信平の「ブタ日記」  RSSを登録する

政治がおかしい。官僚がおかしい。メディアがおかしい。国民の多くは「世の中どうなっているの?」と疑問だらけ。折々のニュースの中から、信平が分析して斬り込みます。「あなたのご意見」をお待ちしています。

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2009/05/02

いい国つくろう!!

いま、「日本」という国は病んでいます。
「政・官・業、鉄のトライアングル」といわれた癒着構造も、
メディアが加わり、御用学者、評論家、悪徳弁護士や保身をはかる裁判官
までもが参入し、「鉄のオクタゴン〜八面体の構造物」といわれる
「巨大な利権構造」が出来上がりました。これが「格差社会の元凶」です。
「霞ヶ関」を解体し、「真の地方分権」を実現する以外に、この国を救う道
はありません。
****************************************************************************

5月2日(土)
今週は補正予算の審議が始まったというのに、メディアの関心は「豚インフル」
に集中しているようだ。先週は「スマップのタレント・くさかり某」一色だった
ことへの批判も忘れたかのように…・

事「健康」に関することをないがしろにしていいわけはないが、マスメディアが
そろって「集中豪雨」式に過剰反応することには違和感を禁じえない。
しかも、各メディアともそろって「冷静に対応を…」と言いながらも、である。

★新型インフル警戒かつ冷静に対応を(東京新聞)
 豚インフルエンザが新型インフルエンザとして認定されたことで一気に緊張感が
高まった。国内侵入・感染に対する警戒心を持つとともに、過度に恐れることなく
冷静に行動することが大切だ。(4月29日 紙面から)

◆やっと出た「検察批判」:「西松献金疑惑」の怪
「説明責任が足りない…」というメディアの「小沢バッシング」は今もって
絶えないようだ。「西松関連」の容疑は二階経済産業大臣をはじめ、自民党の
有力議員の多くも抱えている問題であるが、一向に取り上げる気配がない。

まして、検察に対する「説明責任」についても「ナゼ今か?」、逮捕されている
大久保秘書は「ナゼ釈放されないのか?」と多くの疑問があるが、検察は一向に
説明しようとはしない。にもかかわらず、メディアはだんまりを決め込んでいる。

多くの国民は「検察もメディアもおかしいよ…」という疑問を持ち始めている
ところに、ようやく出てきた「論評」である。勇気ある社説に敬意を表しておこう。

★週のはじめに考える 検察の説明責任とは
 (4月26日・東京新聞社説より)
小沢一郎民主党代表の公設秘書逮捕事件では検察捜査への批判がくすぶり続けて
います。検察は世論に敏感で嫌疑は払拭(ふっしょく)してもらわねば困ります。
 
西松建設の違法献金事件で、検察に投げられたのは「公正公平な捜査なのか」
「官邸の意向や政権与党との連動がないといえるか」などの疑問の声でした。
 
総選挙間近。それまでの政権交代と小沢総理誕生必至ムードは、公設秘書の
逮捕・起訴で一気に吹き飛んでしまったとはいえないまでも、相当怪しくなって
いるのですから、政権交代待望論者の切歯扼腕(やくわん)や小沢代表周辺の
「仕組まれた陰謀だ」の発言も無理からぬところでしょう。

 ――形式犯か悪質犯罪かーー
公設秘書逮捕は三月三日。直前の二月、西松建設事件絡みで検察の事情聴取を
受けた長野県知事の元秘書が自殺しています。身柄拘束はこの事件の二の舞いを
避けたかったともいわれ、一部に公訴時効も迫っていました。

事件は容疑が浮かび証拠がそろい次第の捜査着手が原則です。時機を逸すれば
事件そのものが不発に終わる恐れがあるからです。
 
この時期、衆院解散は遠のいたとの観測がもっぱらでしたから、捜査着手自体は
不自然とはいえないまでも、適用罪が政治資金規正法違反、しかも身柄拘束の
強制捜査だったことはやはり大きな賛否論争を呼ぶものになりました。
 
