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『年号を暗記させられたから歴史はきらい』な人にも聞いてほしい歴史です。年表や地図がなくてもわかる歴史です。あなたが知らない意外な日本史、中国史、これまで日本が避けてきた台湾という『国』の台湾史、モンゴルの歴史、ベトナムの歴史まで語ります。

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2008/05/16

■第387回 仏教、チベットへ伝来(チベット史入門その5)

■第387回 仏教、チベットへ伝来(チベット史入門その5)

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 かつてチベットの宗教は『ラマ教』と呼ばれていました。

 現在では『チベット仏教』と呼ばれています。

 日本の仏教は、中国経由で伝わったため、経典が漢文に訳されています。

 チベットにはインド時代の原初的な仏教が伝えられ、現在でも信仰されて
いるといわれています。


 第1回から第221回までのバックナンバー一覧は、下記をごらんください。
            http://blog.mag2.com/m/log/0000183170/108501028.html

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●チベット文字の誕生

 4世紀末にチベット高原の西部に初代の王が出現しました。

 150年後の630年頃までに、ソンツェンガンポ王がチベット高原の全
域を統一しました。

 チベットの伝承によれば、ソンツェンガンポ王は、トンミ・サンボータを
インドに派遣して、文字を学ばせました。

 このトンミ・サンボータが、インド文字をチベット語に改良して、チベッ
ト文字を作ったといわれています。

 チベット文字からモンゴル文字が生まれました。


●唐からお嫁入り

 チベット文字の記録が635年から残されています。

 634年、ソンツェンガンポ王は唐に使節を派遣して、「唐朝と縁組をし
たいので、皇女を一人、嫁にほしい」と申し入れました。

 唐の太宗は、これを認めて、養女の一人を『文成公主(ぶんせいこうしゅ
)』という称号を与えて、チベットに嫁がせました。

 『公主』は皇帝の娘、または皇族の女性につけられる称号です。

 英語では『プリンセス』に相当します。


 文成公主を迎えたソンツェンガンポ王は退位して、王位を息子のグンソン
グンツェンに譲りました。

 文成公主は新しい王であるグンソングンツェンと結婚したのです。

 643年、グンソングンツェン王が落馬して死去すると、父のソンツェン
ガンポが王位に復帰しました。

 文成公主は夫の冥福を祈るため、チベットで最初の仏教寺院そしてラモチ
ェ寺(小招寺)をラサに建立しました。

 そして嫁入りの際に持参した釈迦?尼像を祀りました。


●夫の父と再婚

 646年、喪があけると、文成公主は夫の父親であるソンツェンガンポ王
と再婚しました。

 文成公主の『養父』である唐の太宗は、何らの異議なしで、この結婚を認
めています。

 息子の妻は娘と同じですから、父と娘が通ずることと同じです。

 もし、太宗が漢民族の出身であれば、絶対に認めなかったでしょう。

 649年、ソンツェンガンポ王は68歳(推定)で死去しました。

 奇しくも太宗の死去と同じ年でした。

 またもや未亡人となった文成公主は、ラサにトゥルナン寺(大招寺)を建
てました。


 ソンツェンガンポ王にはネパール人の王妃がいました。

 彼女は嫁入りの時に、十一面観世音菩薩像がトゥルナン寺の本尊となって
います。


●観音菩薩の化身

  日本への仏教伝来は飛鳥時代の6世紀中頃と言われています。

 その一世紀後、チベットへ仏教が伝わりました。

 チベットの仏教は中国とネパールの双方から伝わったのです。


 それまでのチベットには『ポン教』という土着の宗教がありました。

 中国の『道教』のような宗教と考えればよいでしょう。

 この『ポン教』は、現在でも盛んに信仰されています。

 680年、文成公主は今のラサで病死しました。

 57歳でした。

 大々的な葬儀が執り行なわれ、唐朝の使者も参列しました。

 文成公主は現在でも、チベット人に観音菩薩の化身として尊敬されていま
す。


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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第387回)(2008年05月16日号)
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・ 作者は、中澤勇二(台湾名 陳澤民)です。

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