2008/03/24
■サウンド・トリップ ~ エピソード99■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ サウンド・トリップ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 違いがあるから美しい。違っているからそれがいい・・・ ──────────────────────────── ◆ エピソード99 記憶のメカニズム − ナミビア − 3 ──────────────────────────── ヒンバ族は、ナミビアの奥地カオコランドに住んでいます。 女性は、赤い石を砕き、バターなどを混ぜた粉を体や髪に塗り、 ネックレスやブレスレッドなど様々な装身具で身を飾ります。 彼女達に逢いたかったのですが、時間的制約のため、 カオコランドへは行けず、泣く泣く諦めていました。 ところが、エトーシャ国立公園に行く手前の小さな町、 Outjoに立ち寄ったところ、そこに、彼女達はいたのです。 人数にして、5、6名。 まさか逢えると思わなかった僕は、大興奮です。 写真を撮らせて欲しいとお願いすると、 チップを要求されました。 どうやら、彼女達は、 エトーシャ国立公園に行く途中の観光客を目当てに、 収入を得ているようです。 理由はともあれ、需要と供給のバランスが成り立てば、 交渉は成立します。 チップを渡せば、笑顔を作ってくれ、ポーズもとってくれます。 このあたりは、場慣れしている感じです。 何枚か撮らせてもらった後、液晶画面を見せることをせがまれ、 何枚もの写真を見せると、とても喜んでくれました。 そんなこともあってか、 別れ際、リーダー格の女性が握手を求めてきたのです。 ‘My friend.’ 彼女は、こう言ってくれ、 断る理由のない僕は、手を指し出し、握手を交わします。 笑顔で別れを告げた後、 握手の際に違和感を覚えた掌を見てみると、案の定、 そこには、赤い粉が付いていました。 バターを含むせいか、少しだけ粘り気がありましたが、 このことにより、粉が肌にくっつきやすくなるのでしょう。 この赤い粉を作るのは、一番若い女性の仕事です。 彼女達は、朝から道端にいるのですが、民芸品を道に並べ、 お客が来るのを待ちます。その間、年少の彼女は、 容器に入れた赤い岩を手製のローラで、 ゴロゴロと粉砕しています。 できてしまうと、自分でパタパタと塗り、 僕に、自分を撮るようにとアピールしました。 おめかしのためだったとしたら、淡く嬉しい出来事です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行人:明土 真也 e-mail:akedo_shinya@yahoo.co.jp 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 解除・変更:http://www.mag2.com/m/0000187533.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