同じ東京地検特捜部OBでも宗像紀夫元特捜部長のように「政治資金規正法は
事件の最終目的とはなりえない」との否定的見解を示す人もいれば、堀田力
元特捜部副部長のように「規正法は国民の悲願に応える法律。形式犯の一言で
軽視するにはその意義はあまりに大きい」と積極評価を下す人もいるデリケー
トさです。

 ――世論こそ何よりの武器――
実際にも二〇〇〇年以降、政治資金規正法違反での逮捕者が増える一方で、
〇四年の日本歯科医師連盟の献金疑惑では、検察審査会から「捜査不十分」の
批判を受けました。政治資金規正法違反事件では検察の恣意(しい)性が入り
込むといえるのでしょう。
 
公設秘書起訴は三月二十四日。その起訴事実は確かに小沢代表を追い込みました。
ダミーの二政治団体を通して小沢氏側が西松建設から受け取ったカネは三千五
百万円、時効分を含めると三億円。小沢代表はゼネコンからなぜ、なんのために
巨額献金を受けたのか十分な説明ができず、支持率は低下の一途です。
 
東京地検は規正法違反が「看過し得ない悪質重大な事案」で、その悪質性は公判
で明らかにすることを予告しましたが、だからといって検察の正義が証明された
わけではありません。
 
むしろ西松建設からは多数の与野党議員が献金を受けながら、なぜ摘発は小沢
事務所だけなのかの大きな疑問が残り、検察こそ、その「不偏不党」「公平公正」
を説明する責任と義務を負ったといえます。小沢代表が政治的窮地に陥っただけ
になおさらです。
 
検察の説明責任は捜査結果と法廷での犯罪証明によって果たされます。
なお捜査の途上、全容解明を尽くし、かつて異例の捜査開始宣言があったように、
捜査終結宣言と国民への説明が考えられてもいい重大な局面です。検察は岐路に
あります。その武器は証拠と法律、そして何より世論であることを忘れてほしく
ないものです。
 
今回の一連の事件報道をめぐっては「検察リーク」なる言葉が飛び交わされ、
新聞各紙が戦時下の大本営発表さながらに検察情報を垂れ流しているかのような
イメージが広げられているのがちょっと残念です。(後略)

★素晴らしい投稿もあった!!ーー信平脱帽…
4月27日付、朝日新聞投書欄に「西松・政治献金問題」に関する素晴らしい投稿
が紹介された。信平が常々「断片的に」批判してきた問題点を「総括」したもの
だった。原文のまま記録しておきたい。

 ――「西松献金」巡る4つの疑問―― 無職・谷口正雄(61歳)
小沢民主党代表の秘書逮捕から1ヵ月半を振り返った社説「あっという間にこの
守勢」(21日)に私は反対である。献金問題や国会論戦に逃げ腰の小沢氏を
批判し、世論調査で6割が小沢氏に代表辞任を求めている、とする。

「政権交代への有権者の期待は、確実に失望へと変わっていくに違いない」と
辞任を促したからだ。

二つ目はマスコミのあり方だ。朝日新聞はじめマスコミには、検察の世論操作的
な情報が続いた。権力への批判を忘れたような「大本営発表」に思えた。

三つ目は、そんな報道をうのみにした国民の多くが「ワルの小沢氏」と思った
ことへの疑問だ。

四つ目は献金問題。ゼネコンの多額献金というが、自民党は企業や業界から
民主党の10倍もの額を受け取っている。企業献金は全面禁止にすればいいことだ。
私は28%の小沢代表の続投という意見に賛同する。

●	国民は権力の前にひれ伏す「堕落したメディアの正体」を冷静に直視し、
「報道のウラ」を見透す事が出来るよう「学習しなければ」ということを痛感
した。(信平)

