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執筆は主筆中村およびゲストライターで構成し、縄文関連から世界・日本における最新時事問題批評まで、幅広い現象・事象を紹介している。

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2009/08/31

縄文塾通信9年9月号-1(406号)

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◎寄稿・ご意見など歓迎します。
◎転載は歓迎いたしますが、出処だけは明記下さい。
◎投稿・ご意見・感想などをお寄せ下さい。
  ハンドル・ネームでも結構ですが、スパム・メール
 対策を最高にしております。初めて投稿の方は、件名
 を日本語、要件を明記下さい! 
◎生来の粗忽さに、老齢性ボケが加わり、しかも、一人
 編集・一人校正のため、時間に追われて?の「誤字・
 転換ミス・脱字…」多発のこと、平にご容赦!!
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   縄文塾通信 <9年9月号-1(406号)> 
      縄文暦12009年9月1日
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       <9月号ー1(406号)目次>
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◎巻頭言
◎西洋史論の欺瞞性を衝く! 8-2   中村 忠之 
      
◎政治家は国民の鏡です
    ──鑑ではありません     米島 勉 
◎ 「科学者の良心の声」に共感     SK老 
◎意味の変化か、間違いか       金谷 武洋
◎『時のせせらぎ』
     ーポプラの校庭ー       正藤 英夫 
◎東武動物公園ポスケッチ(55)   保倉 勝美
◎9月の五行歌            幾田  篤 
   
◎読者の声   
◎トッピックス
◎縄文塾通信<告知板>
◎推奨サイトの紹介
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               <巻頭言>
  昨夜(30日)かなり遅くまで開票速報を視ていたが、
あまりの民主圧勝に馬鹿馬鹿しくなって、出口調査では
自民劣勢を伝えられていた、わが広島一区の趨勢不明の
ままテレビを切ってしまった。今朝の新聞ではなんとか
当選はしていた。

 小泉選挙の裏返しだと言っても、これはあまりに酷い。
自民党はこの歴史的敗北のショックをどのように受止
めるだろうか。もっともショックは民主サイドでも大き
くて、マニフェストと現実とのギャップのはざまで、か
えって困惑しているだろう。

 一方の投票した民衆の間では、「結果が出なければま
た政権交代させればいい」と割り切ったものだ。おいお
い、そんなに軽い気持ちでいいのか?

 かつて社民党という悪魔と手を組んで、「村山談話」
という亡霊に手枷・足枷を付けられた自民だったが、
田中真紀子も入党した旧田中派+小沢チルドレンと、党
内外の社民勢力という左右(呉越)同舟で、どのような
舵取りをしようというのか。

 「(軽くて申し訳ないが)お手並み拝見鳩山さん!」 
    (中村)
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   西洋史論の欺瞞性を衝く!  8-2 
  ■□■━━━━━━━━━━━━■□■
    
                   中村 忠之

   一神教はかく残虐であった! (2) 


 征服者でありながら敬虔なキリスト教徒という2つの
顔を持つ彼らにとって、それはいささかも胸の痛む行為
ではなかった。なにしろかれらの教科書である旧約聖書
のなかには、神の声として奴隷制度も異教徒の殺戮も認
めており許しているのだ。

 1532年11月、スペインの征服者フランシス・ピ
サロ(1475?~1541)は、わずか168人の兵で数万と
いう部下に守られたインカの皇帝アタルワパを苦もなく
人質にし、莫大な金を身代金として略奪した上で彼を殺
し、多くのインカ兵を苦もなく殺戮してしまう。

 ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』は、イン
カを滅ぼしたのはピサロの兵だけでなく、彼らの銃によ
る虐殺にも増して異教徒たちを殺戮したのは、彼らキリ
スト教徒が持ち込んだ病原菌(特に天然痘)だったのだ
という。

  彼らにとって異教徒を襲ったそうした病原菌、すなわ
ち天然痘・結核・インフルエンザ・脳炎・はしか・腺ペ
スト…、これらはほとんど彼らが家畜とした動物からの
歓迎できぬ贈り物であり、あるいはそうした動物を媒体
とする吸血性害虫の媒介する病原菌によるものだったこ
とに気付かねばならない。

