2008/08/15
縄文塾通信8月号-4(331号)
************************************************** ◎本通信は、メンバー中心号と、他推奨メルマガ・ブロ グからの転載中心号を交互に、(原則)毎月5日に1回 配信いたします。 ◎寄稿・ご意見など歓迎します ◎転載は歓迎いたしますが、出処だけは明記下さい。 ************************************************** 縄文塾通信 <8月号−4(331号)> 縄文暦12008年8月15日 ★縄文塾ホームページ http://joumon-juku.com ★中村キャッスルゲイトHP http://joumon-juku.jp/ ★縄文ブログ http://joumontn.jugem.jp/ ★「縄文塾通信」メルマガ登録は http://www.mag2.com/m/0000184916.html ************************************************** <8月号ー4(331号)目次> ************************************************** 【 農業特集号 】 ◎<一言巻頭言> 中村 忠之 ◎特別御願い!<尖閣列島を守ろう会> by OJIN ◎日本のアフリカ農業援助(2) 中村 忠之 ◎WTO決裂〜印・米対立の背景 by はぐれ雲さん ◎遺伝子操作と品種改良 寺田 嘉信 ◎ファミマ、農業に参入 日刊工業新聞より ◎8月号−4編集後記 中村 忠之 ◎縄文塾掲示板 *************************************************** <縄文塾よりの御願い> <友好メルマガ> CHINACHIS事務局(OJIN)さんよ り、以下「国にだけ任せてはいられない!国民の手で尖 閣を守ろう会」発足の案内が届きました。早速中村個人 も賛同の返信を送りましたが、以下全文を掲載致します ので、ぜひ多くの読者のご支持を御願い申し上げます。 他の友好メルマガも続々取上げております。 記 「国にだけ任せてはいられない! 国民の手で尖閣を守ろう会」 <ご案内> OJIN @「アジアの街角から」でございます。 さて今般、微力な弊誌ではありますが、「国にだけ任せ てはいられない!国民の手で尖閣を守ろう会」を立ち上 げることにいたしました。 趣旨は「尖閣諸島周辺で何らかの経済活動を展開して、 日本の領土であるという実績を積み上げていこう」とい うことでございます。 どんな正論を展開しても、歴史の事実考証を並べても、 それは「犬の遠吠え」でしかありません。ーーー国際社 会では「力」=実効支配が決め手だと思います。しかし 日本政府の動きは緩慢で、ハラハラするばかりでござい ます。 当初は遊漁船で魚釣りを頻繁に行おうと企図しましたが、 現状ではできないということが判明いたしましたので、 当面は実現可能なチャーター船での遊覧という形での 実行を予定しています。 これまでの詳しい経緯は、 → http://aizax.fc2web.com/senkaku/index.html まだ発足したばかりで参加者は多くはありませんが、徐 々に増加中です。また有名な方が旗振りしているのでは なく、全くの草莽の有志による運動ですが、なんとか陽 の目をみさせるべく頑張っております。 実際に参加はできないかもしれないけれどいろいろな形 で応援しよう!という方の参加も大歓迎でございます。 このアピール文を貴誌にご掲載いただけますよう、お願 い申し上げます次第でございます。 なにとぞよろしくお願い申し上げます。<(_ _)> よし参加しよう!という方は、以下の項目を記入してメ ールをお送り下さい。 mail to : ojindesu@hotmail.com ┌-------- 件名欄:国民の手で尖閣を守ろう会!参加申込 本文欄: 氏 名:(必須:ハンドルネーム可) フリガナ:(本名参加の場合全角カタカナで) 年 齢:(任意) 性 別:(任意) 職 業:(任意) E-mail :(必須:連絡に必要ですので) 都道府県:(任意) 電話番号:(任意) ************************************************** ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■ 日本のアフリカ農業援助(2) ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 中村 忠之 ■□ 赤い革命VS緑の革命 ━━━━━━━━━━━━━ 米ソ二超大国による冷戦時代、ようやく独立を果たし たアフリカの貧困な国々に吹き荒れたのが、ソ連による 赤化の嵐、いわゆる「赤い革命(the Red Revolution)」 であった。