◆ようやく俎上に乗った「世襲議員問題」:即刻規制すべきだ!!!
親族の地盤や看板などを受け継ぐ「世襲」候補の立候補制限が衆院選の争点
として急浮上している。
 
世襲議員の多い自民党と、比較的少ない民主党との間で、対応に違いがあるからで、
議論は過熱気味だ。

20年以上も前から「世襲議員」に疑問を持ち続けてきた信平にとっては、
ようやく出番が来たような思いであり、「即刻実現すべきだ」と声高に叫びたい。

★民主、選挙区の世襲を制限 次の総選挙から適用
 (4月23日・朝日新聞)
民主党は23日、政治改革推進本部(岡田克也本部長)の総会を開き、国会議員
の世襲について、同じ選挙区から親族が続けて立候補することを認めない方針を
決めた。次の総選挙から適用し、マニフェストにも盛り込む。世襲が多い自民党
との違いを強調し、小沢代表の秘書をめぐる違法献金事件で傷ついた党のイメー
ジ回復を図りたい考えだ。 
 
具体的には、現職議員の引退や死去などを受け、同じ選挙区で親族が立て続けに
立候補することを認めない。制限期間などは今後詰める。岡田氏は「親族」に
ついて総会で「3親等以内」を提案した。選挙区を替えて立候補する場合は
該当しない。民主党では次の総選挙の立候補予定者に該当者はいない見込みだ。 
 
また、献金の受け皿として政治家個人が設ける資金管理団体や関係政治団体を引き
継ぐことも、資金面で不平等を生む「世襲」と位置づけ、認めないことで合意した。 
 
岡田氏は22日付のメールマガジンで、次の総選挙で引退する自民党の小泉元首相
の次男のケースについて、「典型的な世襲」と批判。「(世襲は)政治の活力を
そぐ。幅広く候補者を募り最適な人を出すことが特に求められる」と強調した。

「民主党は一歩先を行きます。自民党にもぜひ真剣に議論してもらいたい」と述べ、
総選挙で争点にする考えを訴えている。 

★「努力してます」世襲の閣僚一斉反論 制限の動きに
(4月24日・朝日新聞)
自民、民主両党から国会議員の世襲を制限する動きが出ていることについて、
24日の閣議後の記者会見で、閣僚から異論が相次いだ。親などの選挙区を
引き継いでいる世襲議員は閣僚17人中10人。 
 
「ハマコー」で知られる浜田幸一・元衆院議員を親にもつ浜田防衛相は
「二世だったら何でも投票してくれるのかと言ったら、そういうことではない。
自分の努力がなければ当選はできない。(親と自分は)決して同じ人間ではない。
やり方も違えば考え方も違う」と反論した。 
 
故鳩山一郎元首相を祖父にもつ鳩山総務相は「自分たちまではいいけど、あとは
ダメだというのは愚の骨頂だ」と批判。父親が中曽根康弘元首相(元衆院議員)
の中曽根外相(参院議員)は衆参の選挙区の違いを挙げ、「僕は自分で世襲だ
とは思ってないし、悪いとは思っていない」。

父親が故石破二朗・元自治相の石破農水相は「憲法論がクリアできるかどうか、
自分の乏しい法律知識から言えばなかなか難しいと思っている」。 
 

ワーッと行ってしまう風潮があって、今は国会議員でもとりわけ世襲は悪い
イメージ。本当に健全なのか疑問を感じている」、父親が故小渕恵三元首相の
小渕少子化担当相は「世襲というだけでいい悪いと決めていただくのは、ちょっと
乱暴かなと思っている」と述べた。 
 
舛添厚生労働相は「看板や地盤が意味を持たない時代になってきている。
そんなに日本の有権者を馬鹿にしちゃいけない。きちんと政治家の質をみて、
判断してくれると思っている」と述べた。 

●「もっともらいしいが、あと出しジャンケン」だ。(信平)
それぞれが「立派なご託宣」を並べているが、それでは聞きたい。
「あなたが世襲でなかったら、選挙区や資金管理団体を引き継ぐことができ
なかったら、それでも『政治家になる』という選択肢はあったか?」と。
それにしても、「全閣僚17人中10人が世襲」はヒド過ぎないか?
これでは「世の中がうまくいくはずはない」と実感する。

