2008/03/15
縄文塾通信 3月特別号ー2(296号)
*********************************************************************** ◎本通信は、(原則)毎月5日に1回程度配信いたします。 ◎特別号は特定テーマ又は他推奨メルマガ・ブログからの転載が中心です。 ◎転載は歓迎いたしますが、出処だけは明記下さい。 *********************************************************************** 縄文塾通信 <3月特別号ー2(296号)> 縄文暦12008年3月15日 編集・発行人 《縄文塾》中村忠之 ★縄文塾ホームページ http://joumon-juku.com ★中村電子ブック・論文HP http://joumon-juku.jp/ ★縄文ブログ http://joumontn.jugem.jp/ ★「縄文塾通信」メルマガ登録は http://www.mag2.com/m/0000184916.html *********************************************************************** <3月特別号−2 (296号)目次> *********************************************************************** ◎<一言巻頭言> 中村 忠之 ◎心が元気になる話 by OJIN ◎「沖縄」「イージス艦」報道に欠けていること 花岡 信昭 ◎産経新聞で気になる記事を寸評 佐藤 守 ◎3月特別号−1編集後記 中村 忠之 ◎縄文塾掲示板 *********************************************************************** <一言巻頭言> インド漫遊してきたわがPC師匠が、かつてのヒッピーといった風情で1ヶ月 振りにヒョッコリ帰国した。デジカメで撮った仏教寺院と各宗教団体が運営する 孤児院のおびただしい写真を見せてくれながら、貧しい中で無邪気で明るく、人 なつっこい笑顔で接してくれた様を、物質的に豊かな日本の、そのくせ無気力な 子供達と比較して語ってくれた。こうした落差の大きさとねじれ現象の理由と対 策について、その内書いてみたいと思っている。 (中村) *********************************************************************** ◎WEB 熱線(アジアの街角から) http://chinachips.fc2web.com/common/31mag.html から転載。 <中村のコメント> 「今年は明るく 明るく〜」と宣言?しながら「有言不実行、看板に偽りあり」 を余儀なくされてきたことの穴埋めではないが、フレンドリー・メルマガに取り 上げて下さった<WEB 熱線(アジアの街角から)>より、「心が元気になる話」 をピンチヒッターとして登場いただいた。 『伐って燃やせば森は生きる』『森を守れが森を殺す』など、過激な題名の本 で知られる田中淳夫さんは、「すでに日本の木材価格は国際水準になっているの に、流通問題・品揃え・品質管理などが大いに遅れている現状を指摘している。 だがここでの事例は、そうした課題をクリアしてるようだ。考えようでは、今 までは資源の温存という見方も出来。これからの的確な取り組みが大いに待たれ るところだ。 鉱山問題・廃棄製品からの再資源化、日本の持つ技術と英知の出番と見たい。 *********************************************************************** 心が元気になる話 by OJIN ☆ 一歩一歩改良を積上げれば ほ〜らほら、ホントに日本人の地道に一歩一歩コツコツと改良していく成果が 時間はかかっても、こういう素晴らしい結果に実を結んでいってるんですね〜 「林業と鉱山の再生」 尾鷲[おわせ]ヒノキで有名な、速水林業の作業方法に日本林業再生のカギが隠 されている。また、不要な間伐材の利用方法も多様化してきた。 その中で重要なカギが、木材への加圧注入処理である。――――この処理をす ると、木材の耐久性、防腐性、防蟻性が高まり、プラスチックと同程度の性能 を持つことになり橋などに間伐材がそのまま使えることになる。 日本の林業とその木材が、脱石油戦略、温暖化対策には必要な日本の宝になる 日が近い。 速水林業の黒字経営の秘密は、良木の生産、作業の合理化、そして産直販売。 戦後の量産の時代に、量より質を求めて間伐を徹底し良木を育ててきた。