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『年号を暗記させられたから歴史はきらい』な人にも聞いてほしい歴史です。年表や地図がなくてもわかる歴史です。あなたが知らない意外な日本史、中国史、これまで日本が避けてきた台湾という『国』の台湾史、モンゴルの歴史、ベトナムの歴史まで語ります。

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2008/04/25

■第378回 『皇帝』の誕生(中国皇帝物語その3)

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■第378回 『皇帝』の誕生(中国皇帝物語その3)

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 1987年、『ラストエンペラー』という映画が公開になりました。

 清朝最後の皇帝、宣統帝溥儀の生涯を描いて映画です。

 では『ファーストエンペラー』は誰でしょう。

 それが今回の主題です。


 第1回から第221回までのバックナンバー一覧は、下記をごらんください。
            http://blog.mag2.com/m/log/0000183170/108501028.html

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●『ファーストエンペラー』誕生

  中国の歴史で初めて『皇帝』を名乗った人物は、秦王の?政(えいせい)
です。

 政は紀元前247年、秦王に即位しました。

 秦は現在の中国陝西省にあった戦国時代の強国です。

 黄河流域の『漢族』からは、西方の異民族と見られていました。

 その精強な軍事力により、東方の先進国を併合し、紀元前221年、黄河
から長江の流域を統一しました。

 司馬遷の『史記』の「秦始皇本紀」には、秦王と臣下のやりとりが記され
ています。

 内容は、統一者にふさわしい称号に関するものです。

 臣下の答申は、

    古来は天皇(てんこう)、地皇(ちこう)、泰皇(たいこう)があ
    りました。

    その中では、泰皇が最も権威があったといわれています。

    ゆえに、尊号は『泰皇』、そのお言葉は『制』、そのご命令は『詔
    (みことのり)、自称は『朕(ちん)』がよろしいと存じます。

 でした。

 この答申に対して、秦王は、

    泰皇の泰をとり、これに帝をつけて、『皇帝』にする。

    他は答申通りにする。

 と決定しました。


 こうして、秦帝国が誕生し、中国最初の『皇帝』が誕生しました。

 当初、秦王は自分の子孫が永遠に皇帝となると考えていたようです。

 自分は始めの皇帝であるから『始皇帝』、次は『二世皇帝』、その次は『
三世皇帝』と続けるのです。

 しかし、秦帝国は三代で滅びました。

 『始皇帝』式の呼び名は『二世皇帝』で終わってしまいました。


●『皇帝』の語源(その1)

 中国の神話伝説時代に『三皇五帝』という帝王がいました。

 三皇は神、五帝は聖人としての性格を持つとされています。

 三皇、五帝の具体的な名前については、諸説あります。


 前述した天皇、地皇、泰皇は、三皇のひとつの説にある名前です。

 五帝には、伝説の人物と言われている、堯(ぎょう)、舜(しゅん)、禹
(う)が含まれています。

 いずれも中国では聖人とされている人物です。


 皇帝の『皇』に火偏をつけると『煌煌(こうこう)とかがやく』の『煌』
の字です。

 『皇』には、きらきらと光輝くという意味があります。

 『帝』は、下に『口(くち)』をつければ、『敵』『嫡』『適』などの字
の旁(つくり)となります。

 『帝』の本来の意味はこれらの字と同じで、『対等の相手』または『配偶
者』の意味です。

 『帝』が配偶者であれば、その相手は誰でしょうか?


 それについては、次回で語ります。


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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第378回)(2008年04月25日号)
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