2006/09/08
【薬と体のタネあかし】No.26~インスリンって一体なに?~
●○●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●○● ○ 未病を予防し、読者の皆様みな名医♪ 病気になんかならないぞ! ● !☆( ̄□ ̄) 薬剤師みね6すけの「薬と体のタネあかし」 (^ー^)g ○ ** 2006/9/8 第26回 230部発行 ** ●○●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●○● 今回も糖尿病のお話ですが、特に今回は インスリンに関するお話が盛りだくさんです。 ●本日の内容● 《1》タネあかしクイズ ★「HbA1c」ってどんな値? 《2》今日のタネあかし ☆インスリンって一体なに? 《3》糖尿病のお薬解説 ★インスリン抵抗性改善薬 《4》シリーズ連載 ☆渡辺オイスターと糖尿病 《5》編集後記 ★---------------------------------------------------------★ ☆《1》タネあかしクイズ ★ 「HbA1c」って何? ★---------------------------------------------------------★ 《問題7》 糖尿病の診断で重要な値「HbA1c」。 次のうちで一番内容が近いのは次のうちのどれ? A.糖化ヘモグロビンの値で、前日の食事に大きく影響される。 B.糖化ヘモグロビンの値で、前日の食事に大きく影響されない。 C.空腹時血糖値の別称 正解は 「B.糖化ヘモグロビンの値で、前日の食事に大きく影響されない。」 でした! 前日の食事の影響を受けにくい値なので、 長期的な血糖状態をより正確に反映しやすいのですね。 空腹時の血糖値も一つの基準ではありますが、 朝食抜きで検査した値なんてのは日常とかけ離れている訳で、 あくまで検査のための検査値というニュアンスが強いですね。 とはいえ、食後二時間後の血糖値を測定する、というのも 実務上は難しいですね^^; 詳しくはこちら ⇒ http://www.genkinotane.com/magazine/025.htm ○---------------------------------------------------------○ ●《2》今日のタネあかし ☆インスリン:血糖値を下げるたん白 ○---------------------------------------------------------○ さて今回は、糖尿病に関する最重要項目、 インスリンについてです。 さてこのインスリンですが、医学大辞典に記載されている インスリンの項目には、次の一文が。 ― インスリンは血糖を低下させる唯一のホルモンであり、 様々な標的組織において生理作用を発揮する。 ― なるほど、「インスリンは血糖を低下させる唯一のホルモン」 という事ですね。 ちなみにホルモンっていうのは焼肉に出てくるアレではなく、 体のある部分で作られ、血液の流れによって移動し、 目的の組織に作用する成分の総称です。 このインスリンの場合、膵臓でつくられた後、 血液の流れによって全身に運ばれ、さまざまな組織で 血糖を低下させる様に働くという、 「血糖を下げるホルモン」という事なのですね。 ところで、一口にホルモンと言っても、 その成分は様々です。 男性ホルモン・女性ホルモンなどの性ホルモンや、 いわゆる副腎皮質で作られる副腎皮質ホルモンは、 ステロイドという化学物質から作られます。 インスリンの場合は、ステロイドから作られるのではなく、 アミノ酸を材料に作られる「たん白」で出来ています。 さらに、一口にアミノ酸といっても何種類もあり、 人間のたん白の材料になるアミノ酸は20種類と言われています。 その、20種類のアミノ酸のうちの何種類かが、 合計51個集まってできたのが、 このインスリンというホルモンの実態なのです。 【今日のタネあかし】 インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンで、 51個のアミノ酸を元に膵臓で作られるたん白の一種。 インスリンが膵臓で作られるたん白ということは、 インスリンが十分に作られるか否か、というのが 膵臓のたん白を作る働きがどれだけ十分に働いているか、 にかかっている、という事ですね。 ですから、膵臓に十分なインスリンを作ってもらう為には、 たん白を作る働きに必要な栄養素を理解し、 キチンと摂取して膵臓に元気になってもらう事が 重要なのですね。 ★今すぐご相談・資料をお求めの方は・・・ ⇒04-7125-3227「クスリのらくだ」までお問い合わせ下さい♪ 参考:医学書院・医学大辞典 インスリンの項 ○---------------------------------------------------------○ ●《3》糖尿病のお薬解説 インスリン抵抗性改善薬 ○---------------------------------------------------------○ 今回ご紹介する糖尿病のお薬も、本文でもお話した インスリンに関わる働きを有します。 ところで、「インスリンは血糖を低下させる」 ということでしたが、「血糖を低下させる」というのは、 具体的にはどういうことでしょう? 血液中の糖を分解させる?それとも…?? 実は、インスリンの「血糖を低下させる」働き、というのは、 血液中のブドウ糖を、血液から全身に運ぶ事で 得られる結果なのです。 より具体的には、インスリンには、 血液中のブドウ糖を「細胞」に運ぶ働きがある、 という事ですね。 糖尿病は、このインスリンを作る量が 血糖値を正常に維持する為に必要な分作れない、 というのが一般的なのですが、中には、 インスリンの量は十分にあるのに、 血糖値が下がらない・・・というケースがあります。 この「インスリンの量は十分にあるのに、血糖値が下がらない」 状態を、インスリンの血糖降下作用に抵抗する体質ととらえ、 「インスリン抵抗性」と呼んでいます。 この「インスリン抵抗性」を改善することで、 インスリンが持つ本来の働きを十分に発揮してもらう・・・ これがインスリン抵抗性改善薬の働きです。 