2009/09/20
縄文塾通信9年9月号-5(410号)
************************************************** ◎寄稿・ご意見など歓迎します。 ◎転載は歓迎いたしますが、出処だけは明記下さい。 ◎投稿・ご意見・感想などをお寄せ下さい。 ハンドル・ネームでも結構ですが、スパム・メール 対策を最高にしております。初めて投稿の方は、件名 を日本語、要件を明記下さい! ◎生来の粗忽さに、老齢性ボケが加わり、しかも、一人 編集・一人校正のため、時間に追われて?の「誤字・ 転換ミス・脱字…」多発のこと、平にご容赦!! ************************************************** 縄文塾通信 <9年9月号-5(410号)> 縄文暦12009年9月20日 ★縄文塾HP ⇒ http://joumon-juku.com <論文・論評・エッセー集の一覧ガイド> ⇒ http://joumon-juku.com/guide/index.html ★縄文ブログ ⇒ http://joumontn.jugem.jp/ ★「縄文塾通信」メルマガ登録は ⇒ http://www.mag2.com/m/0000184916.html ★ mail to : nakamura@joumon-juku.com ************************************************** <9月号ー5(410号)目次> ************************************************** ◎巻頭言 ◎敏速 それとも拙速!? ──鳩山OP 早くも始動 中村 忠之 ◎世界に拡がる寺子屋教育 伊勢 雅臣 ◎インド女性起業家の夢 ──環境技術を祖国へ はぐれ雲さ ん ◎「感銘の1冊」 奧中 正之 ◎トッピックス ◎読者の声 ◎<告知板> ◎推奨サイトの紹介 ************************************************** 巻 頭 言 おいおい、それはないだろう。さすがの日経新聞(9/ 16)の社説も、“ 時計の針を戻す亀井郵政・金融相の 起用 ”と、大きく疑義を呈している。正論でなくて、 怨念が先に立つ恐れ充分だからだ。さて問題が発生した 際、まさか党外の人だからでは済むまい。 郵政問題では、前号の拙文“ かくなる上はジタバタ すまい ”の「保守を考える」というところで、少しだ け触れたが、この亀井静香に絡む過去の郵政事情につい ては、ぜひ「大事小事―米島勉日記」“ 特定郵便局は 、脱税の温床だった──亀井静香が復活を狙うもの ” をご覧戴きたい。 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/daijishoji/ こうした不可解な人事が、国民だけでなく民主党内に も大きな波紋を投げかねない。本来効率的な軍隊運営に 発するOR(オペレーション・リサーチ)の権威だとい う鳩山新首相の判断にしてはどうにも解せないのだ。 さてかく危惧を示した途端、早くも原口総務相と亀井 郵政・金融相の意見の食い違いが発生、先行き不安を露 呈した。だから言わんこっちゃない。鳩山OR大丈夫か? (中村) ************************************************** ■□■━━━━━━■□■ 敏速 それとも拙速!? ■□■━━━━━━━━━━■□■ 鳩山OP 早くも始動 ■□■━━━━━━━■□■ 中村 忠之 鳩山新内閣、やっと大臣指名が終ったと思ったら、ま だ副大臣や補佐官も決らぬうちから、早くも各大臣から 、「マニフェストに沿って公約実行」として次々と具体 案が飛び出してきた。 長い苦節の時間を耐えてやっと迎えた、未曾有の野党 大勝を受けて、はやる気持ちはわかるが、さてこれは敏 速と言うべきか、それとも拙速と言うべきか、はたまた 一番槍を目指す功名心と呼ぶべきなのか。 その幾つか(順不同)を挙げると、 1.国家戦略局・藤井財務相 補正予算の凍結(給付済み分まで執行停止) 2.国交省(前原) 八ッ場ダム・川野辺ダム 3.厚労省(長妻) 後期高齢者医療制度廃止 4.総務省(原口) 地方出先機関の早急廃止 国の直轄事業における(地方の)負担金制度も廃止 NTT再編見直し 5.郵政・金融省(亀井) 郵政西川社長の即時退任要求 郵政三事業の見直し 6.文部科学省(川端) 来年4月から高校教育を実質無償化 などなどなど…、それに鳩山総理の2020年度にお けるCO2(対1990年比)25%削減宣言が加わる。 理科系総理なら温暖化の元凶を(ppm以下の)CO2 に限定することの不自然さを、まず念頭に入れるべきで はないか。 第一消費税に手を付けないまま、高速料金の無償化だ の、防衛費よりも多い子供手当だの、たとえ補正予算の 一部凍結を加えたとしても、こんな盛り沢山なマニフェ ストが実行出来るのか。