速水 林業の育成林地域を見ると、下草が生えて太陽が地面に差込み、低い広葉樹も あるという環境になり、昆虫や小動物たちも生息できる、生態系にもやさしい ことが特徴である。 普通の林業地域を見ると、木の下に太陽の光が差さない暗い林が多い。このた め動物もいない。これができるのは、1年1メートル=ワンイヤー・ワンメー ター)の高成長を示すスーパー苗木の植栽が重要であり、これが下草より先に 成長するので下刈りが不要になっているという。 そして、作業も1人で何でもこなすなど効率化、そして機械の導入による省力 化といった合理化を進めてきた。ここへきてユーロ高による輸入材の価格上昇 で、スギは最も安い木材の一つになった。高価だといわれたヒノキでさえ、耐 久性や強度などの性能を考えると、十分に安価な建築材料になってきている。 今が日本林業を立て直すチャンスである。そして、ここに林野庁の補助政策も あり、各地で山側と流通加工が一体化した大型製材工場が作られている。そこ に山から安定的に木材を供給し、伐採、搬出、加工、流通と、トータルでコス トを下げていこうとする動きが全国各地で始まっている。 それが本格的になるには、今までのように、部分的に生産性を上げるのではな く、例えば木材乾燥には廃材などのバイオマス燃料を使用し、発電まで考える など、木材を全て使い切る利用方法が前提となる。また、製材業だけでなく、 様々な森林産業、木材産業の産業集積が重要だ。 温暖化対策の補助もあって、海外では、林業はファンドの投資対象として組み 込まれるほど有望な産業である。日本も、温暖化ガスの削減目標6%のうち、 森林吸収分3・9%の確保のためにも林業振興は重要なことになっている。 石油資源の高騰により、今後益々重要な産業になっていくことは間違いない。 ヨタも、排出権取引を視野に、日本林業地域の買収と林業経営に乗り出すよう だ。企業経営としての面から、計画性や科学性を日本林業に持ち込むことを期 待したい。 もう1つ、 日本には振興すべき鉱山がたくさんある。 日本は火山国であり、マグマや地下から温水などが出ている。このため、レア メタルが日本にはあり、戦前までは各所に鉱山があった。それを鉱物資源の価 格が下落して採算が取れずに閉山したのだ。 この閉山した鉱山を復活することが、ここ数年の鉱物資源価格の高騰で可能に なっている。政府も資源不足対策として、日本の資源開発に積極的になるよう な施策を打つ必要が出てきたと感じる。 都市鉱山の開発も必要である。リサイクルの循環が確立すると、日本は今まで に多くの鉱物を使って日本国内に製品としてばら撒いている。鉱山の原石より、 製品の中に含まれる鉱物資源の割合のほうが多い。 この2つの施策を打てば、日本に石油危機や資源危機という事態は起きない。 もし危機が起きるとすると、危機管理不足、準備不足から起きるのである。 すでに、日本の原子力発電設備は世界一であり、その電力供給と資源の利用で 日本は生き延びることができる。後はそれを行うかどうかである。日本の未来 は明るい。 「メルマガ国際戦略コラムより引用」 http://archive.mag2.com/0000018239/index.html 鉱産物の分野で、「閉山した鉱山を復活することが、ここ数年の鉱物資源価格 の高騰で可能に」 石油資源があと30年で枯渇するとかいわれたのは確か、30数年前だったで しょうか? しかし、今でも全然枯渇などしておりません。 1973年10月の第一次オイルショック以前の原油価格は約3ドル/バレル で、この値段で採掘可能な場所は非常に限られた条件のいいところだけでした から「あと30年で枯渇する」と計算されたのでしょうが、しかし第一次オイ ルショック・第ニ次オイルショックを経て、現在は100ドル/バレルのあた りを上下する価格になっています。実に30数倍の価格高騰!? ここまで高くならない段階でも‥もう寿命は尽きたようですが‥イギリス沖の 北海油田のような3ドル/バレルではとても採算が合わないような条件のとこ ろでも採掘可能になり、さらに、これから200ドル/バレルの時代になった らどうでしょうか?1千メートルでも2千メートルの海底油田でも採算が合う ようになるのではないでしょうか。 ーーー食料も同じだと思います。 日本の食料自給率向上のために何度も提起記事を掲載してきましたし産経新聞 が開設している「せいろん談話室」に投稿したりして賛論・反論を求めてきま したが、 http://chinachips.fc2web.com/repo/001076d.html どうも食料品の価格が(おそらく)10倍20倍30倍になるという状況に思い をいたして頂けないようで、現状からの判断に拠るご意見しか頂くことができ ませんでした。