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執筆は主筆中村およびゲストライターで構成し、縄文関連から世界・日本における最新時事問題批評まで、幅広い現象・事象を紹介している。

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2012/05/23

ニュー縄文塾通信(18)

      ニュー縄文塾通信(18)
          累計558号  
        ──縄文暦12012年5月日──
         編集発行者 中村 忠之
★縄文塾HP <論文・論評・エッセー集の一覧ガイド>
 ⇒ http://joumon-juku.com/guide/index.html
★縄文ブログ 
 ⇒ http://joumontn.jugem.jp/
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                         <目 次>
◎<近 況 雑 感>
◎!!時事 縄文!?爺々 冗文??(18)
                 中村 忠之
◎第二次東西冷戦時代が抱える夫々の党派闘争  好打 献
◎日本人の不幸                 SK老
◎日本人は第2位に我慢できない
   ──蓮舫には分かるまい 日本人の心   米島 勉
◎<推奨メルマガ・ブログ・ホームページ>
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           <近 況 雑 感>

 5月20日の朝テレは、「金環日食」で持ちきりだった。ど
うやって調査するのか、どのあたりまで含めるのか不明だが、
なんても関連経済効果は165億円とか、まずは平和で目出度
いことだ。それに加え、22日東京スカイツリーのオープニン
グと続くことになった。オープン当日はあいにくの小雨だった
が、それでも人出は20万人とか、こちらの経済効果は、17
00億円/年だとか、これがどこかが落ち込んでの数字でなけ
ればまずは目出度いことだ。

 さてそうした朗報の反面、日本の電機業界は、コリアのサム
スン・LG電子に追いまくられ、ついにはソニーとパナソニッ
クの有機LEテレビの共同開発、シャープは台湾の「鴻海グル
ープ」と資本業務提携・10%出資受け入れと、製造業の受難・
低迷の中という、いやはやチグハグな時代になったものだ。

  昔から思うことだが、日本の電機・自動車業界では、何分同
じものを造るところが多すぎる。それがいずれも円高・デフレ
・原発事故のもとで呻吟する「大企業病患者」である。

 まずは各位が合併・吸収によってスリム化することが先決
なのに、いずれの慣れない海外進出の道を選んでいるのだが、
さてこれで日本経済が持ち直すのであればいいが~。(中村)

 急に話が飛ぶが、すこしく前、かつての軍港「呉」にヤマト
・ミュージアム」が誕生した。果たして軍国主義のシンボルみ
たいな「戦艦大和」のテーマ館に、集客力はあるのか心配した
が、まったくの杞憂に終わり、先年屋外に潜水艦の実物を展示、
依然として人気を集めている。

 それは本来民需中心の技術文明を積み重ねてきた日本という
国が、ここでは大和を生んだ技術を、その後いかに民需技術の
向上に役立ててかということを教えてくれる。

 はてさて、天災・人災に加え、お上の無能さが際立つ中、ど
ういった形で日本復権が行われるのか、それとも衰退の一途を
辿るのか、全くもって前途が見渡せない以上、「日本人は63
4mからの高見の見物に出掛けなさい」という「天の声」なの
かも知れない。

 おそらく周辺の「おこぼれ景気」と併せ、21世紀における
観光・技術、そして平和立国日本にとって、かけがいのないシ
ンボルとなるはずだ。 (中村)

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          <おことわり>
 本号の<!!時事 縄文!?爺々 冗文?>を休載します。

                     中村 忠之
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  第二次東西冷戦時代が抱える夫々の党派闘争
      
                      好打 献


  大戦後の第一次東西冷戦は、民主・資本主義に根ざす市場経
済が、対する独裁共産主義による国家経済に完勝したことで、
アメリカの世界制覇と先進国がハレの時代を独占する時代を終
焉させました。

  ソ連解体とロシア・中国の共産主義経済の放棄という経済政
策の大転換、すなわち重商主義的国家資本主義導入という異質
の体制による挑戦は、グローバル経済の資源や富の分配を一変
させ、かてて加えて、21世紀に入ると共に、海洋とIT・サイ
バーネットという地球公共財を通じた資源と冨の争奪合戦は、
現状維持打破の挑戦姿勢を日増しに激烈化しつつ、今や第二次
東西冷戦時代の到来とも揶揄される国際係争を生み出すように
なっております。 

 こうした背景には、ロシアにおける民主化と民営化の試行錯
誤とか、中国の「社会主義市場経済」という木に竹を接ぐが如
き壮大な実験が果たして機能するのか、という疑問から、一方
では、アメリカのドル基軸通貨政策を根幹とする覇権主義の膨
張や、EU-ユーロという新基軸の挑戦が勝ち残れるのかとい
った課題が山積しております。