まずはお手並み拝見と行きたい。 特に今回民主党は、「官僚主導政治の徹底改革」を謳 う。その意気込みや壮。確かに大歓迎である。確かにス タートでは自分の言葉で喋っていたが、国会という長丁 場、途中で息切れしないことを願うだけだ。 さて、ご存じ鳩山新総理は、珍しく理系のエリートで、 スタンフォード大で「OP(オペレーション・リサー チ)」を専攻、博士号を持っている。閣内にも菅さんを 始め理科系の人が多いのも特徴である。では「OP」と はなにか。 米島勉氏は、9月14日付けのブログ、 “ 大事小事──米島勉日記 ”では、 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/daijishoji/ 「ORを専攻した鳩山由紀夫は弱者を切り捨てるので はないか―注意せよ」と題し、 ORは、まさに文字通り「作戦研究」からはじまった 分野です。イギリス軍が第二次世界大戦を戦うに当たっ て、兵器、物資、人員などの配分、配置を数学的に策定 しようとした研究が出発点です。 として、「戦死した兵士の遺体を収容する「死体袋」の 予定数まで考慮する」という、ORの本質・基礎的理念 を指摘している。 いざという時に、OR専門家として、そうした数学的 思考が身についた理系人間の総理就任の危うさを危惧し ているのだ。 先般テレビで、以前彼が臨時に、学生に「OR」の概 念を講義したときの例題が紹介されていた。それによる と、 「10本の橋を架ける場合、毎年1本ずつ架けるのと、 (同時着工して)10年で全部架け終る方と、どちら が正しいか?」 という設問である。正解は前者で毎年1本ずつ架ける 方である。その理由として、「前者は9年目までで9本 の橋が渡れるが、後者は全ての橋が、10年経たねばず べて渡れないなからだ」というものである。 言われてみれば成程その通りだが、間違いなく鳩山さ んの脳裏には、日本中あまねく、未完成のまま放置され、 無残な姿をさらしている道路やダムの姿が、消えがたい イメージとして残っていたことは否定の余地がない。た しかに壮大なムダの集積であることは確かだ。 このセクション(国土省)に、誠実な前原誠司氏を起 用したことは、まず正解だったとと思う。なお個人的に は、同党で、前原・松浦仁両氏を贔屓にしている。前原 氏はその後のテレビでも、誠実な発言をしている。 八ッ場ダムにおける、30年余という歳月のムダとと、 事業費が2100億円から4600億円に上昇するという国交省 の壮大な不手際・無駄遣いを看過するすべきではない。 ここには、官僚の思い上がった無謬性と、その影に踊っ た族議員の暗躍を鋭く糾弾することにエールを送り、官 僚の「天下り・渡り」の絶滅に先鞭を付けて欲しいもの だ。 ただ今まで、多くの税金を注ぎ込みながら、あとわず か残したままストップしている有益な物件がありやなし や、実地で詳しく調査することも忘れないで欲しいもの だ。 さて早速亀井さんのモラトリアム発言や、郵政問題発 言に関して、原口総務大臣との不協和音が囁かれている。 鳩山ORは、一応形だけでは順調に?スタートした。 問題は彼の「友愛精神」の中に、「国防・愛国・国際 外交交渉」という、実地におけるオペレーション経験の 不足が国を危うくする懸念を抱かせるのだ。 果たして「ハト派?」総理には、「三軍の長」だとい う自覚や認識があるのだろうか? 識者の中にも、「今回はマニフェスト選挙」だという 向きもあるが、そんな紙切れを精読して民主に投票した 人などほんの一握りだと知るべきである。 ご存じの通り、先般の選挙前後、自民のロートル・中 堅・若手のまったくだらしない姿に反して、民主党の中 堅・若手議員の勉強ぶりと的確で自信に満ちた受け答え に舌を巻いた一人である。ずっと長く野にあって、それ でも与党になる日を夢見て、長く厳しい研鑽の年月を重 ねてきた成果であり結果であろう。 ただ言えることは、彼らの理論や方策を支えるデータ にしても、必ずしも正鵠を射たものだと断定できないし、 且つ実際に政権運営未経験というハンディも忘れるこ とは出来ない。 そうした良識的な若手・中堅が、今の民主を支えるの は「日教組・連合・自治労」というイデオロギー集団で あり、集票マシーンである事実をどのように受止め、な んの疑問を持たないまま、多数派の世界にずっと安住す るのかを問いたい。 外から見るまでもなく今の民主は、リベラルというス タンスから、むしろ色褪せた社会主義への傾向を強めて いることを危惧している一人として、出来れば党内の穏 健・保守の血ももっと強めいて欲しいものだ。 *********************************************** ■■ 国際派日本人養成講座 ■■ ■転送歓迎■ H21.09.13 ■ ⇒ http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/ ■□■━━━━━━━■□■ 世界に拡がる寺子屋教育 ■□■━━━━━━━━━■□■ ~ The Kumon Way ~ 伊勢 雅臣 それは近代化・民主化を図る発展途上国への 我が国のご先祖様からの贈り物である。 ■1.「自分が自分の変化をいちばん信じられない」■ アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス近郊にある公文教 室。アメリカの小中学生たちが、それぞれのワークシートに取 り組んでいる。 子供たちに混じって、一番後ろの席に、黒人青年が一人座っ ていた。ジャーナリストの木下玲子さんが近づくと、足し算の 問題に取り組んでいる。 12+21、24+42、、、 体でリズミカルにテンポを取りながら、鉛筆を走らせている。 ビッグ・アーサーとクラスでのあだ名で自己紹介した青年は、 白い歯を見せて、こう語った。[1,vii] 算数がすごく楽しくなってきて、警備員の仕事をしてい ても、休憩時間になったらワークシートをちょっとやって おこうかなんて考えている。自分が自分の変化をいちばん 信じられない。 誰でもできそうな足し算の練習問題だが、それらをスラスラ 解ける充足感をビッグ・アーサーは満面に湛(たた)え、誇ら しげだった。 1頁の問題を解く作業時間も、速くなってきたし、、、。 米軍の看護師になりたいと思っている。そのためには数学 と科学の試験に受からないといけない。サンタモニカ・カ レッジでコースを取ったものの、数学の基礎学力のないこ とを思い知らされた。だからKumonに通うことを決め た。 ■2.自学自習の楽しさ■ 日本で50年前に始まった公文式教育は、現在、46カ国・ 地域に広まり、生徒数は414万人にものぼる。ビッグ・アー サーも、その一人である。 公文式の創始者、公文公(くもん・とおる)は大正3(1914) 年、高知市の豊かな農家の8人兄弟の次男とした生まれた。小 学校4年の時、担任から「算術は自習で先に進んで良いのだ」 と言われたことから、公は自学自習の楽しさを知った。 私立土佐中学に進んだが、同校は出来の良い子をさらに伸ば すための「自学自習」主義をとっており、公には自分で好きな ペースで進めていくのが、楽しかった。そして、好きな科目で 成績が伸びると、その教科がますます好きになった。 公は大阪帝国大学の数学科を卒業した後、高知県立海南中学 校の数学教師となった。日華事変が始まると徴兵を受けて、満 洲に出征し、戦後、母校の土佐高校の数学主任の職を得た。 昭和27(1952)年、大阪市立桜宮高校に移った。結婚し、子 供もできた。ある日、妻から小学校2年生となっていた長男 ・毅の算数の答案を見せられて愕然とした。38+15といっ た簡単な足し算がまったく出来ていない。 公は毅に計算だけに絞り込んだ練習を家でさせるようにした。 無理をしないように、途中で止まらないように、少しずつ程度 を上げていくワークシートを自分で作った。 父親の手作りの教材で、毅はグングンと学力をつけた。それ を見た妻が、「近所の子どもにも声をかけ、我が家の二階で算 数教室を開きましょうよ」と言い出した。 10人くらいの子どもが集まって、ワークシートで教えると、 確実な手応えがあった。算数の成績が2の子でも半年くらいで、 4をとれるようになった。4の子は、2、3カ月で5に引き上 げることができた。 やがて、高校時代からの友人に「事業として教室を展開した らどうか」と勧められた。指導者募集の3行公告を新聞に出す と、家庭にくすぶっていた高学歴の主婦たちからの応募が数多 くあった。教室はすぐに80を超え、生徒も2千人に達した。 ■3.生徒一人ひとりが持つ伸びる力をうまく引き出す■ 公文は数学教師をやっていた時、算数や数学が苦手と訴える 生徒たちのどこが問題なのか調べて、おおかたが「計算力不足」 から来ている事に気がついた。計算という土台づくりでつまづ くと、文章題もできなくなる。高校の数学が不得意な生徒には、 必要なら小学生の学習内容に戻って、計算力をつけるべきだと 考えた。 公文式の特長は: ・生徒が一定速度で問題を解けるように「ちょうど」の問題か ら練習させる。 ・繰り返し同じページで反復練習させることで、「居心地よい」 スピードで解けるまで復習させ、楽に満点を取れる達成感を つけさせる。 指導者の役割は、算数・数学が苦手な生徒に、「ちょうど」 の問題を見つけてあげること、そして目の前の生徒が計算問題 を解く様をよく観察して、どこでどう引っ掛かったのかを知り、 「ここが違うよ」と一言ヒントを与えることだ。そうすれば生 徒は自分で考えていく。うまく解けるようになると、面白くなっ てくる。そして満点をとれるようになる。 「子どもは勉強で満点をもらうと達成感を味わう。