石油の価格が上がってきたのは需給だけの原因によるものでは ありませんが、しかし人間が生きていく上では、食べ物は石油よりも必要不可 欠で重要なものです。 地球の人口は毎年8千万人ずつ増え続けています。そして、世界的に農業従事 者の数は減少しています。 「06年1月25日9時59分 毎日新聞【ダボス(スイス)澤田克己】」 〈世界雇用情勢〉サービス業が農業を上回る ILO報告 国際労働機関(ILO)は25日、世界の雇用情勢に関する年次報告書を公表し た。報告によると、サービス産業の就労者数が、昨年末に初めて農業を上回っ た。昨年末の世界の就労人口に占める産業別割合は、 ◇サービス業40% ◇農業38.7% ◇工業21.3%。 10年前にあたる96年には、 ◇サービス業35.5% ◇農業43.1% だった。 途上国では依然として農業のほうが多いものの、東アジア(日本を除く)と東南 アジア・太平洋地域では、昨年末、農業がそれぞれ48.3%、47%と半数 以下となった。 さらに、現在は食料輸出国として買え買えと圧力をかけているアメリカにしたと ころで05年2億9600万人だった人口は、現在のペースで増え続ければ、5 0年には4億3800万人に到達。増加する約1億4200万人の8割余りは新 たな移民とその子孫。 という状況では、いつまで食料輸出国であり続けられるのか分かりませんし、中 国なんかはもう既に食料輸入国です。 去年中国で日本のお米を初めて販売しましたが、そのときの値段は 新潟産コシヒカリ :2970円/2kg 宮城産ひとめぼれ :2820円/2kg 中国産米現地店頭価格水準: 64円/2kg :〜320円/2kg 中国の最高級のお米の値段の「たった10倍程度」でした。 10倍というと日本人なら驚かれるかもしれませんが、ーーー今年の春節前後 の大雪の影響と、春節期の物価上昇のダブルパンチで、物にもよりますが食品 価格は3倍5倍10倍になりました。 物の値段なんて、需給状況で直ぐにでも高騰します。日本の食料自給率が10 0%以上であるならば外国の需給状況による価格変動なんて関係ありませんが、 今はそういう時代じゃなく、世界中と緊密に連動している時代です。 そして、では日本の食料自給率の内訳はどうなっているのか?と品目別に眺め てみると、農水省「平成18年度食料需給表(概算値)」 (以下データは(恐縮ながら)割愛、 、縄文塾通信 3月ー2 (3/10) <『自給率向上で一石三鳥を』 平井 修一> をバックナンバー http://archive.mag2.com/0000184916/index.html から 参照下さい。 併せて、「日本の食品自給率のデータは本当か?」 中村 忠之 http://joumon-juku.jp/jiji_syouron/48.html を参照下さい。 牛肉は輸入が国産を上回っているが、豚肉は国産と同じほど輸入されている。 飼料はほとんどが輸入されているようだから、それを考慮すると自給率は極端 に下がると思われる。 牛乳および乳製品 飲用向けはすべて国産。チーズ、バターなどの乳製品向けには国産とほぼ同量 が輸入されている。 魚介類自給率51.6% 国産 506万7000トン 輸入 571万1000トン 消費量 982万トン 豊かな海に囲まれているのに半分は輸入に頼っている。 米・イモ類・野菜・果物・牛乳は、まあまあそこそこの水準でOKのようです が、小麦・大麦・トウモロコシは酷いものでございます。そして豆類・肉類・ 魚介類はほぼ半分が輸入品―。 やはり日本の農地は狭いですから、小麦・大麦・トウモロコシ・豆類なんかは 効率=価格的にどうにもならない結果でこうなるんでしょうか。しかし魚介類 を半分も輸入しているというのは、海に囲まれている日本としてはどうなんで しょうか?ーーー養殖技術の改良や捕鯨問題をなんとかすれば、このへんも何 とかなりそうでございます。 で、現在食料を輸入している主な国は、 穀 類:米国・カナダ・ブラジル・豪州・中国 肉 類:米国・豪州・ニュージーランド・カナダ・ブラジル・中国 野菜類:中国 ということだそうですから、野菜はまあ問題ないとして、小麦・大麦・トウモ ロコシ・豆類・肉類などは、例え価格が割高になったとしてもとりあえず輸入 相手国を増やして分散し、食料の安全保障を確保しながら、増産へ向けた次の 手を打っていくようにすればいいんじゃないでしょうか。 しかし、そういう統計なんてないんでしょうけれど、無駄に食べ残したり賞味 期限切れなんかで棄てている食料をなくすようにすれば、自給率なんてたちま ち5%以上アップするんじゃないのかな?