 
  さて、ジョン・パーリン『森と文明』は、西洋文明の
貪欲な胃袋が、またたく間に緑に覆われた大西洋上のマ
デイラ島から、西インド諸島の森林資源を食い尽くした
さまを赤裸々に描いているが、次ポルトガル・スペイン
に続いて新大陸を目指したイギリスの不幸な標的となっ
たのは、北アメリカ大陸の東海岸ニューイングランド、
手つかずの豊かな森であった。

 1620年イギリスを追われメイフラワー号で、アメ
リカ東海岸に到着した102名の清教徒を待っていたの
は、直径60cm高さ30mという帆船の帆柱に最適の
ストローブ・マツをはじめとする、萬古斧鉞(ふえつ)
を知らぬ鬱蒼(うっそう)たる森であった。当時すでに
ロイアル・ネイヴィは、イギリスはおろかヨーロッパの
どこにも、1本の木で彼らの軍船用の帆柱になる巨木を
見つけることが出来なくなっていた。

 アメリカ大陸の東海岸はちょうど日本列島と同じよう
な植生を示し、逆に西海岸はヨーロッパの地中海型植生
に類似している。彼らはこの豊かな東海岸の森で思わぬ
利益を上げることになる。あとを追ってこの地に乗り込
んだ人たちは勝手に森を伐採し、砂糖から作ったラム酒
と交換にインディアンから高価な毛皮や広い土地を騙し
取っていったのである。

 徳川恒孝『江戸の遺伝子』は、次のように書いている。

 彼らが入植した東岸は、一面深い森に覆われた大森林
地帯で、そこには森の民である多くの原住民が住んでい
ました。モヒカン族、アルゴンキン族など多数の部落で
す。アメリカ原住民というと、中部から西部にかけて住
んでいた平原の部族、アパッチ族、シャイアン族などが
西部劇映画でお馴染みですが、それだけであはりません
。最初に西欧人に接触し、結局最初に滅んだのは東部の
森の住人たちです。(中略)

 指導者の一人コットン牧師が書いた「マグナリア」と
いう本から次のように引用しています。

 「これらの地域はその時、野蛮なインディアンや異教
徒の諸族からなっていた。彼らに霊として作用していた
のは、、魔王だった。悲惨な者たちからなる諸族の全宗
教は明らかに悪魔崇拝だったから、この諸族が(略)悪
魔の不利益になる、わが植民地を消滅させるために、悪
魔に誘われて行動するのは自明だった」

 こうしてアメリカ東部の大森林は悪魔の住むところと
して悉(ことごと)く切り倒されていきました。

   (後略)


 もちろんヨーロッパにおける森の乱伐にも、キリスト
教が大きくかかわっていることは言うまででもない。な
ぜなら、キリスト教にとって豊だったゲルマンの森は、
森を依り代とするドルイトの神を信じる異教徒、すなわ
ち暗い森こそ、悪魔や魔女の住む不吉な場所として、伐
採され切り開かれて然るべき場所であった。

 すなわち、森が無残に切り開かれても祟りがないこと
を証明することが、キリスト教布教者にとって、またと
ない実績をもたらすことであった。いわばここでも繰返
されてきた、キリスト教の布教者の蛮行は、ヨーロッパ
でなされたことのコピーに過ぎなかったのである。

 こうして見ると、自然というものに対する考え方が、
キリスト教という一神教を信じる西欧人と我々日本人と
では、根本的に違っていることがわかるだろう。

           (この項つづく)

 “ 西洋史論の欺瞞性を衝く! ”のバックナンバーは
 ⇒ http://joumon-juku.com/seiyou/index.html


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 ブログ  大事小事──米島勉日記 (08月28日) 
 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/daijishoji

   <中村のコメント>
 今回の選挙での自民党の敗北は、「負けるべくして負
けた」要因が少なからずある。その反省がなければ再浮
上を覚束ない。敗因分析はもちろん、禊(みそ)ぎも必
要だが、かくなる上は分裂を恐れず「ガラガラポン」、
旗幟を明確にして再スタートすることだ。

 追々敗因分析はしていくとして、以下米島さんの
指摘にある「郵政改革」総括をすべきではないか。自民
とだけでなく、保守陣営での小泉改革に対する分裂など
も、(好き嫌いでなく)光と影を明確に別けての総括が
不可欠である。

