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2008/10/26

40代からはじめる女性の経済塾(第43回年金運用の実態)

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          40代からはじめる女の経済塾
             (第43号)


2008年10月26日

こんにちは。

超がつくようなこの株安・円高は、自身では株式等の金融取引を行っていなく
ても、401K採用の会社に勤務する方には、大きな影響があることを理解してい
ますか。401Kの年金資産は株式市場等で運用されているのでもろに影響を受
けているはずです。

貴女が所属する会社が、日本版401Kと称せられる確定拠出型年金制度を採
用している場合、その運用如何によって将来受取る年金額は異なります。以前
の確定給付型の退職金制度であれば退職金は退職金規定上の算式によって
確定しました。退職後のマネープランも立てやすかったのですが401Kではそう
はいきません。

そこで今回はこの401Kの運用に対する考え方の参考になる情報をお届けしま
す。

年金積立金管理運用独立行政法人、これが国民年金や厚生年金の年金資
産の管理・運用を任されているところです。その額は平成19年度末約120兆
円(内市場運用91兆円)です。

この独立行政法人のホームページ(http://www.gpif.go.jp/index.html)を開け
てください。右の「管理運用の状況」→「各年度の状況」→【平成19年度】業務
概況書に進みますと、そこにPDFの資料で、平成19年度の業務概況が掲載さ
れています。これは、会社の事業報告書と同じと考えてください。この報告書を
基に話を進めます。

まず運用方針を見てみましょう。10ページ(全体の16/122)に、
(2)公的年金積立金運用の基本的な考え方
があります。 

それによると運用は「長期的な観点からの安全かつ効率的な運用」を行うこと
が法で規定され、そして運用の具体的な中期目標は「実質的な運用利回りを
1.1%」に設定しているとなっています。

1.1%というのは消費者物価上昇率(1.0%)を加味した実質賃金上昇率(1.1%)と
実質運用利回り(2.2%)の差として算出しています。つまり実質賃金上昇率に
ほぼ同じ運用であれば実質的な元本は保持できるという前提です。

次に年金の運用状況を見てみましょう。市場運用分91億の運用内訳は、
約62%を国内債券、約15%国内株式、後は外国債券と外国株式が半々くらい
です。

この91兆円の直近5年間の運用実績が52ページ(56/122)に開示されてい
ます。

5年間の平均利回りは国内債券0.86%、国内株式10.67%です。しかし景気が
下降し始めた18年19年を見ると債券は2.18%、3.31%、株式は0.47%、-27.97%
です。企業業績が減速し株式市場が右肩下りの状況下では、債券運用の結
果が勝っています。

年金資産の運用は外部の証券会社等に委託しているので、専門家集団が
その任務を担っています。これはその結果です。年金資金は何よりも安全運用
をめざしています。安全運用による資金運用は、その道の専門家が行っても
流れに逆らった成果は出ないということでしょうか。

国の年金資産の運用と401Kを運用するファンドでは、市場に対する影響力
から生じる有形無形の点など、大きく異なる点もありますが、運用期間、
資産のポートフォリオ(組合せ)等、基本的な考え方では、素人にも参考に
なる点がありますので、興味のあるところだけでも拾い読みしてみてください。

そしてこれを機に今後、401Kの委託先の報告書は必ず目を通してください。
運用方針に基づく成果が妥当なのかどうか毎期評価し、運用委託先の検討を
行っておくことが自身の資産形成に不可欠なのですから。

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発行・編集:(有)オンステージ     
           http://www.onstage.jp/
        :(株)ファイナンシャルアソシエイツ
          http://financial-asso.com

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