一方それに対抗しようとして取上げられたの が、アメリカを盟主とする西側資本主義国サイドの作戦 「緑の革命(the Green Revolution)」であった。 共産主義国家では、資本家や地主を追放してすべての 土地を没収し、個人の借金も資産もゼロにした上で、国 有になった機関で働けば一定の生活を保証するという、 富裕者層には過酷だが、貧者にとっては一見非常に魅力 のある政策「赤い革命」によって、共産圏への囲い込み に奔走していた。 一方資本主義国陣営の採ったのは、1950年代から 60年代にかけて、アジアおよびアフリカにおける発展 途上の国々の食料難を解決する救世主として華々しくデ ヴューした「緑の革命」という戦略であった。これは従 来行なわれていた自然農法より、2倍の収量を上げると いう近代農法の推進であった。 そこにはおそらく、困った人たちの役に立ちたいとい う農業関連学者たちの純粋な善意もあっただろうが、実 際には、この「緑の革命」という善意の仮面の裏には、 タダでは転ばない資本家たちとそれを支援する国、特に アメリカのしたたかな戦略という、もうひとつ隠れた顔 を持っていたのだ。 それはまず第二次大戦終了後に不要となった爆薬製造 のための窒素製造工場を、肥料工場に転換させるという ものであった。結果としてこうした発展途上の国々は、 平和産業に鞍替えした火薬工場再生のための又とないタ ーゲットになったのである。 当然ながら、そうした科学的肥料の効果を上げるため には、それに向く栽培品種が必要となる。すなわち種子 と肥料という組み合わせが要求されることになった。 導入された主な高収量品種としては、フィリピン・マ ニラの国際稲研究所(IRRI)で開発されたコメの新品種 IR-8や、メキシコメキシコシティーの国際トウモロコシ ・コムギ改良センター(CIMMYT)で開発されたメキシコ系 半矮性品種群などであった。。 これらの多収性品種はいずれも──穂の長さは完全だ が植物体全体の背が低い形質を持つ──半矮性と呼ばれ るものである。 半矮性品種は倒伏しにくくなり、しか も施肥に応じた収量の増加と気候条件に左右されにくい 安定生産が実現するというものである。 ちなみに、CIMMYTで多収性品種の開発に努め緑の革命 に大きく貢献したボーローグは、歴史上のどの人物より も多くの命を救った人物として認められ、1970年にノー ベル平和賞を受賞している。 ■□ 緑の革命の功罪 ━━━━━━━━━━ 緑の革命は確かに従来の2倍に達する収量を実現して、 産業としての農業の大増産を達成したが、かつての支出 不要の農業から、化学肥料・化学農薬の工業製品の投入 という、大きな支出によって維持される性格の農業に 変貌させたのである。 また東南アジアの稲作地帯では、多収量の短稈品種が 導入されることでそれまで農村で様々な生活必需品の素 材として重要であった稲藁が使用に適さなくなり、農民 にプラスチックなどの石油化学製品の購入を強いること になった。 しかも購入した種子から、実ったものから翌年以降再 利用出来ればまだよい。彼らが提供したF1(一代雑種) というハイブリッド種子は、安定した大きな収量を約束 する代わりに、次年度は性能が落ちて使用出来ず、毎年 同じF1種子を購入しなければならないというものであ る。 また多収量を約束する均一品種は、必然的に病虫害に 弱いところから、大量の農薬のお世話になる必要があっ た。結局増産の代償として、いままでほとんど不要だっ た種子・肥料・農薬などの一切合切、すべてにお金を支 払う羽目に陥ることになってしまう、それが「緑の革命」 というヤヌスのもう一つの顔だったのだ。 かつてはその人種同様、多種多様の品種を持っていた インドやアフリカの農業は、またたくまにモノカルチャ ー(単一種耕作農業)」に変身させられてしまい、いま まで人力以外に支出のなかった農業は、なにからなにま でお金のかかる農業に変身させられてしまったのである。 たとえば、農地の改良によって水田が淡水魚などの繁 殖地としての機能が劣化することで、副食類の自給力を そぐことになったことが指摘されている。そのため結果 として、生産者である農民の多くはかえって生活の貧困 を強いられるようになったとも言われている。 その結果、すべてお金で解決するという仕組みが彼ら を一層貧困に追い込み、結局土地を失ってしまうという 悲劇を招来することになる。 また緑の革命による生産は、高収穫の代わりに土壌か ら大量の栄養分が失われた。大量の地下水が使用された ため、表土塩害が発生した。 さらなる問題点は、大量 供給に対応する需要を用意しなかったために、その農業 生産物の市場価格が暴落し、資金繰りの悪化した農家は、 農地を手放さざるを得ない結果を招いた。