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執筆は主筆中村およびゲストライターで構成し、縄文関連から世界・日本における最新時事問題批評まで、幅広い現象・事象を紹介している。

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2009/06/01

縄文塾通信 9年6月号-1(388号)

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◎寄稿・ご意見など歓迎します。
◎転載は歓迎いたしますが、出処だけは明記下さい。
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   縄文塾通信 <9年6月号−1(388号)> 
      縄文暦12009年6月1日
 ★縄文塾HP http://joumon-juku.com
 ★中村キャッスルゲイトHP  http://joumon-juku.jp
 ★縄文ブログ   http://joumontn.jugem.jp/
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       <6月号ー1(388号)目次>
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            <縄文塾通信6月号−1> 
◎巻頭言               中村 忠之
◎断固たる「制裁」とは?              佐藤 守 
◎往復書簡:「遠野便り」とその返信
               Y.I & 中村 忠之   
◎再び「NHKスペシャル」について   M S  
◎「鬱」外せという不見識        塩原 経央 
◎偽国旗のもとに           月河 潔
◎東武動物公園ポスケッチ(52)   保倉 勝美
◎編集後記
◎縄文塾通信<告知板>
◎推奨サイトの紹介
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                <巻頭言>
 麻生さんと鳩山さんのどうにも噛み合わない「党首討
論」があったが、そのあとテレビを賑やかしたのは、麻
生さんが「厚労省の二分割案」を閣僚協議に提示したが、
ご本尊舛添功労大臣の疑義と、自民党内の族議員から
異論が続出、時あたかも、民主党と次期政権を巡っての
大切なときにここでまた麻生さんはヘナヘナ腰砕けとな
り、指導力・リーダーシップ不在を露呈した。

 外野席から見ると、「幼稚園(文科省)VS保育園
(厚労省)」という二重構造など無駄の極みだと思うが、
族議員の姦しいこと。果してこの党には、劣勢な民主と
の対決を本気で戦う意志はあるのか。

 族議員も族議員だ。言いたいことをしばらく我慢して
も、表面上は麻生さんを立てるという姿勢が見えないよ
うでは危うい限りである。

 さて旧自民は田中派がトップの民主党、官僚制度と併
せ、族議員(特に自治労派)一掃という改革が託せるの
か。加えてまるで(海)外に弱い友愛体質、政権を取
った場合、さてこの国の運命は!? (中村)  
      
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  軍事評論家=佐藤守のブログ  09.05.26)より
 ⇒ http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/

     <中村のコメント>
 及ばずながらこの問題に取り組もうと思った矢先、佐
藤閣下の本文と出会った。そこ早速許可を得て転載させ
て頂いた。

 指摘されるように、鳩山さんの党首討論のように、抽
象的な文言を弄しがちなこの国の<断固たる「制裁」>
とは、一体何かがわからない。またわかったところで
<巻頭言>で指摘した、麻生さんの発言ではないが、ち
ょっときつい反論に出会うと、ヘナヘナと腰砕けになる
ことは目に見えている。

 今までも「対話と制裁」と言い続けながら、結果なん
の成果も上げることが出来なかった。

 第一、「対話でなく交渉ではないか」と言われる始末。
民主党になるともっとひどくなりそうな予感。本当にこ
の国、何とかならないものか。
  
   
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 断固たる「制裁」とは?             
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                     佐藤 守 

 北朝鮮が2回目の核実験?を実施したという。前回の
ミサイル発射事案で、国連議長から「怒られた」から駄
々っ子がついに花火に手を出した、と言う図式だが、6
者協議も鼻から「コケ」にしているのだから、今日ある
ことは分かっていた。

 今朝の産経「主張」は、「断固たる制裁発動せよ」と
意気盛んだが、さて「国際社会の総意をまとめて速やか
に厳しい制裁を発動すべき」というが「制裁」の中身に
はどんなものがあるのか?

 早い話、政権末期のブッシュ大統領は、ついに口先だ
けで「強硬な手段」をとらなかったばかりか、テロ指定
解除までして「ご機嫌」」を取った。オバマ大統領は「
核なき世界」と打ち上げた平和主義者?、金正日はその
鼻先でミサイルを発射して見せたが、6者協議の米代表、
ボワーズ特使は北に圧力をかける気がまったくないと
公言している。いくら口先で「非難」しても、アノ国は
「先軍政治」の国、頼りにしているのは軍事力以外にな
く、だからこそ怖いのも軍事力による報復以外にない特
殊な国である。

 そんな国に対して「行動を改めさせるには、明確で断
乎とした制裁措置の実行が不可欠」だとし、「金融制裁
とテロ支援国家指定の再発動を真剣に検討すべき」であ
り、「中露は世界の平和と安全を担う重大な責任を自覚
し、義務を果たすよう求めたい」といっても、中露両国
に「世界の平和と安定を担っている」という責任の自覚
があるとは到底思えない。

 グルジアに侵攻したロシア、第三世界に武器を援助し
続けている中国、しかも自分自身は世界の覇権を狙って
軍事力増強に励んでいる、そんな国に「世界の平和と安
全」を確保する意図があると考えるほうがどうかしてい
る。

 そんなことよりも、北朝鮮に一番身近で、安全を脅か
されている日本と韓国が、それ相応の備えをしない限り、
世界中から小ばかにされるだけである。しかも両国は
「自国民を人質に取られて既に30数年」口先でいくら叫
んでも、北方領土は返ってこないし、竹島も返ってはこ
ないではないか。まだ分かっていない!