その糖尿病患者さんにインスリン抵抗性が見られるか否か、 というのは、主に血液中のインスリン量が多い患者さん (=高インスリン血症)や肥満の方が適応となるようです。 弱った膵臓にさらに負担をかけるスルホニル尿素剤や、 食べたものを無かったことにするα-グルコシダーゼ阻害剤と 比較すると、より根本治療に近い働きの様に思えますが、 このお薬単独で服用するより、スルホニル尿素剤との 併用が一般的な様です。 また、残念なのが副作用。心臓に疾患を持つ方には 慎重に投与し、経過を観察する事が事実上義務付けられる事に なりそうです。 参考:治療薬マニュアル2004 糖尿病薬の項 ○---------------------------------------------------------○ ●《4》シリーズ連載 渡辺オイスターと糖尿病(3) ○---------------------------------------------------------○ さて今回は、ワタナベオイスターと糖尿病の第三回です。 今回は、血糖値に関する重要な栄養素であり、 ワタナベオイスターに含まれるミネラルについて、 お話したいと思います。 一口にミネラル、といっても、実は多種多様で、 その働きはさらに多様ですが、渡辺オイスターに含まれる、 亜鉛・セレン・クロムといったミネラルは、 糖代謝や糖尿病のメカニズムと、密接な関係のあるものばかり。 それらのミネラルと、糖尿病の関係について、 ざっとお話させていただきますね。 ●亜鉛は、インスリンを作るのに欠かせないミネラル インスリンはアミノ酸で出来たたんぱく質、というお話を 本文で致しましたが、アミノ酸があればインスリンが 勝手に出来るか、というとそうではありません。 いわばアミノ酸は「原材料」ですので、その原材料を元に インスリンというたん白を作る「工場」が、 十分に機能している必要があります。 亜鉛は、インスリンを作る工場を運営するのに欠かせない、 非常に重要な栄養素の一つです。 ●クロムは、インスリン阻害物質の分泌を抑制 インスリン抵抗性の指標の一つに「肥満」というのが ありましたが、なぜ肥満がインスリンの働きを低下させるか? というと、太った脂肪細胞から、インスリンの働きを ジャマする物質が分泌されるからなのです。 この、脂肪細胞から分泌され、インスリンの働きをジャマする 物質は「TNF-α」と呼ばれるもので、血液中の糖を 細胞に取り込ませる、というインスリンの働きを ジャマしてしまうのです。 その「TNF-α」の分泌を押さえ、インスリンの働きを 本来の姿に近づける役目を担うのが、ミネラルの一種である クロム、という訳です。 糖尿病患者にミネラルの一種であるクロムを補給すると、 太った脂肪細胞からのTNF-α(インスリン阻害物質)の 分泌が抑えられ、インスリンの働きが高まることが 報告されている様です。 ●セレンは、インスリンの働きを助ける インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませる働きが ありますが、これは同時に、細胞の方にも血液中のブドウ糖を 取り込む仕組みがある、という事です。 インスリンは、その「細胞がブドウ糖を取り込む仕組み」を 喚起することで、血液中のブドウ糖を細胞に 取り込ませるのですが、ここで必要になってくるのが、 ミネラルの一種であるセレン。 セレンは、血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませようとする インスリンのメッセージを細胞に届けて、 細胞側が血液中のブドウ糖を取り込む仕組みを円滑に行う際に 欠かせないミネラルなのです。 糖尿病患者にミネラルの一種であるセレンを補給すると、 インスリンのメッセージが細胞内で順調に伝えられ、 細胞がブドウ糖を取り込む仕組みが活発になり、 血糖が低下し、HbA1cも低下することが報告されています。 渡辺オイスターには様々なミネラルが含まれておりますが、 それぞれのミネラルがそれぞれの働きを果たすことで、 様々な形で血糖値の維持に関わっている、ということなのですね。 次回は、実際に糖尿病だった方の、 渡辺オイスター服用例をご紹介させて頂きます。 ★今すぐご相談・資料をお求めの方は・・・ ⇒04-7125-3227「クスリのらくだ」までお問い合わせ下さい♪ 参考:健康文化16号 「元気のもと エネルギーを作り出すために!!」 ○---------------------------------------------------------○ ● 編集後記: ○---------------------------------------------------------○ 先日の9/6日に、NHKで放送された「試してガッテン」で、 糖尿病を扱った内容が報道され、 以前このメルマガでもちょっと触れた、 糖負荷試験が紹介されていました。 HbA1cについてはほとんど触れていなかったのが 非常に残念ではありますが、 空腹時血糖値以外にも自分の状態をより正確に知る術がある、 という点に触れていた点が、 非常に有意義だったと思います。 こういった番組の内容が広まることで、 より多くの方が糖尿病から遠ざかってくれることを 願って止みません。 ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○ ○ ● 薬剤師みね6すけがお届けする【薬と体のタネあかし】 ○ 発行者:(有)クスリのらくだ 峯村哲徳(薬剤師) ● ホームページ ○ 病気全般 ・・・ http://www.kusurinorakuda.com ● 体臭・口臭 ・・・ http://www.genkinotane.com ○ ● ※本メルマガの内容は、一般の方でもお分かり頂けるよう様、 ○ なるべく平易な表現を使用することを心がけており、そのため ● 厳密な医学的用語とは若干意味が異なる場合もございます。 ○ ● ※登録・解除は ⇒ http://www.mag2.com/m/0000183592.html ○ ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○