化学肥料や 化学農薬の購入のために農地を担保に借金をする農家も いたのである。 いまこうした「緑の革命」の延長線上にあるのが、ア メリカの先端技術である遺伝子操作作物である。遺伝子 操作作物は、除草剤耐性や殺虫性のほか、乾燥に耐えし かも高塩分の土地でも収穫が約束されるという、魅力に 富んだ性能を武器に、あらたな誘惑の触手を伸ばしてい る構図が見え隠れしている。 もちろん高度な農業技術と豊富な資金を持った先進国 ならまだいい。すべてに欠如した発展途上国には、それ にふさわしい農法や品種があってもおかしくない。今後 我々は、大規模農法を推進する対象と、零細で貧困な環 境での農法とを峻別して行かねばならないだろう。 しかもそれぞれの土地に古くから定着してきた栽培種 が失われることにもなり、在来品種の保存も急務となっ たかつての多数の品種栽培は、遺伝資源の保全だけでな く、単一種の持つ収穫量では劣るものの、病虫害に対す る抵抗性が強く、しかも気候的逆境にも強い。 そのため特にアフリカでは、内乱や部族闘争、経済格 差と取り残された農民、極度の干魃による砂漠化の進行 など、失った代償はあまりに大きい。 その点日本政府が今年のアフリカ開発会議において、 特に食糧問題の解決に協力を推し進めるという姿勢を表 明した異議は大きいと言わねばならない。 (次回につづく) ************************************************** ☆ 水 曜 版 ☆ ≪ WEB 熱線 第1055号 ≫8/06 アジアの街角から:亜洲街巷信息 ⇒ http://chinachips.fc2web.com/common/31mag.html ▼▽ インド事報 ▽▼ より <中村のコメント> 先進国と発展途上国に横たわる近代農法国家と自然農 法国家の間には、抜きがたい乖離が存在する。特にアメ リカとインドの関係をより大きくしているのが、上記で 取上げた中村の「緑の革命」の問題である。 またかつてインドは素晴らしい綿布の生産地であり、 その軽やかで優雅な風合いは、野暮ったいウールの下着 しか知らなかったヨーロッパのご婦人方を魅了した。と ころが産業革命でイギリスが安い綿布を生産することに なり、インド綿は壊滅的な打撃を受けた経緯もある。 欧米の根っこに芬々と漂う、コマーシャリズムの腐臭 が、すんなりと受け入れられるはずがない。問題は今後 日本の取るべき姿勢であろう。 『森と人の地球史』 第八章『森と共に消えたインド文明』より、 ⇒ http://joumon-juku.jp/mori&hito/082.html <西洋にとってのインド>の項を参照願いたい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■ WTO決裂〜印・米対立の背景 ━━━━━━━━━━━━━━━━ by はぐれ雲さん ☆ WTO決裂〜印・米対立の背景 インドとアメリカの対立でWTO閣僚会合は決裂した。 インドには絶対に譲れない線がある。===アメリカの 「発展途上国の農業・農民に対する認識」を改めさせな ければアメリカとは妥協しない、という腹だろう。 ーーーアメリカの認識は甘い。 「インドだけが反対している」と思っていること自体、 認識不足である。 約11億5千万人の人口を抱えるインド、農村人口は7 億5千万人、農民の約70%が2ヘクタール以下の零細 農民、小作人も多い。インド政府は毎年、穀物の最低買 取り価格を高めに設定、農民の収入を保護している。 貧困問題・貧民問題はインドの最大の課題である。民主 主義国家インドの宿命でもある。そして、農村・農民は、イ ンドの民主主義を支える最大の有権者群である。 21世紀に入り、インドで最も悲劇的であり、社会問題 となったのは綿花農民の相次ぐ自殺であったといえる。 綿花は伝統的な国際商品、国際市場価格に直接影響を受 ける。 歴史的にインドの代表的輸出農産品であり、綿花栽培に 頼る農民は未だ多い。アメリカ主導の綿花の国際価格は 大幅に下落、旱魃による不作が追い討ちをかけ、多くの インド綿花栽培農民が窮地に追い込まれ、自殺が多発し た。 ソニア・ガンジー氏も、政権を取ったばかりの国民会議 派の責任者として度々自殺者多発地域に赴き、農民支援 を約束した。 その後、多くの農家が多収穫が見込まれる‘アメリカ産 遺伝子組み換え種子’に切り替えたが、インドの土壌・ 気候に合わず、更に新種の種子の栽培方法も判らず=説 明書も読めない農民が多い)大打撃を受け、再び自殺者 が急増している。 インドの綿花農民は、他の農作物に転作しようにも技術 も資金力もない。自殺するしか為す術もない状況に追い 込まれている。 綿花の国際市況の低迷は、アメリカの綿花の価格にある。 