 他国に(世界に)断乎たる制裁を要求する前に、自分
は何をするかはっきり言うべきだろう。

 最も「主張」は最後に「日本の防衛力」や、「日米同
盟」のあり方、「そうした外交的対応と同時に、防衛・
安全保障のあり方の検討も怠ってはならない」と結んだ
から、言わんとするところは理解できるが、一自衛官OB
として、いつもの「あり方検討」という言葉には「笑う
ほかない」。

 この言葉は、安全保障、防衛、憲法問題が騒がしくな
るたびに、いつも使われてきた「結びの言葉」でしかな
かった。検討のために「有識者懇談会」が設置され、政
府はそれの「答申書」をメディアの前で仰々しく「受け
取る仕草」を示して“一件落着”、これが過去の「あり
方検討」の実態ではなかったか?

 平成2年だったと思うが、北朝鮮がノドンミサイルを
改良して配備したニュースが一部に流れた時、九州地区
で「防衛講話」をした私は「やがて日本列島全部がこの
射程圏に入る。今のところ九州の南は圏外だから、家を
建てる方は、福岡ではなく、五家荘付近に建てたほうが
良い」といって笑いを誘ったものである。

 平成4年になると「五家荘では駄目、千葉県に移住し
たが良い」などといっていたものだが、今やどこにも候
補地はなくなって久しい!

 あれから既に20年近く、政府は全く手を打つことなく
「放置(法治)国家」らしく振舞っていたし、官僚はノ
ーパンしゃぶしゃぶ、国民もバブルに浮かれていた。

 そればかりか、そんな危険が迫っているにもかかわら
ず、政府は自らの防衛力“削減”に奇妙に熱心だったか
ら、われわれは永田町には既に「敵の手が回っているの
ではないか?」と疑心暗鬼になったものである。

 例えば防衛力整備の基本となる「防衛大綱」の一覧表
を見てみると、76年の大綱では18万人だった陸自定員は、
95年には16万人、04年では実に15・5万人に削減され、
まだまだ削減は続いている。

 陸自戦車も同様に、1200両→900両→600両と半減し、
海自艦艇も60隻→50隻→47隻と削減、ソマリアに
派遣されるPー3Cなど海自作戦機も、220機→170
機→150機になった。

 空自戦闘機も同様で、350機→300機→260機
となり、今や台湾や中国の第4世代戦闘機の330機(
平成19年度防衛白書)を大きく下回っている。この事
実を見るだけで、いかにわが国政府が、自己防衛、安全
保障確立に疎かったかが歴然としているだろう。

 国民的人気が高かった小泉首相でさえも、予算編成に
当たって「防衛費も聖域ではない」と明言し、それを受
けた大蔵省の女性主計官が大鉈を揮った結果である。し
かも予算は一方的に削減されたが、任務は海賊退治も含
めて膨らむばかり、今度はまた「策源地攻撃」で無理な
任務が賦与されるのではないか?

 その昔、「周辺諸国に脅威を与えない」ため足が短い
航空機を整備したばかりか、ファントム導入に当たって
は、もともと付いていた空中給油装置と爆撃コンピュー
ターを、お金をかけて取り外した。これらは「利敵行為」
以外の何物でもなかったが、制服高官までもそれに抵
抗することはなかった。そして今やこの“ざま”である。

 軍事力整備は国家百年の計、うろちょろと時の勢いで
交代する政権に左右されるべきものではなかろう。国民
の生命財産を守る、と言うのであれば、口先だけでなく
実行で示すべきだが、それを放置してきた歴代政府の責
任は極めて重大である。

 7面の「正論」欄に、西尾幹二氏が「敵基地調査が必
要ではないか」と題して国家防衛の基本を説く論文を書
いているが、全く同感!しかし遅きに失した感がある。

 日本政府は、今まで身勝手に「鯨尺」で世界を見て来
ていた。世界には通用しないのに、無理にそれを適用と
してきた付けが回ってきたのである。西尾氏は「核の再
被爆国になっても、何で早く手を打たなかったのかと、
他の国の人々は日本の怠惰を哀れむだけだ」と書いたが、
「二度と過ちは繰り返しません」などと、犠牲者の気
持ちを一方的に解釈した自己欺瞞を平気で続け、いかに
も良いことをしたかのような錯覚に陥っている国柄だか
ら、それは当然の報いである。戦場でもそうだったが、
被爆した犠牲者の多くが「仇を取ってくれ!」と思って
いたかもしれないのに。

 「拉致被害者は経済制裁の手段では取り戻せない、と
わかったとき、経済制裁から武力制裁に切り替えるのが他
のあらゆる国が普通に考えることである。武力制裁に切
り替えないで、経済制裁をただ漫然と続けることは、途
轍もなく危ういことなのである」と西尾氏は書いたが、
政府は理解できるであろうか?

 アノ国に効果がある「制裁」とはこのことであること
を自覚して欲しいと思う。

 さて、今回もまた、出鼻をくじかれたオバマ大統領は
どう出るか? キューバ危機のときのような同じ民主党
のケネディの勇断が実行できるか否か? 北朝鮮の内部
抗争に期待するだけでは、制裁とは言わない。

 アジアの大国を自負してきた中国も今回は間違いなく
コケにされた。メンツ丸つぶれの北京政府はどう出るか?
日本に接近しつつあるロシアは何を考えているか?

