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『年号を暗記させられたから歴史はきらい』な人にも聞いてほしい歴史です。年表や地図がなくてもわかる歴史です。あなたが知らない意外な日本史、中国史、これまで日本が避けてきた台湾という『国』の台湾史、モンゴルの歴史、ベトナムの歴史まで語ります。

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2008/04/30

■第380回 漢民族の先祖たち(中国皇帝物語その5)

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■第380回 漢民族の先祖たち(中国皇帝物語その5)

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  北京オリンピックの『聖火リレー』では、各都市に中国の国旗と中国人が
溢れました。

 ところで、あの『中国人』がどのようにして生まれたかを考えたことはあ
あります。

 大昔の『中国人誕生』のお話しです。


 第1回から第221回までのバックナンバー一覧は、下記をごらんください。
            http://blog.mag2.com/m/log/0000183170/108501028.html

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●『中国人』の定義

  現在の我々は『中国人』を広義には『中華人民共和国の国民』、狭義には
『漢民族』として使っています。

 中国には54の少数民族が住んでいますが、広義では彼らも『中国人』で
す。

 (中国の少数民族に関する多くのサイトでは、中国の少数民族は55とし
  ています。

  その中には、台湾の高山族(現在の台湾での呼び名は『原住民族』、日
  本での呼び名は『高砂族』です)が含まれています。

  作者は、台湾は中国の一部ではないと主張しておりますので、中国の少
  数民族は54と記述します)


 しかし、チベット自治区のチベット人、新疆ウィグル自治区の回族が、自
分たちを『中国人』と考えているかはわかりません。

 中国が『中国の一部』と主張している台湾に住む人々の50%以上が「自
分は台湾人であって、中国人ではない」と認識していることは事実です。


 狭義の『中国人』である『漢民族』も、大昔から存在していたわけではあ
りません。

 現在の日本人は『単一民族』と言われていますが、実際には日本列島の北
、南、西に住んでいた人々が移住して、長い年月で融合して生まれたのです。


 それと同様に、『漢民族』も黄河流域の『中原(ちゅうげん)』地帯の周
辺に住んでいた人々が交じり合ってできたと考えられています。


●東の人々

 東方に住む人々は『東夷(とうい)』と呼ばれました。

 『夷』は『低』『底』と同じ意味を持つ字で、人間を表す場合には『低地
人』という意味です。

 彼らは黄河、長江のデルタ地帯に住み、農業と漁業で、生計を立てていま
した。

 日本の『邪馬台国』論争の唯一の史料は『魏志倭人伝』と呼ばれています
が、正式には『三国志魏書烏丸鮮卑東夷伝倭人条』です。

 『東夷(とうい)』の示す範囲は時代によって変わりますが、現在の中国
の沿岸地帯に住んでいた人々も『異民族』であったのです。


●北の人々

 北方に住む人々の呼び名は『北狄(ほくてき)』です。

 『狄』は交易の『易』と同じ意味です。

 彼らは森林地帯に住む狩猟民で、毛皮、朝鮮人参など農産物を交換するた
め農耕民と交易を行なっていました。

 北方の住人なので『北狄』となったのです。


●西の人々

 西方の草原地帯には遊牧民である『西戎(せいじゅう)』が住んでいまし
た。

 彼らは羊毛により、農耕民と交易を行ないました。

 『戎』は絨毯(じゅうたん)の『絨』と同じで、羊毛と言う意味です。


●南の人々

 南方の山岳地帯には焼畑工作(やきはたこうさく)を行なう『南蛮(なん
ばん)』が住んでいました。

 『ばん』は彼らの言葉では『人間』という意味ですが、それに『蛮』とい
う字をあてたのです。

 戦国末期から江戸時代にかけて、日本では『南蛮人』という言葉が使われ
ました。

 南方から船で日本へ来たヨーロッパ人を呼んだ言葉ですが、本来の意味は
中国南部に住む異民族をさしていたのです。


●都市に集まる

 これらの人々は、生活環境が異なっていましたが、定期的に交易のため、
『中原』に集まりました。

 交易の場所が、やがて都市に発展しました。

  つまり、都市の存在理由は『商業』にあったのです。  

 そして、その都市に入って混じり合い、城壁の中で暮らす人々が漢民族の
祖先となりました。


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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第380回)(2008年04月30日号)
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・ 作者は、中澤勇二(台湾名 陳澤民)です。

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