベアスターンズとともに成り行きが注目されるシティグル
ープが18日に四半期決算を発表します。
損失額が拡大しているのは市場も当然のことと受け止めているようですが問題
は資本調達が円滑になされるかどうか…。一部には、中国のSWFが出資を躊躇
しているという話も伝わっておりそれだけ市場の注目度も上がってくるはずです。
今週からはいやでも市場の関心が高まりそうです。
また、景気減速の企業業績への影響も気になります。米国の大手調査会社トム
ソンファイナンシャルがまとめた今年1−3月の大手500社の業績予想は、
3四半期連続して減少し、7.9%の減益になるといいます。
3・四半期連続しての減益はITバブル崩壊の2001年以来のことといいます。
さらに、4−6月期についても、1.8%の減益が続くといいますが、今後のクレジット
クランチの状況によってはさらに減益幅が拡大するのでは…と懸念されています。
ただ、これらの材料はすべて現在の株価に織り込まれているものと思われ、実際
に悪い数字がでても瞬間的な下げで織り込んでしまうのではないでしょうか。
5月2日からは、戻し税方式の減税が実行され、各家庭に小切手が送付され16
兆円弱の景気対策も動き始めます。現在の試算では、GDPを0.7%押し上げる
効果があるとされていますが効果が不十分と判断されれば追加的な景気対策の
発動も予定されるといい、景気面からの下支え期待は大きいものと思われます。
さらに、各種の景気指標をみても設備の過剰感や過剰在庫の懸念もないため、
いったん生産が回復すると景気の押し上げ効果も大きくなるはずです。
ただ、市場の予想では景気対策効果の持続力は長くないため、いったん景気が
回復しても長続きはしない、といいます。
株価は実際の景気に半年程度先行するといいますから、現在の株価の戻りが、
秋口の景気回復を織り込んでいるとしたら上昇期間は短く天井は低いということ
になりますが果たしてどうか…。
★ 元の大幅切り上げへ向け追い込まれていく中国… ★
米国のクレジットクランチに世界の関心が集まっている間に、新興国の株価下落
が目立ってきました。代表的な市場である中国・上海市場の総合株価指数は3月
中旬に危機ラインである4000ポイントを下回り、先週までに3271ポイントまで
下落しています。昨年10月の最高値は6124ポイントですから、わずか半年で
47%も下落したことになります。サブプライムローン危機の表面化で日本株が売ら
れる間も上昇が続き、マスコミなどでも中国市場の熱狂振りがよく伝えられました。
しかし、最近では、これだけ株価が下落しているにもかかわらず、投資家の動向に
ついて話が伝わってきません。インターネットで検索してみますと、株式投資の
損失で自殺者が増えていることが取り上げられていました。また、多額の損失を
被った投資家が、警察に電話し「今すぐ株価の下落を止めろ…」と、出動要請した
という笑えない話も伝わっています。中国では、「株高は国家の政策だ…」という
神話みたいなものがあったようで投資家は何も分からずに「何でも買えば儲かる」
とばかりに株式投資を行っていたようです。年金やなけなしの貯蓄などを投資に
注ぎこんでいたため、今回の下落で悲惨な状況に追い込まれた投資家も多いと
いいます。チベット動乱のほうに目が向いていますが、一方で株価下落による
社会不安も日に日に増大しているといい、政府による株価救済対策への期待感
が高まっています。ただ消費者物価の上昇率が9%近くに達していることから
政府としては金融引き締めの手を緩めることはできないのが実情。前月比の
融資が伸びないように…と金融機関への窓口規制を強めており株式市場への逆風
はますます強まっています。ただ、輸出競争力を維持するための外貨買い入れを
続けていることから、国内の過剰流動性は一向に減少せず、物価上昇も止まらない
ことから、今後も引き締め策が続くと思われ、株式の下落圧力はさらに強まりそうな
状態です。中国政府も、最後の対策として、いよいよ、元の大幅切り上げへ向けて
追い込まれていきそうです。
■ 今週の投資方針
★ 日米とも上値探りから、業績感応相場へ移行―高進捗率企業の仕込み ★
日米の状況を考えると、今週は上昇から下値確認への分岐点になるかもしれ
ません。日本は二番底取り、米国は一番底と2番底を結ぶ下値抵抗ラインの
強さを試す展開になるかもしれません。
先週のチャートを見てみますと、新日鉄(5401)など主力株は、下降中の13週線
までの戻りを達成。動きが鈍り始めています。しかし、一方で、このレポートでも注目
した栗田工業(6370)や酉島製作所(6363)のように、13週線、26週線がともに上方
転換し、これに支えられる格好で上値を取っている企業も増えています。いずれも
今期業績だけでなく、来期の業績見通しも明るいものです。すでに、業績感応度を
強めた相場はスタートを切っているのです。
以前から、第3四半期の通期見通しにたいする進捗率が80%を超えているものを
注目するように書いてきましたが、全体の調整後には、ますますこの傾向が強まって
くるはずです。今週は、調整から、新しい相場へ向けての物色対象の変更期と考え
ていきたいと思います。
たとえば、会社再建に絡み粉飾決算などがあり市場の評価を下げた三洋電機
(6764)ですが、デジタルカメラと電池をコア事業として再建に取り組み、第3四
半期の進捗率は137%に到達。期末の増額修正は必至の情勢になっています。
もともと海外の評価が高い企業でしたが、米国の有力投資情報誌「バロンズ」で
リストラに成功した企業として紹介されるなど、評価は上昇。今後も株価の伸びが
期待できます。
このような企業がたくさんありますので、今はターゲットを絞り込んで押し目を待つ
という投資姿勢がベストだと思われます。
■ 編集後記
今回の編集後記はお休みとさせていただきます。
ご了承ください。
<お知らせ>
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