 一番だらしないのが残念ながらわが日本だが、これで
もまだ目を覚まさなければ、2020年にはアジアの孤
児に落ちぶれているだろう。
               

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 往復書簡:「遠野便り」とその返信                  
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              Y.Iさん &中村 忠之


  一流商社マンとして海外勤務を中心に活躍されながら、
翻然(というべきか一転)農業従事を志し、「民話の
里」岩手県の遠野で13年間農業経営にいそしんでいら
っしゃる、Y.Iさんから「素朴な疑問ながら〜」とい
うお便りをいただいた。

 本来なら同号に掲載した馬場伯明さんにご意見を聞く
べき所、まずは中村より私見を提示することにした。

 以下Y.Iさんよりの、「遠野便り」の要約である。


 工業的農業(鶏卵工場・野菜工場として)初期投資を
何とかすれば、一般の工業並に合理化できるし、農薬も
不要とあって、今後増加しそうな傾向にあるが、出来た
生産物が、本来の食材として適切か、否か、十分に検証
が済んでいない現状をどう受け止めたらいいのか悩んで
います。

 たとえば、出来映えと生産量に関しては、堆肥栽培と
化学肥料栽培の間に差はない、という某試験場の発表が
あったが、実際には出来た生産物が、本来の食材として
適切か、否か、十分に検証が済んでいないようです。

  ところが「食材としての成分も当然試験されたので
しょうね。」という私の質問に対して専門家は、調べて
いない、という返事でした。

 「野菜工場」の場合、たぶん各種養分を含んだ水溶液
を利用すると思いますが、人間に必要な成分を含んでい
るのか、検証する必要があるのではと思いますが、(さ
らに追記すれば)食品分析結果からは、検出されない「
微小元素」については確認は不可能のようです。

 例の「塩撒き農法」ですが、以前海水を200倍に薄
めて蒔くと、収穫がアップするという情報を得て大豆畑
で実行したところ、収量もですが鎌では刈れないほど太
くて丈夫な大豆が出来ました。

 これは海水中の微量要素だと思って成分を調べようと
研究所にコンタクトしたところ、一成分について数万円
の費用がかかると言われ断念しました。

 土壌での栽培と比較した場合、小豆の匂い、ニラの風
味、ダダ茶豆など、一般の大豆の味の差、などなど単に
遺伝子だけの問題なのか、地中の微生物、微量元素が関
係するのか興味シンシンです。

 そのあたりについてご意見をお聞かせいただきたく存
じます。


  *     *     *     *

  Y.Iさんへ

 いつも『縄文塾通信』を愛読下さりありがとうござい
ます。ある意味ではまったく部外者である私が、「農」
に関する専門的な見地で、Y.Iさんの疑問を解消でき
るようなご満足のいくお答えが出来るかどうか、自信
はいささかもございませんが、私自身にも興味のある
事項なので、以下独断と偏見に満ちた発信を致したい
と思います。

 こうした問題を考えるときには、単に直接的なアプロ
ーチからではなく、「日本の農業全体の抱える問題」と
いう、全体的な拡がりのなから答えを導き出すべきだと
する、私独特?の持論(というか韜晦=目眩まし?技法)
として「広い視野と高い視座、それに奥行きのある視点」
での考察を披露したく存じます。

 以下いくつかの問題に分けてアプローチしてみましょ
う。

● 野菜生産者層の衰退 

 早速ですが、いま日本になぜ「野菜工場」という農業
形態が出現したかという問題から入っても見ましょう。

 何度も触れてきた「日本の農業がなぜもかく衰退した
か」ですが、言うまでもなく、日本農政が「コメ優遇策」
という「モノカルチャー(単一作農業)」に特化してき
たことが「諸悪の原因」であます。

 ご存知のように機械化の進んだ稲作は、おそらく年間
1ヶ月未満の就労ですみ、除草剤や農薬の進歩から、い
まや軽作業に変身し、しかも過剰な保護によって、労働
時間当たり収益が桁違いに高く、おまけとして休耕すれ
ば補助金が貰えるという、オイシイビジネス?になって
しまいました。

 それに引き替え収穫回転の速い野菜作りは、腰を屈め
ての重労働が多く、

 本来なら農家の味方であるべき「農協」が、農家の利
益よりも農家への売り上げを優先し、しかも既存の古い
流通システムの中に安住し、しかも消費者サイドの情報
に無知なところから、出来過ぎて売れない作物をあたら
廃棄させてしまうような愚を繰り返してきました。

 しかも出荷に当たっては、不要な部分のカット・洗浄
それに厳しい規格外生産物の除去などが加わり、割の合
わない農業として、排除されてきた経緯から、都市近郊
農家は別として、高齢化が進んできた多くの農家は、自
家用消費以外の耕作を放棄してきたという背景がありま
す。