★社説:世襲制限 総選挙の一大争点に(毎日新聞社説より)
民主党は政治改革推進本部(本部長・岡田克也副代表)で世襲候補を制限する内規
を定め、次期総選挙のマニフェストに盛り込むことを決めた。

世襲議員が約3分の1を占める自民党も、菅義偉選対副委員長を中心に世襲制限
をマニフェストに加える動きが活発化している。政治に良き人材を集める努力は
歓迎する。この点を有権者には、もっと注視してもらいたい。
 
選挙に勝つには地盤、看板、カバン(政治資金)の「3バン」が不可欠といわれ
ている。世襲議員はこの「3バン」を容易に継承しやすい。しかも、自民党内の
人事は当選回数主義が基本で、若くして当選した世襲議員はより優位になっていた。
 
政権復帰後の96年からは、森喜朗首相を除く自民党の首相はいずれも世襲議員。
しかも過去2代は1年ほどで政権の座から降りてしまい、世襲批判が急増。
ある調査では7割近くが問題視している。
 
民主党ではこうした事態を受け、世襲候補の制限策を検討してきた。
「3バン」のうち、カバンの継承は法的禁止が可能とみて具体策を詰めてきた。
先代の資金管理団体、政治団体が集めた資金を、自らの団体に献金させるケース
はこれまでもよく見られた。

民主党ではこれを封じようと、死去、もしくは引退した段階で先代の資金管理団体
などは解消させ、保有資金は高い公益性が担保された団体に寄付する案などを検討
している。
 
一方、自民党では旗振り役の菅選対副委員長は「『自民党もそこまでやるのか』と
思われないと選挙に勝てない」と、積極的だ。だが、世襲議員を中心に反対論も
根強い。麻生太郎首相も「いろいろ議論しなくては」と慎重だ。党内合意は容易
ではない情勢だ。
 
戦後、さまざまな人材が、与野党問わずに政界を目指した。自民党の前身である
保守政党にも、戦前からの党人派、官僚出身者だけでなく、著名な言論人、経済人
OBも加わった。ところが90年代以降は、世襲議員の台頭が目に付くようになった。
 
バブルの崩壊で経済も後退し、政治の指導力が一段と重要視されるようになった。
人材源の拡充は急務だ。自民党も公募制度を導入するなどしているが、十分では
ない。多士済々の政治を実現するには、世襲制限もやむを得ない。自民党も対案
を急ぎ、総選挙の一大争点にすべきだ。

◆「バラマキ」と「財政規律」のハザマをどう埋める?
 ――09年度補正予算審議が始まったーー
「100年に1度の経済危機」を奇禍として、政府・与党は15兆円もの
「補正予算案」を国会に提出したが、本当に「実効があるのか?」「バラマキ
ではないのか?」について、徹底的にあぶりだしてもらいたい。
これは「野党の責任」である。

特に民主党は「小沢バッシング」に対する汚名挽回のためにも徹底的に追及すべき
である。新聞各紙の社説(要点)を比べてみた。

★100兆円予算―こんなに借りて大丈夫か(4/28・朝日)
政府は総額15兆円余りの「経済危機対策」を盛り込んだ09年度補正予算案を、
国会へ提出した。補正後の09年度予算の規模は102兆円を超え、初めて100
兆円を突破する。 心配なのは、その財源の多くが借金でまかなわれることだ。

政府の借金は、いずれは国民がみずから負担していかなければならないものだ。
だから、将来の国民が困らないように財政規律がある。その規律が大きく揺らぎ、
財政運営はかなりの危険水域に入ってきたのではないか。 
 
それでも政財界には、危機の克服には「もっと巨額の財政出動が必要」という意見
もある。国債の買い手の多くが国内の投資家であることから「家庭内で貸し借りし
ているようなもの。心配はいらない」との声もある。 
 