 少なくとも経済力パワーに関する限り、ここまでは、露中を
核とした新興国群が、米欧中心の先進国群より、やや有利に展
開を進めてきたようにも見受けられます。 

 しかしながら、ここへ来て、民主主義先進諸国だけに共通の
歴史的体験だった左右対立の内部抗争が、共産独裁の中国で派
生しつつあり、プーチン独裁にも綻びが目立つようになってき
つつあり、新興国経済成長にも陰りが見え始めております。

 一方で、欧米や日本に至っては、これまでの単純な左右二極
対立モデルが崩れ始め、左右それぞれが、一層両極に分断され
ると同時に、右の左、左の右の中道がよりパワーを得て、今度
はその中で左右幅を広げ、再分断されると言う複雑化、多極細
分化が一挙に目立ってきました。 

 尤も大国のアメリカ、ロシア、中国を見比べて見ますと、地
政学的に極めて似通ったものが見受けられます。農地の広い平
らな大陸で、資源に恵まれ、強い軍事力を背景に完結した世界
を形成しています。夫々、南北戦争、帝政崩壊、国共内戦とい
う分裂の危機を乗り越え、多民族間に統一を守ってきました。
違いと言えば、政府と党、および軍との関係と市場経済政策の
歴史の差ぐらいでしょうか。

 最近のイラン、中東、中央アジアの資源争奪戦に見られる経
済外交を見ると、アメリカ対ロシア、中国連合の東西対決が鮮
明化してきました。イラク戦争が、結果的に石油獲得抗争だっ
たことに行き着いたように、イランの核問題は、単なる言いが
かりに過ぎないことは自明であり、イラン紛争も其処へ行き着
くのかもしれません。

 カスピ海沿岸、アゼルバイジャン・グルジアから、キルギス、
ウズベキスタンに至る地域でも、反米同盟の影に露中の影が目
立ってきました。中東の春が、独裁政権を倒した後になっても、
以前落ち着けないのも、経済的利権に絡む、新東西冷戦の綱引
きが答えを遅らせていると言われているのも、同じような事由
だと考えられます。

 もう一つの動きも次第に姿を見せ始めてきました。民営化で、
急膨張を遂げたロシアの石油王たちの影に、プーチン派と親米
の反プーチン派が居たわけですが、一旦覇者となった前者が、
ここへ来て、やや劣勢となりつつあり、親米派が巻き返し、パ
ワーを増しつつあるようです。こうした二派抗争の根源には、
余りに急造だった民主化、資本主義化、民営化(石油・ガス
中心の大手企業)への揺り戻し(部分的国有化や政治的独裁な
ど)が隠されていそうです。 

 中国におけるポー(薄)シライ重慶市委書記解任失脚事件も、
最大の政変と言われる他、事件の発端と成った、彼の元部下で
副市長だったワン(王)リージュンが、アメリカ総領事館に駆
け込んだことで、重要機密が米側に渡ってしまったということ
からも「建国以来の最大の危機」と全世界的メディアで論評さ
れ始めております。

 これは単なる汚職事件ではなく、党中央の抗争だとされてい
ます。対立軸は、江沢民と胡錦濤の両グループにあるようで、
中間に次期政権の習近平の存在も絡んでいるようです。中国の
歴代王朝がそうであった如く、中国共産党の党派闘争も同じ延
長線上にあり、真の議会を持たない党内の対立は、軍の支持次
第と言うことになるようです。

 少なくとも、目下の左右対立は(ご存知のように右が改革派、
左が毛沢東保守派ですから)右が制圧しているように見受けら
れます。 

 ロシアの資源財閥が巨万の富を背景に政治を動かし始めたよ
うに、中国共産党は社会主義市場経済の下で変質し、一党支配
の権限を経済利益に変換することから巨億の富を得たわけです
から、政敵間の抗争は、機密情報に基づくポストの奪い合いに
発展する他ないと言えそうです。

 しかも、インターネット時代ですから、党派抗争が衆人監視
の中で行われるようになり、表裏情報の乱れ飛びも、世界へ広
がるようになってきつつあります。 

 今後の習新体制が、東西冷戦にどのような姿勢で臨んでくる
のか、アフリカでの対欧米資源抗争や、太平洋南西領域の海洋
資源を巡る米同盟群との覇権争いからも、目を離せません。プ
ーチンの対欧米、対中東、対中路線も、視界不良となってきま
した。