(ここでは消費者という問題は無視しますが)そうした
背景があったからこそ、チャイナよりの毒?野菜が急増
するという事態が招来されたのです。

 ただそうした現況を反映して、新しい販売ルートや販
売システムに取り組んでいる農家や企業も見受けるよう
になりました。

 その一つが、「野菜工場」「鶏卵工場」であって、こ
こには自己の力で「生産→流通→販売」という、確たる
独自の一環システムが伴ったことは当然であります。


● 「抵抗者としての土壌」という発想

 ご指摘の「野菜工場」が採用している、「水耕栽培」
という農法と、土壌依存の従来型農法との比較ですが、
単に農薬使用の問題だけでなく、稲作に於いても、ハウ
スあるいは露地づくりの野菜農家に於いても、有機農法
とか堆肥による土づくりを大切にする少数の篤農家によ
る農地以外、農薬と金肥に依存する農家が大半という現
状があります。

 比較した場合、水溶性3大栄養素を中心とした水耕栽
培の場合は、少なくともそうした農家と比較すれば、農
薬使用の量だけでも比較にならないほど優位に立ってい
ます。

 かつて筑波科学万博で(当時の農林大臣ではなく)、
科学技術庁長官賞を獲得した──1本の幹に数万個もト
マトが実るという──「ハイポニカ」の考案者は、「土
壌は根っこの抵抗者である」という持論を持っていまし
た。

 これをさらに掘り下げると、土壌のもつ単なる物理的
抵抗だけでなく──われわれは「有機農業」という言葉
に捉われ勝ちですが──ご存知のように植物は(栄養分
を)有機状態で吸収することは出来ず、有機質を無機質
に置き換えたものとして吸収しているという、化学的抵
抗があります。

 その有機質を無機質に連関してくれるのが、土壌菌特
に植物の根に寄生してその役割りを演じ、代わりに植物
からのおこぼれを頂戴ずる「菌根菌」(マメ科の場合は
根瘤バクテリア)です。

 とすれば、家庭用花壇に利用している「液肥」と同じ
目的で、水耕栽培にもそうした有益な無機質要素を供給
する仕組みが出来れば(すでに出来ているかもしれませ
んが)、ある程度解決可能な問題ではないでしょうか。

 「縄文に発した日本の「工」は、ハイテクとローテク
のハイブリッドである」というのが、私の一つ覚えの持
論ですが、こうしたハイテクを駆使した「野菜工場」に、
竹炭とか「塩撒き農法」などというローテクをブレンド
して欲しいという希望はあります。
 
 いずれにしろ、遺伝子操作植物でなく、また同じく遺
伝子操作の農薬使用の必要が無く、同じタネで同じ日光
による炭酸同化作用を行う植物生産システムとして、違
った植物視は不要ではないか、というのが私の結論です。

 しかもこうした「野菜工場」ですが、すでに貝割れや
モヤシづくりを見ても、日本の農業そして家庭や完全に
定着しております。ある意味、「日本のハイテク農法が
日本を救う!」、或いは「救ってきた!」と言えるかも
しれません。

 実は少し前までは、(生協あたりが中心となって)窓
無し=ウインドレス鶏舎という「鶏卵工場」は不自然で、
動物愛護精神にも悖(もと)ると言ってきました。

 ところがトリ・インフルエンザによってオープン鶏舎
が標的になると、一転沙汰やみになったというエピソー
ドもあります。


● 塩撒き農法について

 さて塩撒き農法」ですが、早速宇田博士に「塩」の品
質についてご質問をぶっつけましたところ、


 「財団法人塩事業センターがオーストラリア、メキシ
コの塩田から輸入したばかりの「原塩」「粗挽き天日塩」
「粉砕塩」をお勧めしています。いずれも「天日塩」と
いう説明書きがあります。

 「命は海から誕生した。最初の命は海水で構成された
のではないでしょうか。」の考え方からいってもそれで
いいのではないでしょうか。

 海水は、無料ですから海岸近くにお住まいの方にはお
勧めしています。その場合、30倍に薄めれば葉にかかっ
てもOKです。海水は3.5%の塩水です。 (後略)」


 ということです。200倍に薄めても効果があったと
言うことで、「塩様々」というところですね。


 なお、それに絡んでY.Iさんは、

 「海水中の微量要素だと思って成分を調べようと研究
所にコンタクトしたところ、一成分について数万円の費
用がかかると言われ断念しました」

ということですが、海水の含有する無機塩類の種類と量
は明確です。ただどの塩類が作物にどれがどのように作
用するも含めて、(私の場合)お金をかけてまで調べる
必要性はないのではと思います。

 これもおそらくご存知かと思いますが、耕作作物の場
合は対象区を設けて、たとえば塩の希釈濃度のいくつか
違う倍率の試験区を設けて、どの試験区の成績がよかっ
たかを比べる方法です。これだったらY.Iさんのお宅
でも出来るでしょう。

 またY.Iさんの発想とはたぶん違うと思いますが、
──これは分子生物学者の多い傾向として──生物体を
(分子レベルまで)分割していって、その部分部分の構
成要素を調べ、それを集約して全体像を構築するという
「還元主義」が幅をきかしております。

 ですがいくら部分を集約していっても、生命の神秘に
は絶対に近づけません。これと同じように、例えば「塩
」にしても、それぞれの無機塩類単体の効用をいくら追
求していっても、正しい答えは出てこず、それらの集合
体の持つ「塩」という形態において始めて「相互作用・
相乗作用」があるのではないでしょうか。

 私は特に、この「天日塩」というところに注目してお
ります。日本での製塩は、最終的に煮詰めるという工程
をもっていますが、最後まで天日で仕上げた塩というと
ころが大切ではないかと思っております。