ーーーと感じるんですけれど、皆さ んはいかがお考えになりますでしょうか? *********************************************************************** ★★花岡信昭メールマガジン★★541号[2008・3・8]より http://www.melma.com/backnumber_45206/ <中村のコメント> 花岡さんの視点は、常に冷静のようで情熱的、過激なようで冷徹である。 「沖縄問題」でも敢えて少女の行動に視点を当てるという、今のマスコミが意識 的に避けてきた問題を提起した。沖縄在住のトラネコさんによると、暑くて長い 夏の夜など、外に出るという風習は年齢や男女を問わずあるそうだが、それでも 誘いに乗って米兵のバイクに乗るのは行き過ぎだろう。ところがそのことを指摘 するのに勇気がいる、非難が集中するという事は、言論の自由があってないに等 しい言論環境と言わねばならない。 また「イージス艦問題」にしても、マスコミの「(イージス艦に)最初に罪あ りき」というスタンスも、あまりに不公平ではないのか。 著名な人ほど風当たりが強い。微力ながら花岡さんの健闘をお祈りしたい。 *********************************************************************** 「沖縄」「イージス艦」報道に欠けていること 花岡 信昭 このサイトの基本テーマは「安心」「安全」だ。まさにそのテーマに合致する と思われるのが、沖縄で起きた「米兵による少女暴行事件」とイージス艦「あた ご」の漁船との衝突事故だ。すでに論議は出尽くしているかとも思うが、改めて、 この2つのケースが何を問いかけたのか、総括しておきたい。 双方のケースに共通していたのが、大方のメディア報道のスタンスだ。「沖縄」 では米兵・米軍側を一方的に断罪し、「あたご」では自衛隊側が全面的に悪いと いう報道ラッシュであった。とくにテレビのワイドショーはその傾向が一段と強 かったように思う。 断罪された側はいずれも、反論、言い訳ができない立場にある。とかくメディ アはそういう「逆襲が絶対にない相手」に対して居丈高になる。メディアの世界 に長年いた者としても、いま必要なのは、常識的判断と沈着冷静な報道スタンス ではないかと痛切に感じる。 「沖縄」のケースから見よう。こういう言い方は注意しないといけないのだが、 米兵による事件、不祥事、不始末はいまに始まったことではない。再発防止には 全力をあげてほしいが、「軍隊」というのは、あすは自分の生命をかけなくては いけないかもしれないという心理が働く特殊な組織である。そうした面での専門 家による兵士の管理、ケアーが重要になる。 そのことを前提として、あえていえば、今回の事件は14歳少女が夜の8時半 に繁華街で遊んでいなければ、そして、米兵のバイクに乗るという軽率な行為を していなければ、起きなかったケースである。「子どものしつけ」の徹底を家庭 や地域、学校に求めることが、この事件が残した教訓だろう。重ねていうが、普 通に道を歩いていて拉致されたというケースではなかった。 少女側は「強姦」で逮捕された米兵に対し、告訴を取り下げ、米兵は結果的に 不起訴となった。米兵は「強姦」の事実を否認、警察当局による証拠収集や捜査 も難航していた。少女の将来を考えれば、これ以上の言及は避けたほうがいいの だろう。地元では「極悪な米兵による被害少女」として知られてしまっている。 不起訴となった以上、「強姦事件はなかった」のだから、周辺は少女の今後をあ たたかく見守ってほしいものだ。 だが、「反米・反基地」勢力はこの事件によって勢いづいた。地元の首長や議 会は、普天間返還、代替基地建設の調整を「さぼる」理由ができた。これが政治 の世界の「いやらしさ」である。 不起訴となったからには、この事件によってぎくしゃくしてしまった日米関係 の修復に努めることが急務だ。政府関係当局には周到かつタフな事後処理を求め たい。関係修復にどれだけの時間を要するか、そこに日米同盟の強靭さがかかっ ている。 「あたご」のケースも複雑だ。漁船の父子が行方不明という痛ましい事故だが、 横須賀に向かって直進していた「あたご」と漁船の船団が鉢合わせしてしまった。 メディア報道は「あたご」側の過失を一方的に責め立てている。防衛省、自衛隊 の対応の遅れも集中砲火を浴びた。そこはプロ中のプロである以上、迅速、的確 な対応が求められたのは当然だ。だが、今後の海難審判の結果は予断を許さない ものがある。 海上衝突予防法では、船舶同士の衝突を回避するため、「行会い船」「横切り 船」などの状況別に細かな規定を設けている。 「行会い船」はほぼ真向かいに行き会う場合で、互いに相手の船の左舷側を通 過する、つまり、右側通航を義務付けている。