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『年号を暗記させられたから歴史はきらい』な人にも聞いてほしい歴史です。年表や地図がなくてもわかる歴史です。あなたが知らない意外な日本史、中国史、これまで日本が避けてきた台湾という『国』の台湾史、モンゴルの歴史、ベトナムの歴史まで語ります。

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2008/09/24

■第444回 中世の輝きの前(グルジア史入門その5)

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■第444回 中世の輝きの前(グルジア史入門その5)

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 世界史を学ぶと必ず登場する民族、国家、集団があります。

 思いつくままに書いてみると、ペルシャ、ギリシャ、ローマ、アラブ、ト
ルコ、モンゴル、十字軍、チムールなどです。

 まだ登場していませんが、ロシアも重要です。

 日本ではコーカサスは辺境と考えがちですが、それらの『登場人物』がや
って来ては去っていく『歴史の十字路』なのです。


 第1回から第221回までのバックナンバー一覧は、下記をごらんください。
            http://blog.mag2.com/m/log/0000183170/108501028.html

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●強敵! セルジュク・トルコ

  11世紀半ば、コーカサスはセルジュク・トルコの侵攻を受け始めました。

 セルジュク・トルコはその名のとおりチュルク(トルコ)族で、かつては
モンゴル高原に住んでいました。

  8世紀以降、チュルク族は西方に移動し、中央アジアの先住民であるアー
リア系の諸民族を同化していきました。

 875年、現在のイランにチュルク族がサーマーン朝を建国しました。

 サーマーン朝の臣下であったチュルク族の傭兵隊長セルジュクが東部イラ
ンを根拠地として大きな勢力を持っていました。

 1037年、セルジュクの子孫がサーマーン朝滅亡による混乱を利用して
独立し、セルジュク朝が成立しました。


●聖戦を容認

 1055年、セルジュク軍はバグダートに入城しました。

 当時のバグダートはアッバース朝の支配下にありました。

 アッバース朝の最高権力は『カリフ』という称号を持っていました。

 『カリフ』は預言者ムハンマド亡き後のイスラーム共同体、イスラーム国
家の指導者、最高権威者の称号でした。

 極めて権威のある称号でしたが、11世紀当時は名目だけで、無力でした。

 アッバース朝はセルジュク朝の君主に『スルタン』の称号を与えて、政治
・軍事の実権を行使することを認めました。

 これによりセルジュク朝は『聖戦』のお墨付きを得ました。

 セルジュク朝によって成立した帝国を歴史家は『セルジュク・トルコ帝国』
とよんでいます。


●セルジュクとの戦い

  1080年、セルジュク軍による本格的なグルジア侵攻が開始されました。

  この侵攻により、グルジアはセルジュク朝に服従し、毎年多額の税を納め
なければなりませんでした。

 幸いにも直接統治でなく、グルジア自体の統治機構は存続できました。

 1089年から1125年まで在位したダヴィド四世は、セルジュク朝の
支配を受けながらも力を蓄えていきました。

 1099年、ダヴィド四世の軍は数度のセルジュク朝との戦いに勝利しま
した。


●十字軍来る

 1096年、はるか西方のヨーロッパから十字軍の波が押し寄せてきまし
た。

 十字軍の大義名分は「セルジュク朝の支配下で迫害を受けているキリスト
教徒を解放する」でした。

 しかし、『キリスト教徒への迫害』はセルジュク朝の攻撃に苦しむ東ロー
マの作り話でした。

 それを信じたヨーロッパ諸国の十字軍が押し寄せてくると、セルジュク朝
はそれに対応しなければならず、コーカサス地方に目をむける余裕はありま
せんでした。

 1121年、ダヴィド四世はセルジュク軍を破りました。

 1122年、王都を現在の首都・トビリシに移しました。

 1125年、中世グルジアの最も偉大な王、ダヴィド四世が死去しました。

 以後の100年間、モンゴルが襲来するまでが中世グルジアの全盛時代で
した。


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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第444回)(2008年09月24日号)
                    (メールマガジンID:0000183170)

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・ 作者は、中澤勇二(台湾名 陳澤民)です。

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