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ほんとにほんとにやさしい絵本から「辞書を引かずに」読み始め、少しずつレベルアップして、ペーパーバックも辞書なしで読めるようになる、「英語を身につける洋書多読」をご紹介します。

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2012/01/30

まりあさんとやさしい英語を読んでみよう 第90号

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        △   △    まりあさんとやさしい英語を読んでみよう
       (`Θ´)
      ┌─┬─┐   やさしい英語で楽しめるよ、こんなことあんなこと
      w_ │__ w          

            第90号 2012年1月30日 (隔週月曜日発行[祝休])

                                         by 佐藤まりあ

                                         発行:コスモピア株式会社
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 ほんとにほんとにやさしい絵本から「辞書を引かずに」読み始め、少しず
つレベルアップして、ペーパーバックも辞書なしで読めるようになる「英語
を身につける洋書多読」をご紹介します。毎号やさしい英語の本とともに、
ほんのちょっと英語ができるようになったら楽しめる、こんなことあんなこ
とや、仲間を作って多読を楽しむ方法などをご案内して、あなたの毎日を一
層楽しくできたらと願っております。ご案内は佐藤まりあです。

 先週はよく揺れる一週間でしたね。地震も怖いですが、富士山が爆発して
あの美しい姿が変わってしまったりしても悲しいことでしょう。不安に駆ら
れて過ごしても致し方ないことですし、「災害は忘れた頃にやってくる」と
いわれているので、騒がれている間は大丈夫、と自分を慰めています。

 さて今号のメルマガは、前号『多聴多読マガジン』2月号でご紹介した本
の追加情報を『Fast Food Nation』のみしか書かずに終わってしまったので、
もう1冊の『Fat Land』についてです。

☆Fat Land: How Americans Became the Fattest People in the World
        ISBN:9780618380602  YL 7.0~8.0 総語数 61,000語

http://bit.ly/wsFlMq

 『Fast Food Nation』は、アメリカの産業構造の変化、人口の移動、新興
住宅地の勃興、夫婦共働きというライフスタイルの浸透などの背景にも多少
ふれているものの、主として有名ファストフード企業がどんな宣伝攻略とコ
ストカットで収益を上げて巨大化したのか?という企業活動に主眼を置き、
ファストフードを食べることを余儀なくされているアメリカ人の暮らしぶり
が描かれていました。

 それに対して『Fat Land』の方は、ファストフード産業急成長の背景を、
1970年代の農作物の不作による食料の高騰への対策が、東西冷戦下における
アメリカの外交政策とも結びつき、健康への危険を無視した安価な代替食品
を許したことに求めています。ファストフード産業の発達を余儀なくされた
アメリカを描いています。

 タイトルが前者はFast Food「Nation」ですし、後者はFat「Land」です。
なるほど~ それぞれ1冊の中味が凝縮されたタイトルですね。

 さて、この『Fat Land』によりますと、アメリカ人の60%が健康上の問題
が生じうる「やや肥満」、20%が短命の可能性があるほどの「肥満」だそう
です。

 アメリカのデパートに行くと、丈よりも横幅の方が広いスカートにもお目
に掛かりますし、スーパーで売られているコーラは2リットル!入り..
それが6本で$13くらいだったかな?日本と同じ350ml缶の価格は日本と大差
ないのですが、パッケージ販売が普通で、6本・12本・24本とロットが大きく
なるごとに1本単価が1/2・1/3と下がるシステムで、これじゃデブにもなるよ
ね、と感じます。

 それを可能にしたのが、1970年代に開発された高果糖コーンシロップHFCS
とパームオイルで、これらは安価であるとともに、冷凍食品やインスタント
食品の食味を保つ効果も高く、ファストフード普及に拍車をかけました。そ
して安価で量の多いファストフードに頼る貧困層がデブになったと、肥満の
原因を貧困に求めています。

 しかし、いかに安いハンバーガーでもコーラでも、あそこまで肥満になる
ほど食べられるならば、年収$400といった最貧国の貧困とはレベルの違う、
「富めるアメリカの中での貧困」と感じますね。「一杯のかけそば」並に、
家族で1個のハンバーガーを分け合うような貧困者はいないということです。
経済的な貧困というよりも、知的な貧困に原因があるように感じました。

 HFCSは、ショ糖やブドウ糖とは違い、ほとんどそのままの形で肝臓に達し
2型糖尿病を引き起こす、という記述にはギクッとしました。20年ほど前で
したか、果糖はブドウ糖と同カロリーなのに甘味が1.5倍も強いので、果糖
を使用すればカロリーを3割5分減らせる、と聞き、日常調理に果糖を使用し
ていたことがあるのです。それで我が家の子ども達はぽっちゃり目なのでし
ょうか?

 パームオイルの危険性についても詳しく説明されています。霜降り牛肉の
脂肪など動物性脂肪は、美味しいとは感じてもいかにも太りそうという実感
がありますが、パームオイルで揚げたサラダせんべいなどは、サラダオイル
で揚げたものよりもさらっとしてヘルシーな感覚で食べられますから、表示
に注意していないと騙されますね。
 
 綿密なリサーチに基づいて詳細に書かれていますから、いわゆるダイエッ
ト本のように手軽に読めませんが、「痩せる」ためではなく、健康的な体型
を維持するためにどうすべきか?が分かります。

 糖尿病の発症メカニズム、ファーストフードや清涼飲料水との関係性が詳
しく説明されています。健康診断で糖尿病予備軍とされている方にはとても
参考になるでしょうが、あまり心配のない人ならば飛ばしてどんどん読み進
んでしまいましょう。

 学校が、清涼飲料水の売り上げを伸ばしたい企業のターゲットとされて、
授業中に清涼飲料水を飲むことを許可すべきだと圧力をかける実情などに震
撼させられます。日本ではまだまだそこまで企業に浸食されることはなさそ
うに思いますが、子ども達を企業の利益追求の犠牲にしないためには、幼い
ときからの「食育」がいかに大切か?教えてくれる本です。

 それにしても洋書を読んでいると、児童書でも大人の本でも夕食はピザ、
とか、手作りだとしてもマカロニ&チーズだけだったりと栄養バランスに無
関心なメニューが多いですね。またアメリカ農務省(USDA)が提唱する食品
ピラミッドを引き合いに、食事のバランスについて語る人が登場すると、健
康オタク扱いで揶揄したりするシーンも見かけます。ロサンゼルス近郊のセ
レブ気取りの人達はヘルシーな食事に関心が高く、スノッブだ、というイメ
ージもあるようです。

 どうしてこんなに栄養に無関心なんだろう?といつも感じていましたが、
その疑問に対する明確な答えは得られませんでした。国土の広いアメリカで
は、簡単に生鮮食品が手に入らず、1日30品目摂りましょう、など無理難題
なのでしょうか?日本の畑はちまちまと区分され、1軒の農家がたくさんの
種類の野菜を作りますが、アメリカのヘリコプターで種まきをするような農
業では、ジャガイモしかない地域、タマネギしかない地域と分かれてしまい
そうな気もします。そもそもアングロサクソンは、食に対して無関心な民族
だという説も聞きますが..

 つい食に関する話題だと熱が入って長くなってしまいます。次号は小学校
高学年くらいが対象の児童書をご紹介しますね。



Happy Reading!





  △ △〃
w(´Θ`)w ぺこりぶひ~ 


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