「横切り船」は互いに進路を横切 る場合で、相手を右舷側に見る船は相手の進路を避けなければならないとし、さ らに、相手の船首方向を横切ってはならない、としている。 つまり、互いの位置関係によって、回避行動が違ってくるのだ。今回のケース では、僚船の1隻は右左に蛇行して衝突を避け、1隻は「あたご」の直前を横切 った。海上保安本部が捜査に全力をあげているが、その結果によっては、これま で言われてきた構図が変わる可能性もある。 それにつけても思い出すのは、「なだしお」と「雫石」である。いずれも発生 当時は自衛隊側が全面的に指弾された。新聞社にいて、あのときの興奮状態をい まだに覚えている。だが、最終的な判決は違ったのである。 1988年7月23日、横須賀沖で海上自衛隊の潜水艦「なだしお」と遊漁船 「第一富士丸」が衝突、「第一富士丸」が沈没して30人が犠牲となった。事故 当時は「なだしお」側を責める報道があふれ返ったが、海難審判庁は「なだしお」 の回避の遅れを指摘する一方で、「第一富士丸」にも直前での左転に問題があっ たと判断した。刑事裁判では、「なだしお」艦長、「第一富士丸」船長の双方に 執行猶予付きの禁固刑が下されている。 1971年7月30日、岩手県雫石町の上空で航空自衛隊の戦闘機と全日空機 が衝突、双方とも墜落した。全日空機の162人が犠牲となり、戦闘機の訓練生 はパラシュートで脱出、生還した。このときも、自衛隊側に全面的な非があると 報道されたが、最終的な構図は違うものとなった。 当時、別の戦闘機で飛んでいた教官と訓練生が業務上過失致死などで逮捕、起 訴されたが、訓練生は無罪、教官は執行猶予付きの禁固刑となった。裁判の過程 では全日空機側の過失も認定された。戦闘機は時速840キロ、全日空機は90 0キロ。全日空機が下側から追突、水平尾翼で戦闘機の右主翼を引っ掛けたとい うものであった。戦闘機よりも全日空機のほうが速かったという事実に驚いたの をいまだに覚えている。民事裁判は20年近くかかったが、最終的に過失割合は 「国2、全日空1」と認定されている。 昔の資料を改めて点検してみると、メディアの報道姿勢に基本的な変化が見ら れないことを指摘しないわけにはいかない。「沖縄」では米兵・米軍が、「あた ご」では自衛隊側が「全面的悪玉」として報じられた。「なだしお」「雫石」と まったく同様の構図である。 これも集団的過熱取材(メディア・スクラム)のなせる弊害なのだろうか。一 時的にカーッと血が上ってしまうような報道スタンスでは、事実が見えてこない。 再発防止の方向性も危うくなる。相次いだ2つの事件、事故はメディアにも痛烈 な反省を迫るものだ。 ************************************************************************ 軍事評論家=佐藤守のブログ日記 (3/6) http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/ 「今朝の産経新聞で気になる記事を寸評しておきたい」より <中村のコメント> ここでは一切注釈など不要である。朝毎紙を購読されている方は、ぜひサンケ イ紙と比較して欲しい。最近いささか疑問に思う記事にも出くわすが、それでも 良識的な記事は多い。いずれにしろ記事を丸呑みすることなく、。自分の視点と 比較し、照らし合わせて判断する姿勢が重だろう。 ◎msn 産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/ msn 産経ニュース ◎【世界の新聞「101紙」の視点】 http://www.mag2.com/m/0000174275.html に、「国内主要6紙の本日の社説/「本日、あなたが最も共感した社説は?」 のアンケート/国内主要6紙サイトのトップ記事」が出ます。 ************************************************************************ 産経新聞で気になる記事を寸評 佐藤 守 1、1面トップでは、中国全人代で「食の安全強化」をうたったものの、「日 本の消費者を不安に陥れた中国製ギョーザ中毒事件に関しては触れずじまい。対 策についても具体的な中身に言及しないなど、有効性に疑問がのこる内容となっ た」と報じた。2期目の胡ー温体制の出発であり、まだまだ政権の不安定さを抱え ている証拠であろう。この先何が起きるかわかったものではない、と考えておい た方がよかろうと思う。それにしても、昨年の「日中安保対話」で主題となった この国のインフレは極めて危険な水準にあるようだ。 