● 二極化現象の進行

 「土壌での栽培と比較した場合、小豆の匂い、ニラの
風味、ダダ茶豆など、一般の大豆の味の差、などなど単
に遺伝子だけの問題なのか、地中の微生物、微量元素が
関係するのか興味シンシンです」


 についてですが、やはりここでも顕著になりつつある、
「食の二極化現象」と捉えるべきでしょう。あるいは
今は死語になった、かつて日本の文化であった「ハレと
ケ」という、日常と非日常を見直す格好の次期であり、
テーマではないでしょうか。

 もっとも現在、本当に「土地=土壌づくり」に取り組
む篤農家を、しっかりと支えるべき消費者の存在に疑問
を感じるばかりですが…。たとえば「賞味期限」問題な
どはその最たるものと言えるでしょう。 
 
 まことにファジーでアバウトでいい加減なご返事かも
しれませんが、「結果よければすべてよし」、たとえば
「鶏卵工場」の出現で、まずは安全で且つべらぼうに安
い良質のタマゴが食べられるようになったことの方が余
程よかったというのが、中村流の発想であり生き様だと
いうことです。


 さて多少は参考になったでしょうか。ここでお断りで
すが、ここで挙げた「農協」ですが、それなりに努力し
ている「単協」ではなく、全国組織に組み込まれた最大
公約数としての「農協」とご理解下さい。

 				 
**************************************************
  <中村のコメント>
 大阪の根屋さんからの情報転載です。戴いたメールは
本名でしたが、ここではあえてイニシャル表記と致しま
した。

 詳しいことは別として、結局大東亜戦争は日本軍の降
伏で幕を閉じたものの、結果として全アジアの国々は、
白人には絶対にかなわぬと諦めていたのに、同じ黄色人
種に日本が彼らに果敢に戦いを挑み、初戦において彼ら
を、完膚無きまでに打ち破ったことが、彼らの宗主国か
らの軛(くびき)を脱して、すべて独立を果たすことに
大きな役割を演じたことは紛れもない事実である。

 ただ戦後再び、かつての植民地経営を目論んで、ヴェ
トナムに帰ってきたフランスも、頑強な抵抗にあって、
近代兵器を駆使するアメリカ軍の参入を見ながら、つい
に敗れ去ったことは記憶に新しいところである。

 いまこうした国の一部から、日本の非を唱える声が挙
がるのは、彼らがチャイニーズの血を引くからに他なら
ないことに気づくべきだろう。 

 そうしたなかで、いつまで経っても自分の国をあしざ
まにいう売国奴が、この国報道界の中枢にいることの 
危うさに警鐘を鳴らし続ける必要があるというものだ。
 
 
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 再び「NHKスペシャル」について  
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                                       M S

インドの衝撃 第1回「膨張する軍事パワー」

NHKスペシャル インドの衝撃 第1回「膨張する軍
事パワー」ですが、”インド軍”の歴史において、”第
二次世界大戦中、英軍としてドイツと戦った”という解
説の後、展示されている日本軍の機関銃を写し、”日本
軍とも戦った”と解説されました。

しかし報道において以下が欠落し、これではインド、イ
ンド軍について視聴者に誤解を生むものでは、ないかと
感じております。

1)英軍として出征したインド人兵士で日本軍の捕虜と
 なった兵士らはチャンドラボーズの指揮下において”
インド国民軍”を結成し、日本軍に協力し、祖国独立の
ために今度は英軍と戦いました。つまり日本の味方にな
ったインド人がいたということです。
しかし、それに全く触れていません。

2)終戦後、インド国民軍に参加したインド兵を罰しよ
 うとした英国ですが、それに怒ったインド国民の運動に
よりインドは独立達成されています。

3)インド陸軍においてインド国民軍の足跡は記録され
ています。

4)インド国民軍と現在も多くのインド人に尊敬される、
ネタジ.チャンドラ.ボーズ氏に全く触れないのはどう
ゆう意向でしょうか?ガンジー、ネルーだけでは、イン
ドは独立できませんでした。非暴力、不服従だけでは不
可能であることは現在明らかになっています。それと同
時に”戦った”から独立達成されたのですが、それが現
されていません。

5)日本軍と協力したという、我が国との深い関係こそ、
 日本の報道番組であれば主に報道すべきです。それを
行わないのはいかなるご意向でしょうか?是非ともご見
解をお伺いしたく存じます。

                         
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  産経新聞 【新国語断想】 2009.5.25 より

 同オピニオン・コラム「漢字表案への声」は、以前か
ら何度かこの国の自国語に関する取り組みのおかしさを
指摘続けてきたし、中村も幾度となく引用し、援用させ
て貰ってきた。

 これも私見と全く重なるが、右脳でイメージとして記
憶する漢字は、イメージとして記憶しやすいという特徴
がある。

 いまだに、「常用」とか「当用」という変梃な制約な
ど、速やかに撤廃してしかるべきではないか。こうした
時代遅れな制度があるからこそ、「漢字検定」なるバカ
げた組織と仕組みが跳梁跋扈したのである。
   

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 「鬱」外せという不見識  
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                                    塩原 経央

 新漢字表試案に対する国民からの意見公募が締め切ら
れた。現行常用漢字表は、漢字制限の当用漢字表から一
転して目安となったにもかかわらず、教科書や公用文、
法令などのほか、新聞、放送にもその網をかぶせたため
、依然制限色が残った。