すると自分 から進んでどんどん先をやりたがるものだ」が公の口癖だった。 指導者の役割は、生徒の学習状態をよく観察して、タイミン グ良くヒントを与えてやることだ。子どもが何か覚えようとす ると、最初は時間がかかり、間違えるものである。その過程で、 物事の原理を自分で考える。 最初に正解を与えて、生徒に押しつけるようなやり方では、 自ら原理を見つける面白さが分からず、やる気も出てこない。 あるいは、押しつけに反発して、勉強そのものから逃避してい まう。 生徒一人ひとりが持つ伸びる力をうまく引き出す事が、公文 式の本質と言えよう。 ■4.公文式の急成長■ 昭和49(1974)年、「小学生でも方程式が解ける」と銘打っ た『公文式算数の秘密』が出版されると、発売直後からベスト セラーになった。ひっきりなしに電話がかかってきて、「公文 式へ通いたいので、近くの教室を教えて下さい」との問い合わ せが殺到した。 この本の出版によって、公文式は一躍世に知られるようにな り、1960教室、生徒数11万人と急成長した。 公文式が世に知られるようになって、さまざまな批判も寄せ られるようになった。その一つに、「公文式は詰め込み教育で、 これから必要なのは創造力を高めるためのゆとりだ」というの があった。 公は、積極的に反論した。 「落ちこぼれ」と言われて意気消沈していた子どもたちが、 学年より下のレベルから学習を始めることによって、少し ずつ自信を回復し、「勉強が好きになった」と喜んでくれ ることが、なによりうれしかった。[1,p22] 厳しい現実社会を生き抜くために、いろいろなことを学 ばねばならない子供たちにとってお仕着せの「ゆとり」を 強制するよりも、勉強したい子供たちに精いっぱい勉強で きる機会を与えてやる方が、将来的にははるかに意味があ ると思いますよ。[1,p23] 「ゆとり教育」という美名のもとに進められた教育で各地の公 立校が陥った学力崩壊、学級崩壊の惨状[a,b]と、公文式が世 界46カ国・地域、414万人に広まった状況を事実で比較す れば、どちらが正しかったかは言うまでもない。 ■5.ゴミ山で育つ子どもたち■ フィッリピンのマニラ市には、スモーキー・マウンテンと呼 ばれる「山」がある。マニラ市内から輩出されるゴミが長年、 積み上げられてできた「ゴミの山」だ。ゴミが長年の間に風化 して地面もどきになっている。その上に、色とりどりのビニー ル・シートの小屋が点在している。多くの子どもたちがここに 住み、ゴミ漁りをして暮らしている。 「山」の麓に「保育園」があり、その二階に「スモーキー・マ ウンテン公文センター」があった。木下さんが訪れた時には、 8人の生徒が学習していた。カリダッド・ブルランという一人 の女性が指導にあたっていた。彼女はこう語った。[1,p73] 私も小さな頃からゴミを漁って暮らしてきました。ここ で生まれて結婚して子どもも生みました。ここに通う子ど もたちと同じです。一番前の席で学習しているあの少年、 彼は8人兄弟の長男です。10歳の弟が自分がゴミ漁りを 代わるから、お兄ちゃんは公文で頑張って大学まで行って ほしいと言うそうです。一度は勉強を断念した彼も弟に励 まされ戻ってきました。 ゴミの山で生まれ、学校へは行かずに、ゴミ漁りをして暮ら し、ゴミの山で遊ぶ。それがここの子どもたちの生活である。 ここを出てよそへ行っても、結局生活できない。だから ここを離れられない。そういう運命なんです。 声をひそめて語るブルランの頬を、一筋の涙が流れた。 ■6.貧困層からの脱出は大きなチャレンジ■ フィリピンの人口7500万人のおよそ6割が貧困層に属し ている。国全体の富の9割近くは、人口の1割にも満たない中 国系とスペイン系の富裕層が握っている。満足な教育も受けら れない子どもたちにとって「貧困層からの脱出は、本当に大き な、大きなチャレンジなのです」とブルランは語る。 そうした恵まれない子どもたちに学ぶ機会を与えようとミッ シン・バンガラップ教育基金が、公文に支援を求めた。公文に 教材を提供し、指導者を育成して欲しいというのである。 基金から指導者として任命されたのが、ブルランだった。一 月100ペソ(約215円)の会費は基金が出す。フィリピン 全土にはすでに153もの公文センターが開設されており、会 費は1430ペソ(約3050円)だが、ここではその15分 の1の会費に設定されている。 スモーキー・マウンテンの2代目とも言える新しいゴミの山 「パタヤス」地区にも、公文センターが開設された。地元の教 会の呼びかけで、地域住民が募金を募り、子どもたちの月会費 ひとり100ペソを捻出する。この「パタヤス公文センター」 では、現在、170人が学んでいる。 ■7.公文センターに通う貧困層の子どもたち■ また、ジェイム・デル・ロサリオという篤志家が75人分の 会費を全額負担して開いている公文センターもある。なるべく 多くの家庭を助けるために、生徒は一家族一人までというルー ルを、ロサリオ氏は設定している。