アメリカの農業補助金=輸出補助金が低価格に誘導して いる事は明らかであった。 アメリカはインドの抗議に一切耳を貸さなかった。同様 の抗議は、ブラジルやアフリカ諸国からも挙がっていた。 最近、綿花の国際価格は上昇しているようだが、今後 どうなるか不安要素も多い。 インドの綿花生産農家が何故このような状態に追い込ま れたか…、理由は簡単・明瞭である。敢えて繰り返すが 、綿花はインド農民にとって伝統的な輸出用農産物であ り、転作はそう簡単ではない。 他方、アメリカの綿花の輸出価格が安過ぎる。 アメリカ産綿花は、大規模・機械化農法であり、昨今は 遺伝子組み換え種子使用で多収穫が可能になっている。 当然、生産コストは圧倒的に低い。しかも、巨額な農業 補助金=輸出補助金が供与されており、輸出価格は圧倒 的に安くなる。 いくらインドの人件費が安くても太刀打ちできる筈がな い。 アメリカの農民が悪い訳ではないが、政府農業補助金は 余計である。アメリカの農業補助金に反発しているのは インドだけではない。綿花が主要輸出農産物である多く のアフリカ諸国の農民がインドと同じ状態にある。 今回のWTO閣僚会議で、アメリカは農業補助金の減額 を表明してWTO交渉に臨んだ。補助金減額は当然だろ う。昨今の農産物価格高騰でアメリカの農民は巨額な利 益を享受している。それでもアメリカ政府が農業補助金 を撤廃できない理由は何か? 世界はそれをアメリカに 問いかけている。 アメリカの政治家にとり、アメリカの農民・農村は伝統 的な絶対的安定票田であることも背景にあるだろうが、 それ以上に絶対に口には出さぬが、‘食糧は武器’とい う政治的意図もあるだろう。 農業、特に穀物を支配すれば、世界を支配できる。農業 国アメリカは、アメリカの農業を保護することにより、 世界の農業に打撃を与え、農産物で世界をコントロール する基本戦略があったと疑わざるを得ない。結果論かも 知れないが…。ーーー穀物メジャーはそう考えていただ ろう。 戦後、農業補助金付の安価なアメリカ産穀物が世界中に 流れることにより、世界の農業は変質せざるを得なかっ た。安価なアメリカ産穀物=穀物市場価格に影響され、 発展途上国の農民は最低収入を強いられ、穀物から商品 作物への転換を余儀なくされた。 いくら大型化・機械化しても、アメリカの価格には勝て ない。穀物生産を断念し穀物輸入に依存するようになっ た。典型的な例はフィリッピンやインドネシア、エジプ トだろう。国家食糧安保上、大問題である。 最近の食糧価格高騰でその実態が鮮明に見えるようにな り始めてきた。食糧不足というより、世界の農業構造の 問題だろう。 インドは自衛手段として、小麦・米の輸出規制を実施し 国内価格安定化に必死である。幸いにして食料不足状態 ではない。それ以上に、穀物高騰の原因はアメリカ=バ イオエタノール)にあると強く非難している。 「これ以上アメリカの好き勝手にさせない」という思い は強い筈である。 インドの怒りは綿花ばかりではない。 先日のブッシュ大統領の無知な発言。「インド人の穀物 消費が増え始めたのが穀物価格高騰の一因」との発言に、 インド人が激怒した。「アメリカ人は何も判っていな い」「傲慢だ」と猛烈に抗議しアメリカに対する反感を 露にした。 ーーーそして印米原子力協力協定…。 マンモハン・シン内閣信任決議が下院で採決された背景 には、「協定はアメリカの介入を許すことになるのでは 」というインド人の素朴な危惧があった。 マンモハン・シン内閣が承認されたのは、国民会議派が 「インドは決してアメリカの言いなりにはならない」「 内政干渉はさせない」「独自路線を行く」と強い意思表 明をした為だろう。 WTO閣僚会議では、その強い姿勢を具体的に示す必要 があった筈である。 WTOで、インドは激しくアメリカに噛み付いた。 アメリカは「インドだけが問題」と思っているようだが、 中国も同調、発展途上国もインドに同調している。イン ドは第3国のリーダー格として、絶対に妥協できない。 少なくとも7億5千万人の農村・農民を守る責任があ る。 農村・農民はインド政治家の重要な票田であり、農民は インド民主主義を支える母体である。ーーーアメリカの 誤算、それはインドを代表とする発展途上国の農業に関 する無知からきているようだ。 アメリカ産農産物供与・支援だけでは貧困問題は解決し ない。重要なことは、発展途上国の農業の発展にある。 世界の農産物・穀物の収穫が増えれば、アメリカにとり 穀物輸出量が減り生産過剰になるかも知れないが、その 時には穀物をバイオエタノール用の原料に切り替えれば よい。 最近の農産物の価格上昇で、世界各国各様、農業政策を 見失っている感じもする。発展途上国の農業育成の絶好 の機会だろう。アメリカの世界戦略は転換期にきている。 