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『年号を暗記させられたから歴史はきらい』な人にも聞いてほしい歴史です。年表や地図がなくてもわかる歴史です。あなたが知らない意外な日本史、中国史、これまで日本が避けてきた台湾という『国』の台湾史、モンゴルの歴史、ベトナムの歴史まで語ります。

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2008/05/09

■第384回 朝礼について(中国皇帝物語その7)

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■第384回 朝礼について(中国皇帝物語その7)

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  朝礼といえば、現代の日本では、会社、学校で、エライ人のどうでもいい
話を聞くことになっています。

 ある府庁で、若い知事と若い府庁職員の朝礼のニュースがありました。

 この朝礼は時間外勤務になるかどうか、という枝葉末節な内容であったと
記憶しています。


 第1回から第221回までのバックナンバー一覧は、下記をごらんください。
            http://blog.mag2.com/m/log/0000183170/108501028.html

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●朝廷と朝礼

 朝礼は、中国の皇帝に密接なものでした。

 本来の朝礼は、満月の夜の明け方、旧暦の16日の早朝に行なわれました。

 満月の夜に、地方から地補充アkら地補充から


 皇帝に直接仕える臣下は、夜明け前に皇帝の居城である宮城に集まります。

 その集まる場所を『朝廷』といいます。

 朝廷とは、『朝礼』が行なわれる『庭』であったのです。


 中国・北京にある故宮博物院は、明朝、清朝時代の皇帝の居城でした。

 その中にある太和殿の前に石が敷き詰められた広場があります。

 ここが『朝廷』です。

 朝廷には、臣下の位階(いかい)によって、臣下が立つ場所が決まってい
ます。

 偉ければ前であり、偉くなければ後です。

 位階の『位』は『人が立つ場所』を意味しています。


●煩瑣な儀礼

  臣下が朝廷で待っている間に、皇帝は精進潔斎(しょうじんけっさい)
  して、神を祭ります。

 羊、牛、豚などを殺して、神への捧げ物とします。

 それらが終わると、いよいよ皇帝が朝廷に登場し、朝礼が始まります。

 朝廷には号令をかける役人がいます。

 その役人が『跪け(ひざまずけ)』というと、臣下は一斉に跪きます。

 続いて、『叩頭せよ(こうとうせよ)』の号令があります。

 臣下は額を敷石に三度打ち付けて拝礼します。

 『立て』の号令で立ち上がります。

 『跪け』『叩頭せよ』『立て』で指示された動作を3回繰り返します。

 これを『三跪九叩頭の礼(さんききゅうこうとうのれい)』といいます。


●イギリス使節と『三跪九叩頭の礼』

 この礼は臣下でなく外国の使節にも適用されました。

 19世紀に清を訪れたイギリスのジョージ・マカートニーには、貿易改善
交渉、条約締結の使命がありました。

 当時の皇帝・乾隆帝への謁見で、彼はこの礼を要求されましたが、拒否し、
イギリス式の礼を主張しました。

 乾隆帝は寛大な態度で、それを許しましたが、貿易交渉は拒否し、使節を
追い返しました。

 ただし、これは清の国勢が盛んであったからこそ、できたことです。

 アヘン戦争でイギリスに敗れた後は、夢物語となりました。


●危険回避のために

 さて、朝礼が終わると宮城の外の市場の門が開いて取引が始まります。

 朝礼の前に殺した羊、牛、豚などの肉は臣下に分配されます。


 本来の朝礼は、都市の市場を開くための手続きでした。

 市場は、都市周辺、または遠隔地の氏素性のわからない者が集まります。

 そういう危険があるかも知れない相手と取引をしなければなりません。

 その危険を回避するため、市場が開いているときだけ、市場の参加者全員
が市場を支配する神の氏子となるのです。

 神への犠牲となった動物の肉を得ることにより、市場の神の保護下に入る
という意味がありました。

  それは、一時的であっても、同じ共同体の一員であるという意識を共有す
ることでもあったのです。


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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第384回)(2008年05月09日号)
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・ 作者は、中澤勇二(台湾名 陳澤民)です。

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