開設に協力し、教材を無料 提供しているフィリピン公文の高橋真澄さんはこう語っている。 7人とか8人とか、兄弟が多い家庭が多いですから。あ る小学生の男子は、自分が学習し終えた教材を一生懸命ノ ートに写しているのだそうです。どうしてかなと思ったら、 一家族で一人までしか学習できないから、写した問題を家 へ持って帰り、それを小さな弟や妹にやらせたい一心で書 き写しているらしいんです。[1,p78] マニラ首都圏のバレンズエラ市にある公文センターは、生徒 数が500人を越えるが、貧困層の子どもたちも多い。トライ シクル(三輪トラックを改造した乗り合いタクシー)の運転手 は平均月収9000ペソ(約1万9300円)程度で1430 ペソ(約3050円)の月謝を払うのは、大変なはずだが、そ れでも子どもたちの将来を思って、公文センターに通わせる。 母親が市場で菓子を売って生計を立てている家庭の子ど もで公文生がいます。その生徒は公文に通いたい一心で少 しでも足しになればと自分のわずかな小遣いを貯めては毎 月月末に親に渡すそうです。[1,p83] フィリピン公文は、「21世紀協会」という日本のNPOと 協力して、フィリピン南部ミンドロ島の山岳地帯の少数民族マ ンニャン族の教育支援も行っている。識字率はほぼゼロで、フィ リピン社会でも差別されている少数民族である。交通が極めて 不便で、町の小学校・中学校に通うには徒歩で4時間近くかか る。 ここに日本からベテランの公文指導者を呼び、また日本人ボ ランティアたちが生徒指導を行っている。ここから育った女生 徒ネルミー・パンクサガンが、マンニャン族で初めて大学を卒 業し、村に帰って教師となった。ネルミーはマンニャン族の誇 りとなり、うちの子も公文に通わせて教師にしたいと、みなが 希望を持つようになった。 ■8.ご先祖様からの贈り物■ 公文式学習法は、江戸時代の寺子屋教育の伝統まで行き着く 歴史的背景を持っているのだろう、と木下玲子氏は指摘する。 確かに寺子屋では、年齢もばらばらな子供たちが机を並べ、 それぞれの進度に合わせて、お師匠さんがマン・ツー・マン教 育をしていた。そんな寺子屋が幕末の頃には全国で1万5千も あった。当時の江戸での識字率は70~86%と推定されてお り、同時代のイギリスの工業都市での20~25%とに比べて も、群を抜く教育水準であった。[c] 「読み書き算盤」の基礎教育がこれだけ国民の間に広まってい たからこそ、明治日本が科学技術においても、立憲議会政治に おいても、あっという間に西洋諸国に追いついたのである。 この日本の経験こそ、政治経済の近代化・民主化を図ろうと する発展途上国が必要としているものだ。それを具体的な教育 方法として提供している"The Kumon Way"は、我が国が世界に 提供している貴重な贈り物なのである。 同時に、それは「ゆとり教育」「日教組教育」などの迷走に より、崩壊の淵に立つ現代日本の教育を再建するためのご先祖 様からの贈り物でもある。 ************************************************** WEB 熱線 第1230号 2009/09/18 ☆ WEB 熱線 ☆ ── アジアの街角から:亜洲街巷信 息 ■□■━━━━━━■□■ インド女性起業家の夢 ■□■━━━━━━━■□■ ──環境技術を祖国へ ■□■━━━━━■□■ はぐれ雲さん 前に紹介したインド女性企業家N氏(テイバ・ニルマラ 氏)、当面は、焦点を主に日本の進んだ環境技術に絞り、 今月中旬に「グリーン・ジャパン株式会社」「Green Japan Co., LTD」として具体的事業展開を開始する。 インド…、21世紀に入り急成長を遂げているが、まだ まだ発展途上であり、市場としては新地の状態、電化率 も60%程度に過ぎない。だがCO2発生量は中国・ア メリカ・ロシアに次いで多い。 今後、経済成長に比例してCO2発生量が増える事は間 違いない。中国並みになれば地球規模での大問題となる。 如何にインドのCO2発生量を極小に抑えるかが国際 社会での重要な課題となりつつある。 インドは第3国のリーダーとして、途上国の代表として、 CO2排出量削減に努力はすると確約しているが、先 進国並みの定率削減には反対している。「自国の経済成 長」と「国民の生活レベル向上」にはエネルギーの増産 ・供給が不可避だからだ。 石油の一人当たりの消費量は、アメリカの27分の1、 これが実態である。 更に数多くの大都市・中小都市、そして無数の村落共同 体が全土に分散している人口12億人の世界、多種多様 な生活環境にあり、単純な対策では解決できない問題も 多く抱えている。 大型プロジェクトの国家的対応は、むしろは簡単だろう、 だが環境問題は末端から始めなければ本質的解決には ならない。 環境問題に関するインド国民の意識はまだまだ薄いとい える。