 その結果、交ぜ書きや代用漢字など、国語表記を極め
ていびつなものにしてしまった。このことを思うと、筆
者はこの種の漢字表は必要がないのではないかと強く疑
念を抱くものであるが、事ここに至ってはもはや押しと
どめるすべもない。

 そうした現状認識に立って物を申せば、新漢字表は、
新聞など民間に適用するに当たっては極めて緩やかな、
あってもなきがごとき存在であってほしい。特に「表外
字は使用しない」という考え方は自己規制を含めてやめ
てほしい。そのために、表外字及び表外音訓を含む漢字
語はルビを活用することを前文で明記するのが望ましい。

 そして、こういう立場からいうと、例えば三鷹市(東
京)などの「『鷹』を追加せよ」を含め、試案よりもも
っと字種を増やせという意見には、あえて異を立てない
が、「鬱(うつ)」や「顎(あご)」などを削れという
意見には全く与(くみ)しない。

 なぜなら、漢字は仮名に比べて全く難しくないからだ。
かつて石井式漢字教育の考案者・石井勲博士は「人の
顔も、ほくろがあったり、皺(しわ)が多く、ひげがあ
ったり、眼鏡をかけているとか、余計な所があればある
ほど覚えやすいように、複雑な字形のほうが、記憶の手
がかりが多くて覚えやすいのです」(『日本語塾』)と
述べている。

 「鬱」など、青葉がびっしりと茂り蔓(つる)が絡ま
り下草もはびこって向こう側が見えにくい夏の林を想起
させ、一度覚えたら二度と忘れない特徴的な字形をして
いる。しかも、この漢字は憂鬱・鬱蒼(うっそう)・暗
鬱・陰鬱・沈鬱・鬱々・鬱積・鬱血・鬱病・鬱勃(うつ
ぼつ)・鬱屈・鬱憤…など極めて応用範囲が広い。

 画数が多いことをもって難字などというのは何の根拠
もない屁(へ)理屈に過ぎない。仮名が聴覚的情報しか
持たないのに比べ、多くの漢字は字形に字音情報と意味
情報を併せ持つ。意味情報とは視覚的情報と言い換えて
もいい。

 「百聞は一見に如(し)かず」ということわざがある。
これになぞらえていえば、視覚的情報を持つ漢字は、
仮名よりも百倍やさしいのである。

 ちなみに、石井勲博士は、実践研究の中から、知能が
低くて仮名を覚えられない子供が、漢字だとどんどん覚
えてゆく事実についても報告している。

 「鬱」を外せなどという意見は、底の浅い文字観を抱
く者の不見識か、確信犯的な漢字排斥論者のたわ言に過
ぎない。

 新漢字表の字種の出し入れには頻度調査が用いられた。
対象となった文献が当用漢字施行以降のものを排除し
なかったのだから、調査結果には当然偏りが出る。頻度
調査にはその程度の判断基準しかないのは事実だから、
到底全幅の信頼など置けるものではない。

 さはさりながら、「鬱」を外せなどという意見と比較
考量すれば、試案通りに残した方がいいに決まっている。
漢字に対する各自の主義主張は別として、国語分科会
の審議委員諸氏には国語愛護の心をもって、ぜひそのよ
うな雑音は捨て置いていただきたい。 


**************************************************
           
  <中村のコメント>
 月河さんは私と同じ歳だが、この手の蘊蓄(うんちく)
を語らせると、よくネタが尽きないものだと感心する
ばかりである。

 以前たしかどこかで触れた気がするが、原爆で母を失
い幾多の試練に会ったことから、原爆というつらい記憶
を忘れたいと思って、出来るだけ現在から未来志向で来
たのだが、今となって振り返ってみると、原爆だけでは
なく、なべて過去の出来事は忘れてしまったようだ。

 もっともこれは、我が記憶力=地頭(じあたま)の悪
さを取り繕う弁解の匂いもプンプンするのだが……。


■□■━━━━━ 
 偽国旗のもとに 
■□■━━━━━

               月河 潔  

  平成19年の代表語が「偽」に決まったから、リライ
トするわけではない。私は「恥」が代表語だ、と信じて
いる。だいたい「恥」のほうが「知ってる奴」と「知ら
ない野郎」に分かれて、水かけ合戦が更にひろがるだろ
うからだ。再編集の理由は、旧稿の構成がうまくゆかず、
モタモタしたから恥ずかしいからだ。

 Sail under false colors という成語がある。「偽善
的な行為」の意味らしい。語源は、海賊船が獲物に接近
するまでは他国の国旗を掲げ、いざ斬込み、となる寸前
にスルスルと Skelton flag 海賊旗があがる、という寸
法である。例の黒地に白く、髑髏と大腿骨2本のブッチ
ガイのアレだ。太平洋戦争後、いっとき海賊映画が隆盛
だったことがある。エロール・フリンや、バート・ラン
カスターなどの海賊船長が演じると、凡作でも不思議に
スカーッとした気分になる。