 現下の国連は、常任理事国が持つ拒否権が災いして、米英仏
と露中対立が絶えず、機能不全に陥って久しく、同じ論理でG
20も先進諸国対新興国対立が溶解せず、先進国主導だったW
TOもIMFも一頃のリーダーシップを喪失してしまった今、
世界は、新東西冷戦という多極化で、操舵力を欠いたまま、嵐
の中の航海を余儀なくされています。 

 中露を封じ込めるわけにもいかない日本に取っても、死活的
国益だけは死守すると言う一徹さと、日米同盟を筋金入りに進
化させることだけは、全うしなければなりません。中露の挑発
に引っかからない冷静さと、下手な張り合いを避け、第一次冷
戦時代を生き抜いた哲理「政経分離」をベースに、米国の信頼
と中露の日本与し易し感を排除することで、本気の付き合いに
徹しなければなりません。 

 少なくとも縄文対弥生、朝廷対武家幕藩体制、そして明治維
新、戦後の民主化と数々の内乱を克服し、中世での元寇という
中国の第一次開国要求と、幕末の米露による第二次開国要請を
排除し、敗戦後のアメリカ占領からも独立を果たし、何とか自
立国家を保ってきた日本国には、ある意味でチャンス到来の好
機ではないでしょうか。

 国の実力とは、究極的には、その国の未来への期待のあり様
に掛かっているのです。その国の活力と技術革新力と生産性、
さらには人材育成力と国民に生き甲斐を感じさせる何ものかの
力こそ、第二次冷戦時代を勝ち抜く抜本的パワーソースであり
ます。

 経済力や軍事力といった「ハードな計量・計数的実力」では
なく、「無形・無限のソフトパワー」だけが、失われた日本を
再建できる資質であろうかと断じる次第です。それには、アメ
リカのマーケティング哲学である「Avoid Trivia」 どうでも
いいような、枝葉末節に囚われるな)」の実践、「正しい選択
と集中力」が問われています。 

 こんな世界情勢の最中、嬉しいニュースが飛び込んできまし
た。BBCによる22ヵ国調査で、世界一良い影響力を及ぼす
国として日本が選ばれました。一方で、世界に悪影響を与える
国として、イラン、北朝鮮、シリアなどに次いで、ロシア、中
国、アメリカがリストアップされています。

 日本と並んで、良い影響力を与え、且つ悪い影響力が極めて
少ない優良国のうち、高いランクを得たのがドイツ、カナダと
英国ですから、是非これら諸国とのインテリジェンスの共有、
共助を通じて、日本がこれからの時代、世界で自制独立し、一
層活躍できる道が開けるものと、確信する次第です。

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    日本人の不幸

                    SK老

  ドイツに、「怠け者の楽園(Schlaraffenland)」という昔か
ら伝わる話がある。この楽園についてハインリッヒ・フォン・
ファラースレーベン(ドイツ国歌の作詞者)が詩を書き、シュ
ーマンが作曲した歌曲があり、ブリューゲルもその楽園の様子
を絵に描いている。

 泉からはワインが湧き出し、小川にミルクが流れ、
 岸辺にはパンのなる木が生えている。
 鳥は丸焼きになって飛び回り、お腹の空いた人の口に飛び込
 む。
 湖の魚は料理されて岸辺まで泳いでくる。
 そこでは最も怠惰なる者が王となり、勤勉な者は追放される。
 寝坊助は褒められ、嘘つきには報奨金が与えられる。
 そして、この楽園の人気スポットは若返りの泉だ。
 老人がその水を浴びると再び若者になる。


 これがヨーロッパ人の思い描く一つの理想郷だろう。

 その実現のために近代技術文明が発達し、先進国の一部では、
手を伸ばすだけで美味しい食べ物が口に入る環境ができあがっ
ている。労働時間は短くなり、各種休暇の取得が義務付けられ、
虚偽の申告で生活保護を受ける者が増えているとか。

 健康・美容関連産業が栄え、テレビから老人が消えた。
この楽園には田畑を耕し、海で魚を獲る人はいない。
食べ物はすべて調理済みで手に入る。
何と現代日本に似ていることか。

 デフレだ、不況だといいながら平均的日本人の生活水準は間
違いなく世界最高レベルだ。

 政治は世界最低レベルだが、日本が「世界に良い影響を与え
ている」と世界は評価している(BBC・読売調査)。

 貧富の格差が広がっているとはいえ、ホームレスは全国でわ
ずか9576人(今年1月時点)、昨年の平均完全失業率は、4.5%
だ。絶好調のドイツ(7.0%)よりはるかに少ない。それにも拘
わらず、日本人はあまり幸福を実感していないようだ。