その種の楽観に楽観を重ねた期待や分析は危険だ。政府と自治体の債務残高は
800兆円にのぼる。市場から財政運営が信用されなくなったり、景気が回復
してきたりすれば長期金利は上昇する。もし債務の平均金利が1%上がれば、
それだけで年間8兆円も国民負担が増えてしまう勘定だ。 

与謝野財務相は景気対策に際して「賢い使い方」を強調した。それ以上に、
「借り方」や「借金の返し方」への格段の配慮が必要ではないか。 

●「家庭内で貸し借りしているようなもの。心配はいらないとの声もある」?
「個人の金融資産は1400兆円ある。だから大丈夫だ」という暴論である。
すでに「800兆円」は金融機関などを通じてすでに「国債」に化けており、
残りの「600兆円」の中には「個人企業の経営資源」も入っているのだから、
国債に回せる「のりしろ」は額面どおりあるわけではない。都合のよい理屈を
つけて国民を騙すようなやり方は「詐欺」である。

大戦中に「戦時国債」として強制的に国民に押し付けた「債券」は、敗戦とともに
「債務不履行(デフォルト)」となり、一瞬の間に「紙くず」になったことは、
戦前・戦中世代ならだれでも「嫌な記憶」として残っている。二度と騙されない
ようにしなければ…・(信平)

★補正予算 国債増発の怖さ心せよ(4/28・毎日)
総額13兆9200億円と異例の大盤振る舞いで、多種多様な項目が盛り込まれ
ている。金融対策や雇用対策などや景気底割れ回避は期待できるだろうが、それ
以上ではない。歳出面では費用対効果の検討が不十分な上、絞り込みも不完全と
いうことに尽きる。
 
今回の補正予算案で最も気になるのは国債の増発である。
一般会計で10兆8100億円、財投で6兆1200億円が追加された。
新規国債の総額見込みは約62兆円である。
 
さらに、国債には借り換え分がある。そのうち、市中消化だけでも当初予算段階で
約113兆円に達している。補正に伴う増発分を含めれば、約130兆円にもなる。

景気が悪くなったら財政出動が必要で、その財源は国債でまかなえばいいという
論理も問題である。とめどもない額の国債がいとも簡単に発行されていくことは、
財政のみならず、経済構造をも揺るがしかねない。

日本銀行に国債の買い切りを思い切って引き上げ、さらには新発債の引き受けを
求めるに至っては、論外である。財政は取りかえしのつかない状況に陥る。
政治家も国民もこうした国債増発の怖さを心すべきだ。

★補正予算案、国会は中身の徹底審議を(4/28・日経) 
景気が急速に落ち込むなかで追加対策は必要だが、政府案にはばらまきにつながり
かねない歳出もまぎれこんでいる。国会では対策の中身を徹底審議し、必要に応じ
与野党が協力して修正すべきだ。

政府の補正予算案を点検すると気掛かりな点も多い。短時間で規模を大きくする
ために、景気対策として効果の薄い歳出まで含まれているとみられるからだ。

例えば約1兆円の予算がついた農林漁業分野。農業の集積促進、コメ粉の生産・需要
拡大策、林業再生などの項目が並ぶが、農業の構造改革につながる対策になるのか
どうかは不透明だ。教育予算でも、教室の耐震化や温暖化対策のための太陽光パネ
ル設置はいいにしても、電子黒板の設置など緊急性や効果に疑問のある歳出も入っ
ている。

就学前3年間の子どもへの手当を今年度に限り第1子にも支給する措置は、景気対策
としても少子化対策としても中途半端だ。

限られた財源は、本当に有効な景気対策に使われるのか。国会では補正予算案の
審議を通じて、歳出の中身を十分に吟味すべきだ。緊急対応だからといって非効率
なばらまきをしても、長い目でみた日本の成長力強化にはつながらない。

