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『年号を暗記させられたから歴史はきらい』な人にも聞いてほしい歴史です。年表や地図がなくてもわかる歴史です。あなたが知らない意外な日本史、中国史、これまで日本が避けてきた台湾という『国』の台湾史、モンゴルの歴史、ベトナムの歴史まで語ります。

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2008/04/21

■第376回 『皇帝』『帝国』について(中国皇帝物語その1)

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■第376回 『皇帝』『帝国』について(中国皇帝物語その1)

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 中国の歴史を読んでいると、あるひとつの語が主軸となっていることに気
がつきます。

 それは『皇帝』です。

 古代ローマ、近世ヨーロッパにも『皇帝』があり、『帝国』がありました。

 その『皇帝』と中国の『皇帝』は、どうちがうのでしょうか。

 中国の歴史に根付いた『皇帝』について、数回に分けて語ってまいります。


 今回は、中国の『皇帝』からは少し離れた、『皇帝』『帝国』の話です。


 第1回から第221回までのバックナンバー一覧は、下記をごらんください。
            http://blog.mag2.com/m/log/0000183170/108501028.html

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●帝国は『悪』か

 辞書を引いていて、『堂々めぐり』になったことはありませんか。

 たとえば、以下の例があります。

   皇帝  帝国を統治する人

   帝国  皇帝が統治する国家

 いかがですか、いつまでも終りにならないでしょう。

 『帝国』という言葉は、かつては『帝国主義』などに使われており、『悪』
の象徴でした。

 映画『スターウォーズ』では『帝国軍』は『共和国軍』から見れば、打倒
すべき『悪の軍隊』です。


●ガンディーと大英帝国

  かなり以前ですが、インド独立の父と言われたガンディーの生涯を描いた
映画がありました。

 インドは18世紀からイギリスの進出により、植民地統治が進行していま
した。

 南アフリカも、イギリスの統治下にあり、多くのインド人が契約労働者と
して移住していました。

 しかし、インド人はイギリス当局から差別を受けていました。

 若き弁護士のガンディーは差別撤廃のため、南アフリカへ赴きます。

 そこで、インド人労働者のデモを組織します。

 彼らのプラカードには、『我々(インド人)も大英帝国の市民である』と
英語で書いてありました。

 つまり、同じ権利を認めよという主張です。

 英語では『We are citizen of CommonWealth』です。

 『CommonWealth』を『帝国』と訳しています。


●帝国における自由

 帝国とは多くの民族がある共通の価値観を持って統治されている国家です。

 ただし、各民族の固有の文化、宗教、習慣は、帝国の統治に有害でない限
り、認められ尊重されます。

 ローマ帝国時代にユダヤ教は少数民族の宗教として認められていました。

 少数民族のユダヤ人だけの宗教であれば、帝国の統治には影響ないと認識
されていたのです。

 ユダヤ教を母体として生まれたキリスト教は、ユダヤ人だけでなく帝国の
多くの民族の心をとらえました。

 それにより、帝国から迫害を受けたのです。


●20世紀の皇帝、帝国

  21世紀の今日、『皇帝』という肩書きを持つ人は世界中にはいません。

 『帝国』という政治体制を持つ国もありません。

 しかし、20世紀の後半まで、アフリカには『帝国』があり、『皇帝』が
いました。


  『エチオピア帝国』の『ハイレ・セラシェ皇帝』と『中央アフリカ帝国』
の『ボカサ皇帝』です。

 エチオピアの皇帝の系統は日本の皇室とともに長いといわれていました。

 しかし、1974年9月、革命により消滅しました。


 中央アフリカ帝国の前の国名は『中央アフリカ共和国』でした。

 1969年、陸軍参謀総長のジャン=ベデル・ボカサはクーデターを起こ
して、従弟のデービッド・ダッコ大統領を追放しました。

、ボカサは翌年、大統領に就任、1976年、国名を『中央アフリカ帝国』
に改称し、自ら皇帝に即位しました。

 フランス植民地統治下に育ったボカサは、ナポレオンにあこがれて皇帝に
なったと言われています。

 しかし、その後は反対派への弾圧、粛清が続きました。

 1979年9月、ボカサ皇帝がリビア訪問中に、無血クーデターが発生し
帝政は消滅しました。


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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第376回)(2008年04月21日号)
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・ 作者は、中澤勇二(台湾名 陳澤民)です。

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