 原因の一つとしては、「不孝探し」が大好きな政府・マスコ
ミの影響が考えられる。国民が幸福になると、日本が「怠けの
者の楽園」になると恐れているのだろうか。

 「幸福度」については各種機関がいろいろな基準で国際比較
を行っているが、これまでは北欧諸国が上位を占めることが多
かったように思う。

 一般に、国が豊かになるほど、国民の幸福度は上がり、国民
一人当たりの国内総生産(GDP)が2万5000ドルに達すると、そ
れ以降の幸福度は安定すると言われていた。しかし、「幸福」
とは主観的な「思い・感じ」であり、何をもって「幸福」の指
標とするかは時代や地域、文化によって異なるはずだ。

 ところが、これまでのギャラップやOECD等による幸福度調査
は経済的な豊かさや文化的発達度に重きを置きすぎていたのか
も知れない。何の条件もなしに、端的に「非常に幸せ」、「結
構幸せ」、「あまり幸せでない」、「全然幸せでない」という
4択質問による調査の結果は意外なものだった。

(以下、イギリスの週刊誌The Economist 2012.02,25号に依る)

 フランスのマーケティングリサーチ会社イプソスは、過去5
年間、24カ国の成人各1万9000名を対象に幸福度調査を実施し
てきた。昨年の調査では、全体の22%が「非常に幸せ」で、200
7年度調査と比較すると、2ポイント上昇している。

 国別の上位4カ国は、経済的な豊かさという点で低~中程度
のインドネシア51%、インド43%、メキシコ43%、ブラジル30%だ
った。「1人当たりGDP」はそれぞれ4.7万ドル、3.7万ドル、15
.1万ドル、11.8万ドルだ。

 一方、経済的に豊かであるオーストラリア(40.8万ドル)やア
メリカ(48.1万ドル)で、「非常に幸せ」という回答した人は28
%に過ぎない。

 そしてGDPが34.4万ドルの日本で「非常に幸せ」と回答した
人はわずか16%だが、それでも2007年度から6ポイントも上昇し
ているという。

 5年前の10%とは、現在、国家破綻寸前のスペインの11%に匹
敵する。日本人は何故こうも「幸せ」を実感できないのか、そ
して6ポイント上昇の理由は何か。

 この5年間で最大の出来事は東日本大震災と原発事故だけな
のだが・・・。

 ちなみに、内閣府が行っている「国民生活度調査」平成21年
度版によると、幸福度を10段階で評価して、平均点は6.95だっ
た。決して悪い数字ではないが、9点・10点を付けた人はやはり
16%程度だ。さすがに0点・1点・2点を合わせても5%に満たない
が、3点が5%いた。

 経済的豊かさが、欧米のように、ストレートに幸福度に繋が
らないのは「こころ」の問題なのではないだろうか。

 以下、私の推論だが、稲作文化の伝統を持つ日本人はいまだ
に都市型生活に馴染めないのだと思う。旧約聖書の「ヨブ記」
にあるような、全能なる神に対して個人が論争を挑むほどの
「自我意識」は日本人に無縁だ。

 ほんの150年前まで、日本人の8割は農民・漁民だった。戦後
の1947年、就業人口の53%が農林水産業だったが、今では就業人
口の4.6%に過ぎない。現在、日本の総人口のうち、66%が人口10
万人以上の都市に住んでいる。

 都市人口の割合は、アメリカ約28%、イギリス約36%、ドイ
ツは約31%に過ぎない。フランスにいたっては、都市人口を抑
制する政策により、総人口の85%が10万人以下の都市で暮らし
ている。

 勿論、平地面積の少ない日本では或る程度の集積はやむを得
ない。しかし、戦後60年間での人口移動・就業形態の変化は
余りにも急激であり、過激であった。これが日本人の「こころ」
大きな歪みをもたらしたことは想像に難くない。

 これは日本人の「失楽園」だ。

 旧約聖書の「失楽園」は、神に背いた結果として、アダムと
イブは、物質的豊かさを失い、罰として労働と産みの苦しみを
背負うこととなった。日本の「失楽園」は、物質的豊かさを得
た代わりに「こころ」の平安を失ったのだ。

 日本人の「こころ」の平安とは共同作業による家族・親類縁
者との「絆」だったのではないだろうか。日本人にとって「労
働」は「罰」ではなく、「絆」を強めるための手段であった。
戦後の復興は、会社を疑似家族・疑似地域共同体として、日本
人が力を合わせた結果だ。

 しかし、アメリカからの「年次改革要望書」などによる新自
由主義的改革によって会社は次第に共同体的機能を失い、単な
る営利追求集団となっていった。会社は多くの熟練者よりも、
少数の創造的な社員と多数の単純労働者を求める傾向を強め、
派遣会社を通じての非正社員が生まれた。