2、その下の産経抄は、「トウ小平秘録」の受け取りを拒否されて「輸入禁止図 書」に指定されたことを書いているが、むしろ内容が真実であるという証拠であ り、「名誉」だと受け止めるべきであろう。逆に著書への関心も「高まりそうだ。 無論中国批判もそうである。外交の手練手管では定評のある中国だが、民主主義 国の報道への対応だけは、未だに学習効果が見られない」と書いたが同感。「蘇 民祭」の前例もある。しかし、不思議なことに、アマゾンでも楽天でもこの著書 は取り扱われていないらしく「該当する商品は見当たりませんでした」と表示さ れる。どうもおかしな気配を感じるのだが、産経新聞社はこれにどう対応してい るのだろうか? 3、「過激性教育歯止め」「指導書、事例集に刷新」 「幼稚園で男女の性器の絵を使うなど過激な性教育が問題化したことを受け、 文部科学省が教員向けの性教育指針を大幅に刷新し、『発展的に取り扱えるよう にする』との文言を削除することがわかった。文科省では『極端な性教育を容認 する根拠として誤解される恐れがあった』とし、・・・歯止めをかける考えだ」 というのだが、幼稚園から男女の性器を図解入りで教育する方が異常である。 赤子の時は母乳は受け付けてもおかゆは無理、幼児時代には、おかゆは受け付 けても『たくあん』は無理なのであり、幼稚園児には文字や音楽には興味があっ ても「性器」には教師ほどの興味あるまい!読み書きそろばんは受け付けても、 性教育なんぞ受け付ける準備は出来ていないからである。 むしろ、教科書もどきの「エロ本」を楽しんでいるのは教師のほうではないの か?小学校教師の性犯罪が目立つのは、性教育を大義名分にした「学習指導要領」 に刺激されて「実験?」しているからではないのか?広告に挙げた「性教育の暴 走」をご一読あれ。背筋が寒くなる・・・。 4、3面の「米中サイバー戦争の足音」は興味深い。「米中間が本格的サイバー 戦争へと発展した場合、日本は『集団的自衛権は行使できない』などと、協力を 拒むことは許されないだろう」とあるが、今月22日の台湾総統選挙の結果次第 では、数年以内に「物理的」衝突もおきかねない。いや、中国大陸内で何かが起 きる可能性も否定できない。 その横に「胡主席の来日が5月にずれ込む」可能性が出てきたことが出ている。 「過密日程・・・ギョーザも影響?」と見出しにあるが、当然ギョーザ事件は影 響している。福田首相が「無視」しても、酷い目にあった国民は決して忘れない から、これが解決しない限り、胡主席の来日は国民からは歓迎されまい。むしろ、 不愉快な訪日になると思われる。 先日来日した上海国際問題研究所長に、私は率直に「ご忠告」申し上げておい たことは既に書いたが、彼らがこの問題をどう取り扱うのか、見ものである。 5、「巡査長へ支援175件」 「路上で騒いでいた少年達を立ち去らせるため」27歳の巡査長が拳銃を抜い て威嚇した問題で、全国から巡査長の行動を支持する手紙やメールが(滝野川) 署などに相次いでいる」という記事である。2月26日午後8時半ごろ、東京都 北区滝野川の路上で発生。「大声が煩い」との苦情を受けて駆けつけた巡査長が 区内の高校2年生(16)ら少年3人に注意した。 3人は一旦その場を離れたが、約10メートル先で再び路上に座り込んだ。名 前などを尋ねても無視したため、拳銃を抜いて立ち退かせたという。3人が直後 に『銃を向けられた』と署に訴え出て発覚」、警視庁では拳銃の適正使用に当た らないと見て、「『特別公務員奉公陵辱容疑』で巡査長を取り調べ、処分を検討 中」なのだというから開いた口がふさがらない。こんなことでは現場警官はまと もに仕事をやる気がしなくなるだろう。 警察が善悪の区別がつかなくなっているようでは、市民は枕を高くして眠れな い。「盗人猛々しい!」とはこの少年達のことを言う。こんな甘やかされた「バ カ息子」達が増えることを阻止するため、どんどん拳銃を向けてやって欲しいも のである。こういうと「それはいくらなんでも言いすぎ・・・とかやり過ぎ」だ と人権派が言うが、冗談じゃない。そんな人権派に限って口は出しても責任を取 らないのだから、この際警視庁は、この巡査長を職務を熱心に遂行した「警官の 模範」として表彰すべきである!。警察までもが事勿れの小役人組織に落ちぶれ てはこの国は持たない。 6、「海自HP事故触れず」「当日、幕僚長あいさつ削除」 防衛省が連日「イージス事故」についてHP上に情報を随時掲載している一方 で、海自が「事故には一切触れず、事故当日に吉川栄治海上幕僚長のあいさつを 削除していたことが5日、明らかになった」という内容だが、なんとも早、滝野 川警察署並みの事実認識と、時代遅れの感覚にはあきれた。 