■第373回 意識の近代化(その2)(台湾史入門その87)
■第373回 意識の近代化(その2)(台湾史入門その87)
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台湾人という異民族を統治している総督府から見れば、彼らの自発的な動
きは脅威です。
その台湾人と連携する日本内地人は、いかなる人物であっても『要注意』
です。
第1回から第221回までのバックナンバー一覧は、下記をごらんください。
http://blog.mag2.com/m/log/0000183170/108501028.html
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●発足、そして解散
板垣退助が主張する「日本内地人と同じ権利を台湾人にも与えよ」は、総
督府から見れば『台湾人を扇動する不穏な動き』です。
しかし、板垣は明治維新の元勲の一人であり、依然として高い人気があり
ます。
直接に糾弾することはできません。
それで、総督府は『台湾同化会』の経理不備に着目しました。
成立直後の『台湾同化会』の支出は、会費などの収入よりもはるかに多額
であり、多くは不払いの状態になっていました。
いわゆる『どんぶり勘定』です。
台湾で初めての文化事業という精神面のみが先行してしまったのです。
総督府はそれを理由として、1915年1月26日、『台湾同化会』に解
散命令を出しました。
発会式からわずか一ヶ月でした。
●生かされた教育への主張
台湾同化会は短期間で解散しましたが、その教育に関する主張は生かされ
ました。
総督府は、台湾人への日本語教育は熱心で、多くの学校を設立していまし
た。
しかし、高等専門学校は台北医学校だけでした。
この台北医学校は、統治初期に民政長官として腕をふるった後藤新平によ
り、1899年に設立されました。
しかし、台湾人のための社会科学系の高等専門学校はありませんでした。
●教育熱の盛り上がり
板垣とともに『台湾同化会』設立に奔走した林献堂は、私財をなげうって
私立中学校を設立しようとしました。
この林献堂の計画は台湾人社会に大きな反響を呼び、台湾各地の資産家が
寄付を申し出ました。
この動きに注目した総督府は、私立中学設立は認めませんでしたが、官立
の台中中学校の設立を発表しました。
『台湾同化会』の主張は、多くの台湾人の教育熱を盛り上げました。
富裕な台湾人は、子女を日本内地へ留学させました。
1916年の台湾から日本内地への留学生は約300人でしたが、192
2年には約2400に増加していました。
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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第373回)(2008年04月14日号)
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