 しかし考えてみると、一番いそがしい瞬間なのに、律
儀に旗の差し替えをするのは、何となくおかしい。つか
まってしまえばどっちにせよ、ロンドン港で縛り首なの
に。

 キッチリとした調査はしていないが、英国の海賊は、
ヴィクトリア女王の部下、勅許がある「官制海賊」だっ
たようだ。ならば法規はしっかりと定めてあり、王室の
勇者なら Noblesse Oblige (ノブレス・オブリージュ)
「貴族の義務・マナー」かもしれないが、そうならばな
おさらおかしい。自分の外套を海辺にひいて、ヴィクト
リア女王に「サア渡られい」と駄洒落を言ったサー・ウ
ォルター・ローリー(日本人作)も、(海賊)船長だと
いう説もある。

  英国ばかりサカナにしたが、欧州の海洋国スペイン・
ポルトガルも海賊を持っていた。オランダはアジアの植
民地経営に成功していたから、荒っぽいことは見合わせ
たらしい。

 海洋線の少ないドイツは、一国にまとまるのが遅れた
こともあり、海賊は持たなかったが、領土の拡張と植民
地獲得にあせって第一次大戦を始め、「国定海賊」を組
織した。

 正式には「通称破壊船・仮装巡洋艦」という。マナー
は海賊船と同様で、味方か中立国の旗を挙げて敵国の商
船に接近し、命令一下、ドイツのハーケンクロイツ旗(
鉄十字旗=Hakenkreuzfahne)を挙げ、防水布をハネのけ
て砲口を向ける――こちらの方が重武装である。

 ちょっと傍道に入る。小学校4年のとき、「海の鷲
(ゼー・アドラー号)」という少年向軍事小説を読んだ。
上記の通商破壊船、第一次大戦、ドイツ艦の実話という
ふれ込みだ。面白くて熱中した。舞台が太平洋マリアナ
・サイパンなどのドイツ植民地の保護が目的である。今
回思いついて、「ゼー」は海だから「アドラー」は鷲だ
ろうと考え、辞書を引いたが、Seeadler は「尾白鷲」
の名だった。

 西洋人はワシが好きだなあ。ドイツは「尾白ワシ」、
オーストリアはご存じ「双頭のワシ」、アメリカは「白
頭ワシ」だ。ま、いいか。

 まだある。今度は歌だ。母がもっていた歌謡曲のなか
に、「偽国旗のもとに」の題で、オーストリアかポーラ
ンドあたりと思われる軍装のカイゼル髭をピンとはねた
将校が、馬上でサーベルを立て、街路の二階あたりを見
上げている挿画がある。大正期のオペレッタ中の歌とだ
け分かっているか、作詞・作曲者不明。曲は知らない。
ただ歌詞の一部だけを覚えているだけだ。

 “馬は過ぎゆく、あの娘は笑う。二度と逢えない別れ
じゃにー” と、だけだ。

 大正から昭和初期のオペレッタ隆盛期の作品のひとつ
だろうが、手掛かりが少なすぎる。ここで私の勘違いが
起こる。「偽国旗---」の載った本にもうひとつ、若者
が二階の窓を見上げている挿画の歌だ。こちらは歌詞も
曲も分かっていて、今でも歌える。
  
  いつも通る可愛いボーイ 窓の下を
  粋なソフト、縞のズボン、洒落たマフラー
  こちらお向き 話しましょ 春の日じゃもの
  私ゃ娘 気まま娘 籠の鳥

  今日も通る可愛いボーイ 窓の下を
  花を投げりゃニコリ笑うて胸に挿した
  投げた花よ赤く燃えよ君の御胸に
  私ゃ娘 気まま娘 窓の鳥

  空は青い 鳥は鳴くよ 窓の下で
  思いつめて君に投げる 嬉しこの身 
  ゆきましょうよ若い二人 死のうと生きようと
  私ゃ娘 気まま娘 恋の鳥


 軽快で明るい歌だ。
 何故長い間混同していたのだろうか?シークエンスが
よく似ていたこと以外、何があるのか?多分、歌詞の意
味をじっくり考えたことがなかったからと推測している。

 ソフト・縞ズボン・しゃれたマフラーというモノを衣
裳として読んでいたら、「青年紳士」がうかぶ筈だ。こ
のケースは「文字」と「音声」が別個に認識され、統一
されなかったのが原因だろう。 いろいろあるなァ。 
 W-012

 
**************************************************
   <中村のコメント>
 「アリ(蟻)ガタイ(鯛)ナラ、イワシ(鰯)ハクジ
ラ(鯨)ダ」。腹を抱えてしまった。こうした小粋な駄
洒落(ダジャレ)は、「寅さんシリーズ」の香具師(や
し)言葉が、渥美清の死と合わせて消えたように、次第
に「過去の遺物」になっているようだ。

 どちらかというと遊び人だった父が、こうしたダジャ
レをよく使っていた。すぐには思い出せないでいるが、
「その手は桑名の焼き蛤(はまぐり)」と同列の、「恐
れ入谷(いりや)の鬼子母神」だけはなぜかよく覚えて
いる。

 一方小豆島生まれの母が、たぶん何度も何度も聴かせ
てくれていた民話の、最後の部分だけ節を付けて、

 ♪ タイやナマズは止めたら止〜まるが 止めて止ま
   らぬコイ(鯉=恋)の道よ!

  ハゼ ピンピンピン コチゃ(こっちは)知〜ら
  んよ!