アメリカ流発想法を打破する代表に‘大国’として認 知されつつあるインドが台頭し始めたのは歓迎すべきこ とだろう。 日本…、農民は何人いるのだろうか? 専業農家は30万人以下? 農業に携わらない農協職員 の数のほうが多いともいわれている。そのコストの大半 は日本の農民が負担している。国の農水予算の一部も補 助金として流れている筈である。国民の税金である。 日本は根本的に農業政策・食糧安保を見直すべきだろう。 セーフガードのパーセント云々で悩む以前の大問題で ある。 自民も民主も同じ穴の狢、同じ票田、そうであれば思い 切った策が打てるだろうに…。農民票が減っても同じ穴 の狢、農業改革には絶好の機会と思うのだが ・・・日本の政治家にそんな意識はないようだが・・・ ************************************************* □■わたなべりやうじらうのメイル・マガジン■□ 「頂門の一針」 1277号 8月10日 ⇒ http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm より転載。 <中村のコメント> この問題非常に根が深く、中村のコメントもいささか 長くなることをお許し頂きたい。正直いま、中村の気持 ちは大きく揺らいでいることを正直にお伝えし、諸賢の ご意見をお聴きしたい。 寺田さんの指摘だが、なにもスーパーだけでなく、 (さて最近はどうか)ビール会社がテレビ・コマーシャ ルで同じことを言っていた。日清製油の「コレステロー ル・ゼロのマヨネーズ」と並ぶ馬鹿なコマーシャルだと 思っていた。 寺田さんのご心配もだが、例によっていい加減な農水 省だか厚労省だか、すでに全体の10%未満の混入は 「遺伝子操作作物」の範疇から外しているくらいだ。も し遺伝子操作(以下BT=バイオテクノロジーとする) 作物しか入らなくなったとき、食品メーカーはどんな言 い訳をするのだろうか。 また人の食品より先に、まず家畜や家禽のエサがBT 作物になる。とすると、肉やタマゴを食べないというの だろうか。 さてこのBTだが、ご存じのようにヒトBS(および iPS細胞)などの技術分野と、農業作物分野に大別さ れるが、良心的な日本の科学者と違い、モンサントに代 表されるアメリカの薬品や種子業界では、前述いわばあ くどいコマーシャリズムに充ち満ちている点がどうにも 気にくわないのだ。 現在草花を含め、ほとんどの種子が一代雑種(ハイブ リッド)で、蒔く度に新規に購入しなければならない。 これは現在世界のニワトリ(卵用・肉共)の場合も同様 である。物価の優等生と言われる日本のタマゴだが、飼 育は日本でも、それ以外エサもヒヨコも、ほとんど10 0%アメリカ産である。 問題は自国消費のための発展途上国は自然農法かBT かと言えば、私は後者を採りたい。 さてBT作物の有害・無概説である。ヒステリックは 反対論は別として、現状反対論者として、ベストセラー 『生物と無生物のあいだ』の著者、分子生物学者福岡伸 一氏は、彼の『生命と食』の中で、 「BT作物是非の議論の中に「時間」という観念が忘 れ去られている」 と指摘している。つまりハイブリッドなど交配技術に は、何年という時間的安全性が確認済みだがBT作物に は、「まだ新しい<動的平衡状態>が安定するかどうか が、未確認だ」というのが氏の論旨であるる。 そこで現実に立ち戻ると、すでに補助金目当てにバイ オエタノールに切り替えたアメリカの農家があり、また 食糧危機問題が目前に迫っている現在、すでに我々には 「BT是か非か」などという選択などしている時間と、 現物確保の余裕はないのが現状である。 加えて寺田さん指摘の通り、農薬の散布要不要の問題 もある。 さて皆さん「食べるの止めますか、それともBT作物 食べますか?」 さても世の中難しい! ━━━━━━━━━━━━━━ ■□■ 遺伝子操作と品種改良 ━━━━━━━━━━━━━━ 寺田 嘉信 スーパーに買い物に行く度、豆腐、納豆を購入するがラ ベルには「遺伝子組み換えでない」旨の表示記載がある。 わが国の遺伝子操作に関する雰囲気は学会及び大企業 の食品企業も殆どが有害説の空気に支配されている。 遺伝子研究権威、ノーベル賞候補の筑波大学村上和雄名 誉教授は有害説とは反対の立場と記憶しているが、如何 せん有害説の空気支配は圧倒的である。 これでは遺伝子組み換え植物食品は有害であるかの如く、 一般消費者に対して予断を与えることになる。 予断とは国語辞典によると、なりゆき・結果を前もって 判断することとある。 具体的な実例を示すと、かのロッキード事件が発覚して 田中角栄元首相が逮捕され地裁による裁判が開始された タイミングで判決の下される前に元最高裁長官経験者、 藤林益三氏(7代目長官)岡原益男氏(8代目長官)の お二方が地裁の証拠と証拠の照合も出来ていない不検証 な状態で田中角栄元首相を有罪であるかの如くコメント を新聞発表した。 