環境教育がやっと始まりつつある段階であり、環 境ビジネスはこれから始まる段階にある。 インド政府は環境先進国の技術支援・技術提供を強く要 請しており、今後インドの環境関連ビジネスは、インド 経済にとっても‘不可避の重要なビジネス’になること は間違いない。 日本を含む世界の大企業による大規模なCO2排出量削 減技術のインド向け売り込みは、散発的ではあるが既に 始まっている。手付かずなのは、中小規模の環境技術で ある。 水質汚染、ゴミ・産廃物処理、処理物分別、焼却炉・シ ステム、化石製品等のリサイクル、水の腐敗防止・有効 活用、様々な分野での省エネ技術、殆どが未開発・未着 手である。 そして、その技術の殆どは日本の中小メーカーが保有し 、日本国内に埋没している。 N氏は、「行き場を失っている素晴らしい日本の技術を インドに紹介したい」「技術を欲しがっているインド企 業を日本企業に紹介し、日印企業を合体させ共存共栄を 図りたい」という夢を抱いている。 N氏には、長年インドや米系の大手IT企業に勤務して いた経験があり、ITビジネスのノウ・ハウ、知識と情 報の蓄積がある。インドのIT企業はインド産業の全分 野と深く関わっており、客先データの集積もある。(約 10万社)インド人起業家の仲間も多い。ネットワーク 構築のプロでもある。 難題は、日本の企業体質。 海外進出に恐怖感を抱き「ニの足」を踏んでいる企業。 「英語の壁」があり、英語で会社や「会社の資産である 技術」を上手く紹介・宣伝できない企業。 海外進出の体制を整えてはいるが、「どのようにしたら 良いか暗中模索」の企業。特にインドに関しては魅力を 感じてはいるが、全くインドとの接点がなく悩んでいる 企業。ーーー様々な企業がある。 N氏は、その実態を感じ取り、日本語で対応、英語での HP立ち上げ協力、英語版会社紹介書作成までやる心算 である。「仲間のインド人にやらせれば苦もなくできる 作業」である。「美しい資料の作成はンド人の特技」で もある。 環境技術だけに拘らず、あらゆる分野に拡大する意気込 みである。 N氏の情熱にほだされて、日本の協力者も揃いつつある。 9月16日に、日本の技術を英語でインドに発信し、イ ンド企業とのビジネスの出逢いの場を提供するポータル サイトを立ち上げる予定である。 インド企業向け日本企業のPRのみならず、インド人と の交渉・インドでの営業サポート。更に、グリーン・フ ァンド等とアライアンスを組みファイナンス・サポート、 インド人スタッフによるインド業務サポート等々計画 中である。 小生も協力要請され、微力ではあるが手伝う事にした。 N氏には先ず、日本の大学に留学しているインド人学生 のネットワークを構築し、日本語が話せ、日本文化をあ る程度理解しているインド人の人材バンクを創る、アイ デアを提供。インド人を活用したい日本企業は幾多もあ るだろう。 インド・ビジネスはインド人にやらせるほうが手っ取り 早いし、間違いが少ない。「虎穴に入らずんば虎子を得 ず」「郷に入っては郷に従え」…「インドを攻略したい のなら、インド人を使え」である。 優しい日本人にとってはインド攻略は中々難しい。特に 資金力の乏しい中小企業は…。ーーーだが彼らにとって 未知の国、未知の大市場でもある。 グリーン・ジャパン株式会社の社長、純子・ニルマラ・ 帝羽さん、日本語が堪能な日本人(今年春に法政大学M BA取得)です。 彼女はこのプロジェクトを日印双方の夢として意義付け、 日本側の立場に立って事業展開する為に、インド国籍 を日本国籍に変えたそうです。 そのうちに、日本で活躍するインド系日本人として話題 になるかも知れない。 ーーーそう期待してます。 ************************************************** 「感銘の一冊」 ■□■━━━━━━━━■□■ 大計なき国家・日本の末路 ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 日本とドイツ、それぞれの戦後を分けたもの” ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 著者:クライン孝子 (出版社:祥伝社 価格:1600円+税) 奥中 正之 ドイツ在住40年にもなるのに、日本国籍を保持し、 母国への熱い思いを燃やし続ける筆者が、遠く離れたわ が祖国に対し、母のごとき深い愛情と憂慮をもって放っ た「頂門の一針」である。 その心は「末路」の一語に凝縮されている。一見祖国 を見限ったかと思われる言葉であるが、この激しい言葉 により、心有る日本人が目覚めることを願う強い母の言 葉として受け止めた。 それは本書をひも解けば自ずと分かる。祖国に対する 愛情と憂国の情との二つのテーマが織り成されフーガの ように奏でられ昇華されて、筆者の結語へと導かれる。 