 導入部分の民話の方はまるで記憶にないのだが、考え
てみれば70年以上も昔の記憶である。

 やはり漢字も出来るだけ早めに教えることが肝要と、
変なところで合点している。
         

■□■━━━━━━━━━━━━     
 東武動物公園ポスケッチ(52) 
■□■━━━━━━━━━━━━
        バナナは2円?
       ━━━━━━━━

                 保倉 勝美

 現在、97歳の老母は要介護4という認定を受けた老
人性痴呆症ではあるが、時折、とんでもない冗談が老母
の口から飛び出してきて吃驚することがある。

 例えば、私が母の着衣の着替えを手伝っている時に、
「おかあさん、介護のヘルパーさんに着替えをしてもら
ったら、必ず『ありがとう』とお礼をいうんだよ」とア
ドバイスしたりした時、「アリ(蟻)ガタイ(鯛)ナラ、
イワシ(鰯)ハクジラ(鯨)ダ」ってな調子の駄洒落
が母の口から吐いて出てくることがあり、呆け婆さんの
口から出てくる言葉かいなと、母の顔を見返すことがあ
る。

 亡父が健在だった頃、義弟の結婚式が伊豆稲取であっ
て、父母と家内と4人連れ立って参席した際、折角だか
ら、伊豆に来たついでに観光地を廻って行こうと、下田
や伊豆熱川といった伊豆稲取の近隣観光地の散策をした
ことがあった。

 その時、伊豆熱川駅に降り立った母は大きなローマ字
で描かれた広告看板を見つけて、「熱川のバナナは2円
だわ!」と大きな声でおどけたような言い方をした。そ
れに対して「えっ、そんなにバナナが安いのかい?」と
父の返事。私は二人のやりとりを聞きかじって、「熱川
バナナワニ園だよ」と正しい読み方を教えてやると、父
は「それじゃあ、面白くないだろう」とゲラゲラと高笑
いをしたが、その時、私は真顔の母を「???」まじま
じと見据えてしまったものだった。

 さて、東武動物公園には小さな水族館があって、その
入口際に体長約3mぐらいのミシシッピワニがいた。熱
川バナナワニ園で見たワニとはまったく違った種類であ
る。その大きさにびっくりしながら、ミシシッピワニを
ポスケッチしていたら、かって伊豆に行った時の父母の
元気な頃の様子をまざまざと思い出していた。

 父が愛用していたワニ皮のバンドや財布、ハンドバッ
グを持ってはいたが母が一度も使ったのを見たことがな
かった。私はワニだとかヘビとかトカゲとかいった爬虫
類を身につけるのは好みではないので、総て今も我が家
のどこかに仕舞い込んである。

 ***********************

 ミシシッピワニ:爬虫類、ワニ目、正鰐亜目、アリゲ
ーター科。英名〔American Alligator]学名〔Alligator
 mississpiensis (Daudin 1802)]形態:最大全長600cm。
通常は400cm前後だがメスよりもオスの方が大型化し、
メスは全長300cm程。

 河川や池沼、湿地に生息。吻端や前肢を使い横穴を掘
り、北部の個体群は冬になるとこの穴の中で冬眠。食性
は動物食で、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、小型哺乳類、
昆虫類、甲殻類、貝類等を食べる。

 繁殖形態は卵生で、6-7月に土、枯草、落ち葉等を集
めた塚状の巣の中に20-60個の卵を産む。性染色体を持
たず、発生時の温度により雌雄が決定する。

 (温度性決定)32℃以上はオス、30℃以下の場合はメ
スになる。メスは卵や幼体を次の年の春まで保護する。
孵化した幼体は鳴き声をあげ、鳴き声を聞いた母親は巣
を掘り起こし幼体が外に出るのを手助けする。 
 
**************************************************
     <縄文塾通信6月−1号 編集後記>
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 身体的にも頭脳の方でも、なんとかそれまでの平常に
戻った感のある。ともっともゲストライターや勝手に引
用した文章に助けられてのことではあるが…。

 さて新緑まばゆい五月も終わった。五月と書いて別の
読み方をする熟語だが、以下の3つしか思い浮かばない。
「五月(さつき)晴れ、五月雨(さみだれ)、五月蠅
(うるさ)い」の3つがそれだ。もっとも最近都市部で
はではハエが激減したので、ほとんど死語一歩手前であ
るが…。もしこれ以外にご存知の方はご教示願いたい。

 ところで耳から感じる五月雨は、いかにもたおやかで、
しとしと優しいイメージだが、芭蕉の
  “ 五月雨を 集めて早し 最上川 ”

でわかるように、どうも土砂降りが正しいらしい。広島
では29日は夜になってから、30日は風を伴って激し
く降り、おまけに雷までご相伴というオマケ付きであっ
た。  (中村)

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           < 縄文塾通信 告知板>
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      広島雑学アカデミー 第68回学会

   タイトル
       “ 能への誘い ”

 講師:観世流能楽師(シテ方)
       吉田 篤史 師

  当日は、能の解説だけに止まらず、祝舞・謡体験
 能舞台でのしぐさ・能面・装束の解説など、素人
 でも充分楽しめる会です。  

 ◎日時  6月16日(火)
        18:30〜21:00
 ◎場所  広島アステールプラザ
     広島市中区加古町4大会議室B
     (Phone to :082-244-8000)
 ◎会費   1500円(懇談・茶菓子代を含む)
 ◎申込み・問合せ  同事務局 島田宛
        携帯:080-3879-8484
    電話&Fax:082-892-4735
      Mail to : shimada.hyouji@nifty.com
 
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