この件は司法最大の誤りであることにご当人達は気付か ず近代裁判とは程遠い遠山の金さんと同等の専門バカ状 態であるが、最高裁元長官の意向により大多数の国民は 裁判が不十分な状態であるにも拘わらず当然有罪説を信 じたものである。 地裁の判事は有罪以外の判決を下せるものではない。左 様に予断とは完全に一般消費者に遺伝子組み換え植物食 品は有害であるかの如く、強力な刷り込みが行われてい る。 古来我が国では現場先行で品種改良が行われてきた。 戦前、東北では冷害になると不作になるのが常識であっ たが品種改良のお陰で現在では冷害に耐えうる稲に改良 され、こしひかり、あきたこまち等々、おいしい米にま で恵まれる様になった。 種無しブドウなど品種改良は数え切れない位あり、品種 改良による有害説などきいたことがない。アナログ的品 種改良であるのに対し、デジタル的遺伝子組み換えであ るとさえいえる。 例えば大豆を何故遺伝子組み換え操作するのか、拙宅で も芝生の庭を家庭菜園に切り替え15年目であるがトマト の連作を15年間連作障害なしに年々豊作である。今年も 直径12cmの超LLサイズトマトが160個収穫済である。 大豆の話に戻ると、畝の端に枝豆(大豆)を植えるので あるが、完全有機栽培の為、当然無農薬でありトマトに は何の虫害も無いが枝豆には30%位は虫の被害を受ける。 虫害を最小限に抑制するには頻繁に農薬を散布する必要 があるのである。「遺伝子組み換えでない」大豆とは大 量に農薬を散布された代物であり、消費者は残留農薬の 被害を受けているのである。 虫害に強く収量も多く栽培期間も短く全てにおいて有効 な大豆を栽培するのに必要なアナログ的品種改良では結 果が出せなかった故にデジタル的遺伝子操作による品種 改良が必要とされているのである。 尚、有害説には確たる根拠は示されていない。倫理面で の「遺伝子組み換え」に反対している団体もあるやに聞 くが臓器移植に口を出すのが先ではなかろうか。 25年位過去のことであるが、魚の焼き加減によるおこげ 及びご飯のおこげ(炭化)は癌の原因元であるとする説が 闊歩した時期があったが、現在ではおこげによる癌化等 聴いたことがない。 最近ではメタボリック症候群が専門医によると如何にも 健康に有害であるかの説があるが、他の医者の説による と医学の全体を知らない専門医の説であり、メタボリッ ク症の人間の方がデーター的にも長生きしていると言う 説もある。説とはあくまでも仮説の世界であり決定的で はない。 ************************************************ 日刊工業新聞 (掲載日 2008年08月01日) http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0920080801aaal.html <中村のコメント> 確か前回、米島さんが、セブン・イレブン(ヨーカ堂) の農業参入問題を歓迎されていた。今回はそれに続くフ ァミリーマートの参入検討である。 以下記事に取ると、両社の参入形態には違いがあるが、 これを契機に他の異業種も積極的に日本の農業改革に 乗り出して欲しいものだ。 さて、嫌いな大田誠一農相だが、「消費者はムチャク チャ」発言が物議を醸している。確かに「消費者」とい う漠然とした括りは責められてしかるべきである。ただ し生産部門に関係していた中村の経験から、一部のオバ タリアン軍団の「ムチャクチャ」ぶりには、ほとほと泣 かされた経験がある。 と言って、これまた責任ある人が名指ししても同じく 問題になるだろう。そこはやはり具体的に案件を挙げる ことが肝要であろう。野田聖子(食品安全・消費者行政 推進担当)大臣、モンスター・消費者(連)の手綱をよ ろしく! ━━━━━━━━━━━━ ■□■ ファミマ、農業に参入 ━━━━━━━━━━━━━━━ ■□ 収穫野菜を弁当・惣菜に活用 ━━━━━━━━━━━━━━━ ファミマ、農業に参入−収穫野菜を弁当・惣菜に活用 ファミリーマートは農業に参入する方向で検討を始め た。同社は7月、伊藤忠商事と組んで清涼飲料の製造加 工会社を設立し、生産機能を含む一貫体制を構築してい る。 「食の安心・安全」へのニーズが高まる中、飲料水 に次いで農業にも参入し、収穫した農産物を弁当や総菜 などの材料として利用することを検討する。すでに小売 業ではイトーヨーカ堂が農業参入を決めており、小売業 が自前で農産物の生産体制を保有する傾向に弾みがつく 可能性が浮上してきた。 ファミリーマートは農業の展開について、農家や伊藤 忠などと組み、全国に農業生産法人を設立する方法など を検討する。