■サウンド・トリップ 〜 エピソード97■
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サウンド・トリップ
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違いがあるから美しい。違っているからそれがいい・・・
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◆ エピソード97 シャボン玉と靴磨き
- メキシコ中央部の旅 – 1
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ボラドーレスは、パパントラ地方の儀式で、
4人の男達が、足に巻いた黄色いロープで逆さ吊りになり、
高さ数10mのポールから旋回しながら降りて来ます。
儀式の前に、ポールの頂上で笛を鳴らし、
でんでん太鼓ほどの小さな太鼓を叩くことで、
東西南北の風を呼び、神に開演を告げます。
旋回は、鷲が獲物を狙い舞い降りる様を表し、
男達は、人間の心臓を求めて降臨する太陽神の象徴です。
そのため、衣装も鷲をモチーフとし、
太陽を表す赤いズボンを履いています。
僕が最初に見たのは、
世界遺産でもあるエル・タヒン遺跡の前広場だったのですが、
本来、神へ捧げる儀式が、
現在では観光的パフォーマンスになっていて、
このあたりの町では、日に何度も見ることができます。
エル・タヒンの他には、パパントラの大聖堂、
ボカ・デル・リオの海辺でも見かけました。
そういう意味で、このボラドーレスの笛と太鼓が、
パパントラ地方のサウンドマークとも言えます。
演奏者は、旋回する4人とは別に、
ポールの天辺に座っているのですが、
ボカ・デル・リオでは、旋回する人が逆さ吊りになりながら、
笛をくわえ、太鼓を叩いていました。
彼らが日に何度も演じる理由は、生活の糧を得るためであり、
帽子を持ってチップをねだったり、民芸品を売ったりもします。
けれども、それが、この土地の象徴になっているのですから、
悪いことではないでしょう。
現に、ボラドーレスを模したおもちゃを買っていく人々も
少なくはありません。
同じ種類の音が複数の場所から発せられ、
その地域一帯のサウンドマークとなっている例としては、
エピソード82でお伝えしたオランダのカリヨンがあります。
どちらも高いところから聞こえるのは、
単なる偶然だと思います。
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発行人:明土 真也
e-mail:akedo_shinya@yahoo.co.jp
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発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
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