2009/12/30
■第642話 『日台戦争』とは何ぞや?(歴史・単発シリーズ・その21)
■第642話 『日台戦争』とは何ぞや?(歴史・単発シリーズ・その21)
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かつてN●Kは、N●K以外の放送局を『商業放送』と呼んでいました。
「N●Kは宣伝が入らない」と言いますが、それは嘘です。
以前からですが、「どう見ても、これは宣伝だ」という内容が目立ちます。
宣伝だけなら許せますが、許せないのは悪意のある嘘、虚偽を放送するこ
とです。
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テレビ、映画、本を見ていて、その時は気がつかなかったのに、後で「お
や?おかしいな」と思うことがあります。
最近の私の「おや?」は、本年4月5日夜に放映されたNHKの番組にあ
りました。
台湾は1895年(明治38年)、日清戦争の勝利により、清国から日本
に割譲されました。
条約という紙の上では、台湾全島は日本の領土となりました。
しかし、実効支配するには自らの手でつかみとらなければなりませんでし
た。
当時の台湾住民は日本の統治を受け入れようとしなかったからです。
台湾各地で日本軍と台湾住民の激しい戦いがありました。
私の妻の故郷は台湾山地の麓にある、小さな落ち着いた鎮(日本語では町)
です。
しかし、114年前には大きな戦いがあり、多くの住民が命を失いました。
NHKはその番組で、台湾各地の戦いを『日台戦争』と呼んでいました。
私は、それを聞いて、多少首をひねりましたが、深くは問題にはしません
でした。
しかし、『日台戦争』は歴史用語にはないはずです。
なぜ、NHKは、この時期にそのような『用語』を使ったのか、または
作ったのか、不思議でなりません。
『日清戦争』は通称であって、日本の正式名称では『明治二十七八年戦役』
です。
中国では『中日甲午戦争』です。
英語では『First Sino-Japanese War』で『清』でなく『中国』を使ってい
ます。
日本語に訳せば『第一次日中戦争』です。
しかも、『中』は『日』の前です。
『日清戦争』と呼んでも、実態とはかなり違っています。
日本と戦った清国の軍隊は、李鴻章が掌握している陸軍、海軍だけです。
他の軍閥は、拱手傍観していました。
実は、李鴻章はこの戦争には乗り気ではなかったのです。
なぜなら、日本と戦えば、李鴻章の軍隊は大きな損害を受けます。
李鴻章が清国で大きな権力を握っていられるのは、強力な軍隊を持ってい
るからです。
軍隊がダメージを受ければ、自分の権力も打撃を受けます。
中国では、政体に関係なく、軍隊をバックにしている者が実権を握ります。
それはともかく、『日清戦争』でなく『日李戦争』であると主張する人が
います。
日清戦争でも、日本海軍と清国海軍の海戦がありました。
清国海軍といっても、実際に戦ったのは、李鴻章の『北洋艦隊』です。
他に『南洋艦隊』がありますが、こちらは戦場には出てきていません。
日本語で『東洋』は『アジア』と同じです。
したがって『東洋一』は『アジアで一番』の意味です。
しかし、中国語では『東洋』は『日本』です。
たしかに、日本は中国の東方です。
かつては『東夷』でしたから、それよりはいいでしょう。
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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第642話)(2009年12月30日号)
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