 郵政改革を非とする人たちは、「グリーンピア」や
「かんぽの宿」など官僚の罪を見逃すつもりのか、族議員
かそれとも票田を失いたくないのか、改革を後戻りさせ
る意見で「改革クラブ」とはおこがましい。


       
       ■□■━━━━━━■□■
            政治家は国民の鏡です
       ■□■━━━━━━━━■□■             
      ──鑑ではありません
     ■□────────■□

                   米島 勉

 衆議院選挙を明後日に控え、マスメディアはこぞって
民主党の大勝と報道(情報操作)しているようです。こ
れがいかなる思惑で行われているのかは分かりません。

 しかし、NHKつまり日本放送協会などはもともと連
合に所属している親[旧]社会党に支配されて硬直化した
組織から成り立っており、今回の選挙では、民主党の大
勝を内心願っているわけで、心底民主党大勝を期待して
の報道を続けていますが、例えば産経新聞、読売新聞な
どはどうなのでしょうか。

 心底から民主党の大勝を期待しているとはどうしても
思えないのです。もしかすると民主大勝,大勝と叫ぶこ
とによって、反作用、すなわち国民がそれでは心配だか
ら自民党に投票しよう、と投票行動を翻すことを狙って
いるのかも知れません。

 しかし、実際に投票するのは国民一人ひとりです。こ
ればかりは変えられません。とすると、もし明後日の開
票で民主党が第一党となれば、これは当然ながら、過半
数の国民が自らの投票行動において民主党に投票するこ
とを選択した結果、と云うことになります。

 なぜ民主党あるいは民主党の候補者に投票したのでし
ょうか。当然、民主党に何らかの期待を抱いて投票した
のでしょう。

 では、民主党の何に期待したのでしょうか、マニフェ
ストに期待するところがあったのですか。それともマス
メディアを通じて報じられた自民党の駄目さ加減に嫌気
がさしたのでしょうか。

 それでは、民主党が政権の座について、鳩山由紀夫が
総理大臣に就任して日本は本当によくなるのでしょうか。
景気がよくなりますか、失業率が低くなりますか、年
金が増えますか、税金が減りますか、日本が平和になり
ますか。

 絶対になりません。なぜなら、民主党は自民党を出て
行った保守の人から、旧社会党を出て行った革新崩れの
人まで、まんべんなく揃えています。云ってみれば、右
から左まで幅広い連中、しかも保守本流にも,革新本流
にも属せなかった中途半端な連中が、吹き溜まりに集ま
るゴミのように集まったのです。

 そして、集まってから何らかの政治的信条を確立した
か、と云えばそうではなく、民主党内は百家争鳴、勝手
なことを云いまくって妥協することが無いのです。

 ですから、民主党のマニフェストなるものが、ころこ
ろと色つきの飴玉のごとく変わるのです。

 ごくごく平和で日々何事もない時代、あるいは時期な
らば、たまには政権交代があってもいいじゃないか、と
半ば遊び心で投票することも許されるかも知れません。
その頃ならば、政権を取ると云うことがどんなものか学
ばせるのも無駄ではないかも知れません。

 しかし、百年に一度と云われる世界的経済危機、同時
不況の中、麻生政権といえども改善の途半ばです。

 ここで政権交代させて、日本をころころ変わる民主党
の政策に委ねたらどうなりますか。全ての政策は少なく
とも1年以上停滞し、来年度予算も組めず、それこそ未
曾有の混乱のうちに日本は世界中から見放されます。日
本沈没です。第一、ここ数ヶ月で大流行が懸念されてい
る新型インフルエンザさえ民主党の素人政治家に処理で
きますか。パフォーマンス男菅直人にできますか。

 鳩山由紀夫は「4年のうちに……」などと逃げ腰で云
っていますが、日本の政治機構にまで手を突っ込み、ど
うするのか知りませんが役人の天下りを厳禁して官僚を
整理し、役人を半減して官でなく政が主導する政治を行
う、などと云うことがたった4年やそこらでできるので
しょうか。

 民主党は、官公庁の役人の労働組合の連合体であるい
わゆる「連合」が最大の支援団体ですから、「ヤミ専従」
の役人すら整理できるとは思えません。たちまちのう
ちに連合からクレームがつくはずです。