ただ、収穫した野菜を店頭で販売すると違 い、弁当や総菜の材料として利用する割合が高くなると 見られる。 小売業が農業参入に関心を示すのは2012年度まで に食品廃棄物のリサイクル率を45%まで高めなければ ならないことが背景にある。 ************************************************** <縄文塾8月号−4編集後記> ************************************************** テレビはどこを回してもオリンピックの報道一色であ る。この北京五輪だが、全く私の予想した展開になって きた。 私は極めつきのスポーツ音痴だが、次回音痴なりの文 明批評もどきの『薮睨みスポーツ考──北京五輪と日本』 でも書いてみたい。 さて本日(8月15日)は、63回目の「敗戦記念日」 私はあえて「終戦」とは呼ばないことにしている。 それが(旧ながら)盂蘭盆と同じ日だと言うこともな にかを暗示させる。 私は「工の縄文:農の弥生」という切り口で論じてきた。 いま「農」の再生が果たされなければ、日本の未来は危う いのだ。 今回たしか3回目(あるいは4回目)の<農業特集>で ある。今後も取上げたいのだが、読者の方の投稿をお待ち している。 (中村) ************************************************** <縄文塾告知板> ************************************************** <8月広島雑学アカデミー特別例会> ’愛と奇跡の人 小野春子さん講演会 ’ 『詳しくは以下をクリック下さい』 ↓ http://joumon-juku.com/ono ”今を最高に生きる” 数々の難病を自らの意志と祈りの力で乗り越えられた、 敬虔なクリスチャン小野さんの闘病の歴史は、まさに 現代医学の常識をはるかに超えた人間の可能性を示す 歴史でもあります。 小野さんのお言葉、生き様、存在から、私たちは大 いなる愛と勇気を受け取利下さい。 ◎日 時: 8月28日(木) 午後6時30分〜8時30分 ◎場 所:広島アステールプラザ 4階大会議室 (082-244-8000) ◎参加費 1500円 (入場者数に制限がございますので、 下記に申し込み下さい。) ◎参加申込先 島田 兵二 739-0321 広島市安芸区中野町6-50-14-203 Tel&Fax.(082-892-4735) Mail to : shimada.hyouji@nifty.com ◎問い合わさせ先 上記島田、又は中村宛(082-244-0800) * * * * <第27回こころの文化フォーラム> 『金美齢 講演会』 ☆ タイトル: ”取り戻そう! 日本の誇り よみがえれ! 日本の美徳!” ★ 対 談: 金美齢氏 中山 理氏(麗澤大学 学長 ◎と き: 平成20年9月7日(日) 13:30〜17:15(開演12:30) ◎ところ 広島国際会議場フェニックスホール (082-242-7777) ◎全 席 2000円 (託児受付け有り) ◎主 催 広島モラロジー経済同友会 ◎申込先(下記フォーマットへご記入下さい) 〒730-0015 広島市中区橋本町7-26 サンゲン株式会社 本社総務課 茂田 裕美子 TEL:082-227-2220、FAX:082-227-2229 E-mail: info@e-sangen.co.jp ************************************************** ◎名にし負う粗忽男中村です。懲りもせず「脱字・誤字 ・変換ミス…」多発のこと、陳謝!多謝!深謝!「笑っ て許して」下さい。(中村) ************************************************** <縄文塾関連> ◎縄文塾HP: ⇒ http://joumon-juku.com/ ◎中村忠之の電子書籍集「城門への道」 ‘the Road to the Castle Gate’ ⇒ http://joumon-juku.jp/ ◎気ままに、気楽に更新中!