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視力が回復する人としない人との違いってなに? 近視を進めてしまう常識のウソとは!? とかく近視や視力回復はわかりくい世界です。子供たちの視力回復・近視予防で大きな実績を上げる眼育(めいく)総研が、わかりやすく解説します!

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2008/01/21

視力回復の真実!【第34回眼】 眼科は近視をどう考える?

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   視力回復の真実!★知っておきたい近視のウソ・ホント    
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第┃34┃回┃眼┃
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◆◇━━ 眼科は近視をどう考える? ━━◇◆

【今回の内容】
  ●1. 「近視予防法」!?
  ●2. 視力を良くして戦争に勝つ???
  ●3. “近視予防”はなぜ消えた?
  ●4.近視の爆発的増加
  ●5.医療が進むと逆に・・・
  ●6.「眼科のメガネ・コンタクトレンズ店化」
  ●7.まとめ
  ●8.編集後記 
   
  
学校検眼で近視がわかり、言われるままに眼科を受診すると、
よく言われる言葉・・・それは、
「まだメガネを使うほどではないようですので、様子を見ましょう」
というもの。

でも「様子を見ましょう・・・」とは、具体的にどういうことでしょうか? 
「様子を見ていれば、良くなるかもしれませんよ」ということでしょうか? 

もちろん、そんなわけはありませんよね。 
答えは

「まだメガネには少し早いようです。ですが、近視がさらに進行して、
  また来てくれれば、メガネ処方箋を出しますよ」 

ということなのです。

↑  ↑  ↑
第29回眼 
◆◇眼科でよく聞く「ワック」って何?◆◇ より
http://www.469up.com/backnumber/no.29.html(←こちらもどうぞ)


わが子が近視になってしまった!大変、なんとかしなければ!!
・・・そんな気持ちで、子を持つ親は眼科の門をたたきます。

でも、眼科での対処は、
「なんとか治療や改善をしてほしい」という切望からは、程遠いもの。

ここに、割り切れないものを感じたことのある方は、
結構いらっしゃるのではないでしょうか。

他の医療機関なら、からだに不具合があれば何らかの対処をしてくれるはず。
なのに、近視に対する眼科の対応は“様子見”だけなんて・・・

なぜ、いつから、そんなふうになったのか?
今回は、そういった眼科の問題について、ちょっと考えてみたいと思います。


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        1.「近視予防法」!?

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今ではあまり知られていませんが、
かつて、日本には国をあげて“近視予防”に努めていた時期がありました。

さかのぼること約70年、1939年(昭和14年)に
『近視予防法』というものが出されました。

これは、現在の厚生労働省と文部科学省から出された通達で、
「国民はこれを厳守するように指令され、また、
義務教育の中でも周知徹底することが基本方針とされた」
といいますから、まさに“国をあげて”近視予防に取り組んでいた、
と言ってよいでしょう。

国が一丸となって近視予防に取り組むなんて、
すばらしい試みじゃないの??

と、近視に悩む現代人なら、思うかもしれません。
実は、これには当時の国の事情が大いに関係していたのですが――

『近視予防法』とはどんな内容だったのか、
まずはそれをご紹介しておきましょう。


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    2. 視力を良くして戦争に勝つ???

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◎身体を強健にすること ―  ―  ― 偏食を避けて、戸外運動を奨励すること

◎眼の疲労を防止すること   ―  ― 眼に適当な休養を与えること

◎姿勢を正しく保持すること ―  ― 読書距離は30cm以上、
                 寝転んで読書をしないこと

◎採光に注意すること   ―  ―  ― 十分に明るい光線の下で勉強すること

◎印刷物を選択すること ―  ―  ― 文字の過小なものは避けること

◎視力検査をしばしば受けること ― 近視者は正確な眼鏡を用いること


これが、『近視予防法』の中身です。
(参考資料:「老眼と正しくつきあう」丸尾敏夫著 岩波アクティブ新書)

内容を見ていて感じるのは、どれもまっとうで、
眼のためには大変良い生活習慣である、ということです。

名前からすると、何か特別な決まりごとがあったのかな、
と思われるような『近視予防法』ですが、要は
「近視にならないように、生活習慣に気をつけましょう」
ということなのですね。

当時の日本は、第2次世界大戦に向けて突き進んでいるというご時世。
男子には兵役義務があり、強い兵隊を育成するというのが、
国の最重要課題だったのです。

かつての日本にとって、最大の武器は「人」であり、
人海戦術が頼みの綱だったわけですが、
そんな事情のもとでは、戦闘能力を高めるため「良い視力」を持った
人材の育成が不可欠だと考えられたのですね。

「視力を良くして戦争に勝とう」ということですから、
今考えればとても無茶です。
でも、当時は大まじめに、国民の視力向上を奨励していた――というのが、
『近視予防法』の背景なのです。


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        3.“近視予防”はなぜ消えた?