 小泉元首相が実現した郵政民営化も見直すと云ってい
ますが、制服一つ、封筒一つ変えるだけでもいくらかか
ると思っているのでしょうか。

 (過去の特定郵便局なるものが脱税の温床であったこ
とは、私自身が身近で見聞きしたのでよく知っています。
特定郵便局に預けられた金には、税務署の査察官です
ら手が出せなかったのです。当時、自民党内で郵政民営
化に反対して、結局自民党を出て行った連中も、これが
目当てだったのです。)

 ことほど左様に、民主党が目指すと称している日本の
改革は、この経済危機、社会危機の中ではできないので
す、いや、してはならないのです。

 それよりもなによりも、西松建設に始まる不正献金疑
惑の小沢一郎と、「故人献金問題」(これはもう疑惑で
はなく犯罪です)を抱える鳩山由紀夫の国民に対する説
明は、マスメディアの世論調査を信じれば「不十分であ
る」と考える人が標本数の70%に達しているではあり
ませんか。

 それをケロリと忘れて民主党を選択する脳天気な日本
国民。代表から代表代行に雲隠れした策士小沢一郎は、
裏で「それ見たことか」とほくそ笑んでいることでしょ
う。

 古くから云われている言葉があります。「国の指導者
は、国民のレベルでしか選べない」、と。ですから,こ
れを云い換えれば、

「政治家は国民の鏡です──鑑ではありません」と云う
ことなのです。

      
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        「科学者の良心の声」に共感
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                    SK老

貴紙404号、米島勉氏の「久しぶりに聞いた科学者の良
心の声」に共感し、私見を述べさせていただきます。

昔と比べて、天気予報が当てにならなくなったという感
想を、アマチュア天文家である友人に話したところ、面
白い答えが返ってきました。

「気象予報士がコンピュータの画面ばかり見て、空を見
なくなったからだよ。昔は観天士というのが気象台の屋
上で空を眺めていたのに、今では気象衛星のデータを機
械が平均してしまうからどこにも当てはまらない予報に
なっちゃう。同じ町でも、真ん中に200~300メートルの
山があれば、雨雲の高さによっては、その北側に雨が降
っても南側は晴れてることだってあるんだから。」

これまで人間に蓄積されてきた知識や技能をコンピュー
タに蓄積するようになって、いわゆる専門家が現実を見
なくなる傾向はあちこちにあります。「虎の威を借る狐
」ならぬ「コンピュータの威を借る専門家」です。

患者の顔を見ない医者、生徒の顔を見ない教師などはよ
く話題になりますが、政治家・経営者・科学者も然り、
果ては、おばあちゃんの知恵よりも育児経験すらない学
者の育児書やネット情報を信じる、子供の顔を見ない母
親の出現にはとまどうばかりです。

明日の天気すらまともに予報できないのに地震予知など
おこがましいと常々思っていた私にとって「自然に対し
て謙虚でなければならない」という言葉はすがすがしく
響きました。地震を予知したところで、あるいは建物や
道路の耐震性を高めたところで地震は防げません。

「自然に対して謙虚でなければならない」とは、自然現
象に対して人間は無力であることを認めることです。そ
の上で、我々に何が出来るか。過去の経験を検証し、次
の大地震にどう備えるかを考える方が、予知よりもはる
かに大事だと思います。

阪神・淡路大震災の際、村山富市首相の二つの判断が数
百人の命を奪ったと、私は考えています。一つは自衛隊
の出動をためらったこと、もう一つは横須賀の航空母艦
を提供するというアメリカの申し出を断ったことです。

その後、自衛隊の出動についてはいくらか改善されたよ
うですが、「空母」についてはもっと真剣に検討すべき
だと思います。私の提案は、空母級の「原子力災害救助
船」を建造して自衛隊の管轄下に置くことです。

空母は、一つの町に匹敵するくらいの規模で、1~2年
はどこにも寄港しないで活動できるようです(詳しいこ
とは知りませんが)。このレベルの船を、災害救助仕様
を「主」に、戦闘仕様を「従」に設計したらどうでしょ
うか。

思いつくままにメリットを列挙すると:

◎大災害の時は、陸上よりも海上の方が安全である
◎日本中どこへでも1~2日で移動できる。(太平洋
 側と日本海側に1隻ずつ配備すればmuch better)
◎怪我人や救助隊員をヘリコプターで輸送できる(災害
 救助のネックは道路の渋滞)
◎被災地に電力や水を供給できる(原子力発電・海水淡
 水化装置)
◎医療施設が完備している(医師・看護師・医薬品も全
 国から調達しやすい)
◎現在、自治体任せの食料・水の備蓄を、かなりの部分
、一括管理できる
◎多数の被災者を収容でき、食事や風呂の心配もない。
 娯楽施設まで完備
◎海外での援助活動もできる。軍備があれば紛争地でも
 活動可能
◎有事の際には国防の任にも当たることができる。
◎その他多数

このようなプロジェクトの実現を妨げるのは、縦割りの
行政システムと「できない理由」を数え上げる官僚です
。何とかして欲しいものです。


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  ブログ 金谷武洋の『日本語に主語はいらない』
 <英文法の安易な移植により生まれた、
   日本語文法の「主語」信仰を論破する>から、
 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/shugohairanai/e/9ba1eca4669b8f2037cb62ecd683c3e5

 
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    意味の変化か、間違いか   
   ■□■━━━━━━━■□■
 
                    金谷武洋

 慣用句の「役不足」や「流れに棹さす」や「確信犯」
の意味を、日本人の何と60%前後が誤って理解している
という意外な事実が文化庁の日本語に関する最近の世論
調査で分かった。この小文をお読みの皆さんは大丈夫だ
ろうか。せっかくだからこれはクイズとして、正解は次
回までのお楽しみ。

 と書いたのは3か月前。昨年11月であった。2005年は
このクイズの正解からスタートすることにしよう。新聞
によれば、2002年11~12月に16歳以上の男女計3000人を
対象に調査、73%が回答した結果である。日本に住む日
本人でさえ60%前後が間違っていると聞いて、モントリ
オールに長年住んでおられる方々などは特に不安になら
れたのでは。

 いずれにしても、他人に解けない問題があると聞いた
ら「どれどれ」と覗いてみたくなるのが人情というもの。
お待ちかねの正解と最も多かった間違いを御紹介して
みよう。なお、二つの数字を足しても100%にならないの
は、他の間違った解釈をした人がいたからである。

(1)「役不足」。
 正しい意味の「力量に対して役目が軽すぎる」を選ん
だ人は僅かに28%。全く逆に「役目が重すぎる」と考え
た人が過半数の63%に上った。例えば、会社で上司から
仕事を頼まれたとしよう。「いやあ、それは私には役不
足の仕事ですよ」と謙遜のつもりで答えると、実際には
自慢してことになってしまう。謙遜するなら「力不足」
と言うべきところ。

(2)「流れに棹さす」
 夏目漱石の名作「草枕」の冒頭で有名な「流れに棹さ
す」も誤解が多い。本来の意味は「流れと同じ方向に勢
いを増すような行為をする」なのだが、正解は「役不足」
よりさらに半分以下の12%。64%が全く反対の意味に
取って「勢いを失わせるような行為をする」を選んだ。

 「草枕」か。確かあったな、と本棚から岩波文庫を見
つけて読み返してみる。「智に働けば角が立つ。情に棹
させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は
住みにくい」。漱石の表現はちょっと捻った「情に棹さ
す」だった。なるほど、船頭は棹を川底に立てて押し、
流れに沿って船を押すわけだから、情に棹させば人情に
溺れて流されるということだ。流れに逆らって棹を差す
というのでは意味が通じない。

(3)「確信犯」
 「確信犯」の方はどうだろう。正しい意味は「信念に
基づき正しいと信じてなされる犯罪」だが、正答率は16
%。これに対して過半数の58%が「悪いことと分かった
上での犯罪」と答えている。

 新聞に載っていたのは以上3例だが、さらに2つ追加
しておこう。これらは、私が誰かと話していたり本を読
んでいて「あれ、そういう意味だったっけ?」と首を傾
げ、辞典で調べて誤りを確認した表現である。

(4)「気のおけない人」
 「気のおけない人」を「信用できない人」と思うのは
間違い。実は褒めことばで「気を許して付き合うことが
出来る人」

(5)「閑話休題」
 これは書き言葉だが「閑話休題」。話題をちょっと変
えるつもりで使うのはエラー。横道にそれた話を本筋に
戻す時に使うのが正しい。

 本来は誤用だったが、今ではその間違った意味でしか
使われなくなった言葉もある。これが、最後にご紹介し
たい「豹変」だ。つい最近まで私もその本来の意味を知
らなかったが、300万部以上という超ベストセラーにな
った「バカの壁」(新潮新書:養老孟司著)にそれが書
いてあったのである。正直とても驚いた。