そこには決して忘れることが出来ない祖国への熱い思い が主題として貫かれているのである。 国民・国家の総力をあげて戦ったあの戦争に完敗した 日本とドイツの両国は共に戦勝国から苛酷な報復を受け た。その報復への対応の仕方が、冷戦後、世界覇権が多 極化する激動の国際社会において日・独それぞれの地位 に大きな差異を生むことになった。その経緯がまことに 明確に描き出されている。両国の対応の違いについては 具体的な事実が例示されており、分かりやすい記述とな っている。 詳しくはお読み頂くとして、紙面の都合上一例として、 国家の基本法たる「憲法」について触れると、著者は 終章で取り上げ、「独自の憲法を持つ国・持たぬ国―― なぜ日本は、国家の芯を抜かれてしまったのか」と指摘 している。 その回答として、著者はあるドイツ人の言葉を借りて 次のように分析している。「人類最初の原爆犠牲となっ たショックは甚大です。そのトラウマから解放されない まま、今日にいたっている」というのだ。 そのために日本は戦後、アメリカに次ぐ経済大国とし て見事に復興を果たしたが、安全保障と教育面ではアメ リカに首根っこをつかまれたも同然の状態に置かれたと いう事実を著者は指摘している。 これに対比して、東西に分断され日本よりも更に苛酷 な報復状況下に追い込まれたドイツは決してアメリカを はじめ戦勝国に屈しようとしなかった。ドイツは戦勝国 の狡猾さ、弱点をしっかりと握っていた。 そして知らぬふりをして、地道に忍耐強く国際社会の 信頼を回復してゆき、戦勝国の介入を一切はねのけて独 自の憲法を制定したと、彼我の違いを明確にしている。 一針の痛みを自己覚醒の妙薬とすることを著者は我々 のDNAに眠る大和心に期待しているのである。 中国は核武装の強化に加え、軍艦や航空機の増強に狂 奔している。そしてその強大な軍事力を背景に、東シナ 海の海底ガス田開発に関して両国の合意を無視する理不 尽な対応を行っている。 北朝鮮は核武装路線をひた走っており、拉致被害者全 員の解放をしようともしない。かような東アジアの激動 の渦中にある日本では民主党政権が誕生し、さらに社民 党と野合する。 民主党は政権を奪取したならば、無謀とも言える選挙 公約の中身を大胆に修正して現実路線を目指すものと、 かすかに期待していたが、産業界に言わせると「荒唐無 稽」な温室ガス削減目標を、選挙公約に謳った通りに、 国連で約束する気配が濃厚である。 その上国家安全保障に関して現実無視の社民党と連立 を組めば、この日本は世界の潮流及び東アジアの激動の 中で、迷走しさらには沈没する危険性すらあり得る。 まさにクライン孝子氏が強く訴える「末路」に日本は あるようだ。その「末路」の危機から抜け出す勇気と知 恵を得るヒントがこの図書にはちりばめられている。全 日本人必読の書である。 ************************************************** <トピックス> 阿比留瑠比のブログ (9/16)より 「国を憂い、われとわが身を甘やかすの記」 http://abirur.iza.ne.jp/blog/ 鳩山政権の布陣で気になったこと・拉致問題 (前略) さて、鳩山内閣の顔ぶれが出そろいましたね。いろい ろと突っ込むべきところ、考察するべきところがたくさ んあるのですが、一度には書ききれないし、そんな時間 的余裕もないので、本日はとりあえず、「拉致問題」に 関して気になることをちょっと触れて置きたいと思いま す。やはり、この点はどうしても押さえておきたいので 。 それは、閣僚の中に、二人も横田めぐみさんら拉致被 害者の拉致実行犯で韓国で死刑判決を受けたシン・グァ ンス工作員の助命・釈放嘆願書に署名した人物がいたこ とです。二人とは、ご存じの通り菅直人国家戦略局担当 相と千葉景子法相のことです。この問題に関しては20 06年8月13日のエントリ「極めてまぬけな議員たち を忘れない」(http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2 5194/)でも書いていますが、いやはやこういう日が現 実に訪れるとは。民主党出身で、現在の参院議長である 江田五月氏もこの署名を行っていますが、彼らはこうし た高位・高官の職に就く前に、きちんと拉致被害者と家 族にその非を詫びるべきだと素直に思うのです。 (後略) * * * * 世界初のHTVドッキング成功 NASAも称賛 9月18日10時8分配信 産経新聞 <中村のコメント> この日本スーパーテクノロジーは素直に誇って良い。 いわば米ソに次ぐ、ある意味では両国を凌駕する技術 だろう。 なんでもトラック波の大きさで、1気圧を保つ倉庫 兼作業室など、日本人の細やかな発想と技術的連携が なければ決して生まれなかったはずだ。 ここは素直に喜びたい。 HTVドッキング成功! 