 日本人の「こころ」はバラバラになり、「自分探し」などが
始まったのはこの頃からだ。しかし、強烈な「自我意識」とは
無縁の日本人の「自分」とは、結局、「相手の相手」に過ぎな
い。

 以前、「私はお前のお前」と書いた(縄文塾通信486号)。

図らずも東日本大震災によって「絆」を再発見した日本人の
「幸福度」が大きく上昇したのは偶然とは思われない。寺は檀
家を失い、神社の氏子は激減している。今、「家」の崩壊によ
り、団地は空き家・空き部屋だらけになり、先祖代々の墓は取
り壊され、葬式も家族葬が増えている。

 いずれ、無縁仏が珍しくなくなるだろう。将来に対するこの
ような漠然とした不安が日本人の不幸の原因とすれば、幸福へ
の道は自ずと明らかだ。

 稲作農民の絆は田植えによって生まれた。科学技術文明の時
代に、「田植え」に代わる労働形態はどうあるべきか?日本的
「しあわせ」の要素には、国民の半数が「非常に幸せ」なイン
ドネシアやインドのそれに通じるものがあるはずだ。

 特に、少子高齢化によって消滅寸前の農業をどう再興するか
が当面の課題かと思う。


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 大事小事―米島勉日記  2012年05月17日 

 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/daijishoji

 日常起きる小さな出来事は、
   ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。
 小さな出来事に目を配ることが大切と思います。


  日本人は第2位に我慢できない
     ──蓮舫には分かるまい 日本人の心


                     米島 勉

 日本のロケット技術の生みの親、ペンシル・ロケットで知ら
れる糸川英夫博士は,1967年の講演で、「ロケットをやる
には一番でいかなければならない」と強調しておりました。今
から50年前,半世紀前にしてもこれです。そしてこの言葉は
日本人の心琴に触れ、その後の日本のロケット技術の支えとな
ってきました。

 その成果は、旧ソ連,アメリカ,フランスに続く第4番目の
人工衛星保有国となり、現在では世界でもトップレベルの独創
技術を培ってきました。

 では、なぜ日本ではほとんど全ての分野で第2位に甘んずる
ことなく第1位を目指そうとするのでしょうか。

 よくは分かりませんが、この気質はかなり古くからのものと
考えられます。江戸時代にはすでに寺子屋形式などでの学問の
普及があり、丁稚小僧といわれた下層町人でさえ、その文盲率
の低さは世界でも群を抜いていたと云われます。そして明治維
新。世界に羽ばたこうとする若者はめざましく増加しました。

 誰に頼まれるでもなく、また誰に命令されるでもなく、向上
心は日本人の気質として浸透したのです。

 この推進力があってこそ、小惑星探査機の帰還があり、その
記録映画あるいはドキュメンタリ映画さえも多くの日本人を感
動させたのです。この感動も、受け止める日本人に第1位を目
指す向上心の気質が定着していたからでしょう。

 ところが数年前、民主党が政権を取ってからの人気取り、い
わゆる事業仕分けでは、国家的赤字体質のもとではさほどでも
ないスーパー・コンピューター予算にケチを付け、「なぜ第1
位でなければいけないのか,第2位でもいいじゃないか」と、
賢しげに言い放った議員がいました。(大臣でしたっけ)。

 その名は「蓮舫」、日本に帰化したはずなのに、なぜか台湾
名を名乗って国会議員顔しています。卑劣ですね。

 彼女が目指すのは、日本の科学技術の弱体化、つまり売国で
しょう。帰化日本人なのに、です。いやなら日本国籍を捨て、
台湾人に戻ればいいのです。どうせ売名として、あるいは「炊
きの糧」として日本国籍有利と見ただけでしょうから。

 もっとも売国的な議員は他にもいます。社民党党首はその最
たる存在です。日本国籍かどうかも危うい人物です。

 それはともかく,第1位を目指すのは日本人全般に染みつい
た気質と考えるべきでしょう。

 それあってこその日本人です。決して第2位に甘んじてはい
られないのです。それなのに、昨年来の原発対応はどうしたの
でしょうか。

 日本ならば,日本人ならば、世界最高に安全な原発を作れる
はずです。東電事故から1年とはいえ、日本人の萎え方はどう
したことでしょう。風力も太陽光も日本ではロマンスに過ぎま
せん。そのことはすでに何度もブログで書きました。おそらく
は今夏の電力不足で少しは目が覚めるでしょうか。

 混乱の質は違いますが、ギリシアの二の舞をしてはなりませ
ん。

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