 「豹変」を国語辞書で引くと「態度・意見などが)が
らりと変わること」というような意味が書いてある。私
もそれでいいと思っていた。だが、本来の意味はこれで
は明らかに不十分なのだと養老氏は言う。正しい意味は
何と「自分が誤っていることが分かった時に、きっぱり
と言動を変えること」なのだった。

 我々はよくマイナスの意味で「豹変」を使うが、本来
は褒め言葉だったのである。だからこそ、この表現の出
典は「君子(は)豹変(す)」なので、それは「立派な
人物であるほど度量が大きく、そう出来るから」なので
ある。目からウロコが落ちた。

 だがここで新たな疑問も湧いて来る。「豹変」の様な
場合は、誤用と言うよりはむしろ時代に沿った意味の変
化だと言うべきではないか。上に紹介した様々な「誤用
例」だって、これから先、そうならないとは限らない。
今後さらに正答率が100%に近づいて行くのだったら、衆
寡敵せず。勝てば官軍だ。誤用が正しい意味になる日だ
って来ないとは限らない。

 いや、問うべきは「来るか来ないか」ではなくて、む
しろ「それはいつか」なのだろう。言葉だって無常の生
き物だと言われるのは結局そういうことなのだ。禅問答
めくが、表題の「意味の変化か、間違いか」には「意味
が変化すると間違いでなくなる」と答えなくてはいけな
い。

 
**************************************************
 
   <中村のコメント>
 正藤君は私の旧制中学時代の同級生である。彼は大阪
の某薬粧品メーカーに勤務していたので、わざわざ大阪
での同窓会に参加したようだ。
 彼とこの中に出るタヌキ君と、我が家での「洋酒=カ
クテルを愉しむ会」のメンバーである。
 実は文中に出るI君は私と同じクラスだった。剽軽者
で実力がないのに大言壮語する憎めぬ男で──いまの
感覚からすれば、他愛のないいわば陽性のイジメ?では
あったが──要するに彼はいじめられっ子だった。

 広島での同期会にも車イスに乗って奥さん同伴で何度
か参加したくれた。その最初の時に、懐かしさにあいさ
つに行ったところ、どうも緑内障があったらしく、しば
らく顔をまじまじと見た後、

 「お~中村か! お前にもよういじめられたのう!」

 これにはすっかり参った! たしか彼の帽子をゴミ箱
か屋根裏に隠した記憶が甦ったのだ。そのI君もすでに
不帰の客になってしまった!
 
                             
   ■□■━━━━━━━━━━━■□■
   『時のせせらぎ』──ポプラの校庭 
   ■□■━━━━━━━━━━━■□■
 
                   正藤 英夫

「同窓会はどうでしたか」
 と、妻が話しかけてきた。
「ああ、三十数年の空白を実感したよ」
「ながく会っていないと、街ですれ違っても互いに分か
りませんわね」
「そうだな、人それぞれの生活が顔に出るね。『友がわ
れよりもみな偉く見える日よ……』というがまったくだ
ね」
「……」
「冷たいビールを、もらおうか」

 旧制広島二中の同窓会「ポプラ会」があり、関西在住
の友が集まった。会場に当てられているに大阪・梅田の
小料理屋へ定刻前に入った。仲居さんが案内した座敷に
は、すでに十数名が揃っている。

 会場を見渡したら、卒業して一度も会っていないので
、名前を思い出せない顔が多い。人それぞれの人生が異
なるように、容貌も老い方も多様である。丸顔のタヌキ
君、顎のしゃくれたポパイ君、角張った顔のゲタ君など
愛称で呼んでいた友は、いまも強烈な個性が理解を助け
てくれる。

 幹事から手渡された名札を胸に付けた時、
「正藤君だ。一年一組の熊さん(英語の先生)のクラス
だったろう。覚えているよ。目玉の大きい、ハンサムな
ところは昔のままだよ」