意図は不明だが、事故が起きたことは隠しようがない事実なのだから、事実関 係をHPに掲載して何がいけないのだろうか?こんな姑息なことをするから、痛 くもない腹を探られることになるのである。「伝統墨守、唯我独尊」といわれる 海自だが、強力な米海軍を相手に奮闘した旧帝国海軍の大先輩方がこんな記事を 読んだら、失望落胆するだろう。広報担当者の猛省を促しておきたい。 ************************************************************************ <縄文塾3月特別−2 編集後記> ************************************************************************ 今回は3つの力作を掲載させていただいた。勝手ながら、前号と期せずして日 本自給率テータが重なったため、OJINさんの論文から割愛させていただいた。 ここに深くお詫び申し上げます。 今後なんとかOJINさんに負けないように、「明るい面」を差がしていきたいと 思っています。 以下<掲示板>にあるように、久しぶりに(広島雑学アカデミーで)講話をす ることになった。「明るく 明るく〜」をテーマにする根拠とでもいえる命題に、 実例を挙げて取り組んでみたい。「上ばかりでなく下も見る」「コップの水もう半 分まだ半分」それをもう少し広げて、「多様性」という切り口で纏めて、この「縄 文塾通信」でも紹介してみたいと思う。 個人的なことだが、3/14に旧制中学時代の友人数名と、前々回縄文塾通信 で紹介した荒谷勲くんの「懐かしい酒」をダシにして、拙宅で賞味ようという運び となった。本号発信の前日である。まあ二日酔いにならない程度にしようは思うの だが、さてどうなることか? (中村) ************************************************************************ ◎名にし負う粗忽男中村です。懲りもせず「脱字・誤字・変換ミス…」多発の こと、陳謝!多謝!深謝!「笑って許して」下さい。(中村) ************************************************************************ <3月縄文塾掲示板> ************************************************************************ <3月広島雑学アカデミー例会> ◎日 時 3月26日(水)18:30〜21:00 ◎講師&演題 ★ 東洋思想研究家 熊本謙次氏 (18:30〜19:20) 「厚黒学(こうこくがく)〜厚かましくかく、かく腹黒く生きる〜」 <逆転の発想から真の生き方が見えてくる>。 ☆ 縄文塾 塾長 中村 忠之 19:20〜20:10 ”縄文的楽天主義のすすめ” <現在マスコミでは悲観的報道ばかりが多多すぎる 本当に「日本は悪い国・駄目な国か」 その論調のおかしさにメスを入れる!> ◎会 場:アステールプラザ4F「中会議室」 ◎会 費: 1500円(懇親会費を含む) ◎お誘い合わせの上、自由に参加下さい。 ◎問合せ先 中村 nakamura@joumon-juku.jp ********************************************************************** 「正かなづかひの會」趣意書と入会のご案内 <下記をクリックして下さい> http://joumon-juku.com/mail_maga/2007_12_15.pdf 関心のある方はぜひご協力下さい (中村) ********************************************************************** 広島大学の町田 宗鳳先生(比較宗教学)は、イエローハット 会長鍵山秀三郎さんのトイレ掃除に共鳴され、この度 <第一回広島大学「世界平和はトイレ掃除から」運動>を開催する ことになりました。 詳しくは以下アドレスへ、 佐伯 昌昭様 SaikiM@hai.co.jp 町田 宗鳳先生 soho@hiroshima-u.ac.jp ********************************************************************* 名にし負う粗忽男中村です。懲りもせず「脱字・誤字・変換ミス…」 多発のこと、陳謝!多謝!深謝!「笑って許して」下さい。