「縄文ブログ」 ⇒ http://joumontn.jugem.jp/ ◎ご意見・ご感想・ご寄稿はこちらから nakamura@joumon-juku.jp * * * * <フレンドリー・メルマガ> 中村の文章ほかを適宜紹介いただいております ◎「日本の再興」―日本戦略の研究会 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/000091303/ ◎WEB 熱線(アジアの街角から) ⇒ http://chinachips.fc2web.com/common/31mag.html <推奨メルマガ> ◎「日本戦略の研究会」及び「21世紀研究会」 「良い国日本の進路」 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/000173950/ ◎わたなべりやうじらうのメイル・マガジン 「頂門の一針」 ⇒ http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm ◎国際派日本人養成講座 ⇒http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/ ◎「クライン孝子の日記」 ⇒ http://archive.mag2.com/0000098767/index.html ◎「花岡信昭メールマガジン」 ⇒ http://www.melma.com/backnumber_45206/ ◎平河総合戦略研究所メルマガ ☆甦れ美しい日本☆ ⇒ http://www.melma.com/backnumber_142868/ ◎「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 ⇒ http://www.melma.com/backnumber_45206/ ◎おきらく軍事研究会の「軍事情報」 ⇒ http://www.mag2.com/m/0000049253.html ◎北野 幸伯の「ロシア政治経済ジャーナル」 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000012950/ ◎国際戦略コラム ⇒ http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/mail.htm ◎国際派時事コラム「商社マンに技あり」 ⇒ http://fuku41.hp.infoseek.co.jp/ 「縄文塾通信」をブログで毎回取り上げて下さっています。 ◎猫じじいのたわごと(情報ブログ) ⇒ http://plaza.rakuten.co.jp/yamanoha/ ◎採れたてニュース・オンライン(社会版) ⇒ http://blog.livedoor.jp/dexter5150/archives/2008-02.html <推奨HPおよびブログ> ◎軍事評論家 佐藤守のブログ日記 ⇒ http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/ ◎加 瀬英明のホームページ ⇒ http://www.kase-hideaki.co.jp/index.html ◎hanahana日記 ⇒ http://www17.ocn.ne.jp/~hana2/ ◎ブログ「阿比留瑠比さんのページ」 ⇒ http://abirur.iza.ne.jp/ ◎金谷 武洋の『日本語に主語はいらない』 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/shugohairanai/ ◎町田 宗鳳のホームページ ⇒ http://home.hiroshima-u.ac.jp/soho/ ◎唸声さんのページ ⇒ http://datefile.iza.ne.jp/ ◎ブログ 大事小事―米島勉日記 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/daijishoji 同 米島勉のセカンドオピニオン ⇒ http://blog.goo.ne.jp/goo6391 ◎せと弘幸のBLOG『日本よ何処へ』 ⇒ http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/ ◎大紀元 ⇒ http://jp.epochtimes.com/ ◎totopapaさんの「普通の国にしたいだけなのだ」 ⇒ http://totopapa.iza.ne.jp/blog/ ◎日本のお姉さん ⇒ http://ameblo.jp/nyaonnyaon/entry-10096125535.html ◎武田邦彦(中部大学)のホームページ ⇒ http://takedanet.com/ ◎沖縄在住の絵描きが日々の出来事をつづる ブログ トラネコ日記 ⇒ http://ryotaroneko.ti-da.net/ ◎ ODAメールマガジン ⇒ http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index.html ◎朝鮮日報{日本語版) ⇒ http://www.chosunonline.com/ ◎あかさたなの執行実験場 ⇒http://sikkojikken.at.webry.info/