 病の後遺症によるものか不自然な発音で叫んだ三組の
Iという男を思い出せない。わたしの頭髪は、すでに真
っ白。その白髪を後頭部で束ね、ポニーテールの尾のよ
うに垂らしている。白髪の私を、じっと見つめる彼の目
が生き生きと輝いている。彼は座ったまま、青白い手を
ぎこちなく差し出し、握手を求めてきた。その手を取っ
たら、弱い力が返ってきた。

 中学時代の面影を探したが、I君とクラスが離れてい
たからなのか、通学の道順が別だったからなのか、全く
思い出せなかった。ポプラのある校庭に全員が集合した
朝礼や終礼にも彼の姿はない。

 全校行事の記憶をたどってみた。青空の下で繰り広げ
た運動会やクラス対抗仮装行列。身体に突き刺さる冷た
さを、歯を食いしばって耐えた寒中水泳。国道を西広島
から宮島に走り抜けた校外マラソン。手作りのボールに
興じた友がよみがえってきたが、彼はいない。

 I君に付き添っている夫人の話によると、「二年前に
倒れ、長期間病床についた。半身不随の身体は、頑張ろ
うという気持ちを起こす脳細胞がやられているらしく、
一事が万事、無気力で投げやりだった。最近まで、人に
会うことを避け、心を開こうともしなかった。そんな時
、ポプラ会の案内状を受け取って、変化のない生活に少
し動きがみられるようになった。自分から積極的にリハ
ビリを繰り返し、今日のために階段の上がり降りを練習
して、もう、夫人の手を借りなくても動けるようになっ
た」という。

 脳神経を病んでいるI君の心象に、同窓生がどんな姿
で焼き付いているのだろうか。不自由な身体をむち打っ
てポプラ会に出席し、中学時代を一緒に過ごした友と会
い、語ることによって何かを取り戻そうとする執念のよ
うなものを感じる。

 「I君が、私をはっきり覚えていてくれる。心の中に
生き続けているというのに、彼を思い出せないことが、
なんとも寂しい」
「I君は『広島二中のポプラの校庭が好きやった。ポプ
ラが好き、新緑もよかったし、秋の黄葉はたまらんかっ
た』と言っていた」
「私も二中のポプラが大好きだ」

 原爆で校舎や講堂が焼け落ちたとき、ポプラは幹が折
れ、裂け口が開いて、枝という枝が焼け失せていた。原
爆の跡地に、もう草木は生えないと噂されていたが、翌
年の春、ポプラが新芽を付けた。二中のシンボルだった
ポプラは、校庭の片隅から立ち上がり、若葉を広ろげた
。戦災で高さを失った街に、不揃いになったポプラが空
に向かって伸びた。ポプラは私たちとともに生きている
。
          

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    東武動物公園ポスケッチ(55)
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 モグラかな?と思ったら…
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                  保倉 勝美 

某日、開放的で広々とゆったりした囲いの中でヒトコブ
ラクダが足を折ってのんびりと休んでいた。そこはメイ
ン通路の裏側になっているので、時間にゆとりのない来
園者はほとんどパスしてしまうことが多い。

囲いの周りにセットされた数個のベンチのどれかに座っ
てのんびりと弁当を食べるのには格好のスポットである。
私はあらかじめ家から用意してきた海苔でまいたおむ
すび弁当を頬張っていた。

ふと、気が付くと、土が小高くなった所にひょっこり立
ち上がった小動物が目に入った。が、たちまち視界から
消え去った。私はモグラかな?と思ったら、再び現れた
曲者はモグラより大きくて、イタチぐらいの大きさだっ
た。

けれど、イタチは両足で立ち上がってあたりを見回した
りはしないし、顔つきがタヌキのようだった。私はその
時初めてミーアキャットを見たし、そこにはヒトコブラ
クダの表示板しかなかったので、その時は野生の動物が
紛れこんでいるのだろうと想像していた。

ところが、その直近にある小獣舎に同じ動物がいること
を発見し、それがミーアキャットであることを知ったの
は、東武動物公園にかなりの頻度でポスケッチに通うよ
うになってからである。

彼らは自分たちの小さな狭い檻の土の床下を掘り込んで、
そこからかなり離れたヒトコブラクダの檻の中まで貫
通孔を自力で掘り進んで、ヒトコブラクダと共有同居で
はあるが広大な自由な領地を獲得したのである。そのエ
ネルギーを知って驚嘆した私はそれ以来、ミーアキャッ
トのファンになった。