★補正予算バラマキの是非詰めよ(東京)
補正予算案の論戦が始まった。焦点は選挙目当てともされる政府・与党の
大盤振る舞い予算の吟味だ。無駄遣いはないか、詰めた議論で対立軸を明確にせよ。
それが解散・総選挙の争点になる。
 
緊急措置としての財政出動は野党にも容認論があるが、国の借金が一段と増して
いる現状を考えれば、効果薄な分野につぎ込まれていないか、疑問を抱く人は多い。
 
二十八日に衆参両院で行われた代表質問は、バラマキ批判を払拭(ふっしょく)
したい与党と、与党の野放図さをあぶり出したい民主党の思惑が浮かび上がった。
 
民主党の鳩山由紀夫幹事長は「族議員と官僚の既得権である税金の無駄遣いを
繰り返し、膨大な借金で歳出規模を膨らませて、あとは消費税の増税で国民に
負担を押し付けるのは無責任だ」と批判。

子育て支援や雇用対策など民主の政策は恒久的とし「政府・与党が猿まねした
政策はその場しのぎの場当たりだ」とも切り捨てた。他の野党も従来型の公共
事業が目立つことなどを問題視した。

自民党の保利耕輔政調会長は分かりやすい説明を、と注文をつけたが、首相は
官僚答弁」に流れたきらいは否めない。小学校入学前の子どもを対象に一回限定
で支給する手当についても、どこまで効果があるか納得できる答えはなかった。
大増税が待ち構えることへの世間の不安感は大きい。
 
こうした面が世論調査で補正予算案の低評価につながっている。十数兆円の経済
対策をまとめたのに内閣支持率が微増にとどまる現実を直視すべきだ。
 
◆マスメディアの怪:真相は「ヤブの中」?
このところ、マスメディアの報道姿勢に対する疑問が噴出しているが、
メディア側からは一向に説明しようという姿勢は見当たらない。

その陰に「見えざる巨大権力の魔手」があるのでは?と勘ぐりたくなる現状で
あるが、もしそうだとすれば大問題である。

「立法」「行政」「司法」の3権を監視するための「第4の権力」といわれる
「ジャーナリズム」が「3権」の前に屈することになれば、民主主義は崩壊し、
「いつか来た道」に逆戻りすることになるだろう。メディアがよく口にする
「説明責任」とやらを、みずから積極的に果たすべきである。

一般紙はほとんど報道していないが、次のような「気になる記事」を記録しておこう。

★北野誠が謹慎中に謝罪会見「迷惑掛けた」
(4月28日・日刊スポーツ)
朝日放送のラジオ番組「誠のサイキック青年団」などでの不適切な発言を理由に、
芸能活動を休止した北野誠(50)が28日、大阪市内のホテルで記者会見し
「本来は仲間であるタレントの皆さんと関係者に、事実に基づかない不適切な
発言で多大なご迷惑をお掛けしました」と謝罪した。
 
所属する松竹芸能の安倍彰社長も同席。発言の具体的な内容については「あらため
て発言することで、相手に再び迷惑を掛ける」として、明らかにしなかった。
 
北野の発言をめぐっては、朝日放送が3月、ラジオ番組の放送を打ち切り、松竹
芸能は無期限の謹慎処分を発表。北野は、出演しているすべてのテレビとラジオ
の番組を降板した。

●この程度の「迷惑事件」は日常茶飯事だが、ほとんどが「形式的な謝罪」で
「事足れり」とされているのが通例である。

しかし、このケースは「当事者のみならず関係企業」まで巻き込んでいるにも
かかわらず、真相はほとんど「藪の中」だ。週刊朝日がかなり突っ込んだ記事を
書いているが、それでも「よく分からない」。原文のまま書いてみた。(信平)