18日早朝、国際宇宙ステーション(ISS)への無 人物資補給機「HTV」がISSのロボットアームによ って捕まえられると、宇宙航空研究開発機構(JAXA )筑波宇宙センターの管制室で息を詰めて見守っていた 管制員らは拍手と歓声、ガッツポーズなどで喜びを爆発 させた。 [フォト] 国際宇宙ステーションに近づくHTV 「ロボットアームを使っての結合は世界の宇宙開発に 新しい道を切りひらく。(HTVは)7機を打ち上げる が、今回だけでも非常に多くのことを学んだ。この積み 重ねは(独自の)有人飛行にもつながる」 約9時間半にわたり、筑波で管制チームを率いたJA XAの山中浩二・フライトディレクター(41)は高揚 した表情で成功の意義を強調した。 ともに秒速約8キロで飛行するISSへのHTVの接 近は、わずかなミスでも大事故につながる。ロボットア ームによる宇宙船の捕獲は世界の宇宙開発史上初めてで、 HTVの正確な接近が成功の鍵だった。 米航空宇宙局(NASA)の関係者も「完璧(かんぺ き)な成功だ。素晴らしい」と称賛し、ISSではドッ キングを待たずに飛行士らが乾杯をした。 成功の背景には、今月11日にJAXA種子島宇宙セ ンター(鹿児島県)からHTVを軌道投入させた新大型 ロケット「H2B」の存在も欠かせない。日本の宇宙技 術の集大成で臨んだHTVは、関係者も驚くほど順調に スケジュールを消化している。 ************************************************** <読者の声> <その1> 昨9月13日(日)、クライン孝子さんの講演を聴き に、大和ミュージアムに参りました。 ドイツ国民は幼い頃から「嘘も方便」と己の正当性を 躾けられるそうです。かってドイツ在住の松原久子さん が同じ趣旨述べていました。 講演を締めた人が「独のように、したたかさな教育も必 要」と言ったのに対して、孝子さんが「違う」とむきに なっていました。「大人はしっかりせよ。日本人の良さ を子供の頃から躾よ」と反日教組がテーマだったようで す。 (おおなだ) 9/14 (中村) ところ嫌わず咳き込む、新型インフルエンザ要注意人 物として、主治医に集会出席を差し止められているので 、残念ですが欠席しました。ご本はばっちり読まして貰 います。 <その2> こんにちは、御健筆なによりです。 以下、簡単な感想です。 冷夏気味で、コメの収穫が気になるようですね。 平成5年の大凶作以来、私の住む岩手県南部では、“サ サニシキ”から“ひとめぼれ”に作付品種が変更になり ましたので、少々の冷夏では、収量の大幅な減少は無い ものと思います。 壊滅的な被害を受けた“ササ”に対して、平年の7割 程を“ひとめ”は確保したことから、保守的な農民でさ え、翌年からはこぞって作付品種を変え、今では“ササ” は、こだわりを持つ農家による希少品種となってしま いました。 小泉改革批判が圧倒的な昨今、かくいう私も小泉擁護 派なのですが、貴重な御意見をありがとうございます。 どうも日本人(マスコミ?)は、手のひら返しが好き なのか、戦前・戦後もこのような感じなのでしょうか。 (はる) 9/15 (中村) それにしても「治にいて? 欄を忘れず」農民のした たかさに舌を巻きます。 ただこうしたことをもっと報道して欲しいのですが、 何時までも酒井法子では辛抱堪りませんね。 ************************************************** <縄文塾通信9月-5号 編集後記> ************************************************** 9月19日(土)から23日まで5連休、5月のゴー ルデンに対して、こちらはシルバーだそうだ。なんでも 今朝、大阪から上りは京都まで、下りは神戸まで大渋滞 だという。高速道路無償化で、CO2排出は増える・減 るという論議もかまびすしい今、さてその答えが出るか どうか。 さすが前原国土相は、17日未明の記者会見で、民主 党がマニフェストに掲げた高速道路の原則無料化につい て「総合的な交通体系に問題が生じないよう慎重を期す 」と述べ、鉄道など他の交通機関への影響に配慮しながら 進める考えだと述べたという。 パチパチ! (中村) ************************************************** < 縄文塾通信 告知板> ************************************************** 特に無し ************************************************** 以下クリックすると、 <推奨メルマガ・ブログ・ホームページが示されます> ⇒ http://joumon-juku.com/suisho.html **************************************************