生息地は南アフリカ共和国、アンゴラ、ナミビア、ボツ
ワナなどで、半砂漠の低木林、林地、石の多い開けた土
地に生育しているという。

社会性の強い動物で、3頭から40頭ほどの群れを形成
し、地下坑住居を造るのは得意らしい。日の出と共に巣
穴から出て、太陽に向かって尾を支えにして後足で直立
し日光浴をする姿が、ユーモラスで写真集などで見るこ
とができる。

群れには一組の優位オスと優位メスがいて、このペアだ
けが繁殖活動を行い、他のメンバーは繁殖をせず、ヘル
パーとして子守や授乳を行う。一見、可愛らしく見える
ミーアキャットは気性が荒く「動物界のギャング」と呼
ばれているのは意外である。

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ミーアキャット: 哺乳類、食肉目、マングース科。英
名〔Meerkat]学名〔Suricata suricatta(Schreber, 17
76)]形態:体長は25-35cm、尾長17-25cm程度で細長い
体つきをしている。銀灰色の体毛をもち、背側には黒い
縞模様が見られる。目の周りには黒い縁取りがあり、鼻
先は尖っている。耳は小さく尖っており、巣穴に潜った
ときなど耳を閉じることが出来る。


                  
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     9月の五行歌
    ■□━━━━■□
                  幾田  篤

  <ストレスの海>

 一押しは          心を殺す
 「劇場型」だが        怒りもあれば
 いかんせん         全身で吐き出す
 この選挙には        怒りもあらう
 名優がいない        思いは千差万別


 正気と呆けの        さけて通らうと思うな
 間を生きる妻は       おぼれて もがいて
 寝息の中で         やっと乗りこえてゆく
 なくした右の胸を      この世は
 押さえている        ストレスの海


 今年も           熱くもなく
 水虫がうごめきだした    冷たくもない
 八十路の足に        君はぬるい女
 つきまとうより       丁度いい
 若い奴をねらえよ      温かい女ってこと


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         <読者の声>

 あるMLの仲間より紹介いただきました。
皆様にお知らせします。

下記の動画をご覧ください。(大阪のM)

 “ すべての日本人に告ぐ!?(民主党の正体) ”
 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=ILkTWO_qWRM  

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     <縄文塾通信9月-1号 編集後記>
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 30日には、国民の義務を果たしに投票所に足を運ん
だ。テレビの報道では,広島にも新型インフルエンザが
流行とあったが、まだ現実味はうすい。ただ休校あり得
る小学校での投票とは、なんとなく不安がよぎる。
 じつは脛(すね)ならぬ気管支に瑕(きず)持つ身、
さて新型インフルエンザ大流行となると真っ先に槍玉?
に上がる軽い存在なのである。いい歳していてもやはり
インフルエンザにやられるのは本意ではない。

 舛添さんは、ワクチン製造が間に合わないので輸入し
たいという意向を示したが、一部(おそらく厚生官僚か
薬業界だろう)から、「(外国製ワクチンは)生産方法
が違うので危険が伴う」という意見があるという。
 かつてニワトリの伝染病が蔓延した際にも、外国製生
(活性)ワクチンは、玉に大きな蔓延を呼ぶと言って輸
入に反対した(当時の)農林技官がいた。結果生ワクを
導入して沈静化した経緯がある。
 ごく簡単なことだが、外国産ワクチンを導入しての害
と、導入しない場合の被害を秤に掛ければすぐわかるこ
とだ。官僚や族議員の害は、こんな処にもある。 
   (中村)

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           < 縄文塾通信 告知板>
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        日本会議 ’時局講演会 ’

   “ なぜ日本人は成熟できな
いの ”

    講師: クライン孝子先生

 ◎日時   9月13日(日)
      開場:13:00~
      開演:13:30~

 ◎場所 呉 大和ミュージアム
      (1F 大和ホール)
   JR呉駅より徒歩5分(ゆめタウン呉の隣)

 ◎参加費     500円
       当日受付でお支払い下さい
    (大和ミュージアムへの入場料は不要)

 ◎主催   日本会議広島・呉支部

 ◎問い合わせ先
       090-2865-6439(井上 重穂)
       090-3173-6000(上本 郁夫)     
   
  
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