(中村) ********************************************************************* ◎縄文塾HP: http://joumon-juku.com/ ◎中村忠之の電子書籍集「城門への道」 ‘the Road to the Castle Gate’ http://joumon-juku.jp/ ◎気ままに、気楽に更新中!「縄文ブログ」 http://joumontn.jugem.jp/ ◎ご意見・ご感想・ご寄稿はこちらから nakamura@joumon-juku.jp * * * * <フレンドリー・メルマガ> 中村の文章ほかを適宜紹介いただいております ◎「日本の再興」―日本戦略の研究会 http://blog.mag2.com/m/log/000091303/ ◎WEB 熱線(アジアの街角から) http://chinachips.fc2web.com/common/31mag.html <推奨メルマガ> ◎「日本戦略の研究会」及び「21世紀研究会」 「良い国日本の進路」 http://blog.mag2.com/m/log/000173950/ ◎わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm ◎国際派日本人養成講座 http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/ ◎「クライン孝子の日記」 http://www.takakoklein.de/ ◎「花岡信昭メールマガジン」 http://www.melma.com/backnumber_45206/ ◎平河総合戦略研究所メルマガ ☆甦れ美しい日本☆ http://www.melma.com/backnumber_142868/ ◎「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 http://www.melma.com/backnumber_45206/ ◎おきらく軍事研究会の「軍事情報」 http://www.mag2.com/m/0000049253.html ◎山本善心の「時局心話会<木曜コラム>」 http://shinwakai.xsrv.jp/shinwa/mail-cgi/mailf.cgi ◎北野 幸伯の「ロシア政治経済ジャーナル」 http://blog.mag2.com/m/log/0000012950/ ◎西村眞悟のメルマガ http://www.emaga.com:80/tool/automail.cgi? code=shingo&mail=joumontn@ms4.megaegg.ne.jp&e=1 ◎【世界の新聞「101紙」の視点】 http://www.mag2.com/m/0000174275.html <「縄文塾通信」をブログで毎回取り上げて下さいます> ◎猫じじいのたわごと(情報ブログ) http://plaza.rakuten.co.jp/yamanoha/ ◎採れたてニュース・オンライン(社会版) http://blog.livedoor.jp/dexter5150/archives/2008-02.html <推奨HPおよびブログ> ◎軍事評論家 佐藤守のブログ日記 http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/ ◎加瀬英明のホームページ http://www.kase-hideaki.co.jp/index.html ◎hanahana日記 http://www17.ocn.ne.jp/~hana2/ ◎ブログ「阿比留瑠比さんのページ」 http://abirur.iza.ne.jp/ ◎金谷 武洋の『日本語に主語はいらない』 http://blog.goo.ne.jp/shugohairanai/ ◎町田 宗鳳のホームページ http://home.hiroshima-u.ac.jp/soho/ ◎唸声さんのページ http://datefile.iza.ne.jp/ ◎博士の独り言 http://specialnotes.blog77.fc2.com/ ◎せと弘幸のBLOG『日本よ何処へ』 http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/ ◎大事小事ー米島勉日記 http://blog.goo.ne.jp/daijishoji ◎大紀元 http://jp.epochtimes.com/ ◎totopapaさんの「普通の国にしたいだけなのだ」 http://totopapa.iza.ne.jp/blog/ ◎東雲牛の時事放談 http://www.megaegg.ne.jp/~yyoshida/index.html