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ここでちょっと考えてみたいのは、
そのような、70年前には存在した“近視予防”という考え方が、
いつのまになくなってしまったのか???
ということです。

上にご紹介したように『近視予防法』の内容はどれも、
視力低下防止のためには欠かせない、眼に大変良い生活習慣ばかりです。
むしろ、テレビやゲームやマンガ本などに囲まれて暮らす
今の子どもたちにこそ、必要なことであるといえるでしょう。
しかし、戦後、

“優秀な兵力育成のための視力向上”という考え方は前時代の遺物に。
           ↓
“視力低下防止のための生活習慣”も、一緒に廃れていった。

・・・というのが、実際のところなのかもしれません。


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        4. 近視の爆発的増加

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次のようなデータがあります。

   【昭和24年】  【昭和38年】  【昭和52年】

小学生  6%   →  12%   →  17%
中学生  9%   →  21%   →  32%
高校生 12%   →  34%   →  48%

小学生のところを見てみると、
「昭和24年から昭和38年で2倍増、昭和52年では約3倍増」
という、非常にわかりやすい推移をたどっています。

これらの数字は・・・
近視の児童・生徒比率の推移を表したものなのです。
〔文部省(現在の文科省)調べ〕

子どもの近視率データとして文科省に現存する資料の中で、
いちばん古いのが昭和24年のものです。

昭和24年から14年間で2倍、さらにその後の14年間で3倍に
増加しているという、このデータの示す結果から、
戦後‘近視の子どもが爆発的に増加’したことがよくわかると思います。


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      5. 医療が進むと逆に・・・

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昭和30〜40年代といえば、
日本が高度経済成長の真っ只中にあった時代。
戦前には想像もしなかった、便利で豊かな生活が普及し始めました。

とりわけ、電化製品の登場は、人々の生活に劇的な変化をもたらしたのです。
明るい電灯があるおかげで、夜遅くまで活動できるようになり、
「テレビを見る」という、今までになかった生活習慣も生まれました。

そんな事情を考えれば、子どもの近視が増加の一途をたどるのも、
ある意味当然だといえます。
そして、それと並行するようにめざましい進歩をとげたのが、
医療の分野です。

乳幼児の死亡率が激減したり、日本人の平均寿命が飛躍的に伸びたり・・・
ということはもとより、眼科の分野でも、
それまでになく医療技術が向上していきました。

昭和30年代頃までは、メガネは高価なものであり、
ガラス製のレンズは割れやすく、メガネといえば
“不便なうえにお金がかかる”ものというイメージでした。

が、医療技術と製造技術の発展により、
メガネは手頃な値段で入手可能になりました。
さらに、コンタクトレンズも登場し、こちらも次第に低価格が
実現していったわけです。

大手メガネチェーンが日本全国に展開を始めたのが、1960〜70年代。
アメリカのボシュロム社によって、
ソフトコンタクトレンズが発売されたのが71年。
これらもすべて、昭和では30〜40年代にあたります。


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  6. 「眼科のメガネ・コンタクトレンズ店化」

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つまり・・・これらの進歩発展は、戦後日本の功績であるとともに、
“近視になってしまっても、まあ何とかなるだろう”
という楽観材料を作ってしまった、ともいえるのですね。

「すぐれた矯正手段があること、また、
 多くの人が抵抗なくそれらを使うようになったこと」

こういった要因から、眼科もまた“近視の予防”に力を入れなくなり、
近視になったら様子を見る → 悪化したらメガネの処方箋
という対処が一般的になっていったのだと考えられます。

ちなみに・・・アメリカでは、
眼の疾患を扱う → 眼科医
メガネやコンタクトレンズを処方する → 「オプトメトリスト」

というふうに、完全に役割が分かれています。
つまり“近視”という分野は、眼科医の担当領域ではないということです。

日本では、すべてが一緒。
つまり、ある意味で「眼科のメガネ・コンタクトレンズ店化」が
起こっているともいえるわけです。

以上のことから考えると、
【近視の爆発的増加】と【メガネ・コンタクトレンズなど矯正手段の手軽化】
が相まって、“近視を予防しない”眼科の現状ができあがった、
といえるでしょう。


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           7. まとめ

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 
眼科で行われている近視への対処は、

・ミドリンやワックで様子を見る
   ↓
・更に近視が進んだらメガネをかけるように、という指導
    
ほとんどの場合、これだけ。
なぜそんなふうになったのか?

戦後、
●子どもの近視の爆発的増加
●メガネ・コンタクトレンズなど近視矯正手段の手軽化
         ↓
 医療技術が発達したことにより【近視のデメリット】が少なくなった
         ↓
 眼科にとっても“予防”に力を入れる理由が希薄になった

つまり・・・
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だったら、どうすれば・・・?

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*―――――――――――*
    編集後記
*―――――――――――*

寒さひとしおの、お正月。
でも、子どもは元気です。

お正月の子どもの遊びといえば、凧揚げ・すごろく・こま回し・・・
などと言っていると「いつの時代の話??」
と言われてしまいそうですが・・・

私が子どもだった30年ほど前には、お正月の空に凧がちらほらと
揚がっていたものです。

ちょうどビニール製の凧が売り出され(「ゲイラカイト」という
名前でした。ネットで検索してみたら、今もあるようです。懐かしい!)、
とてもよく揚がるので、楽しくて夢中になって遊んだ覚えがあります。

元日は人出も少なく、車もいつもより走っていないせいか、
空が澄んで、高く揚がった凧が遠くまで見えたような気がします。
今考えれば、あれはとても眼に良い遊びだったと思います。

遠く広がる空と、高く高く揚がる凧。
糸を引きながら、遠い空の凧を眺めて楽しむ時間――

というわけで、凧揚げはこの時期おすすめの遊びです。
寒いけれど、子どもには新鮮な楽しさ、
お父さん・お母さんには懐かしさが味わえますよ。

凧揚げなんてしたことないよ、というお父さん・お母さんは、
お子さんと一緒に新鮮な気持ちで楽しんでみてください。

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