2009/10/14
抽斗図書館
================================================================== ------------------------------------------------------------------ 抽│斗│図│書│館│ ひきだしとしょかん・188番目の抽斗 ─┘─┘─┘─┘─┘ ------------------------------------------------------------------ ================================================================== ------------------------------------------------------------------ ◇◇抽斗図書館のご案内◇◇ ◆レシピ・ノート 14◆ 喫茶室で見つかったノートのお話の続きです。 調査員は必死になって走りましたが、 おばあさんらしき人影は、 あっという間に見えなくなりました。 あきらめきれず、またうろうろしていましたが、 やはり見つかりません。 走り疲れて、近くのベンチに腰を下ろすと ため息をつきました。 木の葉がザワッと音を立てて揺れました。 風が吹き抜けていきます。 空を見上げると、雲がゆっくり動いているのが見えました。 これから、喫茶室に行ってみよう・・・ 立ち上がって歩き出してから、 何も持たずに飛び出してきたことを思い出しました。 ノートもペンも持っていません。 一旦戻ったほうがいいかな・・・ その時、耳の奥で 「たまには、自分の感覚に覚えさせてごらんよ」 と、おばあさんの声が聞こえたような気がしました。 じゃあ、このまま行ってみよう。 調査員はそのまま喫茶室に向かいました。 喫茶室の重厚な印象のテーブルに着くと いい香りがしてきました。 調査員の席から少し離れたテーブルに座っている、 初老の男性が飲んでいる紅茶の香りのようです。 おばあさんの紅茶によく似た香りです。 でも、ちょっと違う感じがしました。 その男性は、とても美味しそうな 金色のアップルパイを食べていました。 喫茶室のスタッフが注文を取りに来ました。 「あの方と同じものを」 スタッフは、調査員の視線の先の男性の席を ちらっと見てから 「かしこまりました」 と言って一礼して立ち去りました。 さて、今回の引き出しは「金木犀」 金木犀の香りが漂い始めました。 私が子どもの頃は9月中旬くらいから咲いていたはずです。 やはり地球は温暖化してるんですね。 なぜハッキリ覚えているかと言うと、 小学校3年の時に、学校の階段から落ちて、 右足を捻挫したのですが、 その時に、実家の庭に金木犀が咲いていたからでした。 落ちたのは9月20日。 落下の瞬間、右足首の外側を打ちました。 骨折しなかったのは幸いでしたが、 内出血がひどく、足の甲まで変色していました。 母が呼び出され、学校の近くにある整形外科へ行きました。 手当てしてもらい、そのまま帰宅。 足が痛いなぁと思いながら、庭を眺めていました。 庭の湿った黒っぽい土の上に金木犀のオレンジ色の花が 満天の星のように散らばっていました。 怪我の記憶と結びついているものの、 金木犀の香りは大好きだし、 ちいさな星みたいなかわいい花も大好きです。 手書きだったら、おそらくさらっとは書けないであろう 「金木犀」という字も好きです。 金木犀の花の時期が年々遅くなる中、 数年前に姪っ子と散歩した時に、金木犀を見つけたので 「金木犀だよ。いいにおいだねー」 と言ったら、 「おトイレのにおいみたい」 と言われて、ショックでした・・・ 人工的な強い香りに頻繁に接していると、 インパクトのある香りに対しては 「トイレのにおいっぽい」 という印象になってしまうのでしょうか??? ちょっと心配になりました。 実家の庭にあったからなのかもしれませんが、 金木犀、沈丁花、梔子(クチナシ)の香りが好きです。 小さい頃の嗅覚の記憶は、香りの好みというか 「このにおいは自分にとって心地よい」 を決定する要因になるような気がします。 そういえば、台所の窓の下にスズランがあったのですが こちらの香りの記憶は薄いです。 スズランの香水があるくらいですから、 とてもいい香りだったと思うのですが。 濃い緑の細長い葉に、一列に並んだ真っ白い丸い花。 スズランの絵は、どんなに下手でも スズランだとわかってもらえるので かなり頻繁に描いていたような気がします(笑) こうやって思い出してみると、 自宅の庭から影響を受けている部分って かなりあったんですね。 環境の影響は大きいんだなぁと、改めて実感しました。 ---------------------------------------------------------------------- ■ 後書き ■ ウチのリビングには、息子の財産があちこちに置かれています。 バケツ型の大きな入れ物と布製の入れ物、小さめのダンボール箱。 息子が座るイスには、おばあちゃんに縫ってもらった 青い手提げ袋が二つぶらさがっています。 この中に彼が所有するいろんなものがたくさん入っています。 小さめのダンボール箱は、自由にシールを貼っていい場所なので 本当にたくさんのシールが貼ってあります。 それこそビッシリという状態で、非常に見栄えが悪いです。 アンパンマンカレーのシールは必ず貼るようです。 ポケモンパンのシールは、キャラクターによっては お友達にあげているようです。 特に女の子にあげるのが好きらしい・・・(笑) 先日、「旅行中の紙」を整理しました。 旅行中の紙とは、乗り物のチケット、施設の入場券、フロアガイド、 お店の名刺みたいなカードなどです。 ウチでは、こういう紙類も写真と一緒にアルバムに貼っています。 後で見返した時、とても面白いので。 紙を整理していたらシールが出てきました。 楕円形のあまり大きくないシールです。 捨てるのももったいないし、かといって取っておくほどでもないし。 ということで、息子のダンボール箱の側面に貼っておきました。 たくさんシールが貼ってあるので、 1枚増えたところで気づかないだろうと思っていました。 しかし、息子は気づいたんですねー 「あ、新しいのが貼ってある!!!」 びっくりーーー 父親が積み上がったモノや雑誌の中から 「だいたいこのへん」 で目的のモノを見つけられるらしいので、 息子にも同じような力があるんでしょうか?? まあ、その能力を発揮するのも結構ですが、 それ以前にいらないものは捨てて欲しいものです! 会社でも家でも!!! なまじそんな特技があるから、 整理整頓なぞ全くやる気が起こらないのかもしれませんが(苦笑) ---------------------------------------------------------------------- 抽斗図書館:http://plaza.rakuten.co.jp/mon060305/ *このメルマガは、 「まぐまぐ」のご協力により発行されています。 -------------------------------------------------------------------- 抽斗図書館 配信中止はこちらです http://www.mag2.com/m/0000188150.html ---------------------------------------------------------------------