★ネットでも読めない北野誠 超過激発言録
 ――無期限謹慎の引き金――
(週刊朝日 2009年05月01日号配信掲載) 2009年4月22日(水)配信
「松竹芸能」の所属タレントである北野誠(50)が無期限謹慎処分を受けて、
すべてのテレビやラジオ番組から姿を消した。「芸能界追放」とも言うべき異例
の事態なのに、芸能界からの説明は一切ナシ。視聴者を無視した舞台裏で、いっ
たい何が起きているのか──。 
 
大阪市内にひとりで暮らす北野誠の母親は、本誌の取材にこう語り始めた。
「誠から電話があったのは、土曜日(4月11日)やった。ショック受けてたなぁ。
ようしゃべる子が、ほとんどしゃべらんかった。『みんなに迷惑かけてしもうた』
『こんなん初めてや』と話してたけど、理由は言わしませんわ。

ただ『自分が悪いんや』と話すだけで。私が『もう相手さんが許してくれるまで
待ちな』と言うと、誠も『そうやな。許してもらえるまで、そうせんと』と言う
てました」
 
関西での知名度が高かった北野は毒舌トークが売りで、「やじうまプラス」
(テレビ朝日)、「噂の!東京マガジン」(TBS)、「探偵!ナイトスクープ」
(朝日放送)などにレギュラー出演していたが、そのすべてから降板した。
いずれも松竹芸能側からの申し出で、4月13日には北野の無期限謹慎処分と
松竹芸能の役員らの懲戒処分が発表された。

原因は3月で「謎の打ち切り」となった関西ローカルのラジオ番組
「誠のサイキック青年団」(朝日放送)。21年も続いた人気の深夜番組で、
「サイキッカー」と呼ばれる熱心なリスナーが多いことでも知られていた。
サイキッカーのひとりがこう説明する。
「基本的には北野が政治や経済、それにサブカルチャーの話を熱く語ることが
多かったが、番組の一部だった芸能ネタは群を抜いて過激で人気もあった。
『答えの言えない積み立てクイズ』というコーナーがあり、そこでは北野と相方
の竹内義和(作家)が鉛筆でカリカリと字を書く音を聞かせながら、『コイツが
超ヤリマンで、コイツも喰(く)ったんや』『えっ、マジで〜』とやるわけです。
それを聞いても誰のことなのか、あんまりわからないんです」が、リスナー向けの
有料イベントでは、しっかり「答え合わせ」をして実名を明かしていた。
このサイキッカーがイベントで聞いた発言だけでも、こんな言葉が並んでいた
という(本誌はイニシャルで表記)。

〈女優Nはワキガがひどくて衣装はいつも買い取り〉
〈女優Hは黄金系(=スカトロ)の趣味がある〉
〈女優のNやZは芸能界のレズネットワークの中心〉
〈女優Kはエイズだ〉
〈タレントNはあんな顔してお口が上手〉
〈政治家Hと女優Aはヤッてる〉
〈落語家HがタレントNや女優Tを喰った〉
〈女優Uはヤクザが試して「これはいける」と保証されてデビューした〉

……よくもまあビックリするような「情報」が次々と出てくるものだが、93年
には山本リンダ(58)のヌード写真集を「買うたらアカン。
整形してるのは有名」などとこき下ろして抗議を受け、謝罪会見を開いたことも
ある。これを20年以上も続けてこられた実績のほうがスゴイのかもしれない。

3月8日の放送分が、実質的には最後の放送となった。北野が泣きながら「本当に
ごめんなさい」と語る一幕があり、翌週から予告もなく番組が打ち切られた。

 ある朝日放送関係者は、こう経過を振り返る。
「誠の発言でウチはさまざまな抗議を受け、そのたびに頭を下げて、なんとかしの
いできた。誠にもずいぶん警告したけど、収まらないので3月末の放送終了を決めた。

それを伝えたとき、誠はえらく怒って『他のラジオ局にサイキックの企画を売り
込むぞ』とまで言った。松竹芸能との関係は深いが、これにはカチンときて向こう
にも抗議したほどです。ただ、前倒しして3月8日の放送で打ち切ったのは、あの
団体から抗議されたからなんです」

