冷熱ジャーナル 2007年12月5日号
シャープ
薄膜太陽電池の年間生産能力増強
現在15万MWを08年10月に160MWへ
シャープは11月29日、奈良県・葛城工場での薄膜太陽電池
の生産能力を現在の年間15MW)から、2008年10月には160M
W体制にまで増強すると発表した。
薄膜太陽電池はガラス基板の上にシリコンを薄く堆積させ
た構造、結晶系太陽電池に比べてシリコン使用量が約100分の
1と少量で、生産工程も短く量産効果によりコストダウンが図
れる。さらに温度特性も優れ、高温地域での発電量が結晶系に
比べて多いのが特長。
薄膜太陽電池は、カーテンウォールなど採光できる“シース
ルー型”や、LEDを内蔵し昼に発電して夜は点灯する“光る
太陽電池 ルミウォール”といったデザイン性に優れた建材と
しても採用されつつあり、今後は住宅やビルの窓・壁面などに
新しいアプリケーションの拡がりが期待できるという。また、
ドイツで始まった電力買取制度がスペイン・イタリアなど周辺
国に波及、薄膜太陽電池は需要拡大を続ける欧州地域で、温度
特性に優れていることから特にニーズが高まっている。
三洋電機
クリーンエナジー社会実現へ、先進太
陽光発電開発センターを新設
三洋電機は12月5日、クリーンエナジー社会実現への取り組
みのシンボルと位置づける大規模太陽光発電施設「ソーラーア
ーク」が立地する岐阜事業所内に「先進太陽光発電開発センタ
ー」を新設すると発表した。
新設する先進太陽光発電開発センターでは、家庭用電力料金
並みの発電コストの実現を目指し、次世代薄膜シリコン系太陽
電池の開発を推進。次世代薄膜シリコン系太陽電池を、第1世代
のアモルファス太陽電池、第2世代のHIT太陽電池に続く第3
世代太陽電池と位置づけ、岐阜事業所内に集積された半導体技
術や薄膜トランジスタ技術などとの融合により、更なる技術革
新を進めていく。
投資金額は08年度から10年度までの3年間で約60億円を予定し
ている。
なお、現行のHIT太陽電池事業は08年度からの3ヵ年で800億円
を投資し、10年度には現在の2.5倍となる年産650MWへ生産能力を
拡大、海外市場を中心に大幅な売上げ増を目指す。


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