あの団体とは、100社余りの芸能プロダクションを会員に擁する業界団体
「日本音楽事業者協会」(以下、音事協)を指す。本誌の取材には文書1枚で
「朝日放送と松竹芸能に抗議書を送付した」と説明するのみだった。

代わりに、ある音事協関係者が解説する。
「実は、サイキックやそのイベントでの暴露トークをせっせと録音したテープが、
何年も前から音事協には届いていて、それを音事協が長くほったらかしにしてた
んです。ところが、同様の録音テープが最近、どういうわけかバーニングプロダ
クションにも送られてきて、バーニングやキョンキョン(小泉今日子)を中傷する
発言が、芸能界のドンといわれる周防郁雄社長を激怒させたそうです」

 これが業界を「大騒動」へと突き動かしたようだ。
音事協関係者が続ける。
「音事協の内部では、自らの責任も問われかねないので『どうしよう』とオロオロ
する人ばかりでした。結果、音事協がABC(朝日放送)や松竹芸能に強い態度を
示すことで話がまとまり、抗議書を送りつけることになったんです。

松竹とABCが音事協から一定期間、脱会するほか、松竹は4月1日時点で
『北野の無期限謹慎、社長と副社長、担当執行役員と担当者の懲戒処分』を打診。
ABCに至っては『音事協のための番組』を1本つくる約束までしてる。つまり、
加盟する芸能プロのタレントを使った番組を音事協側に“奉納”するわけです」

ただし、バーニングプロダクションの広報担当者は、「録音テープは確かにウチに
も届いてる。ぜんぶ音事協のほうに送ってるが、抗議するのは音事協で決めたこと。

ウチからは何も要請などしてません。(社長は)怒ってるというか、いろいろ言わ
れるから、面白くは思ってないでしょう。耳には入ってるが、社長が動いてどう
こうということはありませんよ」と話し、松竹芸能の広報担当者は、
「サイキックの終了について、北野が怒った事実はありません。あとは何も言える
立場にありません」とコメント。朝日放送広報部は本誌の質問に,「今回の件も踏ま
えて弊社が(音事協に)主体的に協力できる企画を考えています」と回答している。

結局のところ、長きにわたる「発言」と引き換えに、北野は追放され、松竹芸能は
見せしめの処分を下し、音事協は朝日放送から「企画番組」を提供される。
 
北野は自著『死んだら、あかん!』(メタモル出版)を4月に上梓し、実父の
焼身自殺と向き合ってきた日々を回顧しているのだが、あとがきの言葉が何とも
痛々しい。

〈「頑張って行こう!」なんて、思わなくていいから、お互いに無理せんとこな。
生きていたら、笑える日も来るからな。本当やで! くれぐれもやけっぱちになら
ないで!〉北野自身が誰よりもそう噛み締めていることだろう。

●なぜ取り上げない?「マスメディアの怪」???(信平)
「表現の自由」「報道の自由」などなど、事あるごとに強硬な主張をごり押しする
「マスメディア(テレビ・新聞など)だが、「この件」に関する限り「黙して
語らず」を押し通しているようである。お得意の「説明責任を果たせ!!」とやら
はどうなっているの?説明責任を果たしてもらいたい。

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  豚肉過熱 報道過熱…朝日川柳・武田公治
  報道加熱 瞬間湯沸し…メディア・ウオッチャー(信平)
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政治家は「ウソ」をついても「知らぬ、存ぜぬ、記憶にない!」で無罪放免。
官僚は「悪事を働いても、納税者に迷惑を掛けても、やりたい放題をやっても」、
「官僚が間違ったことをする筈はない」といって一件落着。
これを「官僚の無謬性(むびゅうせい)というのだそうな。納得できる?

 「この国って、一体どうなってんの?!!いい国つくう!!」
          
      「信平のプロフィール・八九三のブタ」はこちらから
     http://xy.cocolog-nifty.com/httpxycocologniftycom/
     
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